あの~私、すごい理解できないことがあるんです。
それは、「セッションを受けた人が叱られたと落ち込むこと」です。
逆に「○○の話題では叱られちゃいましたが、××の話題では仲良くお話しできました!こんなんだったら××の話題を早く出せばよかった!!」なんて感想を頂くと、正直なところ戸惑います。

え
意味が分からない……
あの~。
もしかして、みなさん、「叱られる(ダメ出しされる)」ってことを、ネガティブなことだと思ってらっしゃるんですか?
叱られる方が、伸びしろがあるってことなんですけど。
可能性があって有能だからこそ叱られるんですけど。
実は無条件にほめられて肯定される方がヤバいんですけど……。
これはとびきり優秀で優しい人と働いたことがある方ならピンとくると思うのですが「何も期待していないから優しくすることにした」優秀パーソンはたくさんいます。懇切丁寧にミスを詰めてくる嫌な人の方が、あなたに期待していることも多いのです。
— トイアンナ@ビジネススクール運営 (@10anj10) July 17, 2021
そのあたり、理解いただけてないのかな?
上手く伝わってないのかな?
そう思ったのでこの記事を書きます。
人生詰んでる人には、優しい言葉しか来ない

あのー、もう回復の見込みのない末期の患者に「もっとがんばれ!努力すれば良くなるんだ!!」って言います?
言わないですよね。
言ったら鬼ですよね。
むしろ「大丈夫ですよ」とか「今日もお元気そうですね」とか言いますよね。きつい言葉は極力かけないようにしますよね。少しでも気持ちや痛みが和らぐように。
だって、もうがんばったって良くなる見こみはないんですから……。
セッションでも、そうなんですよ。
もう見込みのない人には、無条件で受容するし無条件で肯定するんですよ。
だって、もう何を言っても救われないって決まってるんだから。そこまで、行っちゃったんだから……。残念ですが。
もうダメだなって人には「いきてるだけですごい」とか「ありのままのあなたが一番素敵」とか言うんですよ。だって、それ以外、もう言えること、ないじゃないですか……。
向上できる余地がある、成長できる見込みがあるからこそ「今のままじゃダメだ!!」ってハッパをかけられるんですよ。希望があるからこそ、叱られるんですよ。
そのあたり、わかってない方、多いんじゃないのかなぁ?って思って。
ですけど、「ゆとり教育」をはじめとした「相手のことを無条件に肯定しよう文化」に浸ってきた人には、わかりにくいのかもしれませんね。
そしてね、このゆとり的「人を傷つけたくない、いつもニッコリホッコリ肯定してたい」頭お花畑ワールドな人の増加って、実に世の流れ的には正しいことなんですよね。
衰退の世と「否定は悪、肯定は善」
ゆとり教育とは、実に素晴らしい思想でした。
「世の中を衰退させる奴隷を育成する」という観点で。
戦後の日本は未曽有の物質的繁栄を手にしてきました。そして、盛者必衰、繁栄のあとには衰退がやってきます。
この衰退のフェーズにピッタリ合うのが「ゆとり的思想」つまり、どんな人も肯定して傷つけずホッコリニコニコ仲良しで生きていくという死相、じゃなくて、思想です。
そうやって皆を肯定して誰もがありのままで良くて、笑顔で毎日生きていく。
素晴らしいですね。だから経済的に容赦なく困窮していくんですね。ホッコリ笑顔でドンドン貧しくなっていくわけです。

最近、「生理の貧困」がショッキングなニュースとして取り上げられました。日本もここまで堕ちたわけです。名言製造機、小泉進次郎は正しかった。
ある会議で小泉進次郎大臣政務官(内閣府)は、「2020年までの日本経済はそれなりの熱気で運営されるだろう。しかし2020年を過ぎると、見たくない現実がすべて見えてくる」と述べた。見たくない現実――人口減少による集落の消滅、財政の危機的な悪化、介護難民の増加、貧困の拡大、経済の活力の一層の低下、などだ。
「ネオ・アベノミクス」のすすめ | PHPオンライン 衆知

