
年齢を重ねると
若いころと違って
新しい友達ができなくなるものよ
こんなことをおっしゃる方がいます。
でも、私は、「そうかなあ?」と思います。
しかし一方で、「『ふつう』にしていたら、そうなっちゃうのかもな」とも、思います。
つまり、若いころと同じようなふるまいをしていると、年齢を重ねると人間関係がどんどん閉塞的になっていって、孤独になりがちになる――
これは確かに真理だと思うのです。
なぜそうなるのか?
それは「人生経験の重み」がプラスされるから。
「重い人」は友達を作りにくいから。
では逆に「年齢を重ねてなお魅力的で人が集まってくる人」はどんな人でしょう?
私は、下の動画の倉橋さんが典型的なタイプだと思います。
倉橋さんがなぜ年齢を重ねてなお魅力的なのか。
資産があるから? 違います。
「余計なことをしゃべりすぎないから」です。

ええ?
むしろべらべらべらべら
しゃべりまくってるように見えますが……
そう思われた方は、倉橋さんの話、よーく聞いてみてください。
「そういえば、いや……これはやめておくか」
って、倉橋さんって「話さないこと」がたびたびあります。
ちゃんと「話して良いこと」と「話したらまずいこと」を分けてるんです。ありのままに思ったことを話すのではなく、表に出しても構わないことだけ話してる。
そして、失敗話や苦労話や不満も、笑い話に昇華して「聞き手に負担にならないように」配慮しています。
一言でいうなら
愚痴っぽくない!
愚痴っぽくないって、とっても大切なこと。
でも、人間って弱いですから、愚痴を言いたくなるときだってあります。
愚痴を言えるタイミングでも愚痴っちゃわないって、すごいことです。
そんな実例を、先日体験しました。
あるスタイリストさんに服を見てもらった(ショッピング同行してもらった)時。ショッピングのあと、ゴハンお誘いしてレストランで雑談したんです。
その時、私「アパレル業界にずっといらっしゃったなら、裏側もいっぱいみてらっしゃったんでしょうね」って言っちゃって。
そのときの、スタイリストさんの返しが、素晴らしかった!

はい!
もう百貨店の従業員休憩所まで
ぜーんぶ知ってますよぉ~♪
これ。
これ、普通なら「そうなんですよ~!アパレルって大変で~!」からの愚痴大会コースですよ。
でも、このスタイリストさんは愚痴を言わずサラッとウィットでかわしたんです。
このスマートな社交力に、私は痺れました。
さすが!このご時世にイメコン専業で食べてる実力者!
素敵な人って、愚痴言わないんですね~。

もちろん、常にポジティブであれなんて無理です。
人間愚痴りたい時だってあります。落ち込むときだってあります。
でも、「重く」真面目に話さない。「軽く」冗談っぽく話す。
「陽キャでウェーイ♪」が大事っていうのも、ここ。
「陰キャで真面目」だと、話が重く聞こえちゃうんです。
同じこと話してるのに、印象が全然違ってくるのですね。
やっぱり、年齢重ねると、真面目はやめたほうがいいですね!
うぇいうぇーい♪

でも、中学や高校の頃は
愚痴っても友達はできましたよ
愚痴ったって本当の友達は受け止めてくれるのでは?
こう思っているあなたは、自分の人生で経験してきたことを思いかえしてください。中学高校の時と今の違い。それは、「人生経験の重さ」です。
そう、私たちは気が付かぬ間に「重量級」になっているのです。ガーン!
私は最近友達と、こんな話をしました。

私たちってさあ……
実はもう大御所だよね

そうなんだよね
自分ではまだまだ未熟で全然できてないって思ってるけど
周りから見たらもう20年選手の大ベテランなんだよ

この間若いスタッフに軽く注意しただけなのに、すごく恐縮されてしまって……
若いころなら「何生意気言ってるの」って、逆に説教されるような場面よ
ああ、私ってそんなにもう重みのある人間なんだって、自分でちょっと驚いちゃって

