やってはいけなかった――星で観る「東京オリンピックの運命」

ホロスコープ
写真AC

不正に揺れる東京オリンピック

開催後に談合などの不祥事が噴出した、東京オリンピック。
2023年2月28日には、東京地検特捜部が電通グループをはじめとする6社などを起訴しました。

東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件は、公正取引委員会による課徴金納付命令が今後の焦点の一つとなる。広告最大手「電通グループ」など各社の受注総額は計約437億円と巨額だ。公取委は起訴された6社を軸に審査する方針で、課徴金額は数十億円規模に上るとみられている。

課徴金、数十億円規模か=公取委、6社軸に審査―五輪談合 | 時事通信ニュース

東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件で、東京地検特捜部が電通グループなど6社を起訴した28日、札幌市が目指す2030年冬季五輪・パラリンピックの招致関係者にも深刻な受け止めが広がった。

札幌市は招致が実現した場合の大会運営やスポンサー確保の中心にこうした広告大手を想定していたが、不正を確実に防ぐ手だては見いだせていない。関係者からは「招致ができたとしても、大会運営への影響は計り知れない」との声が漏れる。

札幌五輪招致へ「影響計り知れぬ」 談合事件起訴で関係者懸念強める:北海道新聞デジタル

なぜこんなことになってしまったのか――。
私はつぶやいてしまいました。
「やめておけばよかったのに」。

そう。
ホロスコープには出ていたのです。
「東京オリンピックは中止が妥当」と。

実はちょっと怖い「古典占星術」

古典西洋占星術では、ホラリーという手法を使ってホロスコープを作成し、物事の吉凶を占います。ホラリーというのは「そのことが起こる場がどんな星の配置になっているか」という視点でホロスコープを作成します。生年月日はいりません。

なぜこんな手法を使っていたかというと、昔はそんなに正確に人の生まれた日時を記録していなかったからです。王族なら生年月日もわかるかもしれませんが、庶民ならほとんどわかりません。

正確な時刻を測る技術も乏しかったですし、緯度経度を正確に割り出すのも難しかったでしょう。(だって、そもそも地球が丸いとは考えられてなかったですし!)
天文暦だって現代のような精密さはありませんでした。

ですから、生年月日ではなくホラリー(占う事象の日時)を使った占いが一般的だったのです。生年月日でのホロスコープが普及しだしたのは、もっと後の時代のこと。

これは東洋でも同じですね。生まれた日時まで正確に出すなんて庶民はまずやっておりませんでした。

だから「何の干支の年生まれか」が重要でした。例えば昭和41年の「丙午年」には出生数が下がったのがいい例ですね。今でも台湾では寅年に子どもを産むのを避けて、辰年に産むようにする風習が残っているそうです。

「何の日生まれ」ではなく「何の年生まれ」。ずいぶんと雑に、ザックリ見ていたのです。「川上のサヨちゃんは丑年生まれだから、のんびり屋さんよねえ」なんて、生まれ年で言われていたのです。

生年月日でみる現代的なホロスコープと
起こる日時でみるホラリーとでは
どんな違いがあるの?

これは、「言葉の鋭さ」が一番特徴的かな、と思います。
古典占星術は、けっこう、キツイです。
「吉か凶か」をはっきり出します。

現代的な西洋占星術はユング心理学の影響などで、あたりが優しいです。単純に「こんな配置は不運だから生きてる意味がない。一生不幸」みたいに切り捨てることはまずありません。「一般的に悪いと言われても、こんな風に使えばいいところもある」のように両面的な観方をします。

でもホラリーはズバッと出します。
「良い」「悪い」をハッキリさせます。

そもそも王様が「この戦争に勝てるのかどうか」「あそこの領土はとったほうがいいのかどうか」「今年は豊作かどうか」を聞くための占いですから、占星術師はYES/NOをはっきり出さねばなりませんでした。

だから、古典占星術ははっきり出します。
大体土星が絡んだら終わりです。笑
アンギュラーハウスの状態が良ければ大吉です。

ですから「白黒ハッキリさせたい」という方は、古典占星術、このホラリーの手法でホロスコープを作成すると良いですね。物事をはっきりさせるのに向いています。

実は現代的な占星術よりも、この古典占星術のほうが歴史は長いです。このあたりを詳しく知りたい方には、ニコラス・キャンピオン著「世界史と西洋占星術」をおすすめいたします。

世界史と西洋占星術
ニコラス キャンピオン
柏書房

ホラリーが告げる「このオリンピックは凶」

2020年3月。
新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックの延期が決まりました。

3月30日には、組織委員会、国際オリンピック委員会、東京都、日本政府は、延期された東京大会を2021年7月23日に開催することを決定。

当時の私はこの日時に合わせて、ホラリーチャートを出してみました。
以下が2021年7月23日20:00(場所:東京オリンピックスタジアム)のチャートです。

チャート作成: Astrodienst

古典占星術ではトランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)を基本的には扱いません。扱っても重要視することは少ない印象です。
なので、その3つを消してみるとこんな感じになります。

……やばい。
見えますか、この赤い線。
赤いのはハードアスペクトの線です。

現代占星術では「ハードアスペクト=悪」ではありませんが、ホラリーの場合わかりやすく「ハードアスペクト=凶」です。
しかも、一番大切な天体である太陽と月がガッツリ赤線で結ばれてしまっています。

ホラリーではアンギュラーハウス(1室・4室・7室・10室)の状態も重要視します。ここでは木星(1室)、金星+火星(7室)。これも赤線です。バッチバチです。

西洋占星術の知識がなくても「うーん、これはちょっと」と思いませんか。
ねえ、ヤバイでしょう。

私は2020.04.22の時点で、このような読みをしていました。

安定を重視したい国民感情を無視してワンマンに犠牲を払ってでもやる気があるけど、利害関係が対立して結局は無理そう。

「これは開催できないんじゃないの?」
それが2020年時点での私の読みでした。
残念ながらそのリーディングは外れました。

私が2020年の時点で何を読み間違えたかというと、「ディグニティ最高な獅子座太陽パワー」ですね。

ルーラーシップ獅子座太陽 vs デトリメント山羊座月、ファイッ!(180°)
 ↓
獅子座太陽 大勝利

これです。ハウス的には不利な位置にいても、犠牲を払ってでも(6室)力業で押せるだけの力が、獅子座太陽(ルーラーシップ)にはあったのです。そこを読み違えました。

そうして、東京オリンピックは2021年に開催されました。

――が、開催後に不祥事が次々と明るみに。
それは皆さんも、ご存じの通りです。

【OB逮捕】五輪汚職”元電通社員”に聞く事件への本音 ABEMAニュース【公式】

やはり、やってはいけないオリンピックだった。
東京オリンピックは中止すべきだった。
確かに獅子座太陽は強力で力業で押せたけれども、それは犠牲(6室)や反感(月との不調和)を伴う危険なものだった。

――そのことを星は知っていたのです……。

ホラリーおそるべし、です。
古典占星術って、すごいですね。

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