松村潔先生の愛蔵版 サビアン占星術には陰謀論界の輝ける大スター、ビル・ゲイツ大王の出生ホロスコープ・チャート解説が載っています。
「好きを大事にして成功した人」の例として取り上げられています。
好きを大事にしたら成功する!
超絶意味わかんない!!
…………いや、私はそういう業の深い人間でしてね。
好きなこと大事にしても、全然うまくいかんっすよ。
「好きを大事に」? ハァ?なにそれ?

実際10代の頃、マンガ描いて同人誌出しても100部売るのにヒイヒイ言ってました。横で妹がコミケで1日に何百万円とかポイポイ売り上げて「1000部刷ったら単価安いからね~」とか言ってる横で、ほとんど利益も出ずトントンで100部売るのに精一杯でしたよ。
好きなことしたって、全然うまくいかないよ。
小説b-Boyに投稿してみても選外だったし。
そのあと就活だって失敗するし。
好きを仕事になんかできねえよ。
この仕事だって好きだからじゃなくてなんか巻き込まれ事故みたいな感じで(事実、交通事故にも遭った)ガッて流れがきちゃって気がついたらやってる感じなんです。はじめて5年くらいは正直なところ「なんで自分がこんなことやってるのか意味わからん」て思ってましたよ。
いまだにスピリチュアル本は「楽しい読書」じゃなくて「仕事のための勉強」ですよ。スピよりビジネスの話してる方が10倍くらい楽しいんで、プライベートではスピの話ほとんどせんですよ、ワイ。
プライベートで仲良くなれる人もスピ興味ない人(もしくは興味あっても話題に持ち出さないでくれる人)ばっかっすよ。去年のパワーストーン企画手伝ってくれた友達も「石って?水晶とか?ふ~ん?」ってかんじ。全然パワーストーンの効果とか名前とか知らないの!最高!好き!!
パワーストーン企画のコメントのレスにも、こう書いた通り。
霊媒体質なら、あえて鈍くなるときを作ったほうがいいですよ。
あまり感覚を磨きすぎると、この世界にいるのが耐えられなくなりますよ。
感じる時、感じないときのスイッチをON/OFFしないと、気が狂います。三次元の波動帯におさまってられなくなるので。私の場合は、プライベートで近しい人に限っていうと全くスピに興味のない人としか付き合えません。
プライベートでまでスピリチュアルな精神世界を探求してしまうと、あっというまにこの世界に存在していられなくなるからです。プライベートはグラウンディングの強い世界「霊?目に見えない存在なんかいるわけねーだろっ!」って人と一緒にいることで、ようやく落ち着くことができます。「いつでもビジネス!ビジネスこそ人間の生きてる価値であるッ!」って人が好きってのはこの理由によります。そういう人はグラウンディングのエネルギーが強いので、自分が「糸の切れた凧」にならずにすむのです。そういう人といると、本当にホッとします。
よく「うちの夫はスピリチュアルなことを否定する」と不満をもらす女性がいますが、私からすると「スピリチュアルに興味のない男性、自分とバランスしてくれてメチャいいじゃないですか!」という話です。スピリチュアルなことに興味のある男性は素敵で心が清いのですが、私を強くグラウンディングして安定させてくれるのは女性でも男性でも「精神世界に興味のない人」なのです。
そうです。
ワイは、好きを大事にして、上手く行ったことなど、無い!!!!!!!(!の圧……)
なので、「好きを大事にしよう♪」とか言われても、ピンと来ないでがんす。
しかし、この松村先生のビルゲイツ・チャート解説を読んで「なるほど!」と思ったんです。
「こういう星の配置の人は、好きを大事にしたら上手く行くのか―!!!」と。
で、具体的にビル・ゲイツのホロスコープのどういうところが「好きを大事にしたら上手くいく」エネルギーなのかというと、アレですよ。
ASC△MC△金星(合 土星)のグランドトラインです。
