太陽の低次意志をブロックする冥王星の高次意志【太陽-冥王星のアスペクト】

ホロスコープ
写真AC

6月の中旬に、リンデンバウムサロン近くにある北海道神宮のお祭りがあります。
爽やかな晴天に恵まれ、ちょうど良い気温(23度)の中、友人と神宮へ。

右の看板に「札幌まつり」と書かれているのがご覧いただけるでしょうか。

サロンにいらっしゃったお客様も、セッション帰りにこの北海道神宮によるとお話を伺うことが多いです。円山公園と併せて、緑の多い気持ちの良い場所です。

太陽にふれて見えてきた冥王星の力

さて、神社と言えば天照大神。太陽神です。

7/1に内なる星とつながる 降星術ワークショップを行うにあたり、西洋占星術のホロスコープで最も重要視される太陽と月にフォーカスして日常を送っています。

ワークショップに参加される方が自分の内に太陽と月を見出していただくにも、まずは自分から。地味な作業ではありますが、何事も自分と向き合うことが第一歩になりましょう。

なぜ太陽と月が「ライツ」と呼ばれて特別扱いされるのか?
自分の内に太陽と月のエネルギーはどんなふうにあるのか?
そんなことを意識して最近は日々を過ごしております。

カフェでぼんやりしながら太陽について考えていたら
「あ、そういうことかも」
という気づきが降りてきたので、シェアさせていただきます。

ホロスコープを観ていますと「重点的に意識する点」と「あまりフォーカスしない点」が出てきます。意識しやすい点としにくい点と言ってもいいかもしれません。

私にとって、この「意識しにくい点」が「太陽と冥王星のスクエア」という配置でした。
オーブ7度20分。……微妙です。太陽のアスペクトだから取る人は取るけど、取らない人もいるかも、という状態。少なくとも非常に効いてる感じはないかな、という。本当に「微妙」……。

「よくいう『太陽□冥王星』現象って、別に起こってないよ~? 両親離婚もしてないし、父親早く死んで片親とかもないし……」

こんなかんじで、ぴんとこなかったんですね。

しかし、太陽(蟹座)という惑星の示すところと冥王星(天秤座)という惑星の示すところをちゃんと象徴シンボルというレベルまで落とし込んでビルドアップして考え直すと
「なるほど!太陽□冥王星、ちゃんと私の人生にある!!」
と腹落ちいたしました。

すなわち「個人意志(三次元の人間的意志:太陽)を宇宙意志(高次の意志:冥王星)が破壊する」という現象。

サインまで加味して読むと「蟹座的家庭空間を作りたがる個人の自分に対して、そんな小さなことではなくもっと大きなレベルでバランスをとれと要求してくる(天秤座的に中庸を貴ぶ)高次の意志」という感じになります。

リピータールームのほうでこの「太陽の個人意志を冥王星の宇宙意志が剋する現象」な記事を18日の新月の日にUP予定です。大切なお知らせでもありますので、リピータールームご利用の方は、お読み頂ければ嬉しいです)

太陽□冥王星は、ドMで幸せになれる!?

えーっ
個人の意思を破壊とか
怖い……

と思われたかもしれません。

しかし、冥王星に悪気はありません。
むしろ冥王星のエネルギーは宇宙的視点からすると「最高の光」へと導いていたりします。ただそれが人間レベルで見ると「破壊」であるだけです。ディスラプションです。

「魂の道を知りたいならば、冥王星を知れ」
こんな風にも言えるくらい、冥王星のエネルギーはスピリチュアルです。
スピリチュアルすぎて普通の人間にはしんどいだけで。

冥王星的なエネルギーがどうしんどいかというと、西田天香さんの経験を見ると分かりやすいでしょう。

西田さんは裕福な商家に生まれて家を継ぎましたが、どうしても満たされない。周りからうらやまれるような幸せを手に入れても、心は満たされないわけです。
西田さんは自分の道はここではないのでは、と悩みます。

杉本という真面目な国の友達からトルストイの『我が宗教』を一部贈ってくれました。当時の私にはなんだかそれがふさわしいような読み物ででもあったとみえて、一気呵成に読みゆくうち、巻末の「わが告白」という一節の中ほどに、「生きようとするには死ね」といったような文字にぶっつかりました。この死ねはきわめて無造作に、露骨に私に響きました。「死ぬと決心すれば、生き返る」という功利的なものではなく、「浮かぶ瀬のあることを予測して身を捨てる」のでもなくて、ただ、人をしのいで生きることは、しのがれる全体の死ぬことだ。

