過去の生を暴くのを好奇心から追求することは、よく言って道楽、最悪の場合は不健全だ。
私たちは、今の人生における自分の問題、プレッシャー、性格的な欠点に対処しなければならない。正確的な欠点をある程度克服したときのみ、それに関連する前世の詳細を知ることが、何らかの有益な目的に役立つのだ。
それ以外のとき、前世をいたずらに知ろうとすることは、私たちが今挑戦しなければならないことから注意をそらすこと、あるいは、それに対する弁解でしかない。
愛しすぎる女たち 癒しのときより
リンデンバウムのスピリチュアルカウンセリングを受ける方で、
「過去世(前世)を知りたいです」とおっしゃる方は多いです。
カウンセリングが終わった後、「次のセッションでは過去世が聞きたいです」「今度はまた別の過去世を教えてくださいね」とおっしゃる方もいます。
しかし、Q&Aにも書いたとおり、その期待に沿えるとは限りません。
Q.過去世が知りたいです
A.今現在の自分の課題と過去世が関連している場合は、それを必ずお伝えいたします。
逆に言うと、今の自分のやるべきことに関連のある過去世が無い場合は、降りてくることはありません。
リンデンバウムヒーリングでは、お客様の感覚に直接、過去世が降りてくる(浮かび上がる)ことがあります。
ただし、その場合も「癒すべき過去世があって、その準備ができている場合」に限られますので、ご了承ください。
「どうして?『必ずあなたの前世(過去世)をお伝えします!』というヒーラーさんだっているじゃない!」と思われるかもしれません。
それは個人個人のスタンスなので、良い悪いで判断できることではないことをご理解ください。
私は、自分の経験から過去世を「今の現実生活の課題に関連していて、本当に必要なときのみ伝える」ことにしています。
私も以前、自分の過去世が気になって観たくて仕方がない時期がありました。
でも、上の人(私のガイド)は、「それは必要ないから見ちゃダメ」とさっと隠してしまうものばかり。
「どうして見せてくれないの?ケチ!」と憤っても、「まだ時じゃない。必要はない」の一点張り。
しかしある時、ズラズラと過去世を観ていく(癒していく)時期が続きました。
そのときに気がついたのは「過去世は観るべき時期、タイミングが来たときに観たほうがいい」ということ。
今の自分の生活、課題にリンクしていない過去世を知っても、現実をおろそかにしてフワフワ空想に漂ってしまうんです。要するに、グラウンディングが足りなくなってしまって「頭のイッちゃってる人」になりかねない。
そして、一番の理由は「過去世でそんなにいい思いばかりしてるわけではない」こと。
けして聖人君子様が、順風満帆で素晴らしい人生を送っていたわけではない。
血の通った人間が、リアルに生きている。当然そこには汚い感情や酷い行いもあるわけです。
リピータールームでは13の過去世を公開していますので、そちらをご覧になっている方はより深く理解していただけると思います。
そういった、リアルな人間がやったこと、ある場合は重いカルマ(業)を背負わされる原因になった人生を観て、平気でいられる人間って少ないと思います。
「前世女性をレイプしたから今世で結婚できないんですよ」とか
「前世で盗みをしたから、今世でイジメにあうんです」とか
「あなたは過去世で人を殺しました。今回の人生はそのカルマで幸せになれません」とか
そんなこと、聞きたいですか?イヤでしょう!
だから前世療法では、精神科に通院している方をお断りしているところが多いのでしょう。精神状態が安定していない人がいたずらに過去世を知ってしまうと、バランスが保てないでしょうから。それくらい、過去世って強烈なんです。
でも、タイミングが来てしっかりそのときの自分の課題に向き合えるようになったなら、どんな重いカルマを背負った(あまりいい行いができなかった)過去世でも
「ああ、そういうことか、なるほど」
ってスッキリ受け入れられるんです。
過去世を闇雲に、ただ機械的に伝えることに、私は抵抗があります。
知るなら、知るべき時が来たときに、知ってほしいのです。
それなら、命や魂の奥深さと愛の深さを知って、素晴らしい体験となるでしょう。そんな人生を生きてきた過去を持つ自分への自信にもなるでしょう。
このような理由で、リンデンバウムのスピリチュアルカウンセリングでは「時が来たとき」のみ過去世をお伝えいたします。
リンデンバウムヒーリングでは、お客様のガイドの誘導に従って、必要だったら過去世とコネクトします。