「なっるっほっどっね~!!!」と膝を叩きました。
金星合土星だからオタクっぽく根暗になるとか松村先生失礼なこともおっしゃってました(笑)けど、まあ金星だけだと「わーい!たのしー!イエーイ!」で終わっちゃうところを土星でちゃんと重し(グラウディング)してるからこそ、あそこまで成功できたとも言えますよね。
詳しい解説は実際に愛蔵版 サビアン占星術を読んでみてください。2021/09/15現在、Amazonでは欠品してて高値になっていますが、楽天ブックスでは普通に定価で買えます。
愛蔵版 サビアン占星術の紹介記事は↓こちら↓。
でね、私ね、実はちょっとだけビル・ゲイツと被るところがあるんです。
それは「MC△土星」。
ビル・ゲイツは楽しむだけじゃなくて責任感や義務感をもって社会的活動(仕事や慈善事業)を行っているわけです。ある意味では、彼は使命を果たそうとしてコツコツと積み重ねているのです。そこらへんはビル・ゲイツはそんなに悪人なのか | メルマガ読者限定記事にも書きました。
私も仕事に関しては超絶真面目人間で、何の仕事をしても「プロフェッショナルとして最善を尽くさねば!!」と取りくみます。責任感あります。MC△土星です。
でも、ビル・ゲイツには土星の横に金星がありました。金星もMCとトラインだったんです。一方でオイラには、この金星がないのです。
つまり、社会的活動に快楽(趣味)が絡まない!
むしろMC□金星だったりする!
オイラに、「好きを仕事に」は、無理だー!
「趣味を仕事に」とか、無理だー!!
できない。無理!!!

そんなこんなで「好きを大事に」できる人はまあ良かったですね、ハッ!(嫉妬かよ)って感じでございます。とにもかくにもオイラは好きなことはプライベートで楽しんで、仕事にはできないタイプの人間なんです。無理なもんは無理。できない。
仕事は辛くても積み重ねて努力して頑張るべきもの。
1年じゃ結果は出ない。まずは3年、5年はやらないと糸口すらつかめない。
楽しくないこともある。だけど、しんどくても耐え抜いたその先には得難い最高の宝(気づき)を得ることができる。自分を磨き成長させてくれる厳しくも愛に満ちた試金石。
私の価値観では、そういう位置づけです。
書いてて思ったんだけど、ホント土星やん……。重っ!
あの~「好きを仕事に」できる人は、それはそれでいいと思うんですよ。
でも昨今の「好きを大事にしよう」ムーブメントって、ちょっと行き過ぎじゃないですか?
べっ、べつに好きを大事にできる人を妬んでるとか、そんなんじゃないんだからねっっ!!(ブルブル)
や、「好きを大事に」で上手く行く人はそれでいいのですけれども、私みたいに「好きを大事に」では上手く行かない人間にとって、今の「好きを大事にしよう」ムーブメントって酷なんですよ。
だって、好きなこと大事にしたって上手く行かないんだもん。
それなのに「好きを大事にしよう!」ってみんな言うじゃん?
好きを大事にしたって普通に人生詰むんですけど、どうしろというんだって話になりません?
好きを大事にするんじゃなくて、苦手分野を克服していくことで人生開けていく人間だっておるじゃろ? ワイ、昔はスピ苦手だったけど、流されてこの道に入って真面目に向き合って頑張ることで食えるようになりましたよ。
「好きを大事」にするんだったら漫画家になりたかったよー!ワーン!!!涙
ちなみに私の妹はプロデビューした漫画家です。一番身近な人間(しかも遺伝子が同じ!)が、なりたいけど自分にはなれないものになるという挫折感。なかなかハードですよ!つらい!!
良いところを見つけて伸ばすだけじゃ、行き詰まる人間だっておるんです!
「漫画家になりたい」っていう夢に挫折して就職も失敗してはじめて本当の魂の道に入っていける人間だっておるんです!
「好きを大事に」がナンボのもんじゃー!
