「投資の神様」バフェットとの出会い
私は今、ビジネスエリートになるための教養としての投資という本を読んでいます。

教養としての投資(Amazon)
これが、すごく読みやすくて。高校生でも読める内容です。
それゆえ、投資上級者には「当たり前のことしか書いていない」と感じて物足りないかもしれません。そういう方は奥野さんの別の著書のほうがためになるのかなと思います。
そんな奥野さんが「バフェットとの出会い」の衝撃を、このビジネスエリートになるための教養としての投資で記していらっしゃいまして。
ウォーレン・バフェット。
投資の神様。
ウォーレン・バフェットがどういう人なのかを簡単に説明しておきます。
誕生日は1930年8月30日ですから、この原稿を書いている2020年3月現在では89歳です。もちろん生きています。
89歳にして現役の投資家。バークシャー・ハサウェイという投資会社を、盟友のチャーリー・マンガーとともに経営しています。チャーリー・マンガーが1924年1月1日生まれですから、現在96歳ですね。
この人生100年時代を地で行くような二人が投資先を選び、さまざまな企業の株式に投資しています。バークシャー・ハサウェイの年平均リターンは1965年から2018年までの54年間で、なんと18.7%です。この間、S&P500の年平均リターンは9.7%だったので、市場平均を大きく上回るリターンを上げ続けてきたことになります。(中略)世界が認める「投資の神様」です。
バフェットはこう言います。
「私は投資した翌日から5年間は市場が閉鎖されると想定して投資判断をする」。つまり投資してから少なくとも5年間は保有し続けることを想定して購入するのです。
バフェットは株価の値動きで投資先企業を選ぶのではなく、永続的に利益を生み出す事業モデルを持っているかどうかという点を見て、投資するべきかどうかを判断しているのです。株式に投資するというのはそういうことなのかと、私は目からうろこが落ちる思いでした。
ビジネスエリートになるための 教養としての投資 p74~75
「なるほど、プロの視点からすると、そんなにバフェットの投資法は衝撃的なものだったのか!」と私は驚きました。
なぜなら、私はバフェットの投資法は「当たり前のもの」と思っていたからです。
約20年前。大学を卒業した私は、父から「お前もそろそろ投資を始めろ。投資は早く始めれば始めるほどいい。若いうちから勉強したほうがいい」と言われました。(ちなみに、父は、投資の才能があるといわれる日干支・戊戌です)
私は馬鹿正直に「そんなものなのか」と思い、父の証券口座がある大和証券に自分の口座を開きました。預金口座から証券口座に資金を移しては、株を買うようになったのです。日経新聞をとり、「愛の流刑地(渡辺淳一の不倫小説)」の濡れ場の濃さに、朝からお腹いっぱいになる日々が始まりました。
そして、「とりあえず投資の勉強をしなければ」と本を買います。
その1冊が、ベストセラーである億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術だったのです。

ちなみに、他にも藤巻賢史さんの本を買いました。

藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義、まったく金融素人の私には勉強になりました。
そう、私はど素人だったので、本に書いてあることを「そうかそうか、そういうことか、なるほどなるほど」と何の疑問も持たずに読んでいたのです。
ですから、バフェットの投資法がどれだけ革新的なものか、全く理解していませんでした。債券ディーラーとしてキャリアを積んできた奥野さんの驚きぶりをみて、「そうか、そんなにすごいことだったのか」と、お恥ずかしながら、今回改めて気づかされたわけです。
そして、上の引用部分を見てください。
誕生日。
誕生日が記されております。1930年8月30日だと。
もうこれは命式を見るしかないでしょう。
職業病で、私はバフェットの命式を出しました。
すると、驚きの結果に。
「こんなに星を上手く利用しているのか!すごい!!」
星を燃焼させて使命を果たす バフェットの命式

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バフェットの「星の使い方」つまり命式の生かし方は、すごいです。
算命学では、星を燃焼させる――星や命式をその形に人生の中で体現すると、その人は人生の使命を果たせると考えます。ですから、「自分の命式はどんな性質なのか」を知ることが、より善く生きるために大切なのですね。
この考え方からすると、バフェットはパーフェクトです。
星を見事に生き切っております。
「どうやって星を使いこなしたらよいのか」のお手本のような人。

バフェット、2023年2月現在で御年92歳。
見てください。老年期の天将星。
92歳でもバリバリ現役。まさに天将星の生き方!
興味深いのは西が石門星なこと。
バフェットの老年期は石門-天将コンボとなっています。
石門星。
四柱推命では劫財。
「財をおびやかす」で劫財。
財(土性)を剋する、木性の石門星なんです。

えっ?
バフェットは老年期の今だって
財に恵まれまくってますよ!?
そう思われますよね。
しかし老年期のバフェットは、確かに単純な「財星的な生き方」はしていないとも思われるふしがあります。
ちょうどこの土曜日、2023年2月25日にバークシャー・ハサウェイの年次報告書が公開されました。そこには毎年恒例のバフェットからの「株主への手紙」もあります。
そのメッセージの中で特に印象的だった言葉は、こちら。
The lesson for investors: The weeds wither away in significance as the flowers bloom.
BERKSHIRE HATHAWAY INC. 2022 ANNUAL REPORT
投資家にとっての教訓:花が咲き誇る時、とるにたらぬ雑草は枯れていくものだ。
以前は「富裕層には、もっと課税すべきである」と発言して話題にもなりました。

しまいには「子どもに資産は残さない。そんな生き方は恥ずかしい」とまで言い切っております。「資産家は富の半分を慈善事業へ寄付しよう」と提案しています。(上の2023年の手紙でも、「一度貯蓄したら、ずっと貯蓄し続けるタイプ」は生活に困らずに余ったお金を寄付する、ということが書かれています。バークシャーの顧客はそういう人が多いのです、と)

