
玉と魂が同音同義であることはことわるまでもない。
私がこんど石垣市で会った、「火の神」という神人は八十九歳の高齢とみえない若々しさを保っていた。和服すがたの老婆は、首に真珠の首飾りと金色のネックレスをかけていて、それがすこしも不自然でなかった。
首や手足に玉をまくということは、悪霊をよけて、自分の魂をつよくまもることにほかならぬ。竹富島で見せてもらったツカサ(巫女)の七つ道具の中にも、勾玉があった。
こうして神人の身につける玉は、悪霊をよけると同時に、高い霊威を他人につける役割をはたした。
魔の系譜 (講談社学術文庫) p136
太字強調は記事作成者による
縁のあった石と素敵な関係を築くコツ

ただいまメルマガ読者限定で、パワーストーンブレスお作り企画をしております。本日から最終受付がはじまりましたので、あなたのためのブレスをご希望の方はお急ぎくださいね。
実は、リピータールームでも昨年ブレスお作り企画を実施しました。
リピータールームでは、以前リンデンバウムでお作りしたブレスをリペアするプランもやらせていただきました。
新しいブレスを何本もやみくもにお迎えするのではなく、今あるブレスを大切に使い続けてほしい、という願いがあったからです。
石集めをマニアのようにやる方がいらっしゃいます。もちろん、集めた分だけ一つ一つの石をちゃんとメンテナンスして毎日目をかけてかわいがってくださるならば、それも素晴らしいことです。
しかし、既に役目を果たせる石が手元にあるにもかかわらず、「○○運UPしないから別の石!」と他の石に手を伸ばす方もいらっしゃいます。
過去にもお伝えしておりますが、石はあくまでも「ブースター」にすぎません。ゼロに何をかけてもゼロです。自分が空っぽなのに石の力で無いものを引き出してもらおうというのは、ちょっと違う気がします。
まず、自分が「1」や「2」になること。
0×100=0だけど、
1×100=100になるし
2×100=200になります!
この法則が、「石とちゃんとお付き合いしている人」にはわかってるんですね。だから、そういう人は自分の手元に来た縁のある石を、大切に大切にする。石もそれに応える。素敵な関係です♥

私も、現在セッションで使っている石のいくつかは、高校生(!)時代から実に30年来の付き合いだったりします。30年もの間、ずーーーーっと、私のことを助けてくれています。
リンデンバウムを通じて石とご縁のあった人にも、そういう素敵なお付き合いをしてもらいたい。それで、新規ブレスお作りの他に「以前お作りしたブレスをリーディングして、入れ替える石はあるか(もう役目を負えている石はあるか)を判断し、入れ替えるべき石が合った場合、今の課題により合ったものに入れ替える」というリペアコースを設けました。(こちらはリピータールーム限定で行いました)
そして、リーディング用に送られてくるブレスの画像を見て、私は驚きました。

石、メチャクチャ疲れてる!!
本当に働いてくれるブレスのスゴイ浄化力

過去お作りしたブレスの1割は「もうすべて役目を果たしたブレス」つまり、ブレスごともう土に還してください、という状態でした。
文字通りリペアした、「石の入れ替え」をして作り直したのは、実はたった2割。
そして、大多数である残りの7割。
それが「メッチャクチャ疲れてるだけで、浄化すれば生き返るブレス」でした。
裏返すと、ものすごくマイナスエネルギーを吸いこんで浄化して、頑張って頑張って頑張って、疲れ切っちゃったブレスが多かったんです。
私もこれには驚きました。

そんなに働いたのか!
すごい働き者だな!
これは持ち主と波長がきちんと合っていて、エネルギーの受け渡しができていたからこそ起こったことでもあります。
ちゃんと石と通じ合って、お付き合いして、仲良くしてくれてたからこそ起きたことでもあります。
あまり波長が合っていなかったら、石側もここまでマイナスエネルギーを吸いとれませんから。
すごいな~!と感心しながらも、私はこう返信しました。

石を入れ替える必要はありません。
このままお使いください。
ただ、ものすごく疲れちゃってますので、スペシャルな浄化をしてあげてください。そうしたら、復活します
疲れたブレスって、身につけても重く感じたり、しっくりこなかったり、だるく感じたりするんです。そして石も曇って、光ってないように見える……。
一方で、お預かりして石の一部を入れ替えをしたブレスは、リンデンバウムサロンでスペシャル浄化を施してから主様にお返しします。その時に言われるのがこれ。

