ユングはまた錬金術の研究に基づいて、誰もが内側に「太陽と月」を持っていると信じました。つまり誰もが男性と女性の側面を持っているのです。
あなたの内の男と女 – 愛と自由を手に入れる魔法 p20
「あなたの内側には異性がいます」
こんなふうにいわれたら、どう思いますか?

わかります!
わたしの中って、確実に男がいますもの!

うーん、女性っぽいところ?
自分にはないですね
メルヘンとか少女趣味は苦手ですし
こんなふうに、いろいろな反応があることでしょう。
自分の内側に異性がいるということは、「自分の内なる男性性と女性性がある」とも言い換えられます。
どんな人の内にも陽(男)があり、陰(女)があります。
私が普段「陰キャはダメ!陽キャこそが正義!!」というのは、「陽の部分を表に出し、陰の部分は内側に秘めなさい」ということです。
「陽キャでコミュ強♡」
これが今の時代で流れにのりやすい生き方なので、そのようにお伝えしております。
「陰を秘めろ」ということであって、陰の部分自体は誰にでもあるものです。私にもあります。「陰を外にアウトプットすると、今の時代としては美しい形になりにくいよ。陽の部分をアウトプットしたほうがバランスがとりやすいよ」ということです。
自分の中の男(陽)と女(陰)。
最近私は、内なる男性性と女性性についての本、あなたの内の男と女 – 愛と自由を手に入れる魔法を読み返しています。
なぜなら、自分の内側の男性性と女性性の性質が変わってきたと感じたからです。
2017年、この本を手に入れたばかりの時に感じた内なる男性性と女性性。5年後の2022年の今、2017年の像とは離れてきていると感じました。
きっかけは、ジュリア・キャメロンのずっとやりたかったことを、やりなさい。この本の12週間(約3か月)のワークを行ったことです。
この本に書いてあるワークでは、自分に正直になって「人生に求めているものは何? 自分が心からワクワクするものは何?」ということをさぐっていきます。「本当はずっとやりたかったことに気づくワーク」ともいえましょう。
そんなツールの一つとして「アーティスト・デート」があります。
アーティスト・デートとは、あなた自身の創造的な心(それを本書では内なるアーティストと呼ぶ)を育むために特別に確保される、週二時間ほどの時間のかたまりである。
基本になるのはそのものずばり、デートだ。
とはいっても、連れがいるわけではない。それは、あなたと内なるアーティスト、すなわち自分の内なる創造的な子どもとのデートなのだ。つまり、恋人も、友人も、パートナーも、子どもたちとも無縁だということである。内なるアーティストとのデートですって?
そのとおり。
あなたは内なるアーティストを外に連れ出し、話を聞いてやる必要があるのだ。(中略)もっとも大切なのは、アーティスト・チャイルドの言い分をきちんと聞いてやることである。
たとえば、文化的に洗練された大人向けの場所にばかり連れていけば、アーティスト・チャイルドはこう叫ぶだろう。
「こんなクソ真面目なものは嫌い!」こうした言い分を聞き逃さないでもらいたいのだ。
ずっとやりたかったことを、やりなさい。 p33~34
そうすれば、自分の創作活動に何が欠けているかが見えてくるだろう。
よい作品の核心には、遊び心があることを忘れずに。

スピリチュアルな人間がこのアーティスト・デートに取り組んだら何をしたがると思いますか?
やっぱり神社巡り? パワースポット?
自然の中で静寂に包まれた瞑想の時間?
ね、そう思いますよね。
自然に囲まれて、リラックスして、素晴らしい時間を過ごしたがることだろうと。
魂が、それを求めているだろうと。
なのに、私は全く、自然に興味を示さなかったのです。
都会の雑踏の中で、キラキラしたものばかりを追い求めました。
「田舎に行って温泉に入ろう」とか「キャンプしよう」とか、全然思い浮かばないのです。
アーティスト・デートの延長として小旅行が提案された時。
私の内なる声は一も二もなくこう言いました。
「夜景の見えるバーで、マティーニを飲みたいわ!」
ここまできて、私、思ったんです。
「あれ? 2017年の私だったら、こう思わなかったのでは?」
2017年の時点で私が探っていって見えた男性像と女性像は、田舎的でした。牧歌的で、素朴でした。自然児な男性性と、ミニマルな暮らしを愛する女性性。どちらも朴訥としていました。

