私は「官星のない女」です。
「官星のない女と財星のない男は異性にモテない」というのが算命学や四柱推命の定石です。私も「官星無いからモテません」という記事を書いたことがあります。
しかし、桁外れに異性と縁があるのに、財星のない男が、いました。
岡田斗司夫さんです!
財星のない男、岡田斗司夫がモテるわけ
あの〜、岡田斗司夫さんって、女性にモテるんですよ。
岡田斗司夫さんをご存じない方は、若かりし頃の岡田さんを見てください。以下の動画は、1983年、24〜5歳の頃の岡田斗司夫さんです。
インタビューをうけている、右側の男性が岡田さんです。
これがモテ男です。
「デブでも仕事がなくても彼女は80人いた男」です。
以前、交際相手とのキスプリクラが流出して炎上し、謝罪動画を出したこともあります。
まぎれもなく女性と縁のある男性でしょう。
算命学的に言うなら、財星過多の男性のような感じがします。
ところが、全然違います。二十八元にすら、財星が出てこないんです!
岡田斗司夫さん(1958年7月1日 男性)の命式は以下の通り。
ちなみに月に戊午があって、丙午の私とは漏天地比なので、私はついつい岡田さんに甘くなってしまいます。
「彼女9人いた? いいじゃないの〜結婚してないんだもの、不倫してないんだから〜。恋愛したいから独身を通すって、筋が通ってるわ!」みたいになっちゃいますね。他の人だとそうはいかないのに、岡田さんだとそうなってしまう。
この漏天地比の”甘さ”は南野陽子さんでもそうだし、勝間和代さんでもそう。お二人とも、日干支・戊午です。
なぜ、財星のない男がこんなにモテるのか?
とりあえず一旦占いを横に置いて、単純に「なぜ岡田斗司夫がモテるのか」ということを考えてみましょう。
女目線で見た岡田斗司夫の魅力。
容姿ではありません。若さもない。
キャリアも一部の特殊な女子にしか刺さらないでしょう。
財力もそれほどではありません。(ここは財星ゼロみ有り)
一般的な女目線からすると、そんなに、やたらとわかりやすく魅力があるわけではないんです。還暦過ぎたジジイだしイケメンでも金持ちでもない。
ですが、私は岡田斗司夫は、非常に非常に魅力的な男性だと思います。
もし、私が何かのつてで「岡田斗司夫さん好きなの?じゃあ今度紹介するよ」って言われたら、断ります。100%断ります。リアルで会ったら、絶対!絶対惚れてしまうのが目に見えているからです。
画面で見てるだけだから安全なんです。
リアルで会っちゃったら、一巻の終わりですよ!
メンヘラ化するくらい惚れちゃいます。溺れちゃいます。
ヤバイです。
岡田斗司夫はヤバイ。
絶対ヤバイ。アンタッチャブル。
何が一番の魅力って、「話をうんうん聞いてくれて、的確に共感してくれて、かつアドバイスをしない」という点です。これだけで全部もってかれます。
こんなことできる男性なんて、本当に希少種の天然記念物です。絶滅危惧種です。
アドバイスしてこない男なんて、最高すぎでしょう。惚れるしかありません。会った次の日には、また会いたくなります。だって、話を聞いてくれて共感してくれてアドバイスしないんですよ!? そんな男性、最高すぎでしょう!!!
つまり、岡田斗司夫は女性心理をつかむのが上手いんです。話術で女性の心を開かせるのが抜群に上手い。なぜ女性心理をつかむのが上手いのか。それは、女性に対してロマンスを抱かないからです。
「彼女と共に過ごせたら、人生は色を変えるだろう」
「ああ、彼女こそが運命の女性。自分が夢見てた女性だ!」
「恋をしてしまった。俺は彼女が好きだ。彼女がいなきゃ生きられない!」
こんなシェイクスピアみたいにロマンティックな恋愛感情を、岡田さんは抱いてないんです。オタクにありがちな「俺の嫁」的発想がない。
だからアニメや映画の解説してても、岡田さんって女性をドリーミーに語ること、無いんですよ。「ここの〇〇の表情、ぐっと来ました」とか「こういう女性の優しさっていいですよね」「こういう女性と一度でいいから付き合ってみたいなぁ〜!」みたいなこと、言わない! 「ここのキキの影はですねぇ、不自然に見えるでしょ?でもこれは――」みたいな、ロマンスのかけらもないことしか言わない!!笑
「こういう女性とぜひとも付き合いたい!」と夢見るのではなく、「今自分の周りで行けそうな女がいたら、行こう。ダメだったら次いこう。十人に声かけて九人に振られても一人の女の子がOKしてくれたら大成功」なんです。合理主義なリアリスト。恋愛体質の真逆です。
動画39:00頃〜
実際に、「ぼくにとって女の人っていうのは万能ふりかけだ」って言ってたんですね。万能調味料だと。ご飯食べるにしても映画見るにしてもどっか出かけるにしても、女の子と一緒だったら楽しいじゃん、何にかけても美味しくなりますよ、味が倍になりますよ、と。
だから、しょうゆみたいな役に立つ調味料を家に置いとかない手はないだろう、なぜみんな調味料無しで人生生きてるんだ、って。
