アラフォー火星期を総括する【獅子座 2室】

ホロスコープ
写真AC

西洋占星術では、アラフォーが火星の年齢域(36~45歳)、アラフィフが木星の年齢域(46~55歳)となります。
アラフォーでは火星のテーマが重点課題となり、アラフィフでは木星のテーマが濃く巡ってくるわけですね。

大抵の場合「46歳の誕生日に火星から木星にチェンジ」といきなり切り替わるわけではありません。海と川の間に汽水域があるように、徐々に徐々にグラデーションで移り変わっていきます。

ここ最近、私は火星域を抜けて「木星のテーマになって来たな」という感覚があります。火星的激しさがなりを潜め、木星的鷹揚さを感じるようになってまいりました。

なので、一度ここで火星の年齢域(アラフォー36~45歳)をふり返ってみたいと思います。

アラフォー 獅子座に、困る。

私は火星が獅子座(2室)にあります。
(自分の火星がどこにあるか知りたい方はホロスコープ作成で検索してみてください

この「獅子座」の扱いが、私には未知で慣れないものでした。
ですから、扱いに非常に戸惑ったことも事実です。

なぜなら、この火星の獅子座は内惑星とのアスペクトに乏しくて、結果「意識しやすい天体(太陽や月など)」と連動して動きません。

ですから、アラサーまであんまり「獅子座体験」をしてこなかったというのが正直な気持ち。月の牡牛座、水星の双子、金星太陽の蟹。他者に対してそんなに自己主張をせずに生きてきました。

水星(小学生~10代半ば)双子座は確かに知識欲旺盛でアウトプットもしますが、それは収集した知識の咀嚼であって「知ること自体が快感」です。他者に影響力をおぼよしたくて知りたいわけではなく、知った時点で「そうなんだ、面白い!」とドーパミンが出る感じです。

そして牡牛と蟹は、共に他者に対してガツガツ行きません。主張しません。
牡牛は自分の快適さが守られてれば正直あまり他者に興味がないし(自分の感覚だけで十分に刺激的)、蟹は他者との絆を壊してまで主張したいとは思いません。(絆を守るためにならば主張しますが)

こんなサインが並ぶ今までとは異質な獅子。
本当に、困りました。勝手が違い過ぎて。
主張しなきゃ、獅子座は始まらないからです。

いつまでも「若手」ではいられない

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私にとってアラフォーとは、「ベテランへの道」でした。
30代半ばでは「まだまだ私なんて未熟なヒヨッコです」が通用しました。が、40の声を聞くと社会的にそうも言ってられません。何せ「不惑」ですから。

過去のパターンを継続して小さく縮こまって「イヤイヤ自分なんて」といっていたがる自分。そんな自分に強烈パンチになったのが、経営の勉強で参加したある経済団体での体験でした。

60代~70代くらい、会長レベルの経営者の方々からはアラフォーだろうと「若い女の子」扱い。20代のころと同じような感じでかわいがってもらえました。「いやいや私なんて何もできないんで」と腰を低くしていれば、問題ありませんでした。楽でした。

でも、同年代の若手経営者の間で、それは通用しません。
そんな態度でいては「大したことのない人」扱いを受けるだけ。
軽く扱われて「いないもの」くらいの見られ方をするのは、なかなかの衝撃でした。

「私なんて」「私なんて」と安易に卑屈になってはいけない。
「私にはこの実績があります」と、胸を張ること。積極的に自分の業績をアウトプットすることではじめて、「重要な人」「話を聞く価値のある人」「付き合うべき人」だと認識してもらえる。

私は価値観の転換を迫られました。
今までのように小さくなって「自分は大したことがないです」と言っていれば周りが許してくれた若手時代とは、決別せねばならない時を迎えていたのです。

つまり、「獅子座の火星」を使いこなさねばならない。
ガツガツギラギラ。堂々と主張する獅子座。
「私にバリューはあります。当然です」。

そういうミッションに、見事なまでに導かれたのです。
目指せ、女王の貫録。

レベルの高い獅子座になるために

獅子座の女 ココ・シャネル

堂々とふるまうクリエイティブなリーダー。
それが獅子座。
かっこいいですね。

しかし、私は自分の中の獅子座を目覚めさせることに、かなりの抵抗を覚えていました。
なぜなら、獅子座エネルギーを上手く使えている人はそうならないかもしれませんが、獅子座初心者の私には「ある恐れ」があったからです。

