「針供養」って知ってますか?
本日12月8日は、針供養の日なんです。

針の供養?
なにそれ
針供養は、折れた針や曲がった針を豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺すことです。

豆腐やこんにゃくに針をさすって
なにそれ?
意味あるの?
もちろん意味はあります!
豆腐やこんにゃくに刺すというのは、折れたり曲がってしまった針を「お疲れ様でした」とねぎらってるんです。現役の時は固いものばかり刺して苦労していたから、最後は柔らかいものに刺して休めてあげましょう、ということなんですね。
役に立ってくれたお道具に感謝し、お針の上達を願う行事でもあります。

私も和裁を始めるまでは、針供養って、なんとなーくそういうものがあるくらいの知識しかなかったんです。でも、実際ガチで和裁やってると

針供養大事!!!
って思うようになりました。
や、マジで、針って折れるし曲がるんだよ。特にかたいもの(紬)の揚げのとこを縫ってるときとか柔らかものでも箔の入った訪問着なんかを金属製の指ぬき使ってギュウギュウ縫ってると、マジ折れたりするんですよ!! あと、針の頭がパリーン!って破壊されて針穴がなくなってしまうこともある……。
針人生、過酷〜〜。
だから最後は針供養して、「今まで頑張ってくれてありがとうね」って、安らかにお休みいただくのですね。
それをわざわざなんで行事にするかというと、「12月8日は針供養をするんですよ」って決めることで、改めて役に立ってくれたお道具たちに感謝する機会を作るって意味合いが大きいんじゃないかなあと思います。
だって、一本一本曲がるたびに普通に捨てても良いんだけどさ、それだと「ありがとう」とは思わず「あ、曲がっちゃった捨てればいいや」って思いません?
あえて儀式にすることで、気持ちを改めさせる効果があるでしょう。だから、お針をする人は針供養を大切にしてきたのでしょうね。
日常の小さなことに感謝していく大切さは、スピリチュアルでもよく説かれるところです。トランサーフィンではこのように述べています。
思考エネルギーの放射周波数を変えるのはそんなに難しいことではない。第一に、感情を鎮めて、不平不満や恨み・つらみを口にするのはやめよう。ささやかな喜びのために、いつどこでも好ましい面や理由は見つけられるものだ。
たとえ今の家が気に入らないにせよ、せめてあなたを守ってくれたことに対しては感謝すべきである。外は風が吹き、雨が降る。今の家はそのすべてを引き受けて、あなたを守り、温めてくれる。
これが感謝に値しないと言えるだろうか。もしあなたが今持っているものに感謝し、あなたを取り囲んで暮らしを助けてくれるものすべてに愛情を感じているならば、あなたはポジティブなエネルギーを放射していることになる。そうすると、お望みならば自分の居住条件が向上することは十分に期待できる。
もし引っ越すことになれば、あなたを取り囲んできたすべてに必ず感謝しよう。放りだしておいたものにまで感謝すべきだ。このような時、あなたからは周囲の世界にポジティブな振動が伝播していて、その振動は必ずあなたに戻ってくる。
「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択 p128~129
感謝、大事。
それは良くわかるんですけど、なかなか日常の些細なことに感謝する(ことを思い出す)ってできないものです。
だから、針供養のように「○○に感謝しましょうね」という行事が作られたのでしょうね。
お針さん、働いてくれてありがとうございます。
北海道神宮で針供養を行う手順
針供養は家庭だけではなく、神社でも行えます。針供養は、女性を守ってくださる淡島神(あわしまのかみ)をまつる淡嶋神社(粟島神社)や淡島堂を中心に、各地の社寺で行われているそうです。
北海道神宮で針供養はどうなっているのかというと、予約制。
- 北海道神宮(祭儀部 011-611-7810)へ電話をする
- 針供養をしたい旨を神職さんに伝える
- 日程を調整し、針供養をする
北海道神宮では12月8日、2月8日に行けば針供養ができるというわけではなく、都合の良い日に随時行う形になっています。神職さんによると、地鎮祭と同じ扱いだそうです。
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