射手座~ヴィジョンと希望を人生にもたらす力

ホロスコープ

ただいま太陽は射手座をめぐっています。
太陽が射手座の方(11月23日~12月21日生まれ)、お誕生日おめでとうございまーす♪

今日では、誰もが世界の一部について何かを知っています。
しかし、そのようにしては何も知ることができません。(中略)

みんなが世界の一部については知っているけれども、だれも全体を知らないというのが、今日の知識のみじめさです。講演会で語られる学問は、恐ろしく退屈です。
ものごとの一部のみを語られると、退屈です。(中略)

天文学は、人間学と結びつけられると、意味深いものになります。ルソーやファン・ヘルモントについて述べたことは、地球だけに目を向けていると理解できません。

ルドルフ・シュタイナー「星と人間」 p150~151

射手座は秋分点(DSC)を超えてから3番目のサインです。
天秤座で自己と他者とのバランスを取り、共存の大切さを学びます。そして次の蠍座ではエゴの先にあるものを突き詰めます。どんなことでも究極に洗練させれば愛であり光に至ることを知るのです。それは悪であってすら、そうです。

そして、そんなプロセスを経て生まれるのが射手座となります。蠍座で真理を垣間見て、射手座はそれを世界に広く知らしめようとします。

それはまだ理論、頭の中で渦巻いている状態です。ヴィジョンを共有する、それが射手座の志となります。だから、あんまり現実的には役に立たない夢見がちなことだったりもします。

ですが、「そんなバカバカしいこと聞いていられるか、ちゃんと大人になって現実を見ろ」というような言葉に意気消沈してしまっては、射手座の役割が果たせません。ビジョナリーな人というのは、大抵初めの頃はバカにされて見向きもされないものです。

そこを自分を信じて燃え続けられた人のみが、天頂(MC)にいたります。つまり、次のサイン、山羊座ではそのヴィジョンが地に降りて現実化します。その段階にいたると、成功や富や権力が手に入るというわけです。

木星

これは射手座と山羊座の支配星を見るとわかりやすいです。
射手座の支配星は木星で、山羊座の支配星は土星です。

木星はとにかく拡大することが仕事です。実は「なんとかなるっしょ」で結構無責任だったりします。反対に土星は引き締めて現実的にふるまうことが役割です。秩序を重んじ、木星で広がりすぎたムダを容赦なく切り落とします。無駄があると効率的ではないからです。

こういうセットで見れば、射手座のややもすると無責任な万馬奔騰(まさにケンタウルス)さも、意味があって必要なプロセスであることがわかるでしょう。ちゃんとオチは山羊座(または土星)がつけてくれるので、射手座は思う存分感覚のままに走り回ればよいのです。

成果物を作るためには、まず素材が必要です。射手座は素材集めの段階なので、何がどう役に立つなんて考える必要はありません。とにかく目についたものを集めるのです。そして「こんなものが世にあるんだよ」と知らしめること。それが使命なのです。

表面だけ見ていると射手座は軽薄なのですが、実はバックグラウンドには蠍座の深淵さがあります。浅いレベルで射手座のエネルギーを使っている人は「あてにならない人」になってしまいますが、深いレベルで射手座を生かす人は「とっつきやすいのにメチャクチャ深い」という魅力を開花させることができます。

算命学で言う「鳳閣星(人気)が司禄星(確実な財)を産む」ということとも少し似ています。射手座の人々に夢と希望を与えてくれる明るいヴィジョンは、人気商売にはもってこいです。その人気を手堅く財力に変えるのが山羊座と言えましょう。

「世界は広いんだよ、もっともっといろんなことがあるんだよ」
こう伝えるのが射手座です。180度の位置にある双子座が知的好奇心から知ろうとするのに対して、射手座は知っていることを周りと共有しようとします。知識やヴィジョンは知るだけではなく広めることが大切だと考えるのです。

そのためにはリスクのある冒険もいといません。逆に、ずっと同じところで安定したルーティンワークなどやっていると、射手座は腐ってしまいます。
変化を嫌がる人は多いものですが、射手座のエネルギーが生き生きとするには人生に新鮮な風が吹きこむことが必要になります。それでこそ炎を燃やすことができるのです。

サビアン 射手座13度 未亡人の過去が明るみに出される

本日のサビアンシンボルは射手座13度「未亡人の過去が明るみに出される」です。

ある周期とか、ある生活のサイクルが終了して、次の新しい生活がはじまったときに、かつて古いときに未解決だった問題があらためて復活してくる。

それは以前は、まったく意識できず、漠然としたものだったかもしれないが、新しいサイクルに入ったときにはじめてそれが問題であることに気がつく。

新しい出発に際して片づけねばならない、というよりも、新しいサイクルに入ってから、新しい見方のなかで、はじめて難問にかわる問題を片づけねばならない度数だ。だが、この未解決の素材に真剣に取り組むことで、初めて、新しい生き方が実質的にはじまる。