全体が生きるなら自分が死んでも本懐ではないか。自分も他人もただ水面に生じた泡沫のようなものでその泡沫に執着するのは全体たる水を知らぬためである。

死んだとて何物も消え去るのではない、生きようと思わば死ねという言葉は、上のように解釈して差し支えはない。無理に他をしのいで生きることは死ぬることである。

運命を天に任せて、食えなければ本体に還ればよい。死ねとは迷妄から離れよとのことで、悟れば全体が自分なのである。

「よろしい、死んでしまおう」といった感じに全く私はうたれてしもうた。

懺悔の生活 転機 P81 太字強調は記事作成者による

このあと天香さんはまったく何も持たずに京都の市中でホームレス生活を送り、堂にこもって断食します。そして赤子のように求めれば与えられるという悟りを得ます。

まっさらな気持ちで奉仕すると、不思議なことに食べ物が与えられる。それどころか奉仕先の家の人から大切にされて、どんどん縁がつながり、不思議と導かれていく。

天香さんがそんな体験をしたのも、「よろしい、死んでしまおう」と手放し切ったからです。凡人には難しいことかもしれませんが、こういうことをまっさらにできると、本当に宇宙は奇跡を見せてくれます。

凡人にはまず不可能な「自分を死にさらしてでもすべてを手放し究極的に明け渡すこと」によって「(常識では考えられないような)宇宙的な体験をして人生の使命に目覚める」という極端さ。実に冥王星的です。

本当に極端なんです。冥王星。

「よろしい、死んでしまおう」といった時に

太陽や月「そんな、命を粗末にしちゃダメだよ!」
冥王星「わかった。死ね」

なんです。冥王星は非常識なんです。

ですから、私が思うに太陽と冥王星にアスペクトがある人は、幅があるにしろ何かしら「自分の意志をもっと大きなスケールで使っていかなきゃいけないよ」って修正される現象が起こると思うんですよ。非常識な形で。

太陽と冥王星のアスペクトがある人は、ドMになると幸せになれると思います。冥王星の侵入が苦痛ではなく快楽に変わるから。笑

主婦になりたい私(太陽)と使命を果たさせたがるガイド(冥王星)

意外に思われるかもしれませんが、若い頃の私は結婚して家庭に入る気でした。

時代的にそういう昭和的な空気が残っていた、とも言えます。
結婚して家庭に入って子どもを育てることのみが女の幸せである、という。
三十歳まで結婚せずに子供のいない女は「負け犬」と呼ばれた時代です。

シンプルに「自分は主婦に向いているんだ」とも思っていたんです。
なぜなら、表に出たいタイプではないし、家事が大好きだし、小さな頃から子ども(年下の子)に懐かれてましたし。

周りからよく言われたんです。
「Nozomiちゃんは本当にいい奥さんになるね」と。
私もそのつもりでおりました。笑

でも、適齢期――それこそ太陽年齢域(26~35歳)になっても、どうしても結婚できないんです。なぜか縁がまとまりません。

そしてサターンリターン(太陽年齢域!)で決定的に人生航路が変わり、この仕事に入ることになります。

本人的には何が起こっているのか、さっぱりわかりませんでした。
本人の意志(太陽)的には、勤めていた安定した仕事を手放したくなかったし、不安定な仕事をするのは抵抗がありました。なのに、何の保証もないスピリチュアルな道へ。

むしろスピリチュアル否定派なギャルだったのに……。

こういうかんじ…

なんか、そうなっちゃうんです。
わけのわからない力で、押し流されちゃうのです。
そう、冥王星!

画像:NASA

じゃあ冥王星は
夢を壊すってこと?
ひどいですね

こう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、前にも書いたとおり冥王星に悪気はありません。
むしろ魂の道へ最も強く導くのは、冥王星(の宇宙的エネルギー)と言えます。

もし私が普通に結婚して出産して、それで満たされた人生が送れたか?
今考えると、それはちょっと難しかっただろうなと思います。

結局、太陽の個人的な(人間的で視野の狭い)「これがしたい」を、本当に魂が望むレベルでの「これがしたい」に修正してくれるのが冥王星なんですよね。

人生にはなすべきことがある、使命がある。
それを教えてくれるのが冥王星の干渉です。
ただ、人間視点で見ると非常識できついだけで……。

逆にいうと、人間らしい「こう生きたい」があるからこそ、冥王星による宇宙的修正を感じられるとも言えます。太陽エネルギーを使って「こう生きたい」と思えていない場合、冥王星はただただ理不尽な不運、破滅にしか見えないかもしれません。

――となると、やはり自分の太陽エネルギーをつかいこなすって大切なんだなと思い至りました。
地球生活での土台になるのが、太陽と月。
だからこそ、ホロスコープで太陽と月は「ライツ」と呼ばれ特別視されるのでしょうね。

7/1 自分の内なる太陽と月を感じてみませんか

かように大切な太陽と月(ライツ)。
7/1に内なる太陽と月を仲間と体験するワークショップを行います。
ぜひ、あなたも自分の星と、そして仲間の星と対話してみてください!

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