ユング的な夢解釈をしていく中で、私は自分の中に「去勢された男性性」がいることを認識しました。そのエネルギーを意識すると、「彼」は夢の中でたびたび姿を現していることにも気づきました。
そこで、私は目から鱗が落ちたんです。
「ああ、だから、だから私はオタク男をキモイって思っていたのか!」
ある日、私はこんな夢を見ました。
夢自我(夢の中の自分視点)である私は、ラブライブ!の穂乃果になっている。隣にはことりがいる。教室で二人、ことりはSNSを見ている。
「ほのかちゃん、この人、なんか二人で出かけようって誘ってくるんだよね……」
それは青白い顔をした陰キャアイドルオタク風の男で、ことりは彼からの誘いをどうしたらいいのか悩んでいた。
「ことりちゃん、そんな男の人、怪しいよ。二人で会うなんて絶対やめたほうがいいからね!」
穂乃果はことりに力強く言い渡した。
茶色の髪の毛が穂乃果ちゃんで、灰色の髪の毛がことりちゃんです。
目が覚めてから、私は思いました。
「これは、ユングの言うところの客体水準の夢ではなく、まるっと主体水準の夢だ!!」と。
簡単にいうと「客体水準の夢」は現実で起こっていることが実際に絡んできている夢で、「主体水準の夢」はその人の内面世界を表現している夢です。
つまり、主体水準の夢の中に出てくる登場人物は「全部自分」だったりすることすらあります。この夢は「全部自分の一側面を示している」と私は感じました。
つまり、こういうことです。
- 穂乃果:私の中の母的部分(デーメーテール)
- ことり:私の中の純粋な娘部分(ペルセポネー)
- オタク男性:私の中の地下的な男性性(ハーデス)
男性経験のないピュアッピュアなことりちゃんに、しっかり者の穂乃果は危うさを感じています。そして、近寄ってくる男性に嫌悪感を抱いています。男性を識別する能力の未発達なことりに、男性を近づけてはならぬと警戒しています。
しかしながら、神話になぞらえるならペルセポネーはハーデスにさらわれ、アマテラスはスサノオに暴虐をつくされます。無垢な女性性が男性性の侵入を受ける、そのモチーフは世界中の神話のいたるところに見られます。成熟していく女性性のイニシエーションとして、特に知的に育てられた女性にとって不可避の事象なわけです。
ですが、夢の中の穂乃果はことりが男性と仲良くすることを許しません。それどころか、男性に対して嫌悪感をあらわにします。
なぜなら、私の中でこの男性はシャドウになっているからです。受け入れられず、抑圧した男性性として腐ってしまっているからです。