11度が古代の神殿の知恵、12度がそれを啓蒙活動に使うという流れで見ると、13度は、古代の知識を現代にもち込んだときに発生する諸問題を、現実の生き方にあわせて、いろいろと調整しようとする意志をあらわしている。

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射手座って、実はかなり宗教的なサインでもあるんですよね。

蠍座の段階では「オカルト」といって良かった感のある怪しげな神秘エネルギーを、射手座の段階ではわかりやすくキャッチーに大衆に受け入れられるように翻訳できる。だから、「宗教」として広まりやすいのです。

宗教指導者としてリーダーシップをとれる可能性があるのも、射手座です。純粋にスピリチュアルな精神性となると魚座のほうが優れているのですが、それを人にわかりやすく伝えていくという面では射手座に一日の長があります。瞑想が上手いのが魚座で、伝道が上手いのが射手座という感じ。

サビアンミステリーでは以下のように書いてあります。

サビアンシンボル:未亡人の過去に光が当てられる

未解決の問題と向き合う

ちゃんと逃げずに向き合う必要があることを受け入れない限り、過去の傷を手放すことはできないということ。
夜明けが訪れれば喜びがわき起こることに気づいているにもかかわらず、過去は暗い闇に覆われたまま。カルマを避けて通るなんて、不可能なのに。
目覚めた人は人生がドンドン速いスピードで変化していくようになるという経験をします。私たちはやってくるものをどんどん処理して、それゆえにますます速いペースで多くの試練を引き寄せるようになるのです。
人間関係についても同じことが言えます。人と接することで、エネルギーの渦を作るのです。
そうすると不思議なことに、恐ろしく痛ましくて面倒くさい人生の問題どもは、悲しみも後悔も哀愁ももたらさず、ただやってきては去るだけの背景みたいなものに変わるのです。

ルディア:未亡人の過去に光が当てられる

私たちは、失敗と成功はコインの表裏にすぎず、本質的には同じものであることを学ばねばなりません。

未亡人は一般的にお上品でつつましやかであるべきという同調圧力があります。それゆえ、無神経なエチケット違反なんて絶対いたしませんよ、という感じで臭いものにふたをしてしまうのです。

にもかかわらず、未亡人はどこか辛そうです。過去から逃れられるわけではないからです。この様子は、自分がしてきたことの責任から目をそらすために無感覚になってしまうことが、どんな結果をもたらすのかを教えてくれます。そして、失敗と成功を個人の成長促進剤として統合することの意味も。

ほめられるときも叩かれるときもありますが、そういったわかりやすい評価があなたの本質とは限りません。社会や歴史の流れの中で修正され、分析され、そうしてはじめて正当なものか間違ったものなのかを決定できるのです。

欠陥や苦難を通して、魂とのつながりを感じられるという可能性もあります。苦しみも喜びも、グループソウルの視点から見ると似たようなレベルの価値ある経験なのです。

成功者の人生には、必ず失敗や喪失のプロセスが訪れます。そういった経験ゆえに統合が起こり、より良く強い人間へと自分を成長させることができるのです。

多くの人間にとって魂を成長させるには、コミュニティとの関わりは大切です。時にそれが誹謗中傷の形をとったとしてすら。

実際に社会と関わることは、深く感情を浄化していくことを助けます。社会とつながり責任を負うことで磨かれるという、精神的に厳しい試練を経験してきた姿を見せることで、周りの人を勇気づける素晴らしい存在になることさえできます。

全ては最善へと導かれている――こういった信念が腑に落ちて人生に息づくことで、よりよい未来へとつながっていきます。喪失による堪えがたい痛みや悲しみは、何よりも得難い価値ある気づきに変容できる可能性があるのです。

あまりにも強い感情なんて、面倒くさいだけで感じる意味がないと思われるかもしれません。しかし、時間が経つにつれて痛みはやわらぎ、試練によって得られた宝石が姿を現します。

スピリチュアルな光、真の恩寵というのは、深い深い闇の中にこそ隠されています。光は永遠の安息の場となり、過去のネガティブなパターンを手放すことができるのです。あなたは他者のよりどころとなり、本当の共感と成熟した叡智ある人格を手にします。

A widow’s past brought to light – Sabian Mysteries(英語)
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