こちらは「経営者限定リクエスト企画」のアンサー記事となります。
こちらの企画、受付はもう終了しております。たくさんのリクエストありがとうございました!
一つ一つずつお答えしていけたらなと思います。内容によっては記事作成にお時間かかる場合もあるかもしれません。その場合、申し訳ありませんがお時間をください。
はじめまして。ここのメルマガを家内が読んでおりまして、後から私も知りました。今では、夫婦で、拝見してます。
私は霊感がないのですが、母がそういう目に見えないものを見える人だったので、スピリチュアルな世界はあるんだろうとは思っています。家内は、もっと、熱烈にスピリチュアルファン(?)です。大阪のタイガースファン並に熱烈ですネ(^_^;)
私がリクエストしたいのは、子どものいない経営者の後継者問題をどう考えるかの記事を、書いてほしいです。
リンデンバウムを見ているくらいですし、私達夫婦に子供はいません。
結婚して間もなく、家内が25歳の時に、病気で子供を望めない状態になりました。親族には離婚をすすめられましたが、私は、この人以外と人生を過ごすなんて考えられなかったので、子供がいない人生を選択しました。
それから、40年後の今も、家内と歩む人生を選んだのは、間違っていなかったと思っています。私は家内と一緒にいる人生が送れて、とても幸せデス。今も休日にはチャーミーグリーンしてます(^^♪。
私が離婚するつもりがないとを知ると、親族は今度は養子をとれと言うようになりました。でも、跡を継がせるために子供をつくったり養子をとることが私にはピンとこなかったんですネ。
だって、自分の子が、野球選手になりたいとかパイロットになりたいっていった時に「それは無理だ。将来お前は家業を継ぐんだ。」と否定して、夢を応援できない親って、どう思いますか?
跡を継がせるために養子をとるって、そういうことでしょう?
へんな考え方だと、周りにはサンザン言われました。そんなことを考えるな、考えすぎだ、と言われました。今でも変人だと思われてるでしょうネ(^_^;)。都会だともうそんなこと考えないでしょうが、田舎だと子供をつくって男の子を産ませて長男に継がせるのは当たり前という考え方が、まだまだ残っている場合もあります。
私は小さな町工場の経営をしています。書いたとおり子がおらず養子の後継者もいません。
あまり、詳しくは書けないのですが、中小企業ながら我が社の技術は優れていると思っています。うちじゃないとできない加工だからと、外国から、発注が来るくらいです。
その技術が失われてしまうのは、おこがましいですが、社会の損失だと考えます。しかし、職人も高齢化し後継者も見当たらず、正直もうダメかなと、あきらめてきているところもあります……。
私の工場では、技能実習生を、受け入れています。私も、家内も、子供がおりませんから、技能実習生の若者たちが我が子のように思えます。
確かに、うちの工場には、合わないのかもという若者もいます。けれど、それは日本人でも外国人でも同じです。昔は、少年院から出所した子を受け入れたこともありましたが、合う子もいれば合わない子もいました。
技能実習生の中には、非常に、優秀な人もいます。特に、ベトナムから来た20代のある男性は、素晴らしいです。教えたことを、すぐに吸収して仕事に生かします。意欲もあるし、真面目だし、私たちを日本の父母と慕ってくれるし、ずっといてほしいくらいです。
家内と、彼はもしかしたら前世で私たちの息子だったのかもしれないね、なんて話すこともあります。彼は、どことなく、日本人と顔立ちが似ています。彼の目を見ていると、ふしぎと、懐かしい気持ちになります。
彼は妻子を国に置いて、日本で働いていますので、いずれベトナムに帰る予定です。残念です。できれば、彼のような若者に、自分の工場を任せられたらいいのに、と夢のようなことを考えてしまいます。
私も、あと、10年現役を続けられるかどうかというところです。後継者の問題を、どのように、考えたらよいでしょうか。あと、外国人でも、前世からの縁で結ばれているということも、あるのでしょうか。
本題から少々ずれますが「休日にはチャーミーグリーンしてます」という言葉、今の若い方には多分わからないですよね。
↑このCMみたいな夫婦だということです。具体的にいうと「休日に手つなぎデートをする夫婦」ということですね。
素敵なご夫婦ですね。
奥様、メルマガ読んでくださってありがとうございます。
さて、お名前を何とお呼びしましょうか。「ポッド」さんにしましょう。
まずライトな質問からお答えしますね。
「外国人でも、前世からの縁で結ばれているということも、あるのでしょうか」
これはごく普通にありえます。魂に国籍は関係ありません。
セッションではないので断定はできませんが、ポッドさんはその若者と前世からの縁があったのではないかと思われます。なぜなら「彼の目を見ていると、ふしぎと、懐かしい気持ちにな」るとおっしゃっているからです。
前世(過去世)で強い縁がある人は、「目を見るとわかる」と言われます。なぜなら目は変わらないからです。瞳の色は変わりますが、目に出る根本的なエネルギーは変わらないのですね。
あと、ハグしたときに過去世からの縁の人はエネルギーの巡り方が違います。ハグすると、体が軽くフワ~っとなるのです。相手の身体と自分の身体が溶けちゃったような感覚になります。ポッドさんも奥様とハグしてみた時、そうなりませんか?