つまり、割と「劫財」してる。
財産を、ぶっこわぁ~す。
財星的ではなく、石門星(劫財)的だなと思うのです。
仲間(同胞)のために富を使おう、という。
バフェットにとって富が入ってくるのはもうベルトコンベヤーのようなもので、その先のステップにいるということなのでしょう。巨万の富を手放すことをいとわない姿勢は、まさに投資の神様と称されるにふさわしいのでしょうね。

ちなみに、バフェットの日干は私の守護神でもある壬。
日干・壬の人はスケール感が命。小さくまとまってしまうと、壬の良さが生きません。常に「社会のため、地球のため」これくらいのスケール感でヴィジョンを持つことで輝けるのが壬の人です。
ですから、バフェットの壮大なヴィジョンを持って生きる姿勢は「壬の力をどう使えばいいのか」のお手本にもなりますね!
東の司禄星 すべてはここに

バフェットの命式を見ていて、うなってしまう点がもう一つあります。
それは「パワフルでスペシャルすぎる東の司禄星」です。
バフェットの司禄星、ヤバイです。
力集まりまくってます。
「オラに力を分けてくれー!」で元気玉レベルです。
なぜなら、他の星全てのエネルギーが司禄星に注がれる形に、きれいに導線が引かれているから。

そして、才能が一番磨かれている星も、バフェットの場合は司禄星。もう、強化されまくっているわけです、この司禄星が。
完璧です。
完璧です、バフェット。
命式を、星を、使いこなしている!
そして彼の独特な投資スタイルも、この「東の司禄星」で全て説明がついてしまいます。デイトレーターのように頻繁に売り買いはせず、一度かったらずっと持ち続ける。そして、良いと思った手堅い企業を、コツコツコツコツと買い増していく。
幸福というものは少しずつの進歩によって手に入るものであり、1回きりの成功によってでは決してない。
小さな家から始まって、1つずつ部屋を建て増してゆく過程にこそ幸せがあるのであって、宮殿に住むことからではない。
まさに、司禄星。
東(仕事、社会面)の司禄星です。
この精神面の司禄に現実面の西方+東方の冲で行動にも慎重さが加わるわけですね。
大雑把に一般化するなら、コツコツ長期投資は司禄星向け。禄存星は短期投資向け(お金をためるよりも回す方が自然な姿)と言えましょう。
日本企業、とりわけこれから事業を立ち上げようとする日本人への注文があります。
それは、もっと顧客に焦点を当てて欲しいということです。
喜んでいる顧客がいるような事業が失敗することはありません。
あなたを愛する顧客と、あなたに満足する顧客がいれば、その事業はとても上手くいっているといえます。
そのために、自分の仕事への愛情が大切になるのではありませんか。
このバフェットの言葉を「キレイゴト」と言い捨てることは簡単です。
しかしながら、バフェットは言行一致。そのキレイゴトを現実にしてしまう人です。
なぜならバフェットには鳳閣星(南)→司禄星(東)というコンボがあるから。
この並びは「人生遊んで楽しもうよ♪そうしていたら、いつの間にか蓄財できるよ!」という「理想を現実化する」流れを示しているのですね。
本当に、星を生きてらっしゃいますね!
星を完全に燃焼すると、神様になれる。
バフェットの生き方は、そのことを教えてくれます。
私も自分の星をちゃんと生かさねばと、襟を正す思いです。
一流の方の命式は、勉強になりますね。
学ばせていただき、生き方を見せていただき、感謝です!

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理解不能!?大富豪バフェットの自由なパートナーシップ

余談ですが、バフェットはひどい偏食なのだそう。
朝にオレオを食べ超甘いコーラを1日6本も飲む。
それで90歳越え。糖尿病?何それ?
はじめの奥さんとは、子育てが終わったら卒婚して別居。奥さんが「世話を頼むわね」と頼んだラトビア系の女性と同居するようになります。奥さんが2004年に亡くなったら、その同居女性と結婚。
このエピソード「いやあ、壬子~!」って感じですね。
常人では理解しがたい水の極み。
愛のスケールが大きくて、よくわからない。笑
だって、バフェットは卒婚しようとする奥さんの「第二の人生」を応援してたらしいですからね。自分から離れて自由になろうとする女を励ますという器の大きさ。そして奥さんは奥さんで「あなた一人じゃ淋しいでしょうからこの子と住めば?」と女性を紹介する。
うーん、常人離れしてるわ。
はじめの奥様は丁未の人。
壬と丁は干合なので、運命のようにピタッとくっついてしまったのでしょうね。
一人目の奥さんも二人目の奥さんも夜職経験者というのが興味深いです。一人目の奥さんが勤めたことのあるナイトクラブに二人目の奥さんも勤めていたそう。
卒婚した奥さんは、(のちに二人目の奥さんになる)女性をバフェットへ紹介するわけですが、夜職つながりでその女性を知ったのではないのかな?と。どうなんでしょう。
【参考】Astrid Menks – Bio, Facts, Family Life of Warren Buffett’s Wife
算命学では「偏りのある人は偏りのある人と縁がある」と観ます。大富豪とはまさに「富が偏った状態」。だから、夜職女性と縁があるというのも「偏りのある者同士」として納得なのです。
バフェット自体が慎重さと大胆さを兼ね備えている人ですが、パートナーに対しても一風変わった(合うところと合わないところ)が同居している矛盾した複雑な関係性を求めていたように見えます。実に興味深いですね。
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