わかる~!
自分なんて全然まだまだだから
気持ちだけは若手って思ってるんだけど
でも実は重鎮なんだよね!
そう、年齢を重ねると重みが出るんです。
だから、「若いころと同じようなコミュニケーション」を取ってると、気が付かないうちに「超重量級な息苦しい人」になっちゃう危険性があります。
その話、重い。
聴くの、辛い。
一緒に、いたくない。
そんな相手の反応を気にもせず、ズケズケズバズバ本音丸出し愚痴吐き出しトークをしてしまうオバハン/オジサン……。10代のころなら「なんか生意気な子ねえ」で許されていたことも、40代になってやると「ちょっと怖い人」という印象になってしまう。
そりゃ、友達作るのが難しくなりますよね……。
昔からの友達とも、疎遠になるのがわかる。
ああ、本当に、自戒せねばと思います。
こんなところで引用するのは若干不適切かもしれませんが、子宮系スピリチュアルウォッチャーのマダムユキさんはこんなふうにブログに書いてらっしゃいます。
吉野さやかの信者になるような人たちは、思うようにならないことがあると、すぐに洗いざらい苦しい状況や心情を吐露してしまいますが、吉野さやかは決してそんな中途半端なことをしません。
教祖が書かないことに真実はある : Flat 9 〜マダムユキの部屋
そこが教祖と信者たちとの格の違いなのでしょう。
太字強調は記事作成者による
私も、それは思います。
やはり、(多かれ少なかれ)成功する人は、愚痴を言わない。
逆に、人生上手くいかない人ほど、ネガティブな愚痴を言う頻度が高い。
元テレビマンで様々な人を見てきたさっきーさんも、全く同じことを言っています。
動画5:10頃~
自分の中で仮説があって。テレビの仕事で色んな成功してる社長さんとか一流のアスリートとか、たくさんの成功者にお会いして感じていたのが
「成功している人ほど他人の悪口や愚痴を言わない」
ということに気がついて。
逆にホームレスは話すことの内99%、誰かの悪口を言っている。
本当に、そうだと思います。
私自身の経験からも、そう思います。
沈黙は金、雄弁は銀。
あんまり余計なことはしゃべらない。
「腹8分目」ではありませんが、話したいことの6割話せば十分。聞き役に回ったほうがいい。特に40過ぎてからは。

でもっ、私は親が毒親で
トラウマがあるんです!
それでも、気持ちを吐き出したらいけないっていうんですか!!
ありのままの自分に嘘をつけっていうんですか!
こんな辛い思いをされている方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、カウンセリングを受けるか自助グループに行きましょう。
あるがままに自分の気持ちを吐き出せる場が、そこにはあります。あなたの仲間が、います。
裏返していうなら、それ以外の場で「ウチの親は毒親で」とか「虐待されてて」とか「親族もろくでもなくて」とか、重い話(苦労話)をするのは、ちょっと控えたほうがいいのかもしれない、と思います。
そういう苦労話(重い話)を、とうとうとしてしまうと、友達はできません。
なぜなら、重い話をしてくる人と一緒にいても、楽しくないからです。人は、楽しい人と一緒にいたいです。
じゃあ、具体的にどんな人と一緒にいたいかって?
上に挙げた倉橋さんはもちろんですが、私の周りにもそんな「一緒にいたい年上の人」がいます。

例えば、知人の70代女性経営者。
昭和の男社会を女の身一つで乗り切ってきた女性。
でも「男前サバサバ系」ではなく、たおやかで女性らしくお洒落な方。
料理の腕もすごくて、「カフェめし」とか「パーティメニュー」みたいなオシャレな料理を冷蔵庫の余り物でサササーッと作っちゃうの!
その手さばき、魔法みたい!
私の憧れの女性です。
もちろん、子・孫みたいな年代の後輩たちから、とーっても慕われています♡
彼女の言葉は、こう。
「なんかあったってね、大丈夫よ。だって命取られるわけじゃないんだから」
ポジティブですね~!
彼女の口から、愚痴を聞いたことなんて一度もありません。苦労話だって、重くならず軽~く流して聴けるように、笑い話へと昇華させてしまいます。
彼女といると、勇気がもらえるんです。
「年齢を重ねることって、素敵なことだな」って思えるんです。
「私も、こんな素敵な70代になりたい!」って、心から思います。
だから、多くの若い人が彼女を心から慕うのですね♥
「愚痴っぽい年寄り」とは真逆の存在です。
70代になったって、「新しい友達」を作ることはできる!
そんな実例を、私は身をもって知っています。
そのための小さなコツ。それは
「愚痴を言わない」
「苦労話は笑い話にする」
「話す側より聞き手にまわる」
これを心がけるだけで、年齢を重ねても新鮮な人間関係を拓いていけるのではないでしょうか。
人生経験豊かなあなたの、豊かな人生を応援いたします♥
素敵な先輩がいるって幸せです!