これは、
自分の内側の男性性と女性性の認識を
アップデートしたほうがいいのかも
そう思って、本の中に書かれた方法で内なる男性と女性にアクセスしてみました。
すると、2017年の男性と女性とは、まったく異なるイメージとつながったのです!
イメージとしてわかりやすくするために、実際の人でたとえてみると、私の男性性は春木開さんタイプ。
明るくて華やかで社交大好き!
スタイリッシュで都会的な雰囲気を愛する男性像です。
女性性はおっとり柔らかいけれども芯が強い、清本五月さんみたいなタイプ。
いや、お恥ずかしい。
自分で書いて厚顔さに恥ずかしい。
あくまで、イメージです!イメージ!
わかりやすくするために挙げているのであって、私が春木さんや清本さんみたいだと主張したいわけではありませんので誤解なきようお願いします。おこがましいのは百も承知でございます。
とにかく、こんな感じで都会的なんです。田舎っぽくはない。「オウチでホッコリ」なんて0%。「自然の中でリラックス」も0%。
とにかく、美しいものが好きな男性と女性なんです。
ただ、その美のベクトルは結構違っていまして。
男性はスタイリッシュでシンプルなものが好き、女性はフェミニンで華やかなものが好き。
だから、服を見るにしても「男性性は大好きだけど、女性性は不満」というスタイルが結構あるんです。例えば、私が大好きなこすぱっしょんゆりえちゃんのスタイル。
ゆりえちゃんのハンサムスタイル、私の男性性は大大好き!
雑誌でいうとGISELe(ジゼル)。
対して、女性性が好きなスタイルはフェミニン。
美人百花。
美人百花しか勝たん。
美人百花系のお洋服着ている女子見てるだけで幸せ。
スナイデル、ジルスチュアート、フレイアイディー、好き。好き。大好き♡
このように、男性と女性の好みのベクトルは違います。
しかし、男性性も女性性も満足するような服が、たまーにあります。
そのような服って、「すっごいヘビロテ服」になるんです!
例えば、↑上の画像のCELFORDのスカート(私が持ってるのはブラック)。
これ、去年買ってからめちゃくちゃ着てます。週1回は絶対着てる。下手すると週2着てる。それくらいお気に入りです。
男性性からすると、ブラックでスタイリッシュであることが好きポイント。
女性性からすると、歩くたびにふわふわゆれる豊かな裾が気分を上げてくれるポイント。
両方から支持されるスカートなんです。
「だから、私このスカートやたらと着てるんだ!」って気づきました。面白い!
逆に、一方が気に入ってて一方は気に入らないと、着心地はよくても「たまに着るだけ」になったりもします。
例えば、ユニクロのナロースカート。
男性性はこれ大好き。スタイリッシュなIラインシルエット、大好き。
でも、女性性はあんまり好きじゃない。もっとふわふわしててかわいらしくて明るい色合いのものが女性性は好きなんです。
こちらのブラウス、女性性は大好き。でも男性性は、ちょっと甘すぎて苦手。
結果、「洗濯したらすぐ手が伸びる」組には入っていない感じです。
この反応、本当に面白いな!と思いまして。
なぜなら、内側だけではなくて外側の現実も「そう」だから。
よくクライアントがこういうのを耳にします。「私の内なる女性は妻にそっくりだよ」とか。「僕のガールフレンドはまったく同じことを言っていたよ」とか。これは偶然ではありません。私たちの内側には、男性と女性のエネルギーを一体化し。彼らを一つにしたいという欲求があるのです。
男性は外側に自分に一番ふさわしい相手、つまり内なる女性によく似た人を探し求めます。 女性は内なる男性の特徴を備えた人を見つけようとします。たくさんの人がいて。百人中の中からたった一人の人を選ぶことができたら、あなたは間違いなく「その人」を見つけるでしょう!
とりわけ結婚すると、それがはっきりします。 誰かともっと深くもっと長く付き合いたいと思う時、あなたは相手の中に自分の「対極の側面」を見ているのです。
そんなことは意識していない場合が多いでしょう。 その人に批判的なことさえあるでしょう。でもその人から離れようとしても、どうしても離れられないと感じます。この位置はいつもボーイフレンドやガールフレンドに当てはまるわけではありません。しかし、実際のところ、考えている以上に多くのケースで、結婚していない場合でも、パートナーはあなたの隠れた側面の鏡になっているのです。
ずっとやりたかったことを、やりなさい。 p23
以前も書いたことがありますが、私は男性と縁があるときって「気の抜けた格好」をしていることがほとんどです。カジュアルにシャツとジーンズですっぴんで行きつけの飲み屋にぷらっと入ったら、なんか仲良くなっちゃったみたいなのが典型ですね。
それこそ、10代のころからそうです。合コンでモテたときは女性っぽいいわゆる「モテ服」ではなく、パーカーにカーゴパンツにスニーカーでダラッとリラックスしてた時でした。白いワンピースやブラウス+スカートだと、たいへん非モテになりました。
さて、20代のころの私はCancam読者で、エビちゃん服が大好きでした♡
ef-deとかアプワイザーリッシェとかレストローズとか、私がウキウキでエビちゃん服を着ている横で、当時の彼氏は渋い顔をしました。
「そういう服ってさあ、誰が着ても同じに見える」
一般的に「男ウケ」する服は、私と縁のある男性にはウケない。
だって、私の男性性はGISELeな辛口スタイルが好きなんだもの!
男性性は外に向かいたがり、女性性は内に向かいたがる。
この法則の通り、男性性は「外から見た私」を見たがり、女性性は「内から見た私」を見たがります。つまり、スタイルに関して男性は「外から見て私に似合うもの」を求め、女性は「内から見て自分の心がほしいもの」を求めます。
ですから、男性性の声に従って服を選べば周りから「すごく似合ってるね!」とほめられるスタイルを作ることができるでしょう。しかし、心は満たされません。そんな辛口でスタイリッシュな服ばかり選んだら、心が緊張してキシキシしちゃう。癒されません。
一方で女性性の声に従って服を選んだら、ちょっと年齢にそぐわないイタイ人スタイルになるでしょう。しかし、心は大満足です。自分は幸せです。ほわっほわふわふわしてて、穏やかで優しい気持ちで癒されます。美人百花最高。
ここは、バランスが大切だと思います。
自分を優先させるときと、TPOを優先させるとき。
例えば、家で一人でくつろぐときは、私はスナイデルホームのワンピースを着ます。
最近購入したのは上の画像のもの。
女性性の趣味全開です。ふわふわでひらひらで柔らかい。癒されます。花柄最高♡
一方で、一人でいないときは下のようなシンプルなニットワンピを着ます。
これなら私の顔や体格の雰囲気に合って、威圧感や違和感がなくなります。笑
男性性はこういうスタイルに大満足です。
内なる陽の極性(男性性)と陰の極性(女性性)。
その調和や反発って面白いです。
「なぜ自分の現実にこういうことが起こるのか」の説明をしてくれるので「そういうことだったんだ!」ってスッキリします。

