こちらは「経営者限定リクエスト企画」のアンサー記事となります。
こちらの企画、受付はもう終了しております。たくさんのリクエストありがとうございました。
Nozomi先生はじめまして。NOVと申します。
半年ほど前からブログを拝読しております。
私は法律事務所を共同経営しております。経営者や管理職にはよくあることですが、指導している部下、正確にはイソ弁に対しての苛立ちを抑えることが難しい状況にあります。
私も若い頃は正義の味方になりたいと思っていました。そのために法曹の世界に飛び込むのだと考えておりました。しかし、現実ではそんなことは言っていられません。部下をみるとその頃の青臭い私の姿を思い出すようで苛々します。
一方で、自分の内に思わぬ形で純粋性を発見して戸惑ってもおります。
それはある二十代女性への恋愛感情です。二十歳以上も年上の自分、しかも既婚者に想いを寄せられるのは迷惑なことだと自覚しております。不倫による慰謝料請求を実際に手掛けることもあり、下手な不倫関係がどんな結末になるのかも熟知しているつもりです。ですから、彼女への想いは墓場まで持っていく覚悟でおります。
私はリアリストのつもりです。現実を知った分別のついた大人のつもりです。だから綺麗事を並べて現実を見ようとしない部下に苛立ちます。でも、自分だって最後の恋だと思って彼女を想っております。
”男は浮気する生き物だ”と言われても、自分は違うと胸を張って生きてきました。妻と別れたいと考えたことは一度もありません。私に男性不妊がわかっても、子どもがいなくても二人で生きていこうと笑顔を向けてくれた女性です。そんな妻をひそかに裏切っている自分が許せません。
この現実生活を邪魔する純粋性をどうしたらよいのでしょうか。
こんな邪魔な純粋性など無くなってしまえば楽なのにと思います。
どうすれば人は大人として成熟できるのでしょうか。そんな示唆を頂ける記事をリクエストできれば有り難いです。
最後に、Nozomi様のご多幸を心よりお祈りします。
すごいピュアなリクエストですね。
イソ弁さんもNOVさんも、ピュアですね。
すごいですね。こんなにピュアだと生きるの色々と大変ですね。
そして、スピリチュアルな視点から見ると、見事なまでに「起こるべきことが起こるべき時に起きている」感がすごいです。そのピュア極まりないイソ弁さんも、NOVさんの心の中に潜んでいたピュアさのシャドウ(投影)に他ならない、私の目にはそう映ります。
多分、NOVさんの本質的なピュアさは若い頃からそこは全く変わっていないんです。「大人の仮面」を身につけて抑えつけていたとしてすら!
というか、奥様への姿勢がまたピュアですよね……。私、平気な顔してゲス不倫しつつ離婚調停してる弁護士とか、ガルバの女の子にパパ活?裏引き?されてる弁護士とか割合見ますよ。ここ札幌じゃ、未成年買春して逮捕された弁護士もおりましたし。
えっ、それは私自身がゲス野郎だからそういう人が目に入るってことですか!?
そんな!こんなにピュアなのに~!!
ところで、NOVさんは奥さんとちゃんと喧嘩してますか?
ちゃんと倦怠期してきましたか?
ずーっと穏やかに仲良く暮らしてきませんでしたか?
なんか、誠実に向き合って話し合ってわかりあって、穏やかに暮らしてきたんじゃないですか~?
そんな感じがしてしまうんですけれども。
そういうことやってると、相手に飽きますよ。
他の感じの良い女性が目に入っても別に不思議ではありません。
NOVさんは相手が若いからと書いてますが、相手が自分と同年代であっても同じ行動(思いを遂げようとせず秘める)をとるのではないですか?
人間って贅沢な生き物で、安定を求めるくせに、いざ安定すると飽きます。だから、心理療法家の河合隼雄さんは、夫婦は何十年も連れ添うなかで何度か(心理的に)離婚して再婚する必要があると書かれています。
NOVさん。奥さんと心理的離婚→再婚してきましたか?