この夢を見て、「ああ、だから私、あの時あんなに過敏に反応したのか!」と思い当たることがありました。
某美少女ゲームのコミュニティに出入りしていた時のことです。
美少女ゲームは当たり前ですが、あまり女性プレイヤーがいません。たまにコスプレイヤーさんがやってるくらいで、ガチな女性プレイヤーとなると本当に珍しい。
私はそのゲームにドハマリして、ランカーになるくらいまでやりこんでいました。かわいい女の子、大好きっ♥
自然と横のつながりもできてきて、オフ会なんかにも顔を出すようになりました。
当然ですが、常に男大勢の中に、女一人でした。初対面ではギョッとされましたが、まあ私コミュ力はあるので!(ドヤァ)すぐ馴染むことができました。
いやうそです。調子に乗りました。実際は、スレイヤーズとかロマサガとかWHITE ALBUMとか、「私たちには共通言語があるよ」ということを知ってもらうことで打ちとけることができました。
それに、そこのコミュニティのリーダー格の男性が、気を遣ってくれたんです。「せっかくだからみんなと仲良くしてね」と積極的にフレンド登録をすすめてくれて、コミュニティのメンバーと交流しやすいように取り計らってくれました。
おかげで女一人でも特に浮かず、好きなゲームで同好の士と交流できて、私はたいへん楽しい時間を過ごすことができました。
めでたしめでたし。
――だったんですけれども、仲を深めていくと、違和感が出てきたんです。
そのリーダー格の男性が、どうも、私のことを異性として意識しているような雰囲気が感じられるようになってきたのです。
私は無邪気に「みんな友達~♪仲良し仲良し~♥」と誰にでもフレンドリーに接していました。それをリーダー格の人からとがめられました。「男は勘違いするから、そういう言動は慎んだほうがいい」と。
そんなある日、彼から「二人で初詣に行かないか」という誘いが来ました。
私はもう、パーンしました。
「ヤダ!超キモイ!!!」
私はコミュニティから脱退して、彼との連絡も切りました。
そこまで居心地の良い環境があったのに、彼にデートに誘われただけで全てを切り捨てるくらい、「キモ」ち悪かったのです。強烈に。
これ、実は「オタクだから」という理由でスッキリ片付くことではありません。20歳くらいにバンドマンの男性に似たようなことされた時も「キモイ!!」って超拒絶反応が起きました。
相手が無性(友達)のうちは、キモくないんです。
でも、相手が恋愛感情を向けてきて「男性」になると途端にキモさMAXなんです。なぜなら、自分の内にある抑圧された男性性の影が見えてしまうから。
自分の内なる「去勢された男性性」に抵触するスイッチをどこで踏まれたら、この「超絶キモイ!!」モードになって、全てを強烈に拒絶してしまうのです。
自分のシャドウ(抑圧した部分)を見たくないから。
自分のシャドウを刺激されたくないから。
拒絶は、自己防衛反応なのです。
ここまで長々と書いてきてじゃあ結局何が言いたいのかというと「女性からキモイと言われたことのある男性は、自分がキモイというよりも相手の心の中に何か問題があったのかもしれないですよ」そうお伝えしたくこの記事を書きました。
キモイと言われたら、すごく傷つきますよね。
でも、あなたがキモいんじゃないんです。
相手の心の問題なんです。
今まで全然問題なく付き合えていたのにある日突然キモイって言われたら、「あっ、今この子の心の中のシャドウを刺激したのかもしれないな」って思ってください。
本当のあなたはそんなにキモくないです。
ただし、チー牛。テメーはだめだ。
しかし、本当に外見的にキモい場合もあります。
あまりにも身なりに気を遣わない状態、清潔感がない状態、チー牛レベルなのは良くないです。
チー牛というのは↓のような状態です。

チー牛の何が問題かって、「中学生のよう」「子どものよう」「(悪い意味で)童顔」というところです。つまり、内面の人間性の未熟さが外見に分かりやすく出ている状態です。
これは男性だけではないですよ。
女性でもチー牛いますよ。こんなかんじ。

↑このような状態でも、コミュニケーション能力が高い人はOKです。なぜなら、ビジュアルの不利をトーク力でカバーできるから。
しかし、コミュニケーション能力が低いのにこのビジュアルだとまずい。
そもそもこのビジュアルだと、周りから見た目だけで「コイツは陰キャだから下に見ていい(粗末に扱っていい)」認定されてしまいます。そこが問題なんです。
いくら中身に素敵なハートがあっても、チー牛(陰キャ)ビジュアルだと相当コミュ力高い人じゃないとその愛が伝わりません。もったいない!!!
ですから、セッションでもチー牛ビジュアル、つまり「30歳になっても40歳になってもまるで中学生のような見た目をしている人」には厳しく「その見た目は良くない!」と指導します。
実際、そのような容姿をされている方は、内面にも何か未発達な部分があります。どこかが置き去りにされていびつになってしまっているのです。ゆえに、生きづらさを抱えることにもなります。
ですから、チー牛はやめてください。
見た目を変えることは簡単にできます。
今日すぐにできます。変えてください。
誤解しないでいただきたいのですが、整形しろってことじゃないですよ。チー牛は顔の造作が悪いのではなく、髪型や服の着こなしによってチー牛になっているのです。
チー牛でも身だしなみを整えれば星野源になります。
裏返すと星野源も身だしなみに気を遣わなければ、即チー牛になるということです。
見た目を変えてください。
一番簡単なので。
男も女も、チー牛は卒業!
女性の垢抜けですごいな~って思うのが、shabonのちばさんです。見てください。すっぴんからメイク完了まで。自分の魅力を引き出すにはどうしたらいいかわかってるから、こんなに素敵になるんですね!
チー牛――子供っぽくて未熟さが露見してしまう外見は、絶対改善できます!
今すぐ改善できます!
今チー牛でも、変えることができるんです!
ぜひ、垢抜けして周りの人から「この人は大切な人だな」と思われるようになってください♥ あなたにはその価値があります!
文中に書いた、去勢された男性性に気づいた経緯は↓こちらの記事をお読みください。