「自信がないからできません。どうやったら自信が持てるんでしょうか」
とおっしゃる方がいます。
ええと、
自信が無いとできないなら、一生何もできません。
あなたの尊敬する人を思い浮かべてください。
偉人でも芸能人でもスポーツ選手でも身近な人でも、誰でもいいです。
彼らは、あなたが憧れることを成し遂げています。
きっと、あなたには「自信満々な人間」だと見えているのでしょう。
でも、そんな人だって、元は赤ん坊でした。
歩くことすら、ハイハイすら、はじめはできませんでした。
そう、あなたが憧れ尊敬する人だって、はじめは「何もできない人間」だったのです。
「自信が無いからできない」と思っている人は、勘違いしています。
はじめは自信なんて、無いのが当たり前なのです。
自信は、行動してはじめて手に入るものなのです。
何もしないで「自信が無い」といっていて、自信がつくわけがありません。
今日は、くしくもロンドンパラリンピックの最終日です。
昔は「かたわ」が運動するなんて考えられませんでした。
「かたわはおとなしく家にでも引っ込んでろ、恥ずかしい」といわれておしまい。
昔の社会では、障害者は今よりも徹底的に差別されていました。自分に自信なんて、とても持てなかった。
でも、だからって、人生をあきらめたのか?
楽しむことをあきらめたのか?
その答えは、パラリンピックの歴史を見たらわかりますよね。
井上雄彦のSLAM DUNKだってリアルだって、自信満々な人間が大活躍して、なんでも完璧にできちゃって、いつでもハッピー!な話じゃないでしょう。
そんな話、誰が見たって退屈で「あっそ、よかったっスね」って共感できなくて白けるだけ。
自分に自信がなくて、何もなくて、それどころか試練まであって。
そんななかで、どうにかもがいて何かやってみて、失敗してもあきらめないで、100頑張ってみたらようやく1報われる。でもまた壁。
そんな話だからこそ、人として共感できるんじゃないですか。
あなたは「いつも自信あり!」なんて、イヤミなヤツになりたいんですか?
自信はなくて当たり前。
自信がなくてもやるんです。
失敗しても、やるんです。
「でもNozomiさんはいつも自信満々じゃないですか!」とおっしゃる方は以下を読んでください。(別にそうも思ってない方はぜんぜん読まなくて結構です)
私が「自信のある人間」に見える人は、結構いるようです。
そりゃセッションやってるところ見たら、そう見えますよね。
このブログ読んでるだけでもそう思いますよね。
でも、未知のことに自信なんてありません。
8月にリピーター限定でインナーチャイルドケアのワークショップをやったときも、全く自信はありませんでした。
上の人(私のガイド)が「やれ」っていうから、仕方なく動いただけです。本当に、仕方なく。
だって、そんなの、上手く行くって保障なんか一つもないよ。
はじめてのことで、失敗するかもしれないし。
大体、初対面の人間同士で、幼少期のトラウマだなんて人に言いたくないことを口にできるわけがないでしょうが。
ネガティブに考えたら、もうキリがない。
自信なんて、一つもありませんでした。
でも、上の人はガンガン私に要求を出しました。
「このワークショップは素晴らしいんだ!」ということを次々にリピータールームのブログ(毎日更新)に書かせました。
私はもう卒倒しそうでした。「そんなこと言って、責任なんて持てないよ!?」って。
だけど、
私がここで恐れに負けたら、そこでおしまいだ。
そう思ったのです。
インナーチャイルドケア(幼少期のトラウマの癒し)を行えば、どれだけ人生が楽しくなるか、愛にあふれたものに変わるのか、それは私自身が一番わかってる。
上の人が意味ないことなんか言わない。
辛い思いをしてきた私だからこそ、できる。だからこそ、言ってる。
わたしがやらないで、どうするの!!!
上の人は、詳しいことは当日になってもあんまり教えてくれない。
もう半ばヤケクソで、ワークショップを開きました。
募集定員は満員で、北海道各地どころか、本州からも参加してくれました。
そして、ワークショップは素晴らしい奇跡を、私の目の前で見せてくれたのです。
もう涙、涙、涙。。。
癒しの雨あられで、こんなに人の愛の力ってすごいんだ、ってわかりました。
自信なんてなかったけど、恐れを乗り越えたからこそ、この癒しがもたらされた。
参加者の方からも好評で、やってよかった!って思いました。
私にだって、自信なんてないんです。
でも、やるんです。
自信なんて、なくて当たり前。
自信がなくてできないなら、それはただの言い訳です。
人間は、誰だって弱いところがあります。
どんなに強く見える人にだって、弱さはあります。
弱くて当たり前なんです。
でも、弱いからって、できないわけじゃない。
弱くても、やるんです。
自信がなくても、弱くても、とにかく、やるんです。
全ては、そこからはじまるんです。
あやまちをおかさない人間
それは結局、なにもしない人間のこと
――ソフィア・ローレン「生きて愛して」より