何らかのことで揉めて「もうこいつの顔なんか見たくない」とうんざりしてからの仲直りは?
もしそういうことがない穏やかな結婚生活を送っていらしたなら、心の底では奥さんに飽きてても当たり前です。少し残酷ですが、別の言い方をするなら「家族になってしまって女ではなくなった妻」ということです。
風俗嬢Youtuberまりてんちゃんのツイートで、私が「すごい!」と、うなったものがあります。
2回目リピートしてもらうのは意外と簡単なの。3回目は勢いで。それ以降がグッと難しい。
— 脱がないまりてん【ホンクレ裏方作業垢】 (@uramariten) May 16, 2021
素人時代は2回目にポイントカードとか自作して小手先で勝負してた🤤
10回目あたりでわざとイベント(喧嘩・お祝い・事件…)起こしてストーリーに緩急をつける📝#まりてんの勝手な風俗接客術#異論は認める
「10回目あたりでわざとイベント(喧嘩・お祝い・事件…)起こしてストーリーに緩急をつける」
これ見た時、私あんぐり口が開きましたよ。
「わざとケンカや事件起こしてまで飽きさせないのか!すっご!!」
素人の私たちが夫婦関係にストーリーを意識して緩急までつけなくてもいいと思います。しかし、イベント事(記念日、誕生日など)を工夫したり、いつもと違った過ごし方(食事、旅行など)をして、夫婦の間に「緊張感」や「非日常感」を持ち込むって、大切だと思うんです。
そうすると、「長年一緒にいて全てもう知っている、今更知らないところなんかない」と思っていた相手の一面を発見することにつながります。そうなると、夫婦関係に新鮮な風が吹き込んでくる。ずっと一緒にいてもパートナーに飽きなくなる。
もともと浮気症で一人の女じゃ満足できないタイプの人だと、こういうことやっても普通に浮気するわけですけれども、NOVさんはそういう人ではないわけでしょう?
なら、夫婦の間に緊張感、非日常感を持ち込むことで、20代の彼女へ向ける感情エネルギーを減らすことができると思います。
中年の私たちに欲しいのは「知らない世界」なんです。
勝手知ったる世界に、もう飽きてるんです。新作映画を観てもスノボ滑りに行ってもテーマパークに遊びに行っても、どっかで見た感じの既視感がぬぐえない。仕事だってルーティン化して、ビックリするような展開はなかなか訪れない。
だから、若い異性に夢をみる。それは未知に見えるから。(実際に関係してみると既知だったりするのですけれど)
だからこそ、若い頃のピュアさがいきなり鮮やかによみがえってくる。若い頃の心のみずみずしさを取り戻せば、この既知ばかりの世界――つまり、自分の人生の先が見えてしまったような絶望感から逃げ出せると。
遠藤周作さんの小説、スキャンダル。
これは老年にさしかかった小説家が、自分が今までふたをしてきたシャドウと向き合う作品です。
具体的には清廉な宗教小説家を装っていた自分の内にある闇、特に性的なリビドーに対する闇に向き合うことになります。
NOVさんとは真逆に見えるかもしれません。なぜなら、お仕事では人間の汚いところをたくさん見てきているはずだから。きれいごとを言うイソ弁にイラつくくらい、分別のついた大人だから。
一方で、NOVさんは性的にはかなり清廉だと言えます。不倫をしても「男の甲斐性だ!」と悪びれない人もいるくらいなのに、ひそかに想う女性がいるだけで罪悪感にさいなまれています。
遠藤周作さんはこの作品の中で、性をキリスト教的な考え方で「罪」と呼ぶのではなく、「悪」と呼んでいます。
今のNOVさんにとって、性は「悪」になっていませんか?
