高次の存在と建設的にコミュニケーションをとるコツ

精神世界:スピリチュアルブログ
写真AC

私は、上の記事で「高知能の人は自分にとっての普通と思うことをすると多くの人とずれてしまう。そのことを自覚して知能の低い人にもわかりやすいように知的レベルを落としてコミュニケーションをとる必要がある」ということを書きました。

それは非常に上から目線ですよ
傲慢だ!

などと気分を害した方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、私はノブレス・オブリージュのように「高貴なるものが低い者の元に敢えて降りていく行為」は大切だと考えています。

なぜなら、私はほとんど毎日、上の人(自分のガイド)に「低レベルな私(三次元)の認知能力に合わせてもらっている」からです。

高次のメッセージは、三次元的な知覚からすると超絶フワッとしています。
あまりにもフワッとしています。
きれいな言い方をすると「全体性を有してい」ます。

よく精神世界の本で、「すべての人が高次からのメッセージを受け取っている、感じている。けれども、それに気づけていないだけだ」みたいなことが書いてありませんか?

それは紛れもない真実です。
霊感があろうがなかろうが、高次の存在たちは私たちを深く愛し、メッセージを送ってくれています。

ただ。
そのメッセージは私たちの知覚からすると、あまりにも「フワッ」としています。
だから、私たちの多くはそのメッセージを「受け取れない」のです。何を言ってるのだかわからない。

こちらの本の中でトム・ケニオンはアルクトゥルス人(宇宙人)からのコンタクトに対して、苛立ったことを書いています。

その頃の私は、肉体のないさまざまな存在たちとの接触を数知れず経験し、そのことで精神的な窮地に陥っていたのです。

天使、地球の守護者、自然界の精霊、ハトホルのような次元を超えた存在、そのうえ今度はどうやら異星人らしい……このような(異なった知覚世界からの)存在たちはみな比喩的で漠然とした話し方をする傾向があり、その言葉にはたいてい切迫した重大な調子が付きまとっていました。

こうした超人的な感覚で伝えられる典型的な口調・・・・・・に、私はいささか閉口させられていたのです。(中略)

この種の宇宙意識による比喩的な話は、少なくとも当時の私にとっては紋切り型の陳腐なものにしか聞こえず、不信感が募る一方でした。

アルクトゥルス人より地球人へ ― 天の川銀河を守る高次元存在たちからのメッセージ P13~15

(異なった知覚世界からの)存在たちはみな比喩的で漠然とした話し方をする傾向

これ。
これですよ。
これこそ「フワッとした高次からのメッセージ」です。

比喩的で漠然としている。
実にその通り。
エメラルドタブレットのように「天にあるものは地にもある」のです。

父が太陽で、母は月である。
風はそれを腹に宿して運び、大地が乳母となり育んだ。

父はこのように世界を創造した。
地上において、その力が損なわれることはない。

エメラルドタブレット全文訳(ラテン語)

こんなことを言われても
「えっ、だから……何?」
と戸惑いませんか。

比喩的で漠然としている。
西洋占星術でいうなら、冥王星や海王星的です。フワッとしててカオスで全体的で意味が分からない。つかみどころがない。

頭の中でふっと「地と火のエレメントは実は同一だ。最も低いものと最も高いものは同じだからだ」なんて思考が浮かんだとき、あなたはどうしますか。

なんか変なこと思い浮かんじゃったな

こんな感じで、スルーするのではないでしょうか。

高次のメッセージは今もあなたに送られています。
しかし、人間の頭脳的にはわけがわからな過ぎてほとんどはスルーされます。

本当にあの人たちの言語は(三次元的知覚)には不親切です。

超人的な感覚で伝えられる典型的な口調・・・・・・に、私はいささか閉口させられていた

ですから、このトム・ケニオンの反応のように、高次の存在とチャネルしすぎると精神に混乱をきたすことがままあります。

私が仕事で精神世界に深くダイブするがゆえに、プライベートではビジネス金融投資漬けを好む(占いやスピの話は聞きたくない……)となるのも、「肉体のないさまざまな存在たちとの接触を数知れず経験し、そのことで精神的な窮地に陥」ることを防ぐためです。

この仕事をはじめて、もう少しで満18年になります。
精神を破壊されずにこんなに長くこの仕事を続けていられるのも、意識的にプライベートでは「波動を下げる」ようにしているからです。

ずっと波動を高く保って高次の存在とチャネルしつづけると、何らかの工夫がない限り精神は壊れます。(だから密教などの精神修養の伝統では肉体面での修行も課せられます。メンタルの状態を良好に保ち精神のバランスを取るためには、ヨガのように肉体を鍛えることも大切です)

統合失調症と呼ばれる人の中にも高い能力をもった霊能者はいます。でも、彼らは社会適応ができません。精神が壊れてしまって三次元の波動帯に合わせることができないからです。

コミュニケーション能力(≓社会適応能力)を欠いた霊能力は統合失調症を誘発しやすいです。やはり今の時代はコミュニケーション能力が鍵になりますね。人見知りをしない社交性は何よりもの宝であります。

