困った部下に振り回されない!~「毒になる親」の著者から学ぶコミュニケーション・ライフハック

ビジネス:スピリチュアルブログ

こんにちは、Nozomiです。
さて、当サロン・リンデンバウムのお客様って、「優しいリーダー」が多いんですよ。部下のことを思いやって、「部下でも人としては対等」って部下の話にも耳を傾けて。

私もこんな人が上司や社長だったら、幸せだな~って思う人が多いです!

ですが。
優しすぎて図々しい部下から迷惑行為されてしまう人も、まま見かけます……。人の優しさに付けこむ、卑怯な人っているんですね!

となりの脅迫者 家族・恋人・友人・上司の言いなりをやめる方法

そんな方に、ご紹介したいのが「毒になる親」の著者、スーザン・フォワードが書いたコミュニケーション本、「となりの脅迫者 家族・恋人・友人・上司の言いなりをやめる方法」です。

2022/01現在、Kindle Unlimited契約者なら無料で読めます。Kindle Unlimitedを使ってる人は、ぜひ読んでみてください!

最近って、少し部下を注意しただけで「パワハラだ!」って言われちゃいますよね。だから強い言葉を使って、部下の問題行動を戒めるのも難しい時代となっています。

でも、この本に書いてある方法だったら、スマートかつ穏やか、理性的に困った人を退けることができます。そして「なぜそんな困った人につかまってしまうのか」というメカニズムも説明されています。

誰からも好かれたい…「良い子症候群」にはまっていませんか?

この本に書かれている一例が、本当に、「図々しい部下に困ってる上司、読んで~!!」って内容でして。
少し引用が長くなるのですが、ご紹介しますね。

良い子症候群

広告代理店の重役でありながら部下のテスに圧をかけられているゾーイは、自分のネガティブなパターンが形成されたと思われる子ども時代を振り返った。しかし、特別なトラウマは見当たらなかった。(中略)

その後ゾーイは、まだ女性の力をあまり認めようとしなかった時代環境のなかで、「強く出すぎ」ないよう、頭を低くして過ごしてきた。しかし、彼女の仕事ぶりが人目につかないはずはなく、自分では部長になろうとさえ思っていなかったにもかかわらず、いまや十人の部下を抱える重役になっている。

ここまでの道は、女にはとても厳しくて、とくに私のような人間にはそうでしたから、今までの古いやり方を繰り返さないようにしようと心に決めて、今日までやってきました。

ビジネスの世界にだって、品位と思いやりを見せる余地はいくらでもあると思いますし、私の下で働く人たちにも、私を上司として見ると同時に友人として見てもらいたい、と思って接してきました。

いばりちらしたり、部下に自分の意思を押しつけたりすることには興味がないんです。私たちは同僚であって、主人と奴隷じゃありませんから。
個室を与えられる身分になったら、その扉で人間性を捨てなければならないなんて、そんな決まりはないはずでしょう?

となりの脅迫者 p216~218

あぁー。
リンデンバウムにいらっしゃるリーダーの、典型例、ってかんじです!
こういう人徳型のリーダー、良くお見えになります!

「上下関係じゃなくて、常に人として対等でありたい」
そんな想いをもって職務につく上司って、素敵ですよね。この本に出てくるゾーイも、そんな女性です。

上司であると同時にいい人でありたいという彼女の決意のおかげで、部下の何人かとのあいだに良好な友情を築くことができた。とくにテスとの関係はうまくいっていた。

二人は定期的に夕食をともにし、共通の趣味である演劇鑑賞にも頻繁に出かけた。こうした交友関係があったために、テスの前で「上司を演じ」、彼女の要求に「ノー」というのはゾーイにとっては特に難しいことだった。

となりの脅迫者 p218

上司と部下という立場を越えて、「人として」良い関係を築いていきたい。
その気持ちはわかります。でも、「ノー」と厳しいことが言えなくなる、一線を引けなくなるって、リーダーとして不適切な態度になってしまう場合もあるわけで……。

テスはもっと責任の重い仕事を自分に振れと言ってきかないんです。

あなたは私の友だちでしょ?
なのにどうして助けてくれないの?
と言うんです。

公私混同するわけにはいかない、と言って説得しようとしても、

あなたは自分の地位に酔っている、
あなたって露骨に権力を振りかざす人だ
と言い出す始末です。

それは、私の心を支配するに十分な言葉です。
みんなが私を恐れたり、冷たい人だと思うなんて、たまらないんです。
あああ! 頭がどうにかなりそうです!