すごーい!
ピカピカ!光ってる!
別人みたい!!
そうなんです。
みっちり浄化してマイナスエネルギーを取り去ってあげると、石ってピカピカになるんです!別に磨いてないのに!! 石のオーラが輝くのですね♪
石がマイナスエネルギーを吸ってしまうことは、悪いことではありません。
それはあなたのために働いてくれた証拠であり、石とちゃんと通じ合えている証拠でもあります。
しかし、石も疲れちゃったら回復が必要。
「なんか、曇ってる?」「暗い感じがする」そんな風に感じたら、日常の浄化にプラスしてスペシャルな浄化をしてあげたほうがいいかもしれません。
超絶疲れちゃった石はどうやって浄化したらいいの?
普段の浄化はさざれベッドやセージによるスマッジングがお手軽です。
でも、ものすごく働いてくれてマイナスエネルギーをため込んでしまった石には「スペシャル浄化」が必要となります。
太陽光/月光による浄化
太陽光、月光にあてることで浄化されます。
普段の浄化なら「晴れた日」とか「月の出てる日」とかに適当に当てるくらいで全然OKなのですが、「スペシャル浄化」するにはコツがあります。
- 日光浴:朝日にあててください。できれば日の出直後から3時間ほどがベストです。遅くても12時くらいまでの日光に、3時間ほど当ててください。
(東の窓があれば、前の日の夜から窓辺に置いておくという手もあります) - 月光浴:満月の日を狙ってください。満月の月光浴が一番強力に浄化してくれます。晴れた満月の日があれば、窓辺にブレスを置いて、一晩中月光が当たるようにしてあげてください。
大地による浄化
これも強力な浄化方法です。
土に埋めるのです。
土に埋めて、1週間ほどしたら掘り起こしてください。
大地のエネルギーをとりこみ、ネガティブなエネルギーから解放させます。屋久島の砂浜に埋まると、超浄化なデトックス体験ができるそうです。「砂浴」ですね。あれの石版と言えるかもしれません。
しかし、この方法には3つのデメリットがあります。
1つめは、アスファルトジャングルに住む都会人には「土を見つける」のが難しいこと。
2つめは、「浄化に適した土」を見つけるのがまた難しいこと(都会の公園は不適です)
3つめは、埋めた場所がわからなくなったり、カラスに掘り起こされて持っていかれたりするリスクがあります。
家に庭や畑があったり、近所に山がある土地にお住まいの方にオススメな方法です。
あと、掘り起こした後に土を払って洗いたくなると思うのですが、洗うとブレスのゴムが弱くなります。切れやすくなる原因にもつながります。なので、洗う場合は極力短時間でサッと洗って水気を拭きとってください。
清流による浄化
これも非常に強力な浄化方法です。
清流の流れにひたして、5分ほどつけてください。
めちゃめちゃ強力なので、それくらいの時間で石が”生き返る”のがわかると思います。
しかし、この方法にもまたデメリットがあります。
そもそも清流に行くのが難しい問題と、「水につけるとゴムが切れやすくなる問題」です。
「いっそ切れたらゴム交換してしまう」前提でやるのもよろしいかと思います。ブレスの交換用ゴムは、200円くらいで買えます。
初心者におすすめなのがこのオペロンゴム。結びやすいです。
水晶などの透き通った石が多いブレスはポリウレタンゴムで作るときれいです。
水晶クラスター、ドームによる浄化

こちらは「水晶さざれベッド強化版」という感じです。
いつでも手軽に浄化できるので、すっごく便利。
リンデンバウムサロンでも、チベットのカイラス山でとれた水晶クラスターをいつも浄化で使っております。ブレスを作った後に浄化して発送するのですが、その時もこのクラスターを使用しています。
ただ、水晶クラスター、ブレスを置いて浄化できるほどのものとなるとそれなりのお値段がします。
スペシャル浄化と考えると、一辺8cmくらいは欲しい、かな~と。
こちら、サイズが137mm× 87mm× 64mm。これくらいの大きさがあると安心ですね。
ちなみにお値段は17,460円(2022/09現在)だそうです。
こういった社会情勢ですし、水晶ってこれから値段上がると思います。もし浄化用クラスターが欲しいと思ってらっしゃる方がいたら、早めに購入しておくのがおすすめです。
「私に触れるな!!」Nozomi、石から怒られるの巻
ここからはパワーストーンの脱線話です。
賢い身体 バカな身体では、伝説の麻雀打ち、桜井章一さんのエピソードが紹介されています。これが「わっ、パワーストーンみたい!」って思いまして。
桜井会長が代打ちとしての仕事を引退された後、3年間ほど「麻雀の牌をまともに触れなかった」というお話である。
触れようとすると「おまえ、もう引退したんだろう、俺たちに触るなよ」と牌から拒絶されて、実際に持とうとすると、指に激しい痛みが走ったそうである。
これはもう牌に「拒絶されているような気がする」といったレベルの話ではない。まさに牌そのものと自在に会話をし、牌と共に生きてきた桜井章一という人物だからこそ起こったことだと思う。
賢い身体 バカな身体 p1~2
これ、パワーストーンでも起こることです。
「私にふれないで」と拒絶されること。
もちろん、「自分の石」に拒絶されることはほとんどありません。サロンで使っている石は、いつでも私に触らせてくれます。ただ、触った時にエネルギーがすっと通る時と通らない時があって、それによって「今日の出番はこの石だな」と見分ける感じです。
しかし、人様の石となると、そうはいきません。
対面セッションで行っているパワーストーン鑑定の時には、私はできるだけ石を触らないようにして鑑定します。