NOVさんの状態は、面白いくらい「対」になっています。
仕事の場面での成熟した大人な自分と未熟で純粋な若い頃の自分(そしてそれを投影するイソ弁)。
家庭の場面での清廉で純粋な自分と、不倫を望む汚い自分(そしてそんな自分を引き出す若い女性)。
これって、スピリチュアルな見方をするなら、二元性の分離と統合のプロセスに見えるのです。NOVさんは見事に陰と陽、両方を備えています。光と闇を両方持ち合わせています。
ここの地上で課題をこなすには、その両方をまずそろえる(分離する)必要があります。そして、そろってはじめて統合の道へと入れます。NOVさんは統合の道に進みはじめているように、私には見えます。
ここから統合へ進むとしたら、私が提案したいのは「仕事面では、もうすこし純粋さをとりもどす。そしてプライベートでは、もう少し汚れてみる」です。
男女問わず、良き夫/妻であった家庭人が、中年になったとたん、いきなり激しい恋に落ちるというのは、実はよくあるパターンです。真面目で誠実な人ほど、ここにはまりがちです。若い頃、適当に遊んでいた人間は、中年になると(性依存症でもないかぎりは)異性関係に飽きてるのでそこまでのめりこみません。
↑この動画でMEGUMIさんもYOUさんも言ってるんですが、遊んでいた男の人ほど、中年になると落ち着く。
中年になっても不倫する男の人(多分そして女の人も)は、わりと若い頃恋愛をあまりしてこなかった人という印象が、私も周りを見ていると感じます。
特に受験勉強にどっぷりで10代の青春を謳歌してこられなかった人ほど、中年以降に「最後の恋」をして異性で身持ちを崩す――あるあるです。
中年になって見えてくる景色は、長年自分が何を抑圧してきたかを示すことになります。誰もが何かを切り捨てて生きてきています。その喪失に気づくのが中年です。
心はそれを取り戻そうと必死になります。しかし、それを取り戻そうとすると、上の小説「スキャンダル」のように社会的地位を台無しにすることにもなりかねません。
ですから、ブレーキをかけながらうまく着地してほしいと思います。
イソ弁にイラついた時に、あえて褒めてみてください。「君は依頼人の利益を第一に考えてるんだな。すごいな」と。心が伴わなくていいので、口先だけで良いので、いってみてください。
そして、不倫はさすがにすすめられないので、金銭を伴った女遊びをしてください。キャバクラでも風俗でもいいので、オキニをつくって、3カ月くらい通ってみてください。冷静に白けてしまうのではなく、その場を楽しむようにしてください。若い頃好きだったアイドルに似た雰囲気の子を指名してください。若い頃を思い出して。
奥さんに一途であろうとする姿勢はとても素敵ですが、それによって抑えてきたものが少し大きいのだと思います。それを吐き出すためにちょうど良い女性(好意を寄せられる女性)が現実にアレンジされたと言えます。
でも、あなたのような真面目な人が真剣な不倫をすると、まあ、本当に、良くないことになります。後ハッピーマニアのタカハシになりかねません。
うん……つらい……。
若いころ遊んできてない人が中年になって「最後の恋」をしちゃうと、火遊びから全焼火災になってしまいます。まず、玄人のお姉さん相手に遊びを覚えてください。じゃないと危険です。大人の余裕は遊び心から!
イソ弁の純粋さにイラついてるNOVさんは、既にわかってらっしゃいます。仕事だけじゃなくて異性に対してもピュアなのは、危ないと。
もうちょっと汚れてください。
でも、一気に汚れる(不倫する)と生活が崩壊しますので、玄人の女の人と遊んで汚れてください。
NOVさん、そういうプロの女性を汚いと思ってませんか?
でも、お仕事上で良くわかっているように、汚いことは悪ではありません。
清濁併せ呑む訓練には、汚いものを(致死量にならない範囲で)摂取することが大切です。なら、「汚い」プロの女性はとても有りがたい、自分にとって学びをくれる存在であります。汚れることこそが、統合、成熟への道を歩ませてくれるのだから。