メイクアップによってエネルギーの陰陽のバランスが取ることができます。
ここでは「いやな人と関わらなきゃならないときに、相手からエネルギーを吸いとられないようにするメイク」をご紹介します。
つまり、スピリチュアル的に表現するなら「メイクアップで結界を張る」のです。もうちょっとキャッチーにいうと「近寄りがたい人」「親しみにくい人」「隙のない人」という印象を持たれるように、顔を作るのです。
スッピンが良い時 悪い時

「いやな人と関わらなきゃならないとき」に一番危ういのが「スッピンでその人に会うこと」です。
誤解しないでいただきたいのですが、「ありのままのあなたの顔がダメ」って言ってるわけではないですよ。そうではなくて、「相手との間にまったく障害物がない状態」を作りだしてしまうので、スッピンは良くないんです。
逆にいうと、「本当の自分」を見せたい相手にはスッピンを見せたほうが良いです。
長年一緒にいる人って、自分のスッピンを見せてると思いませんか? 一緒に住んだりお泊りしたり旅行したりするうちに、スッピンを見せる機会も出てきますよね。
「距離感を近くいたい人」に対しては素顔を見せるって文字通り大切なことです。
なら、逆に考えればお分かりですね。
そう。「距離を取りたい人と会うときはガッツリとメイクアップをしたほうが、相手との間にワンクッションを置くことができる」ということです!
これは服装でもそうなんですよ。
本当に気心知れた相手となら、部屋着でゆったりした格好でいるとおちつきますよね。でも、緊張感をもってビジネスに臨むなんてときは、ピシッとした清潔感のある服装をしたほうが背筋が伸びるでしょう。
だから、メイクもそう。
「気心しれない」「安心できない」相手ほど、メイクの力を使うことが大切。
メイクアップで、結界を張るのです。一定以上、踏み込まれないように。
魔を祓う!マレフィセントメイク
さて、この魔を祓うメイクアップを私は「マレフィセントメイク」と呼んでいます。
↑まさに、このイメージです。
怖い。
怖いですよね。
「モテメイク」とか「好印象メイク」とか「キュートメイク」とか、そんな普通にメイクに関する用語で見かけるような単語とは全く縁が無いタイプのメイクですよね。
そう、このメイクは武装。
嫌な相手を遠ざける、どうしてもかからわなきゃならないなら必要最小限に抑えるためのメイクアップなのです。
カワイイ?
親しみやすい?
そんな概念は無用ッ!!!
結界をはって、自分のエネルギーを守るのよっ!
今日の私のテーマ、それは邪悪な妖精・マレフィセント!
マレフィセントメイクのつくりかた

- 肌:超マットに作る。フェイスパウダーでツヤというツヤを親の仇のように滅殺する
- 眉:濃い色でゴリゴリ長めに描く。眉マスカラは使わない(透明マスカラで毛流れを整えるなら可)。眉毛下側は自眉よりも0.5ミリくらい太く書く。目指せゴルゴ。
- 目:グレージュかグレーのアイシャドウをアイホール全体に乗せ、切れ長になるように目じり側を強調して広めに入れる。
- アイライン:黒のリキッドライナーで小柳ルミ子になった気持ちで目尻から5ミリオーバーでハネあげる。そう、ルミ子、私はルミ子!!!
- マスカラ:ビューラーは使わずに、黒のボリュームアップマスカラでひさしのようなまつげを作る。上まつげも下まつげも3度塗りくらいして、ぐりんぐりんにする。
- チーク:ベージュチークをこれでもかというくらいチークボーンにそって斜めに入れる。そのままシェーディングでフェイスラインに入れてもよい
- 唇:濃い目のダークレッド、もしくはプラム、ブラウンカラーのマットな口紅を使う。ツヤのある口紅を使う場合、ティッシュオフする。紅筆にとってキッチリ輪郭を取ること。紅筆がない場合はリップライナーで形を取ってから口紅を塗る。グロス(リップオイル)はなし
アイシャドウは、私はKATEのもう廃盤になったグレー+ブラックのパレットを使っています。今売ってるやつだと、コーセー ヴィセアヴァン シングルアイカラー 030がおすすめです。

↑これ、基本的にはブルベさん向けの色です。でも、ゴールドとピンクのラメが入ってるのでイエベさんでも使えると思います。
「そんなに毎日マレフィセントメイクするわけじゃないし、これ以外で使いどころがない…」というあなたは、アイライナーブラシや細めのチップにとってアイライナーとして使ってみてください。抜け感のあるアイライナーになります。
リップは、私はシャネルのルージュアリュール #117 オー キュイヴレを使っています。

私は1st夏2nd春のライトタイプで、パステルカラー大得意人間です。なので赤リップは↑これをポンポンと軽く乗せるくらいでも結構ギリギリな感じです。マレフィセントメイクの場合はガッツリ乗せて、ティッシュオフして調整しています。
しかし、人によってはもっと濃い色のほうが迫力が出て良いでしょう。目指すは女王マレフィセントなので、貫禄を出せるだけ出したいのです。
パーソナルカラー秋の方はブラウンのリップでバリっとかっこよく締めてください。ロムアンド リップ ジューシーラスティングティント 4.8g #13 EAT DOTORIみたいな色合いがおすすめです。

パーソナルカラー冬の方はRIMMEL リンメル ラスティングフィニッシュ ティントリップ 006 ダークプラムみたいな、プラムカラーがおすすめです。

チークはベージュなら何でもよいのですが、NARSフルディメンション チークパレットの一番右みたいな色があればOKです。

チークパレットをもっている方は、一色くらい↑一番右みたいな色が配置されているはず。
ラベンダーチークもクールに決まるのでアリです。WHOMEE フーミー マルチグロウスティック sister ラベンダーみたいなアイテムをもっている方は、チークに使ってみてください。