宇宙意識による比喩的な話は、紋切り型の陳腐なもの

トム・ケニオンがこう表現するのも、わかります。
全体性を有する高次の感覚は、ともするといつも同じことを言っているように聞こえます。

何せ、宇宙の本質は愛なのですから、常に愛なのです。
いつも愛であって、すべてが愛であって、今も愛なのです。
本質はワンネスであって、あなたも私も本来は一つなのです……。

――そんなことを言われても、三次元の私たちは困ってしまいます。
「そういうことはいいから、A社とB社どちらと取引したらいいか教えてほしい」という話ではないでしょうか。

なのに「Aがいいの?Bがいいの?」と質問をしても、真剣な調子で
「全ては愛が決めます」
とか言ってきます。

本当です。
トム・ケニオンが苛立つ理由もお分かりいただけることでしょう。

それゆえ、ここで、
「私たち人間にはその言い方では理解できないから、もっとかみくだいてわかりやすくしてほしい」とちゃんとリクエストする必要がでてきます。

スピリチュアルカウンセリングをする――私という人間が媒体としてガイドとクライアントの間に入るのも、このためです。
放っておいたらフワッと「宇宙は愛です」と言われてしまうところを「いやそれじゃわからないのでもっとちゃんと具体的にかみ砕いてください。AかBかどちらかに決めてもらわないと困ります」と私が投げて、噛み砕いてもらって、人間にわかりやすい形に翻訳してお伝えするのがスピリチュアルカウンセリングです。

上の記事で、とあるお客様が「ガイドがジャイアン知ってるのも驚いた」とおっしゃっています。セッションでメッセージをお伝えする際、ジャイアンを例えに使ったのですね。

実は、ガイドはジャイアンを知りません。
私が「こういうことだったらジャイアンの例えを使ったら日本人にはわかりやすいだろうな」と考えて翻訳したがゆえに、そういった言いまわしになりました。

具体的に噛み砕かないと高次のメッセージは「意味不明」で終わることが多いです。昨夜見た夢が意味不明なのと同じような感じで、人間的な知覚では意図がつかめないことが多いのですね。

問いの答えは、問いそのものによって決まります。
ですから正しい問いを立てなければなりません。

アルクトゥルス人より地球人へ―天の川銀河を守る高次元存在たちからのメッセージ P142

ですから、私はセッションをはじめ個人的にガイドと通信する時にも、質問をものすごく具体的に詰めます。できるだけ固定名詞や数値を出してデータとして分析しやすい形で提示してもらえるよう求めます。

フワッとした形で問うと、本当にフワッと返ってきてしまうからです。
例えば――

問い「私、どうしたらいいのかなぁ」
答え「全ては愛で順調です
↑これをやられます。もう、それはいいから!

「わかりやすく」を求めるなら、波動を下げる必要があります。
誤解を恐れずにいうなら、低級霊のいうことはメチャクチャわかりやすいです。人間としてわかりやすい言語でアクセスしてくれる時点で、相当波動が低いのです。

例えば、本当に波動の高い存在は名前がありません。
名前を聞いて答えてくれた時点で、相手が低級霊か「名前という概念自体がまだ存在するような低いレベルの次元にあえて合わせて名前をその場で作ってくれた」か「地球人とのコンタクトに馴染んでいて地球人が勝手に呼んでる名前がすでにあるか」でしょう。

ですから、セッションで「ガイドの名前を教えてください」という質問をされても、困惑してしまうケースがあります。ガイドに名前が欲しいなら、敬意をもって呼びたいように呼んでいただくのが良いのではないでしょうか。

高次の存在とコンタクトをとる場合、潔く白旗をあげて「わからないです」と言ったほうが話は早いです。

ガイドに「上から目線」してもらって、「ああ、人間はこんなこともわからないのだなあ、仕方がない。正確性はある程度欠落するが、もっと彼らの感覚でわかりやすいように限定的に伝えよう」と妥協してもらう必要があります。

上から目線で見下ろしてもらって、レベルを落としてもらっても、高次の存在は私たち人類のことを蔑みはしません。
なぜなら、彼らは賢いので、自分たちよりも更に次元の高い存在がいることも知っているからです。上には上がいます。

幼稚園児を「こいつは因数分解もできない」と馬鹿にはしないでしょう?
確かに幼稚園児の能力は大人に比べると劣っています。が、それで価値が無いということにはなりません。成長途中なだけです。

人類も、高次の存在から見るとそういった成長途中にあります。
ですから、自分たちのほうが優れていたとしても、それで蔑みはしないのです。

高次の存在から上から目線してもらって、波動を下げてもらって、わかりやすくかみくだいてメッセージをもらったほうが、建設的であると私は考えています。

「あなたとは対等だ」なんて認識されてしまったら、私たちは「常に愛です」と言われ続けてしまいます。かんべんしてほしいです。

上から目線でいいのです。
上から低いレベルに合わせてもらっていいのです。
それでこそ、わかりやすいメッセージをもらえます。

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