「瞑想で寝落ちしてしまう問題」を考える

精神世界:スピリチュアルブログ
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うまく瞑想できません
寝てしまいます

お客様から、こんなお悩みを聞く機会があります。
瞑想をやってみるのだけれど眠ってしまうとき、どうしたらいいのでしょう? この記事ではその対処法をお伝えいたします。

肉体のコンディションを整える

この記事を書こうと思ったきっかけが、12月のお茶会に参加予定のある方の言葉です。

12月のお茶会はミニワークショップみたいな形態で、「瞑想状態に慣れておくこと」が下準備として必要です。なので、私は参加者の方に日常的に瞑想をしておくことをお願いしていました。

そこで、参加者Aさんからこんなお悩みを頂きました。

Aさん
Aさん

瞑想をやってみるのですが
いつも眠ってしまうんです…

この言葉。私はピンときました。
Aさんは広告代理店勤務。激務激務な毎日を送っていることを私は知っていたからです。

私はAさんへ言いました。

Nozomi
Nozomi

寝てください。

「瞑想してみても寝落ちする」
この状態に対し、こんなふうに考える方もいらっしゃいます。

自分って、瞑想向いてないのかも
瞑想する才能がないんだよ

私にはスピリチュアルな能力が足りないんだわ
瞑想で何か神秘を体験するのは無理なのよ

これはきっと
天からの
「瞑想するな」ってメッセージなんだわ!

いや。
いやいやいやいやいや。
そんなことよりもまず

Nozomi
Nozomi

寝てください。

私だって、睡眠時間3時間で瞑想したら、普通に寝落ちします。
疲れてる時に瞑想したら、普通に寝落ちします。
ゴハン食べて満腹時に瞑想したら、普通に寝落ちします。

肉体のコンディションが悪い時に瞑想しても、寝落ちしたり集中できなかったりします。
ヨガだって「瞑想をスムーズに行えるように基礎体力をつけるための肉体訓練」という側面もあります。

瞑想には体力が必要です!!

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つまり、睡眠時間が足りなかったり、疲労が蓄積している時には、瞑想に入っていくのは難しくなります。加えて、体力がなくて疲れやすい体質だと、余計瞑想が難しくなります。だから体育会系大事!運動大事!

「瞑想会で寝落ちしてしまう方に、半年後に重病が発覚した」なんてケースもあります。ある難病の方も、「瞑想をしても起きていられない、寝てしまう」とおっしゃっていました。

この場合は、肉体が「瞑想するよりも眠ってエネルギーを回復させて」と訴えていたわけですね。こういったケースでは、まず基礎体力が必要です。

瞑想して寝落ちしちゃう人は、ファーストステップとして問うてください。
「自分、実は、疲れてない?」と。

瞑想する前に、十分な睡眠をとり疲労回復を試みてください。
疲れが蓄積しがちな夜ではなく、朝に瞑想してみることもおすすめいたします。眠くなりやすい食後も避けてください。

肉体の姿勢を整える

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眠ってしまいやすい方が瞑想するときは、座った姿勢で行ってください。
横になって瞑想したほうが、寝落ちしやすくなります。
上の画像のように足を組んだ姿勢、もしくは椅子に座って瞑想してみてください。

椅子に座る場合、背もたれによしかかると寝落ちしやすいです。背もたれのある椅子やソファは避けたほうがいいかもしれません。

瞑想時には、良い姿勢をとるよう意識してください。
リラックスしすぎてダラーンと背中を丸めると、眠りやすくなります。
リラックスしつつ適度な緊張感を保つ、これは実に瞑想的(中庸)な姿勢です。

あと、瞑想で寝落ちしやすい人におすすめしたいのが「半眼」です。

伝統的な坐禅は半眼で行います。目を閉じてしまわないのです。うっすらとあけます。仏像をよく見てみてください。うっすらと目をあけているのがわかるでしょう。あの状態です。

