あなたは自分の「リズム」を知っていますか?
世間では浅はかに「好きを大事に!」とか「今日も推しが尊い!」とか言いたがりますけど、そんなうすっぺらいこといってて、本当の自分とつながれますか?
私は難しいんじゃないかなって感じます。
もちろん好きなことがあってもいいんだけれども、好きを大事にしてもいいんだけれども、それと同時に「興味関心の持てないもの」にフォーカスしてこそ「両極」がそろう、陰陽がそろうのだと思うのです。
「好きじゃないもの」にこそ、本当の自分を知るヒントがある
メールマガジン 2022/07/02号で、私はこう書きました。
この岡田斗司夫さんの動画で、上司から飲み会で「野球の話をできないといけない」と言われて興味のないことを押しつけられて怒りを感じた、という相談が寄せられてたんです。
私、これ見て「どんだけ『好きなことだけを大事に』してんだ。野球の話くらい情報収集してみりゃいいのに」と呆れました。
なぜなら、私も、野球、全然興味ないからです。
でも、野球、興味ないけど、野球好きな人と話すときは積極的にその人の応援してるチームや選手の話を聞きたいと思います。なぜなら、それによって相手の宇宙が見えるからです。
そして、逆に自分の宇宙も見えるんです。
普段は自分からタッチしようと思わない「野球」という話題だからこそ。私が男性と会話する醍醐味を感じるのも、このあたりです。女性と話すときよりも興味の対象がずれることが多いので、より相手や自分の宇宙の形が異なって見えるのです。しかも表面のズレが大きい分それが深みの中で一致する瞬間をとらえた時の感動が大きくなります。
例えば、私は「なんでみんなそんなに野球が好きなんだろう」って意味が分かりませんでした。みんな野球の話、すごく楽しそうにしてるし夢中になってるけど、私は全くピンとこないのです。
逆に、サッカーは一発で心つかまれました。
はじめてサッカー観戦にいったとき、私はメインスタンドで父と観戦してたのですが、ゴール裏のサポーターの応援を見た瞬間「私の場所はあそこだ」って思ったんです。あそこが、私のいる場所だと。
そして次の試合からは、ゴール裏でレプリカユニ着てタオルマフラー振りまわしてチャント歌ってました。
サッカーに取り込まれたのは、もう一瞬だったんです。一瞬で「これ、私、好き!」って来た。だから、野球に対しても「食わず嫌いはイカン」って思ったんです。生で見れば、サッカーみたいに面白いって思えるかも!って。ですから、プロ野球の試合にも誘われたら断らずに行きました。
でも、野球の試合を生で観ても、全然乗らない。
あのサッカー観戦の時の血がたぎるような「やっちまえ!!徹底的にブッ潰せ!!」って熱が、自分の内側から湧いてこないんです。なんなん?
この違いは何なん?
なんで私は多くの人が楽しむ野球ってスポーツを楽しめないん?こうなると、もう考え込むじゃないですか。
なんでサッカーならスイッチ入るのに、野球だと入らないのか、って。自分が夢中になれるものとなれないものの差は何なんだ?
そこには何の法則があるんだ?
そう思うじゃないですか。そこで考えていくと、私ってバレーボール観戦も割と好きなんですよ。燃えられる。ニッポン、チャチャチャ!