さあ、これであなたもマレフィセント!
世にも近寄りがたい女の誕生です!!!
そして、仕上げに持ってほしいのが、パワーストーンのオブディシアン。


このマレフィセントメイク、基本的にどのパーツにも「黒」を混ぜた色味を使っているのにお気づきでしょうか。この黒、オブシディアンの黒と共鳴するんですね。ネガティブなエネルギーをはねのけてくれます。
ブレスでもペンダントでもタンブルをポッケに忍ばせるのでもいいので、オブシディアンを身につけてください。メイクの力を増幅させてくれます。
魔除けメイクの注意点
さて、このメイク、嫌な人からのエネルギーを断ち切って距離を取らせてくれます。
しかし、これは諸刃の剣。
正直、日常的にオススメできるメイクではありません。ここぞ!というときに使ってほしいメイクです。
なぜなら、エネルギー的にバリアをはるようなものなので、自分を守ることはできるかもしれないけど、愛もはね返してしまうことがあるんですね。だから、孤独になりやすいです。まさにマレフィセント。
一般的に言われる「好感度メイク」とこのマレフィセントメイクを並べてみます。

違いは一目瞭然ですね。
マレフィセントメイク、色々はねかえしているのが見えるでしょう。愛まで拒んでるような。
だから、このメイクは「本当にこの人のエネルギーだけは受けたくない!」ってときに使ってくださいね。3カ月に1度以上使うのは、あまりおすすめできません。
私がどんな時にマレフィセントメイクをするか
さて、私がこのマレフィセントメイクをどんな時に使ったか。
それは、マルチな人に50万円の健康食品を売りつけられそうになった時です。
うん……。
無理でしょ、それ……。
基本、そんな人は無視してスルーして会わなければいいですよね。でも、私、うかつにも彼女から物を借りちゃってたんですよ。うーん、実に天中殺的出来事~。(オイラは寅卯天中殺なので、2~3月は天中殺なのです~)
なので、まあ、真面目に律義にもう一度会わなきゃならなくてですね。もう向こうは「物はいいの!保障する!」でモリモリ売る気ですよ。
そんなときに、このマレフィセントメイクをして、行ってまいりましたわ。
いつもの日常を、宝石集めのように輝かせるコツで「リアクションを豊かにすると、『話しやすい人』という印象を与えることができる」ということを書きました。
これを逆手にとって、リアクションを乏しくする(薄くする)と「話しにくい人」という感じを与えることができます。
つまり、何を言われても「はぁ」「はぁ」「はぁ」というのです。「はぁ」一辺倒。「はぁ」マシーン。
そして、相手がエキサイトしてマルチの素晴らしさ、その集団のリーダーの素晴らしさをガーッと語ってる時も「はぁ」で通します。
ここで「落ち着いて」とか「冷静になって」とか、間違っても言ってはいけません。なんて、接客業の方にとっては常識ですね。クレーム対応のいろはの「い」ですね。
「落ち着いて」なんて言った日には火に油を注ぐことになります。「冷静になって」も絶対NG!です。
でも、コミュニケーション能力の低い方は、結構言っちゃうんですよね……。ダメですよー!
もちろん、それはね、正しいですよ。正しいんだけど、対人コミュニケーションにおいてガチの正論言っちゃダメなんです!
相手がエキサイトしている時には、とにかく相手側のエネルギーを消耗させることが大切。ダーッてガーッてしゃべりまくってるのを、とにかくしゃべらせるのです。そうすると、相手はどんどんエネルギーを消耗していきます。
そして消耗しきった頃を見計らって、「自分が伝えたいこと」を言うのです。全く脈絡なく。
例えば
「明日早番だからもう帰るね」
「家から電話入ったから帰るね」
「寝不足だから眠くなってきた。帰るね」
こんな感じで、本当に脈絡なく話を切りあげるのです。空気を読まず。
ここで相手がまだ消耗してないと「待って!ちょっと話は終わってない!!」になりがち。でも、消耗してると「話したいことを話したこと」で満足しちゃって、全く脈絡のないことを言われると脳みその切り替えができません。意味が分からなくて「ポカーン」ってしちゃうんですね。その隙を見てサッと帰ります。
マレフィセントメイクをしていると愛想のかけらもない顔になりますから、とりつく島もありません。これで無事に50万の健康食品も買わずに30万円の美容セミナーも出ずにすみました。あーよかったよかった。

え?
マルチの人に「目を覚ましたほうがいい」って言ってあげないのか、って?
いやあ、言っても無駄でしょう。
だって、彼女は本当に楽しそうだったんだもの。マルチにはまって。
中学でも高校でもいじめられて大学でも友達ができなくて便所飯食って、会社に入っても人間関係上手くいかない。マルチだけだったんですって、自分を認めて受け入れてくれたの。居場所を与えてくれたの。
ア○ウェイの人とかも楽しそうだもんね。
すごい前向きでキラキラしてて。
だから、そういう人に「冷静になって」とか「落ち着いて」とか言っても無駄なんですよ。自分から「なんかおかしい」って気づかないと無理ですよ。
「もうやめたいんだよね」とか相談してくるんだったら私だって「やめなよ」って言いますよ。でも、今メチャクチャ気分上がっててシャブきめてるような高揚感にひたってるわけだから、何言っても聞きやしませんよ。
だから私は、マレフィセントメイクをしてドロンと消えるのです。
さようならなり。お元気で。