次に、ディープな質問のほうにいきますね。
子どものいない経営者の後継者問題をどう考えたらいいのか、です。
スピリチュアルな考え方では「必要なことは起こる」と言われます。
その人の魂にとって必要なものを、宇宙は用意してくれるという考え方です。
ポッドさんは、技術を残したいと考えておられますね。貴重な技術が受け継がれているからこそ、このまま廃業するのはもったいないと。
その想いが、「どのレベル」にあるかで宇宙のサポートの形が変わってきます。
世間体や執着、エゴなどの低い波動帯で個人的に願っていた場合、なかなか難しいと思います。逆に、本当に世界のため、宇宙の流れ的にその技術が愛ある形で生かせると確信なさっていたら、必要な人材が導かれてきます。
ここで「そんなの無理だ。空想だ」という常識的な固定観念にはまってしまうと、思考の波動が落ちますので、現実に変容をもたらすのは難しくなってしまいます。
聖書のルカによる福音書にこんな言葉があります。
「はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」
ポッドさんのように人生経験が豊富な方は、現実というものを十二分に体験していらっしゃることでしょう。その老練な心とともに子供のように物を見る心を両立することができたら、「神の国」の道が開く。私はそう思います。
奥様に対してロマンティックな態度をとられていることから見て、ポッドさんはこの子供のような純粋性も持ち合わせていると思います。それを仕事のほうにも少し振り分けてみませんか。「どうせ現実は」と今までの経験から計算してしまうのではなく、これからの人生でもまだまだ驚くべき展開があるかもしれないと考えてみませんか。
いくつになっても、人生には新鮮な風が吹いてくるチャンスがあります。
現実にあったこととして技能実習生が帰国後に、母国で日本でいた企業の海外拠点として新しく工場を立ち上げるなんてケースもあります。
工場の業種にもよりますから、そのヴェトナムの男性にも同じことをしてもらえるかどうかはわかりません。しかし、そこまで印象深い相手がいるのならば、彼の帰国後も連絡を取り続け、何か援助できることがあったら援助してあげてみてはいかがでしょう。
ここで大切なのが期待しないこと――なんてことは、人生経験豊かなポッドさんには釈迦に説法ですね。執着しないで「必要だったら後継者が出てくるよ、出てこなかったらもう自分の代で手放していいってことだ」と天に任せてみてはいかがでしょうか?
ポッドさんは、これから人生の達人としての領域に入っていかれます。人生を知り尽くした老齢の人間として若輩を導いていく場面も出てくることでしょう。
その時に説教くさいジジイではなく、尊敬できる先輩になれるかどうかは、エゴや執着をどれだけ手放しているかで決まります。
テクノロジーが発達しても医療が発達しても、どうにもならないことは世の中にあります。そういうことは、委ねるしかありません。そして神の判断を仰がねばなりません。
後継者問題についても、委ねて眺める時が来ているのではないでしょうか。
もちろん、それはとても難しいことで、修行とも言っても大げさではありません。しかし、ポッドさんが一番愛ある道を進むことができるように、一番魂が輝けるように、宇宙のギフトを受け入れる準備をしていただきたいと思います。
人生には、思ってもないことが起こるものなのです。