瞑想時に半眼の状態を保つことで、眠りにくくなります。

意識のブロックを取る

睡眠をとって
疲労を取って
座って瞑想をしても
やっぱり寝落ちしてしまいます……

さて、上の2つの肉体的な要因を修正しても、まだなお寝落ちしてしまう場合。

このような方は「瞑想に対する精神的な(肉体的ではない)ブロックの存在」を疑ってみてください。

「自分の深みを見たくない」
「自分が本当に望むことを知りたくない」
「自分の無意識に眠っているものを見るのは怖い」

上のようなことは、ほぼ誰にでもあることです。私自身にもあります。臆病で意気地なしなのではなく、ほとんどの人が内側の奥底に眠るものと向き合うことを、無意識のうちに回避しています。

実際、そうではないですか?
だって、こう聞かれたとき、どう答えますか?
「あなたが人生に望むものは何ですか?」

この質問にパッと答えられない人のほうが多数派です。ほとんどの人が「えっ……」と言葉を失います。自分の内側にアクセスして深みにたどり着くことを、これほど鮮やかにシャットアウトしているのか、と気づくことになります。(だって、魂はその答えを「知って」いますから!)

こういった状態ですと、瞑想をしても眠ってしまったり集中できなかったり別のことをしたくなったりします。

集中力の高い方なら「瞑想するんだから雑念は消す」と力業で持っていったり、ウィパッサナ瞑想に親しんでいる人ならそういう自分も冷静に「眺める」ことができるでしょう。

しかし、多くの場合は「何がブロックになっているのか」を瞑想以外の手段で探ってみたほうがいいと思います。瞑想をやめる必要はありませんが、他のアプローチも併用したほうがいいだろうということです。

眠ってしまうことを含めて、瞑想に入りづらいということは「自分の内側でくつろぐこと」に抵抗があるとも考えられます。内側にくつろぐこと、あるがままでいることに難しさを感じているのかもしれません。

具体的に何がブロックになっているかは人それぞれなので、ブログで一般化して書くことはできません。このことに関して相談されたい方は、スピリチュアルカウンセリングを受けてください。

あなたのよりよい瞑想ライフをお祈りしております!

おまけ:眠りたいのに眠れない問題

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これまでは「瞑想したいのに眠っちゃう問題」を取り上げてきました。
実は、逆パターンもあります。
「瞑想するまで眠っちゃいけない問題」です。

私は時折眠りに入りにくいことがあります。2カ月に1回くらいでしょうか。
ゴロゴロゴロゴロゴロしててもちっとも眠れません。

そういう時に、上の人(私のガイド)からこんなツッコミが入ります。

上の人(ガイド)
上の人(ガイド)

気づきなよ

??? なに?
いやいや、適当に横になってれば寝れるでしょ。
そう無視しても、やっぱりそういう時って、眠れません。

上の人(ガイド)
上の人(ガイド)

気づくまで眠れないよ
まずは気づく必要があって「起こされている」ことに気づきなよ

なんてことでしょう。
ここまできてようやく私もあきらめて、自分の内側に潜っていきます。自分の意識を、瞑想状態のような感じに持っていきます。深層意識の「伝えたいこと」を捕まえに行きます。

そして、「そういうことか!」と「それ」をつかんだ時。
次の瞬間、気がついたら、朝になっています。
見事に「気づいたから起きている必要がなくなった」のです。眠れなかったのが嘘のように、気がついたら、ストン!と眠りに落ちるのです。

このように、妙に眠れないときは逆に「瞑想状態に入ってください(意識の深みを無視しないでください)」のサインだったりもします。気づかねばならないことを放ったらかして自分と向き合っていない時に「眠れないように」されたりします。

これは私の個人的な経験なので、どなたにでもあてはまることではないかもしれません。でも、面白いな、と思いましたので蛇足になりましたが付け加えさせていただきました。

眠れないことにも意味があるのです。

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