このように、岡田さんは「衣食住」レベルで異性を求めているのです。
「こんな人以外とは付き合わない!」「好きな人ができないなら彼女なんかいなくてもいい!」じゃなくて、「好みのタイプがいないなら、じゃあその中でもまだ好きになれるところがある女を探す」なんです。
普通のモテ男の思考じゃないんですね。
少なくとも、算命学で言う「財星のある男はモテる、女と縁がある」というのは財というものに女が寄ってくるからというえげつない見方もできますが、なぜ財ができるのかというと包容力があって清濁合わせ飲める度量があるから、と見るからです。財星のある男性は優しいと評されるのも、自分とは違う観点を許容できるという性質によります。
しかし、岡田さんは優しく女性を包容するからモテるのではなく、あくまでもロジカルに「女は必需品。無いと困る。だから、行ける女に行こう。俺を相手にしてくれる女に行こう。そして、俺を相手にしてくれる女が何を求めているのか、相手のニーズをくもう」この太字の部分。この太字の部分でモテてるわけです。
お米買えなかったら、パンを食べますよね。パンも買えなかったら、うどん食べますよね。うどんもなかったら、パスタ食べますよね。
衣食住レベルのことって、本当に妥協できるんです。岡田斗司夫にとって女は衣食住レベルに必要なものだから、妥協するんです。理想など追い求めない。だから、財星とは違ったパターンでモテる。実にサイコパス。
なぜ女がそこまで必要なのか。衣食住レベルで必要なのか。
これは「循環法」でみるとなんとなくわかります。
岡田さんは西の星(車騎星)を使わないと、エネルギーの循環がスタートしません。自分のエネルギーを上手く使っていく、巡らせて使命を果たしていくには西の星を燃焼させねばはじまらないのですね。
だから、直感的に岡田さんはわかってるんだと思います。「女がいないと自分ははじまらない」と。そんな理想なんか言ってられないんです。現実!まず現実(横線ラインにある西)!
(これが逆に南の星からスタートする人は、理想がないとはじまらないです。実際、私は南の星からエネルギーの循環が始まる人なので、ヴィジョン・精神的な理想を描かないとはじまらないですね)
だから財星がなくてもモテる。
女はロマンスの相手ではなく、しょうゆだから。笑
そして岡田さんがしているのは、実は、恋愛ですら無いんですよ。女性と深い関係を作るのは、生存確率を上げるための基地づくりなんです。東(恋愛)じゃなくて西(プライベートな基盤)なんです。
岡田さんは「自分のことを好きになる女性は男前」と言ってましたが、まさに西の車騎で引き寄せているのですね。男前。あんまり女子女子してない。港区女子みたいな女とは付き合わないわけですよ
だから、一回つながった女性とはずーっと関係を続ける。別れた奥さんともずっとつながりつづける。セクシャルな関係でなくなっても、人としてつながり続ける。東の星的な付き合い、一般的な恋愛観ではないんです。岡田さんはハーレム的なコミュニティを作りたいのです。至極「西」的に。
(そして、岡田さんは命式で見るなら事実婚が向いてる人なんです。正式な結婚よりも内縁のほうがいい。なので、今の状態のほうが結婚されてたときより自然といえます)
つまり、財星のない男がモテるには、「ロマンス」を求めないこと。ロジカルに「なぜ自分が女性を必要とするのか」を明確にし、そのための対策を立てることなんですね。俺の嫁とか運命の女とか自然な出会いで、とか言ってたらいかんわけです。
例えば「オレはセックスがしたいから女が必要だ」と思ったなら、「じゃあ金を払って風俗に行こう」となるわけです。「いや、金を払うのは嫌だ」「でも見返りなしに女はお前を受け入れない」「じゃあコミュ力上げて女のメンタルケアをできるようになろう」みたいな感じですね。
これは官星のない女もそうです。私も官星のない女ですが、官星のない女が「ありのまま」でいても、あんまり男性との縁はありません。だからこそ「自分がなぜ男性を必要としているのか」をつきつめて言語化する必要があります。
例えば、「将来が不安だから結婚したい」と思ったなら、「自分が結婚して安心できる男とはどんな人か」を突き詰める必要があるし、「そもそも結婚すれば安心できるものなのか」も考える必要があります。男に何を求めているのか。話術なのか顔なのか経済力なのか。そこをはっきりさせないと、すすまないんですね。官星がある人は何にも考えなくていいところを考えなきゃならないわけです。
ちなみに、私が男性を必要とするのは「男の気があると自分の気が和らいで楽だから」です。あと、男性と親しく接していると自分の鏡となって気づかせてくれるので、ありがたいと思っています。男性といると、私は成長(成熟)速度がかなり上がります。
ですから、私が男性を求めるのはトキメキたいからではないです。燃えるような恋、そんなものを求めたら最後、不倫するかホストクラブに行くはめになります。(これも実は、岡田斗司夫さんの言葉です。共感しかない!)