それは「獅子座全開でいくと、イタイ人になってしまうのではないか」と。
つまり、「勘違いジャイアン」になってしまうのではないか、と。

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どんなサインにも「習熟度」というものがあると、私は考えています。「どれだけ高次のレベルで使いこなせているか」とも言えます。

例えば、「低レベルな牡羊座」と「高レベルな牡羊座」。
低レベルな牡羊座は「空気読めないコミュ障自己中しかも自己だけ満足してる迷惑な人」ですが、高レベルな牡羊座は「パッション(ここで生きる意味、情熱)とは何かを教えてくれる、しかも教えようとして教えるんじゃなくて、ただ在るだけ、生きているだけで示してくれる人」となります。

ここまで違います。
かくもサイン(星)を高いレベルに磨いていくことは重要です。
それが星を生きる(使いこなす)意味となります。

これと同じく、低レベルな獅子座はまさに「ジャイアン」。
「俺はとにかくすごいんだ」「俺が良いと思ったものはお前にとってもいいものだ」「俺の価値はもっと高いはずなのにどうしてみんな認めない!」――こんな感じになってしまいます。

獅子座に不慣れな私がいきなり獅子座ドライブすると、上の状態に陥ってしまうのではないか。そう不安がありました。

しかも私が獅子座を扱う惑星は「火星」。太陽の明るい輝きも水星の知性も金星の優雅さもなく、火星の下手をすると独善的な攻撃性を獅子のサインに乗せて発露させるのです。ジャイアンにならないほうが難しい、獅子座初心者の私にはそう見えました。

どうやったら獅子座を高いレベルで体現できるのか。
暴君ではなく名君として獅子を目覚めさせることができるのか――。
そのヒントをくれたのは、孫正義さんのチャートでした。

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Birth chart of Masayoshi Son – Astrology horoscope

孫さんも、若干ジャイアンみはあります。
若い頃に大きな夢を語って部下に「頭おかしい」と思われ、去られてしまったような経験をしている人です。笑

しかし、現在の孫さんにはリーダーとしての輝かしい実績があります。
昔、低レベルの獅子座だった時には呆れられていたビジョンも、今の孫正義が語ると多くの人は尊敬のまなざしと共に聞き入れます。

Birth chart of Steve Jobs – Astrology horoscope

スティーブ・ジョブズだってそうです。
冥王星の獅子座。最も極端な形での獅子座の発露。
ディスラプション(破壊的創造)という言葉がここまで似合う人もいません。

ジョブズも滅茶苦茶な人でした。
ある意味暴君でした。
しかしながら、リーダーとして輝いていた。

勘違いジャイアンと彼らの違いは何なのか。
低レベル獅子座と高レベル獅子座の違いは何なのか。

私は思いました。
それは「ヴィジョン」だと。

実に180度の水瓶座的。
高次の獅子座は水瓶要素を取り込むのですね。太陽星座獅子座の人は地球星座(ヘリオセントリック)水瓶になるわけです!

獅子座のエネルギーは興奮と共にやってきます。
蟹座の「何事も丸く収めて仲間と仲良く」な調和を打ち破る、「自分はこうしたい」という自己主張こそが獅子座のファーストステップです。まさに蟹座に対するディスラプション。

でも、それがただの自己主張ではただの自分勝手で迷惑な人です。
そこにヴィジョンが伴うからこそ「社会のために」「世界はこう変わる」「今こそ変革の時だ」こんな大きな目的が伴うからこそ、獅子座はただの自己中な迷惑な人から魅惑的なカリスマに脱皮できるのではないか。

そう考えました。
小さな身の回りのこと(蟹座的世界)で満足するのではなく、その後ろには大きな目的がある、ヴィジョンがあると示すこと。これが「獅子座でなければできないこと」だと私は感じました。

だからこそ、獅子座は大きなことをいうべきです。
小さく身の回りのこと、自分のことだけに満足していては、勘違いしているイタイ人になってしまいかねません。社会に目を向け、世界に目を向けてこそ、未来に目を向けてこそ獅子座の炎は高いエネルギーをまとうことができるのではないでしょうか。

高次の獅子座の後ろには、水瓶座がいるのです。

アラフォーの火星期を過ごして感じた、獅子座の使い方。
これからの人生にも生かしていきたいと思います。

星はいつでも魂の深みを教えてくれますね。
深い愛に、感謝です。

お一人お一人にカスタマイズした年齢域ホロスコープの解説は、リピータールームよりお受けしております。
よろしくお願いいたします。

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