ゾーイはまだ、成功を手に入れたいと思う自分と、人に好かれることを気にする自分とのあいだで繰り広げられる葛藤を、解決できずにいた。
依然として「良い子症候群」に悩まされていたのだ。

となりの脅迫者 p219

このゾーイは長女です。

「お兄ちゃんなんだから、しっかりしなさい」
「お姉ちゃんなんだから、がまんしなさい」
親からこんな呪いをかけられた人間は、この良い子症候群の罠にはまりがち。同じく長女の私は、そう思います。

でも、誰にでもいい顔をしようとなんて思ったら、誰からも好かれたいだなんて思ったら、そんな心を見ぬく人の奴隷になってしまいます。悲しいことに。

嫌われたっていいから、「ノー!」をいう。
でも、ずーっと「良い子」でいたゾーイに、それはとても難しいことだったのです。素晴らしいキャリアを手に入れてさえ!

テスは、ゾーイが不満をぶちまけるには理想の相手であることを知った。ゾーイならいくら不満を並べても聞いてくれることを知ったのだ。

しかし、ゾーイが差し迫った仕事に追われていたり、一緒に過ごす時間をさけなかったりしたときには、テスは次のように圧をかけた。

「私に手を差し伸べられるのはあなただけなんだからね。あなたがいなきゃ、私はやっていけないんだから」。

頼られることは、ゾーイにとって何よりの快感だった。しかし、その快感はギスギスする空気を避けたいがために大切な何かを失っている証拠でもあった。

ゾーイに必要なのは、相手の心を思いやるよりも自分の気持ちを優先しなければならない場合もあると、学ぶことだった。

となりの脅迫者 p220

なぜモラハラ人間は鋭く”獲物”を見つけられるのか?

この本で、著者のスーザン・フォワードは「優しくし過ぎる側」の問題点も指摘しています。

なぜモラハラ人間はモラハラの効く相手を鋭く見分けることができるのか?
それはモラハラされる側が「私はモラハラされても怒りませんよ、あなたがひどいことを言っても謝りますよ」とシグナルを送り、学習させてしまっている面があるというのです。

あるナンパテクで、こんなのを見かけたことがあります。
「ぶつかっていって『すいません』と謝る女を選べ。そういう女は気が弱くて押しに弱い」
これが真実かどうかは置いておいて、モラハラ側はそうやって自分が優位に立てる相手かどうかを見分けているのです。

モラハラをするには、訓練と練習が必要だ。誰がその訓練をさせているのだろうか。

それは、あなただ。
あなた以外のいったい誰に、絶対的な確実さと正確さで、「それが私に効くやり方だ」「その種の圧力をかけられると、私は必ず屈服する」「それこそ私の一番弱点をついた言葉だ」ということをモラハラ人間に知らせられるだろうか。

おそらく、あなた自身にはモラハラ発動のための個人レッスンをしたという意識はないだろう。しかし、モラハラ人間はモラハラテストに対するあなたの反応から手がかりをつかみ、あなたがすることとしないことの双方から賢く学んでいる。

次のリストを見れば、あなたがモラハラ人間に対して、どの程度すばらしい個人トレーナーの役割を果たしているかを理解する手がかりになるだろう。

モラハラ人間の圧を受けたとき、あなたは――

*謝る。
*合理化する。
*言い争いをする。
*泣く。
*懇願する。
*大切な予定や約束を変更またはキャンセルする。
*圧力に折れて、こんなことはこれが最後だろうと思う。
*要求をのむ。