仲間を集めてつなげる 超!石門星の人
岡田さんの命式(陽占)を見てパッと目につくのは3つの石門星。
えげつないくらい石門です。南と北が石門一色なので、周りから見た岡田さんは「ぶれない人」でしょう。ずっと同じことが好きで同じことをやってる人に見えるでしょうね。やり方(行動・手法)は変化していくけれども、マインドはずっと同じ。軸がぶれない。
そして、この石門星は循環法ではエネルギーの終着地(極)になっています。最後に行き着くところ、流れ着くところが石門星となります。

「石門星」で止まる場合
保守のために、守るために集団を作る(和する)、仲間と共に要求することが上手だ、と読めます。集団で守る生き方をすることです。
それに保守のために争うといって、石門星は要求することが上手です。
算命学Ⅱ 宿命の世界 循環法(極の出し方) p263
交渉事をやらせるとうまい性格を持っています。
「交渉事をやらせるとうまい」
まさに、仲間と共にバンダイに乗り込んで3億6千万の出資をとりつけた手腕が思い出されますね。
岡田さんって、「仲間とワイワイ」やって生きてく人なんですよ。それもただワイワイじゃなくて、メッチャクチャワイワイするんです。だって、石門星、3コもあるから!
一人じゃいられない。一人でいたらしょぼんとしちゃう。(だけど、車騎もあるので、時々メチャクチャ一人になりたくなって誰とも会いたくない!ってときもあります。両面があるんです)
岡田さんは、必要とされる人です。それは自分が人を必要としている、仲間を必要としているからでもあります。注目型なので、見てくれる人がいないとエネルギーがわかないのです。
だから、いろいろな人を集めて集団を作ります。岡田さんはクリエイターではなく、プロデューサーです。
上の「アオイホノオ」の岡田斗司夫登場シーンですが、超絶陽キャの岡田さんに対して、左のクリエイター三人のヒョロヒョロッとした陰キャ的描写が印象的です。クレッチマーの分類から見ても、明らかに岡田さんと左の三人は「性質」が異なることがわかります。
クリエイターになるような人は、内向的でコミュニケーション下手な人が多いです。今は供給過多のクリエイター戦国時代なので、クリエイターですら高いコミュニケーション能力が必要ですが、昭和の時代ではストレートに「ものづくり」が好きな人は人間関係構築が下手でも許されたし、それが当たり前でもありました。
しかし、そういう内向的な人ばかりが集まって人脈作りがあまりうまくない人ばかりだと、大きなことはできません。プロジェクトは広がりません。
そんなときに、オタクであるにもかかわらずコミュ強、岡田斗司夫が現れたのです。
SFイベントを手作りで開いたりガイナックス(エヴァンゲリオンの会社)を作ったのが典型ですが、岡田さんは仲間づくりが大変上手い人に見えます。コロナ前にはオフ会も積極的に行っていました。これも3つもある石門星を派手に燃焼させているといえますね。
そう。石門星なんです。
これが禄存星だと「目的のためだったら気が合わなくったって目をつぶって、色んな人と協力しよう!」になるわけで、牽牛星だと「異業種の仲間も集めて目的達成のために行動しよう!」になるわけですが、石門星だから「自分の分野の仲間とだけつるんで自分たちの価値観を守ろうぜ!」になるんです。
つまり、岡田さんのオタク性は実に石門星的。
石門星って、何らかの分野に特化した集団を作って仲間と活動することでイキイキするんですよね。
岡田さんは無理にスポーツの話をしたり文学の話をしたりしません。一時はYoutuberらしさを出そうと食レポなんかもしてましたが、そういう本当には興味のないことは続きません。石門星は広く浅くより、深く狭くが大切な星です。マニアックであってこそ、輝きます。
だから、ヤクザが石門星的って言われるわけで。特殊集団で強い絆を結んでいく(それによって自分たちの価値観を守っていく)から。そういう観点では花街のコミュニティも石門星的ですね。私は新選組も石門的集団だなあなんて思ったりします。同質集団で幕府を守るわけですから。
実は岡田さん、従十二大星が天印→天禄→天胡と、見事に幼少→壮年→老年の流れになってる人なんです。ですから、これから天胡星の魅力、成熟した人間としての厚みが出てくるのでしょうね。今までの人生経験に根ざした現実性と、鋭い感性を帯びた精神性や哲学も感じさせるトークが聞けるのではないかと思います。いち岡田斗司夫ファンとして、とても楽しみです。