強者のなかに弱さはひそみ、弱者のなかに強さはひそむ

ビジネス:スピリチュアルブログ
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12月、お茶会のあとに「冬至祭」と銘打って、お茶会参加者の方々と美味しいものを食べに行きました♪

そこで、ある企業の幹部をされている方から、こんなお話が。

うちの会社、M&Aで
買収されちゃったんですよね……
現トップは外部の人です

この手の話、今、多いですよね。
中田敦彦のYoutube大学でも「後継者のいない優良企業を買って資産形成しよう!」という投資のススメが公開されていました。企業買収は、いまや身近な自分事です。

大きな企業がM&Aを仕掛けて、どんどん小さな企業を買収して巨大化する。
Googleに買収されたYoutubeが典型例ですね。

巨大な企業はより巨大に強大に、小さな企業は吸収されて独立しては生き残れない。
そんな風潮が、ここ30年ほど続いていると言えましょう。昔は「業界再編」なんて言葉でも表現されていましたね。

しかし、大きくなりすぎたものは社会に影響をもたらすほどの、大破壊を起こす危険性も秘めることになります。リーマンブラザーズのように。

ニューヨーク大学スターン経営大学院教授のスコット・ギャロウェイは、そのリスク回避のためにも、アメリカ政府は独禁法を駆使してGAFAなどのビッグテック企業を解体せよ、と主張しています。

巨大テック企業が分割されれば、それらの企業に起因していた問題の多く――すべてではない――が解決されることだろう。

グーグルとユーチューブが別会社になっても、直接的な競争は生まれない。しかし独立したユーチューブの最初の取締役会で、新しい経営陣はテキストベースの検索に参入すると決定するかもしれない。一方、街の向こうの新性グーグルの最初の取締役会では、映像ベースの検索への参入を決定するかもしれない。

競争は選択肢を増やす。
ユーチューブが独占企業だったら、自社コンテンツの向上を目指す理由がどこにあるだろうか。

どちらかの取締役会の誰かが、若い視聴者の保護に取りくもうと提案するかもしれない。そうすれば、P&Gは自分たちの映像プラットフォームに広告を出してくれるだろう。

検索エンジンもそうだ。”政府打倒”と打ち込んだ時に、最初に「爆弾のつくり方」のページが出てくる検索エンジンと、「選挙人登録フォーム」が出てくる検索エンジン。ユニリーバがどちらを優先するかは考えるまでもない。

いまは、クリック回数を増やし、ユーザーをさらに夢中にさせるアルゴリズムを開発することばかりが奨励され、公益のことなど誰も気にしていない。

だから巨大テック企業を分割するのだ。
それが邪悪だからではなく、税金を払っていないからでもなく、雇用を減らしているからでもない。

我が国は資本主義を採用し、競争とイノベーションの力を信じているからだ。

それは罰ではない。
それは市場への酸素供給策だ。
少し遅くなったとはいえ、そうすることで株主価値が何十億ドル、何兆ドルと爆発的に増えるだろう。

GAFA next stage ガーファ・ネクストステージ:四騎士+Xの次なる支配戦略 p311~313

GAFAは絶対強者、と思われている現在。このギャロウェイの提案は荒唐無稽に映るかもしれません。
しかし三次元の二元性システムに照らし合わせれば、成熟した企業は(改革なしでは)衰退していく運命にあります。

グーグルはじめとするGAFAは、充分な成熟企業と言えましょう。

(ただ、GAFAの中でもAppleは、創業1976年。45年以上経過した企業だったりします。紆余曲折、浮き沈みも経験してきています。カリスマ創業者を失っても今だ凋落せずにいます。それを考えると、Appleは単なる成熟企業ではなく、ヴィトンやシャネルのような廃れない「ブランド」と見たほうがいいかもしれません)

剛柔相推而生變化。
(剛柔は相い推して変化を生ず。)

易経 繋辞上伝 第二章

この陰陽は常に変化しつづけるという二元性の法則に照らし合わせると、大きくなりすぎた企業は旺じ過ぎて衰えていく(そして改革、ディスラプションがあれば復活する)ということになります。亢龍悔いありです。

その法則に照らし合わせると、今すぐではないかもしれませんが――メタ(フェイスブック)については今もすでにそうかもしれませんが――巨大企業が解体されていくという構想はファンタジーの絵空事ではない、といえます。

それを考えると、上のギャロウェイの提案も、絶対不可能なことではないと言えましょう。そういえば、成毛眞さんはこんなふうにおっしゃっていましたね。

動画 23:08~
ぼくね、小さい会社生き残ると思ってるんですよ

万物は常に変易す。
強者は永遠に強者なわけではなく、弱者は永遠に弱者なわけでもない。むしろ、強者のなかにこそ弱さはひそみ、弱者のなかにこそ強さはひそんでいます。

だからこそ、外側の現実に見える成果(数字)ばかりを見るのではなく、内側で何を育て続けるか、どんな種をまく準備しているのかということが大切になります。

あなたが今育てているのは、どんな種ですか?

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