バスケやバドミントンも好き。ホッケー観戦も結構好き。あと、格闘技も全般的に好き。逆に見ててつまらないのはゴルフ。ソフトボール。テニス部だったくせにテニス観戦もちょっとつまらない。ボウリングもあんまり面白くない。アメフトプレーヤーのビジュアルクッソ好きなくせに、アメフトやってる人と縁あるくせにアメフトの試合自体はあんま熱中できない。
……と見ていくと、だんだん法則性が見えてくるんですよ。
そう。
私、「集中が途切れる系スポーツの観戦が苦手」なんですよ!!私の熱中できるスポーツって、結構ずーっとずーっとずーっと戦いっぱなしなんです。もちろん「ボールがラインアウトしたらスローイン」とか、ちょっとくらいは途切れるんだけど、「まとまった時間ずっと動きっぱなし」ってスポーツだと、私は熱中できるんですね。
でも、野球とかゴルフとか、「1球打ったら仕切り直しで、次のプレイまでにタイムラグがある」ってスポーツ、ダメです。集中が途切れちゃって、また集中スイッチ入れるのに難儀してしまう。
つまり、私は「まとまって集中できる、集中のスイッチのオンオフを頻繁にしなくていい作業が得意」って性質を持ってるんです。
だから、一回集中するとずーーーーっと長時間集中しっぱなしでも全然平気。例えば、プログラムをコーディングしだすと、気がついたら一日中何も食べずに暗くなるまでやってた、なんて感じです。逆に「50分作業して10分休憩を5セット」とか、すっごい苦手。一回スイッチ切ったら、入れ直すまでに1時間くらいかかっちゃうので全然はかどりません。
休憩は、いりません。
私は休憩あったほうが生産性下がります。
一気に畳みかけたほうが断然早くはかどります。12時間くらい作業しっぱなしとか、乗りだしたら全然平気。つまり、そういう性質だから「1回表」「1回裏」で都度休憩が入る、もっと言ったら3振の後に次のバッターが入るまでに「4番、サード、森本」とかアナウンスがはいるような「間」がある野球の試合には集中できないんです!!!
ってことがね、「好きを大事にしない」ことで判明するんですよ!
「野球、面白いと思えない。なんで面白いって思えないんだろう。一回野球観戦行ってみよう」
そうやって好きじゃないことを深堀りするから、「自分」が見えてくるんですよ!!ね、「好きを大事にしない」「興味のないこともかじってみる」って、メッチャ価値あるでしょう!?
「自分って本当はどういう人間なのか」ってアウトラインを浮き上がらせるって、難しいことですよね。でも好きじゃないことにフォーカスすると、それすら見えてくるんです。
「本当の自分」と出会えるんです!なので、私は興味なくてツマンナイな~ってものも、誘われたら行ってみます。そこで実際ツマンなくても、それによって気づきが起こるからです。
好きを大事にしないと、世界って広がる。
リンデンバウム メールマガジン 2022/07/02号
「自分」がわかる。
だから、私は「好きを大事に」を否定するのです。
このことを書いてみて、「自分のリズム」を考えると、ありとあらゆるパターンにピタッとはまって自分でも「そういうことか!」と多々納得がいきました。
例えば、私はプールに行くと1時間泳ぎっぱなしです。
こういうと「えーっ!すごい!!」と驚かれます。
しかし、そうじゃないのです。
私からすると「100m(25mプール2往復)→10分休憩を4セット」これができる人のほうが断然すごいと思います。
私は、一度休憩すると(つまり集中が途切れると)もうダメです。休憩した時点でもう泳げない。
私はいつでも「泳ぎ続けなきゃ死ぬマグロ」系。一度集中スイッチが切れたら、また入れなおすのには非常に難儀します。
ゆえに、一度泳ぎだしたら1時間泳ぎっぱなしがいい。1時間ずーっと泳いで、プールから「あー!疲れた!」ってざばっと上がって、お風呂入ってジムを出る。そして運動後のビールがウマい!
そんなルーティンが最高です♡
こちらの記事にも書いたのですが、「自宅サロンがきつい問題」でも、この集中スイッチの入り方が影響していると思います。頻繁に集中(弛緩)スイッチの切り替えがあるような状態って、私にはきついんですね。だから、自宅と仕事場は分けたほうがいい。「仕事/プライベートスイッチいれっぱ」にできるから。
投資もそうです。
デイトレとかFXとか、本当に無理です。スイッチの切り替えについていけない。
ですから、Youtubeでも長期投資とか不動産投資の動画を見てると落ち着きます。
「証券は買ってくれる人がいなければただの紙切れ」
至言ですね。
実はお金(日本銀行券)もそうなんですよね。
信用によって成り立っている「価値ある紙切れ」という幻想。
在庫件数上がってるのに成約単価上がってるとか、えぐいわ~。手、出さないほうがいいよね~。なんてのんびり牛歩でやってるほうが自分の性に合っています。スイッチが入った時しか、買わない。(そしてあんまり売らない)
こういう「自分の根本リズム」をつかむと、「合うもの合わないもの」がスパッと明確に理解できるようになりますので、非常に便利です。体癖もその理解に利用できますね。
算命学の位相法でも、似たようなリズムを出すことができます。下の記事をお読みください。