好きを尊重してその好きを伸ばそうと褒めるなんて、精神的自立が遅れるだけじゃー!!
ワイみたいな人間は夢をあきらめてはじめて、魂の道に入れるんじゃボケー!!!
いつまでも「夢をあきらめないで!」とか「あきらめなければ叶うよ」とか「大丈夫、才能あるよ!」とか、長所をほめて励ますな、ボケー!!!
それは愛じゃない!
無責任だ!!!
そうやってモヤってたところ、精神科医として医療少年院に勤務していた宮口幸治先生(立命館大学教授)が、こう書いてくださってたんですよ!
「褒める教育だけで問題は解決しない」と!!!
現在の支援スタイルは多くの場合、「いいところを見つけ褒める」「自信をつけさせる」といったものです。
子どもの能力に凹凸があると、苦手なことはそれ以上させると自信を無くすので、得意なところを見つけて伸ばして上げる、いいところを見つけて褒めてあげる、という方向にいきがちです。
しかし、”苦手なことをそれ以上させない”というのは、とても恐ろしいことです。支援者は、「そこは伸びる可能性が少ない」としっかり確かめているのでしょうか。もし確かめずに「本人が苦痛だから」という理由で苦手なことに向かわせていないとしたら、子どもの可能性をつぶしていることになります。ある意味、支援者が傷害を作りだしていることにもなりかねません。(中略)
こうした問題が発生している場合の「褒める教育」は、問題の先送りにしかなりません。(p28~29)
事例に挙がってくる子どもは勉強が苦手、対人関係も苦手で、褒められるところはそうそう簡単には見つかりません。そこで、少しでもいいところを見つけてあげようと、通常なら社会で褒められるほどのことでもないようなことでも褒めてしまいます。
そんなことで、本当に問題は解決するのでしょうか。
おそらく、最初は子どもも褒められたら嬉しいでしょうし、うまくいくかもしれません。しかし、長くは続きません。
根本的な問題が解決しない限り、すぐに元に戻ってしまうことが多いのです。少年院の非行少年の中にもいました。
少年院で教官の先生から注意や指導を受けると、「僕はほめられて伸びるタイプなのに」と泣きながら言い訳をしたりする少年が。きっと親からそう言われてきたのでしょうが、その結果が少年院です。(p122~123)
ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書) 太字強調は記事作成者による
いやっ、ですよねー!
確かに褒めることも大切だけど、今って褒めすぎだと思うんです。褒めると叱るのバランスが大事でしょう。褒めてばっかいても、バランス悪くて変な方向に行っちゃいますよ。
それにね、私はすぐ上手く行くことってダメなんです。
すごいねーうまいねーってホメホメされるようなことって、すぐ飽きちゃうんです。簡単に放り投げて辞めちゃう。
「はじめは下手くそだけど、頑張って頑張って努力して、3年くらいかけてようやくなんとなくつかめてきた」くらいのことのほうが、長続きするんです。
実際この仕事だってはじめてすぐの頃は半年全くお客が来なかったことすらあります。開始5年くらいはまったく食えてませんでした。貯金残高がザクザク減りました。10年経ってようやく「食える……かな?」ってつかめてきて、15年経ったら「なんとかなるものだ」と思うようになりました。
今の私があるのは「好きを大事」にしてこなかったからです。
今があるのは努力と根性でコツコツ積み重ねてきた結果です。
だって私、土星の申し子だからね!!(ドーン)
重ねて申し上げますが、「好きを大事」にして人生上手くいく方はそれはそれでいいんですよ。
でも、私みたいに「好きを大事にしたら上手く行かない人間」は、今の「好きを大事に!」ムーブメントにだまされちゃイカンって話ですよ。
べっ、べつに好きを大事にできる人を妬んでるとか、そんなんじゃないんだからっっ!!(ブルブル)
ちなみに、「私が好きを大事にしても上手くいかない理由」算命学バージョンは↓こちら。(どこまで行っても好きを大事にできない闇の深いワイを笑うがいいさ……)