高身長にかかる「ちんちくりん」の呪い
ユニクロのウルトラストレッチアクティブナローマキシスカート。1990円。
便利で着回しが利いて気に入っています。
しかし。

マキシ丈スカート……というには、若干丈が足りません。

ショートブーツに合わせるには、これくらいの丈でかえって丁度いい気もします。
しかしこれから春夏とスニーカーやフラットシューズに合わせると考えると、もう少し長さが欲しい……。
そう。
私は高身長。縦にニョロっと長い体型。
別名:何着ても丈が短くなる病。

共感しかない。私も幼稚園から後ろが定位置
マキシ丈?
私がはくとミモレ丈なんですけど?
私、ふくらはぎごんぶと族・子持ちシシャモ科。

私のふくらはぎはいつになったら産卵するんでしょうかね…
運動会の徒競走ではいつも一等賞!
小学生の頃から、はちきれんばかりの下腿三頭筋!!
なので、ふくらはぎが見えるときついんです……。ミモレ丈スカートは高確率で事故ります。
既製品のスカートでマキシ丈なんて夢のまた夢……。
高身長だと自作でもしなきゃ、“本当”のマキシ丈スカートやワンピースなんてなかなか出会えない!涙
なので、パンツにつづいてスカートも丈出しをすることにしました。
ちなみに、今シーズンGUで出てるリブナローロングスカートは丈長め。
Lサイズ以上でスカート丈91㎝!高身長の民、大歓喜です。
ゆりえちゃんが紹介してました。
このナロースカートが手元に無かったら、GUのリブナローロングスカート欲しかったですね。
でも、私にはこのナロースカートがあるので、お直しして着ます♥
ユニクロのコスパの良さ、お直しで実感
さて、丈出しで大切なのが裾の縫いこみの巾。
ここで何センチ長くできるかが決まります。

縫いこみは約3センチ。けっこうあります。
三つ折り+まつりぬい仕上げだと1.5センチ出しくらいが限界か。
バイアステープで仕上げれば、ギリギリまで攻めて2.5センチ出せるか。

さっそく裾をほどいていきます。
ここで、感動が。

ほどいても、ロックミシンが残ってる!
つまり、仕立てる時に端の処理をしてから裾を仕上げているということです。ワンステップ工程をはさんで行っている、丁寧な仕上げです。
そしてそしてほどいていくと、また驚きが!

接着芯!
後ろのスリット部分に、接着芯!!!

柔らかい生地なら
接着芯は使うでしょう?
洋裁をされる方は、そう思われたかもしれません。
確かにその通りです。
でも、このスカートって1990円なんですよ。
1990円。約2000円。
2000円のスカートでこのクオリティ。
1万円や3万円のスカートだったら当たり前の仕立て方でも、2000円のスカートでこの丁寧な仕立ては、正直すごいと思います。
プチプラだけどペラッペラしてない。それって、仕立てのこういうところで差が出てくる面もあります。小さいことかもしれないけれど、一手間かけてるんです。
ユニクロの真摯なものづくり、素晴らしい。
分解してみてわかる、ユニクロのすごさ。

さて、今回の丈出しではギリギリまで出したいので、バイアステープを使いました。
糸はニット用のレジロン(ナイロン)糸です。ミシン用ですが手縫いで使ってます。
実はシャッペスパン(ミシン糸)も和裁(ゆかた)の仕立てで使うんですよ。くける時に表に出る糸を目立たせたくない時、シャッペスパンを手縫い糸として使っています。※私はもともと和裁の人です。

バイアステープをちくちく裾に取り付けていって――
スカート丈90cm→92.5cmになりました。
スニーカーに合うマキシ丈、完成!

うん、良い丈感!
スニーカーやフラットシューズ合わせにはやはりこれくらいの丈が欲しいですね。くるぶしソックスやカバーソックスと合わせるのにしっくり来ます。
ふくらはぎのふの字もありません。太いところを隠してIラインでスラっと見えます。笑
ゆかりんさんのいう通り、タイトスカート、細見えしますわ~。
上の着用画像は、スニーカー以外全部ユニクロGUです。
シャツはGUのオーバーサイズシャツで、インナーはユニクロU。
大判のスカーフは去年のHANA TAJIMAコラボのプリントスクエアストール。ボレロ風に羽織ってます。スタイリストの五十嵐かほるさんがやっていたのを真似しました。
顔タイプ・ソフトエレガントにこの大柄スカーフは、正直難しく感じるアイテムです。ですが、ボレロ風に羽織れば(背中一面に柄を背負う分には)顔と広い面積でマッチングしないのでなんとか使えます!

比較するとこんな感じです。
今回やって思ったのが、ユニクロのものづくりエグイということ。この値段でここまで丁寧に仕立てられているなんて、驚きです。
やはりユニクロの服はコスパ良いですね。
ただ、万人向けに作られているので、サイズは慎重に選ばないと私は事故ります。事故った時のモッサリ感はすごい。ウエスト+5センチくらいに見えます。
ユニクロの服を買う時は試着が必須ですね。
私の場合は大抵M、L、XLの3サイズを試着して選んでいます。このナロースカートもMサイズを試着した時の事故りっぷり、みなさんにお見せ出来ないレベルで悲惨でした。
お腹周り、パッツパツ!
Lサイズだとスッキリ見えなのに、Mサイズだとハムでした。
ハム。お肉プリップリ!

しかし、サイズとシルエットが合えば、これほどコスパの良い服もありません。1パーツがイマイチなくらいならば、お直しすれば1万円くらいする高見え服に変身も夢ではありません。
自分で裁縫をしない場合も、お直し屋(服のリフォーム屋)さんに持ち込めば、1000円くらいから直してもらえます。ボトムスの裾上げはもちろん、ウエストをつめることも可能です。(特に骨格ウェーブさんは、これで着られるボトムス増えると思う!)
自分に合う服って、いいですよね♪
着物(和裁)は基本オートクチュールの世界なので、”自分サイズ”で着るのは当たり前。なので、お洋服でもお直しして”自分サイズ”で着られるのってうれしいです。
あるものをなおして着れば、環境にも優しい。サステイナブルです。
お直しして着ると愛着もわくし、気分も良いですよね♪
私が今回やった方法は↓こちらの動画と大体同じです。