こんな感じで水晶さざれの上に置いてもらって、それで眺めながらエネルギーをリーディングしていきます。そしてエネルギーが馴染んできて「さわっても怒らなそうだな」と見当がついてきた場合、お客様に「さわってもいいですか?」とお断りしてさわることもあります。
石は、自分で、居場所を選びます。
その人と一緒にいられる、いたいと思うからこそ、やってきます。
目的があってやってきます。
ですから、人様の石は必ずしも私とエネルギーが合うわけではありません。私はローズクォーツを持っていますが、「私には触れないローズクォーツ」も存在します。同じローズクォーツでも「役目」が違うのです。
希少なレアストーンに、こういった「気難しい子」が多い印象があります。
ブレスをお作りするときにも、「作ってる間は触らせてあげる。でも、出来上がって浄化したら、梱包以外必要最低限しか触らないでちょうだい!」というマリー・アントワネットのような貴族系ストーンもあります。
今までで特に印象的だったのが、巨大なK2ストーン。
リピーター限定で縁のある石をご紹介させていただいたことがありました。
その時に、あるお客様と惹きあったのがこのK2ストーン。パキスタン北部のカラコルム山脈の「K2」というところからのみ産出する石です。
K2は世界で2番目に高い山。ですが、エベレストよりも登頂は難しいと言われています。4人に1人は遭難するとか……。そんなK2で石を発掘するなんて、本当に大変な作業!
2014年にツーソンのミネラルショーではじめてお披露目されました。それまで知られてなかった石。それほど、珍しいのですね。市場に出はじめてから、10年も経ってないんです!
そんな出自もあってか、お客様のためにとりよせたK2ストーンは、ものすごいエネルギーで!
箱から開けた瞬間「うっ」と圧にたじろぐ私。
なんとか、なんとか手に取りましたが、浄化用の特大ヒマラヤ水晶クラスターの上に置いたが最後、半径3メートルくらいまでしか近寄れませんでした。すごいオーラ。すごい威厳。
「馴れ馴れしく我にふれるでない」と言われているような感じがしました……。
私はお客様にこうメールしました。
いや、ホント凄いです。さすが奇跡の石といわれるK2ストーン。
もう、私はほぼほぼ触れませんでした。
これは、○○さんだけのための石です。あなたのみが主です。
あと、この石はそんなに人混みが得意ではない石なので北海道から○○まで旅をして運ばれるのはしんどいことだと思います。
届きましたら、どうぞまずは浄化をしてあげてください。
ちょうど満月も近いですし、月光浴での浄化がおすすめです。
浄化方法として、流水と太陽光は避けてください。
音叉とかセージでの浄化がいいかもしれません。
そして、受け取るお客様もお客様側で、また大変で。
詳しくは書きませんが、ご本人だけではなくご家族まで「毒出し」とも見れるような浄化反応が起こりまして……。
やはり、それだけの石を受け入れるには、それなりの覚悟や準備(そして縁とタイミング!)が必要なのだなと感じた出来事でした。
(今回のブレス企画ではベーシックで親しみやすい石を使っておりますので、ここまで激しい反応は起こらないと思います! 安心して気軽にお使いください♪)
桜井さんが牌と語り合ったように、縁のある石とも語らいが起こるのです。
本当に、不思議なものだなあ、と思います。
どうぞ、あなたも縁のあった石と仲良くしてくださいね。
そして、「なんか疲れてるな~」と感じたら、スペシャル浄化してあげてくださいね。浄化して元気になれば、まだまだあなたのために働いてくれますよ!