こういう時勢で求められる力は、「図太さ」「したたかさ」「鋼のメンタル」です。
だから、私は「体育会系魂こそ至高ッ!」「いつでも努力と根性!!」「気合だ!!!」と暑苦しく叫んでおるわけです。そういう要素こそが、これからの時代を生き抜くには大切だから。
私は桜井野の花ちゃんやてんちむちゃんが好きです。
でも、彼女たちはちょっとフォローできないようなことをしでかして炎上する人たちでもあります。けして人間としてクリーンで尊敬できる人ではありません。
それでも、私は野の花ちゃんやてんちむちゃんが好きです。炎上しようが身内から逮捕者が出ようが、復活するからです。
↑謝罪動画あげてから1週間もたたないうちに、この動画が公開されました。
すごくないですか。すごいですよ。どんだけ面の皮厚いんだよ、と。
もう、このメンタルの強さにしびれます。
やっぱり野の花ちゃん、好き!!!って思っちゃいますよ。
だって、メンタルが強いって美しいことだもの。野の花が悪女だとしても惹かれてしまいます。そのしたたかさ、強さに。素敵。この子、絶対生き残るわよ。
でもね、ゆとり教育を真に受けてきたタイプの人は、こういう図太さとかしたたかさとか、持てないんですよ。これからの世には必須なのに。
私ね、リオ・デ・ジャネイロに住むブラジル人の友達がいます。彼女に「日本では車が来ていなくても赤信号だったら横断歩道を渡らない」って話をしたんです。彼女は「えっ!?どうして!?」ってものすごく驚いていたんですね。リオ・デ・ジャネイロでは信号なんて無視しまくりで、車が来てなかったら余裕で赤信号でも横断歩道を渡ると。

車が来てないときに信号無視して横断歩道を渡る人って、どう思う?

頭のいい人だと思う!
いやあ。私、思いましたね。
これからの世を渡っていくのに必要なマインドセットって、↑これだと。この図太さ、したたかさ、抜け目のなさが、求められるのだと。
ですが、ゆとり教育もそうだったように、日本の流れは逆ですよね。
「いつでもホッコリ笑顔で相手を肯定したい♥」ですよね。
でも、これ、正しいと思うんです。
だって、繁栄のあとには衰退が来るわけでしょう。そして、「より早く衰退していくため」にはこの頭お花畑の「人を傷つけたくない、肯定したい、否定したくない」マインドは見事にハマるんですよね。だって、こういう優しい人がたくさんいる方が社会の衰退の速度は早くなりますから。
こういう優しい人って、相手を肯定するから意見を譲って優柔不断で自分では決断できないでしょ。変化の時期には即断即決即実行の改革が必須なんです。けれど、「相手を肯定したい」とか生ぬるいこと言ってるタイプって、ズバッと思いきった変革ができないんですよね。ズルズルウダウダして時間ばかりが過ぎて、その間に堕ちていく。
でもね、こんな世の流れの中にあっても、衰退しない人もいるんです。豊かになっていく人もおるんです。
そういう人は、ホッコリゆとりにならない人。
つまり努力と根性で気合の入った人。
つまり「叱られて燃える人」。
叱られたことをネガティブにとらず「よし!自分はもっと上に行けるんだ!!」と正しく判断して、努力できるような人なら、衰退の流れから外れることができます。才能を開花させ、輝くことができます。だから、成功する人こそ「叱られたがり」なんですね。
肯定されることを求めてしまうと、どうしても相手の顔色をうかがうことになってしまいます。相手のニーズに沿うことが肯定されるための近道だからです。
でも、冷静に考えてください。
「あなたはあなたのままでいいんだよ」「ありのままのあなたが素敵だよ」「弱くったっていいんだよ」こういう言葉にホッコリして、あなたが豊かになったのかどうかを。
エグイこと言いますけどね、”仕掛ける側”はそういうこと言いますよ。なんでそういうこと言うかって、そういうホッコリなこと言ってればメンタル弱ってる人から搾取できるからですよ。
実際、そういうホッコリなこという人、豊かになってるでしょ。電通とか。
ホッコリしてる側のあなたは豊かになってないけど。
叱られることをネガティブに受け取って、肯定されることをポジティブにとってたら、こうやって簡単にペロッとホッコリ搾取されますよ。いや、それも気持ちいいですからね。癒されますからね。仕方ないのかもね。
それであなたがいいんだったら、もちろんいいんですよ。それに、物質世界が衰退したほうが地球は楽になれますからね。あくまでも流れとしては間違ってません。私はその流れを変えようとも思っていません。
「誰も傷つけたくない」などとお花畑理論を展開し、「嫌われる勇気」を持てない人には、言っても無駄なんです。悲しいけど、そういう人はホッコリしてドンドンと堕ちていくしかない。それもまた衰退のサイクルとしては正しい現象なのであり……。
でも。
こんな衰退のフェーズでも輝いていける人は「厳しく叱られる人」だってことだけは覚えておいてください。
ホッコリ優しい言葉をかけられて「ガイドと仲良くおしゃべり出来ちゃいました☆」なんておっしゃる方は、末期がん患者と同じなんです。悲しいけれど、もう、見こみはないんですね。残念だなぁ……。
セッションで厳しく叱られたら、ぜひ喜んでください。
まだあなたには見込みがあります。
大丈夫ですっ!!!
こんな世の中でも、楽しく輝いて花開きましょ。
そのために大切なのが、ちゃんと叱られること!ですよーっ!!