あなたは――

*はっきりと自分の思いを伝えること
*目の前で起きていることに立ち向かうこと
*限度を設定すること
*モラハラ人間にあなたの言動は受け入れられないと知らせること

――を難しいと思う。

以上の項目にひとつでも思い当たる人は、モラハラ人間のコーチ役になり、モラハラ劇場の共演者になっている。

毎日の生活のなかで、私たちは自分が何を受け入れ、何を受け入れないか、何と対決することから逃げるのか、何をなりゆきにかませるかを周りの人々に知らせることで、モラハラ人間に私たちの扱い方を教えている。

私たちはとにかく、自分さえ相手のしていることを無視すれば、あるいは大騒ぎしなければ、相手も迷惑な行動をしなくなると考えがちだが、こちらが受け入れられないことは受け入れられない、と率直に態度や言葉で示さない限り、相手に「これは効いた。これでこいつを支配できるぞ」というメッセージを送っているのと同じなのだ。

となりの脅迫者 p224~226

かなり耳に痛い言葉が並びます。

しかし、モラハラ人間が「相手を選んでいる」ことは明白な事実です。痴漢だって、警察署の前で女性のおしりを触ったりしません。酒癖の悪い人だって、その場にいる人全員に絡むことはありません。

必ず、「標的」を選ぶのです。
しかも、かなり賢く。

私も、見た目が真面目でおとなしそうに見られます。ちなみに顔タイプはソフトエレガント。上の動画を見ていただければわかる通り、声も高くて、仕草も女性らしく見られます。自然体にふるまっていると、そうなるんです。

なので、実は、かなりの頻度でナメられます。
びっくりするくらいナメくさってくる人、います。

小学~中学くらいの時は、体育の授業で足の速さや怪力ぶりを見せつければそういう輩は大人しくなりました。筋肉は正義。
でも大人になった今、砲丸投げの鉄球を相手にブン投げるわけにもいきません。

そういう時にどうしたらいいか。
やはり、はっきりNOをいうことです。
場合によっては、静かにキレる。「あっ、この人、もしかして元ヤン?」というオーラを背負う。

やはりケンカの仕方は、ヤンキーやヤクザが上手いわけです。
しかも手打ち(仲直り)がまた上手い。学べます。
戦争は終わり方が大切ですからね。

しかし、それはThe丙午な気の強さを持つ私だからこそ可能なわけで、心優しい人にはなかなか難しいことだとでしょう。

自分のことを粗末に扱う人に対して、どのように対処したらいいか。
スーザン・フォワードは「統合性があることが大切」といいます。

健全な自我、統合性を持つと、本当の自分になれる

「統合性」があるというのはどういうことか。

次のリストを見ていただきたい。
声をだして読んでみてもいいだろう。
それぞれの項目のひとつひとつが、本来の自分の姿であるとイメージしてほしい。

*私は自分の信じることをはっきりと表明する。
*私は人生を不安に左右されない。
*私は自分を傷つけた人と対決する。
*私が何者であるかは、他人に決められるのではなく、自分で決める。
*私は自分にした約束を守る。
*私は自分の肉体的・精神的健康を守る。
*私は他の人々を裏切らない。
*私は真実を語る。

となりの脅迫者 p232~

「こんなふうに思えたらいいのに……」
そんな声が聞こえてきそうです。
こんな自分でいられたら、迷惑な人に振り回されることもなくなりますよね。

このような統合性を保つために、平たく言うなら自分の感覚に自信を持つために、スーザンは3つの方法を紹介しています。それは以下の通り。

  1. 自分自身と交わした契約書
  2. 自分を力づけるための言葉
  3. 自分を肯定するフレーズ

全ての詳しい内容は本を読んでいただくことにして、ここでは2の「自分を力づける言葉」のメソッドを紹介します。

相手から圧をかけられたときに軸がブレることを防ぐ。そのための呪文を覚えましょう。それは「私には耐えられる」。(中略)