2017年と2022年では、内なる男性性と女性性の特徴が変化したと書きました。
しかし、当然かもしれませんが通底するものは変わりません。
2017年も、2022年も、男性よりは女性のほうが安定していて、男性のほうがいじけがちというところです。
本の中のメソッドに従うなら、女性性によりくつろいで余裕を持ってもらえれば、男性性の変容を助けることができるのかな、と思います。
なので今夜は、スナイデルホームのバスソルトを入れてゆっくりお風呂に入ろうかな、と。
このバスソルト、本当に素晴らしい香りでバラの花びらも入ってて、女性性は気分爆上がりです。やばいです。匂いをかいだだけで「好きー!」ってなります。幸せになります。
バラの香りはサットヴァの質を増やしてくれると、アーユルヴェーダでいいます。本当にそう思います。整います。幸せ。バラの香り、大好きです♡
そして男性性は、フローラルではなくシトラスのようなさっぱりした香りのほうが好き。
最近私は、シャネルの香水「ガブリエル・シャネル」を買いました。
これも女性性が気に入っている香りです。
男性性だったら、同じシャネルの香水でもチャンスのほうが好きでしょうね。しかもピンクじゃなくて、緑のみずみずしいほうのチャンス。
私のワークの基本は、内側の男性と女性のそれぞれに、何が自分にとって自然に進むべき道なのかを理解してもらうよういざなうことです。
それは自分の幸せに責任を持つようになったとき、自然に進んでいきたくなる方向のことです。彼らが恐れずにそうできる雰囲気を私は作ろうとします。
それぞれが自分の道を歩くときに、彼らは必ずや自己肯定できるようになり、愛で包まれ、その結果自然とお互いを愛するようになるのです。
この本でご紹介したことが、愛と自由がいかにつながっていくものかという気づきをもたらしてくれたら嬉しいです。ずっと続くような愛を手に入れるためには、誠実なコミットメントと成長しようという意欲と、サポートになるテクニックや人生を冒険してみようという勇気が必要です。
そのコミットメントさえあれば、あなたの旅はワクワクしたものになることをお約束します。風はあなたという船を流れのまま素晴らしい場所へと運んでくれることでしょう。
あなたの内の男と女 – 愛と自由を手に入れる魔法 p302
内なる男性と女性の声を聴いてみる。
より深く自分を知っていくために、大切なことですね。
あなたの内なる男性と女性は、どんなイメージですか?