以前おしゃべり(メルマガ限定メニュー)で、算命学の勉強の仕方を教えてほしいというリクエストを頂きました。私はスクールには通わず全くの自習なので、どうやって勉強したのかを知りたいと。
正直、「これで簡単!誰でもわかる勉強法☆」みたいなライフハック的感じではありません。何せすごい地味なので。しかし、算命学の自習法のとっかかりとしては、どなたかの参考になるかもしれない――そう思いましたので、記してみます。
教科書を通読する
まず教科書を用意します。
私が使っているテキストは高尾義政先生の算命学Ⅰ~Ⅷです。

ざっと、一度目を通します。
読みながら「ここは重要だな」と思ったところにマーカーをひき、書き込みをします。

本にマーカーを引いたり書き込みをするのが嫌な方は付箋を貼ったり付箋に書きこみをされると良いかと思います。私も基本的に本に書きこみをしたり線を引くのは好きではありません。
しかし、「この本は勉強のために使う」と決めた本にはガッチガチバリバリに線を引いて書き込みしまくります。勉強用の本は使うものと割り切っている感じです。シュタイナーの本とか、書きこみだらけで悲惨なことになってます。笑 お見苦しくて、人様にはお見せ出来ないわ……。
これはこの後の過程でもそうなのですが、進めるにあたって「1冊を1週間で読み終える」とか「金曜日までに○○法まで進む」とか、大まかな計画やページ数を決めます。
私、何も決めないでただ適当にやると、ダラダラしちゃって終わらなくなっちゃうんですよ……。だから計画は非常に大切ですね。「○日までにはやる!」って決めておけば、やりとげることができますので。
「時間が取れるのは8~9月の間」とか決まってる場合は、逆算してページ数や章数を割り出すと良いと思います。そうすると、「今日はここまでやらなきゃヤバイ!」と自分を追い込めます。
疲れてても、眠くても、頑張る!!!
(受験生かな……?)
教科書を再び読み返しながら、内容をノートにまとめる
1冊、ノートを用意します。算命学勉強用ノートです。

教科書を再度読みながら、マーカーを引いたところや書き込みをしたところを中心にノートに内容をまとめていきます。


教科書に既にある内容を
なんでわざわざノートにもう一度書くの?
意味なくね?
こんな風に疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、ノートに書かなくても覚えられる方は必要のない作業になりますね。
でも、私は記憶力がそこまで良いほうではないんですね。「書いて覚える」的なところがあるんです。
だから、ネットで検索すれば簡単に出てくるような六十花甲子とか天中殺表とか、そういう基本的な表も一旦は自分の手で全部書きます。

これは「フラワー・オブ・ライフ」というスピリチュアルな精神世界本を読んだ時のこと。著者のメルギゼデク氏は「作図しなさい。とにかく自分の手でまずは図形を作図するのです。作図したらわかります、気づけます」的なことを何度も何度も書いていたんです。
私は「作図ったって、別に本をみれば図形は表示されていて認識できるのに。なんでそんなに自分で作図しろというのかしら?」と疑問でした。しかしあまりにも氏がしつこーく「作図してください」と重ねて主張するので、方眼紙を手に取って作図してみたんですね。フラワー・オブ・ライフの図を。
そうしたら「あああ!!そういうこと!そういうことなんだ!そうやって物事はできてくるんだ!!全く関係のなさそうに見えたこことここがつながって、花の形になるんだ!!」ってビビビビって来たんです。
「自分で作図するのって、本当に大切なんだ……」
そう実感しました。

だから、位相法の図なんかも、こうやって自分で作図しています。そうすることで、頭に入りやすくなるんですね。
教科書を再度復習しつつ自分の命式にあてはめながら読んでみる
ここからは実践というか、応用が少し入ってきます。
また教科書を再びⅠ巻から復習していき、ノートと併用しながら読み進めていきます。この「算命学」の教科書では、折に触れて高尾先生が実例を提示しながら説明してくださいます。
その実例を参考にしつつ、「ではこの理論を自分の命式にあてはめたらどうなるだろう?」と考えてみるのです。
ここでも、ノートに自分の命式を書きだして、教科書に書いてある占技を自分の命式にあてはめてみます。そしてその占技に対する理解を深め、考察していきます。自分に照らし合わせると、どういった解釈を用いるのがよいかも考えていきます。

言ってみれば、自分専用の占い師になって自分の命式を超絶ディープに読み解いていく作業です。これはなかなか楽しいですよ!
教科書を再々々度復習しながら身近な人の命式を見てみる
前の作業と工程は全く同じです。
Ⅰ巻からまた読み返して復習していきますが、その中で今度は自分の身近な人の命式に占技を当てはめながら読み進めていきます。
「この人って、こんなところがあるのかな?」
「この人、本当に命式通りに生きているな!」
「あの人、去年から天中殺だったんだ。なるほど」
こんな感じで身近にいて「その人の人生に何が起こっているか」を良く知っている人の命式を教科書に載っている占技で見ていきます。
実際に人を鑑定するには、また別の学びが必要
さて、ここまでは主に座学としての私の算命学の勉強法をご紹介しました。
知識としての算命学の基本は、上のような方法でそれなりには身につくのではないかと思います。
しかし、実際に人を観る、特に知人ではなく親しい間柄でもない人を占い師として鑑定するには知識だけではできません。なぜなら、鑑定相手は命式でも干支でもなく、心のある生きた人間であるからです。
高尾先生の「算命学心技編 上・下」「算命学秘伝書 Ⅰ」には、「占い師としての心得」も説かれています。全8巻の教科書の中にもところどころですが書いてあります。

高尾先生は才気に偏りがちな人間は徳を積むことが大切であると説かれています。知識に偏ってしまうと、どうしても「どうだ、自分の算命学の知識は!スゴイだろう!!」なんて鑑定者にマウントとってしまうような占い師になってしまいかねません。私自身も、自戒せねばならないと思います。
ですから、多くの人相手に鑑定していく場合は占いの知識以外の「人間力」こそが大切になります。接客業で売れる人って、占い師をやっても売れるケースはままあるんですね。そういう方は「人の心の動き」をきちんとつかんでいる、つまりはコミュニケーション能力が発達しているから、占い師としても成功できるのです!
やっぱり今の時代は1にコミュ力2にコミュ力、34がなくて5にコミュ力ですね♥ コミュニケーション能力は、占い師にも必須能力なのでありますっ!
高尾先生も「占い師は鑑定に来た人に深い愛情を持たねばならない」とおっしゃっています。やはり知識だけで占いはできない。相手を思いやるコミュニケーション能力も大切だということですね!
つまり、コミュ力しか勝たん!
今の時代、コミュニケーション能力は何よりの宝ですっ♥
私はコミュ力の高いあなたが大好きでーす!!