*「私は彼の気持ちを傷つけることに耐えられない」
*「彼女にあんなふうに言われると耐えられない」
*「罪悪感に耐えられない」
*「不安に耐えられない」
*「彼女に泣かれると耐えられない」
*「彼の怒りに耐えられない」

私たちは絶えず自分に向けてそんな言葉を発している。しかも、本当に堪えられないと思いこむと、それが相手の涙であれ、真っ赤な顔で発せられる怒鳴り声であれ、取るべき道はたったひとつ、自分の意見をひっこめ、譲歩し、相手の言いなりになり、平和を維持するほかはないと考える。

その思い込みこそ、罠なのだ。そう思いこんだ時すでに、「私は何々に耐えられない」というお題目をマントラに仕立て上げ、実質的には自分自身を洗脳してしまっている。

いまは信じてもらえないかもしれないが、実際のあなたは自分で思っているよりもずっと強い。あなたは圧力に耐えられる・・・。そして、あなたがとるべき第一歩は、「耐えられない」という思い込みを「私には耐えられる・・・」という思い込みに変えられることだ。

「私には耐えられる」と繰り返すことで、あなたの意識と無意識のなかに新しいメッセージが浸透し始めるだろう。

これからの一週間、恐怖や動揺を感じたり、勇気が萎えるのを意識したら、そのたびに立ち止まり、自分に向かって「私には耐えられる」と繰り返してみよう。

大きく息を吸い、吸った息を完全にはいて、「私には耐えられる」と言おう。それを少なくとも十回は繰り返してほしい。

いままさに、あなたに圧をかけている相手と面と向かい合ってるところを想像しながら、その言葉をくり返してほしい。「私には耐えられる」という言葉をあなた自身と相手の有言無言の圧力とをへだてる盾と考えてほしい。

そして、「私には耐えられる」と声に出していってみよう。
最初はおずおずとしか言えないかもしれない。そんなことをしても効き目があるとは思えないかもしれない。でも、とにかく続けよう。やがて、自分を信じられるようになるだろう。

となりの脅迫者 p266~268

つまり、こんな風に唱えるわけですね。

*「私は彼の気持ちを傷つけることに耐えられる」
*「彼女にあんなふうに言われると耐えられる」
*「罪悪感に耐えられる」
*「不安に堪えられる」
*「彼女に泣かれると耐えられる」
*「彼の怒りに耐えられる」

優しい上司を利用して操ろうとする部下 どう対処したら?

ゾーイは、上で紹介した「私には耐えられる」と唱えるメソッドと、相手の要求にその場では応えないという手法(p271「ステップ1 止まれ」参照)を使って、部下の度を越した要求から逃れていきました。

考える時間を要求し、なぜ即決できないかも説明した。おかげで要求を突きつけられては屈服するという、いつものパターンを脱することができた。にもかかわらず、なんだかへまをしてしまったという気になることも少なくない。ゾーイの場合がそうだった。

どうなったかお聞きになりたいですか?
ひどいものでした。

部下のテスが新しい靴の大型プロジェクトについての収支報告会議に自分も加えろと言ってせっついてきたんです。(中略)

そのあと、彼女はありとあらゆる手を使いはじめました。
「その仕事をさせてくれなきゃ、私、クビになるかも。あなたが助けてくれなきゃ、私、何をしちゃうかわからない……。あなたにこんなこというのはいやだけど、でも、あなたが助けてくれなきゃ私はおしまいなんです」
そういって、目にじわっと涙をためるんです。

だから、スーザンの指示通りにしました。
「申し訳ないけど、そんな重大なことをいますぐ決めるわけにはいかないのよ」
って言ったんです。

とたんに彼女が反撃に出ました。
「でも、これが私のキャリアにとって大切だってわかってくれますよね? 私、本当にあなたのサポートがほしいんです。私たち、上司と部下という関係を越えて、まず人として友達ですよね? 私のこと人として信頼してくれないんですか? 私絶対この仕事がしたいんです。すべきなんです。私は、あなたのためにここまで頑張ってるんですよ!」

この言葉を聞いているうちに
「どうしよう、どうしよう。彼女のいう通りだ。私は彼女をサポートしなきゃ、だって上司でしょ。彼女の望みを叶えてあげられるのは私だけなのよ。こんなに頼ってくる人を無下にするの? そんなに私は冷たい人間なの?」
という思いにとらわれ始めていました。

心臓の鼓動が早くなって、呼吸まで荒くなったような気がしました。呼吸を整えて、早口で二度「私には耐えられる」と唱えました。

そして、こう言ったんです――
「あなたが今すぐに私のサポートがほしいという気持ちはわかるわ。でも、考える時間が必要なのよ。明日話し合いましょう」

彼女、私を怖い顔でじろりとにらんで、「あなたは上司であると同時に友達だと思ってた。あなたにとって、友情はそれなりの価値があるものだ、と思ってたのに」といって、そのまま出て行ってしまったんです。

すごく後味の悪い思いをしました。
今でも彼女を裏切ったという気持ちから抜け出せません。あなたの指示通りにすれば上手くいくと思っていました。でも、とても嫌な気分です。

「おめでとう」
と私はゾーイに言った。

「それはあなたが古いパターンを破ろうとしている、ということよ」。

時間稼ぎをすることでモヤモヤするかもしれない。しかし、時とともに徐々に気にならなくなるはずだ。いまこの段階でしているのは、決断を先に延ばすことだけ。相手のペースに乗らずに自分のペースをとりもどす以外に、あなたはまだ何もしていない。過激なステップとはとてもいえない。

あなたが時間稼ぎのシナリオにしがみつき続けるうちに、相手は次第にやけっぱちの反応を見せるようになるかもしれない。メンヘラの脅し文句は「(あなたが私の思い通りに動かないというなら)もう死にたい」だ。

健全な変化に付随する不快さに耐えること、それはモラハラから抜け出そうとする人すべてが身につけねばならない、もっとも難しいことのひとつだ。

過去、不快さは常に屈服への序曲だった。
しかし、あなたは今それを変えようとしている。だから、不安を感じている。

しかし、心配はいらない。統合性をとりもどす過程で、不安定さや不安を感じるのは、まったく自然なことなのだから。

となりの脅迫者 p277~279
太字強調は記事作成者による

うーん、そんなこといわれても!
今ここにあるモヤモヤに飲み込まれてしまいそうになる、不安から逃れられない!

そう思われた方もいらっしゃることでしょう。ここでスーザンはゲシュタルト療法の手法を用いて、ゾーイのモヤモヤ「不快感」の正体と向き合っていきます。

不安との対話

考える時間が欲しいと言い続けることに、ゾーイは次第に不安を覚えるようになった。テスは執拗で、彼女の姿を見るたびにゾーイは苦しくなった。テスの気持ちを考えれば考えるほど、それを受け入れるわけにはいかないという思いが強くなった。なのに、罪悪感はどんどん大きくなった。

自分は薄情な人でなしだ、という思いを克服することができません。その想いがどんどん強くなります。私は何もしていない、なのに心がぼろぼろになりかけてます。本当にこれでいいんでしょうか?

内面的な不安は、変化を妨げる大きな要因の一つだ。しかし、自分の統合性をとりもどすためには、その不安を感じ、そう感じるのも当たり前で正常なプロセスなのだと認識しなければならない。

ゾーイにもそれを伝え、その手段の一つとして不安と対話することを勧めた。

対話するためには、不安を外に取りだし、その正体を知ることが必要になる。そこで、ゾーイには、次の面談日に不安の象徴となっている品物を持ってきてほしいと伝えた。

チクチクするセーター、写りの悪い自分の写真、きつくて足が痛くなる靴などだ。それを使って、彼女にとってひどく忌まわしいと思える感情(つまり、不安)の正体を知ってもらおうと考えたのだ。

となりの脅迫者 p279~280

具体的なメソッドは本を読んでいただくとして、ゾーイは自分の不安と向き合ってみて、こんな感想を述べます。

不安が自分の日常の大きな部分にのしかかっていることが分かりました。
不安なんて、私の心の一部にすぎないのに、まるで体重が200キロを超えるゴリラみたいな感じで重く感じているんですね。不安なんて、むしろこの靴のようなものなんですね。自分で思っていたほど、人生にはまり込んではいないんですね。

となりの脅迫者 p282

そして、ゾーイは徐々に冷静さを取り戻していきました。
自分は心が冷たく人をサポートできない人間なのではなく、そもそもテスの要求が間違っているのだと。

広告代理店重役のゾーイは、自分の不満や不安を合理化することが上手だった。しかし、時間をとってテスの要求を分析したところ、従来の自分の相手を尊重するソフトで優しい話の仕方では、テスに対抗できそうにないと悟ることになった。

テスはできるというんですが、自分で背負える実力以上のポジションにつけろと言っていることが、上司である私にはわかっています。友達として、上司として、彼女にチャンスをあげたいと思う心もあります。だから、悩みます。

彼女をがっかりさせたくないですし、思いやりのない人間と思われるのも苦しいです。でも、彼女に大きな仕事を任せるのも心配です。会社にとって大事なプロジェクトですから。

実はこれまで、こんなことで悩むのは私が完璧主義者だからだと考えていました。しかしそうではなく、根本的に現時点のテスの実力で負える仕事ではないということなんです。そこが問題です。もしそれでみんなに迷惑をかけることにでもなったら、困ります。

新しいクライアントに満足してもらえるような成果をあげられなければ、私は大打撃をこうむりかねませんし、他の人たちにも大きな損害を与えることも考えられます。

相手の要求を分析する場合、自分に向けて「この要求を受け入れることは、私や他の人を傷つけることになるか」という単純な問いかけをしてみるだけで、適切な答えが見えてくることがある。

自分に問いかけたゾーイは、テスの要求を受け入れることは、相手自身の職業的・個人的キャリアを危うくしかねないことを悟った。したがって、ゾーイは優しくではなくきっぱりとした態度をとらねばならなかった。

となりの脅迫者 p311~312

今「相手の気持ちを尊重して」「相手の立場を尊重して」「相手の言葉を尊重して」となんでも「尊重」 「尊重!」 「尊重!!」 っていいたがりますよね。

確かに、尊重って言葉を出したら素敵っぽく聞こえますものね。

しかし、ビジネスの場面ではきっぱりとNO!をいうことこそが仕事になる場面もあります。きちんと「それはできません」と伝えることが、自分のためにも相手のためにもなる場面があるのです。

毅然とした態度をとるのは、リーダーの仕事の一つです。このゾーイの一件は、それをわかりやすく示してくれたケースと言えますね。

「上司のパワハラが困る」とか「いやな上司との付き合い方」とか「上司に対して自分の意見を通す方法」とか、部下→上司に対する問題提起やソリューションって、ネット上にたくさんありますよね。

でも上司→部下へのソリューションは驚くほど少ない。
まあ、世の中における絶対数が部下のほうが多いですから、仕方ないと言えば仕方がない現象ではあります。

でも、リンデンバウムは優秀なリーダーの味方です!
私自身、仕事のできる人が大好き♥仕事のできる人って尊敬します!
そんな素敵なリーダーたちの味方になりたい!それが私の望みです♪

この 「となりの脅迫者 家族・恋人・友人・上司の言いなりをやめる方法」 では、部下に困らされる上司というケースが取り上げられていたのが、いいなと思いました!

特に、困ってらっしゃるリンデンバウムにいらっしゃる素敵なリーダーの方には役立つ一例と思い、ご紹介しました。
参考にしていただけたら幸いです!

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