突き抜けることで現れるスピリチュアルな道~蠍座

ホロスコープ

中庸なんか死ね!極端こそが我が道であるッ!!

なんか東洋占術にケンカを売っているような見出しですね。笑
東洋思想って偏らないこと、中庸の調和を重んじますから。しかし、蠍座の視点では「偏ってこそナンボ」なのです。

まあ、東洋思想の中庸重視だって基本的には「臣下として優秀な存在であるには」とか「民草として権力を脅かさないで大人しい羊として生きるには」的視点が入ってきますからね。だって、そもそも天子(王)なんて存在は偏りまくっているわけですよ。

「上と下は偏る」と言います。
大金持ちと超貧乏人は偏った存在なのです。中流こそが中庸。

だから、富裕層と貧困層って、意外と縁があったり結婚したりします。そうでしょ、昔から超絶貧しい家の娘が吉原に売られてトップの花魁になって、豊かな大店おおたなの若旦那に身請けされて奥さんになるだなんて、よくあった話じゃないですか。

豊臣秀吉も田中角栄も菅義偉も、田舎から都会に出て苦労して出世したということで人気があるでしょう。こういう形というのは元型として人の心を揺り動かす、ひきつけるものです。貧しく地位のない人間こそが豊かで権力のある存在になるというのは、一つの真理の形なのです。

普通の人って、あんまり金持ちの気持ちを理解しないでしょう。凡人は「お金持ってるから幸せなんだろう」なんて浅はかに考えてるでしょう。だから富裕層を顧客に商売したいと思っても上手くいかない。「お金持ち、イイナー」なんて言ってる浅薄な人間に、富裕層の財布は開かない。

富裕層の真理をうまくつかめるのは富裕層の人間か貧困層の人間。
そう、貧乏してきた人って金持ちの気持ちをつかむの意外と上手いんですよ。

つまり、豊かなことは貧しいことで、貧しいことは豊かなことです。
コインの表裏で本質的には同じだから惹きあうんですね。

蠍座の要素を強く持つ方は、この「逆も真なり」を理解できるような現象を多く体験することでしょう。
白は黒だし、黒は白なんです。

「白か黒かハッキリしなきゃ嫌っ!」って思ってるくせに、実は白も黒も両方備えていたりするのが蠍座です。だから、周りから見るとミステリアスなんですね。ちょっと意味が分からない。

だけど、二元性の世界の本質を何よりも捉えているのが、この一見矛盾した蠍座の性質とも言えるでしょう。深いレベルでは蠍座はスピリチュアルに理解しているのです。善は悪で悪は善であることを。

冥王星と蠍座

冥王星の写真

これは、蠍座の守護星が冥王星であることからも理解することができます。

失楽園や愛の流刑地など、濃ゆい小説で一世を風靡した故・渡辺淳一先生。
私も愛の流刑地連載当時は紙で日経新聞をとって読んでいたので、新聞をベラッとめくると、朝っぱらから濃厚なる不倫シーンがネットリと展開されていて胸焼けしたものです。うーん、令和じゃありえないわ。

そんな渡辺先生は超わかりやすく蠍座の人(10/24生まれ)です。

もうねー、渡辺淳一が「夫婦がいつまでも幸せでいる秘訣を語る」とかねー、超絶ギャグすぎてどっからつっこんでいいかわかんないっすよねぇ~。笑

若いころ妻を捨てて上京し、ホステスと同棲してヒモやってた人間が、夫婦円満の秘訣を語っちゃうとか、どう考えてもギャグっすよねぇ~。意味わかんないわぁ。お前が偉いんじゃなくて耐えて忍んで別れなかった奥さんが偉いんでしょ!って話ですよ~。

でもね、これが蠍座の人がやったことってなると「まあそうなるわな」って話にもなるんです。蠍座は、両極を体験してこそです。それでこそ、蠍座のエネルギーを使いこなすことができます。

若いころに放蕩をしまくって、「夫婦仲が悪いからこそ嫁姑の仲は良くなる」だなんてトンデモ論をぶっぱなし、そして厚顔にも老いたら奥さんと仲良しアピール。
ザ・鈍感力!!!

お前なんやねん!!って話なんですけど、蠍座はこういう極端さがあってこそ生きるんですね。そして、めちゃくちゃ深いレベルではそれこそが二元性の世界の真理なんですよ。仲が良いことは不仲のもとで、不仲であることは仲が良いことの前ぶれという。

とてつもなく満たされた幸せな状態こそが、辛い別れを育てる素となる。朝には紅顔ありて、夕べには白骨となる。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
二元性の世界はそういうものです。

だから、あんまりシリアスに生きてはいけない。
ウィパッサナ―瞑想のように、どこか突き放して「冷静に眺める自分」が必要です。あまりにもイノセントにのめりこむと、この世を生きることは執着と苦痛に満ちてしまうから。

聖なるものは、一番俗なるものの中にあるというミステリー

昔の巫女は神に仕える人間であると同時に売春婦でした。神所を訪れる信者の男とは、誰とでもまぐわったそうです。古代ギリシアでの女優もそうです。その当時の演劇というのは神にささげる神聖なものでありました。そういう神聖なる演劇をすると同時に売春も行うのが女優の仕事だったんですね。

つまり、神聖なるものと俗なるものが同時に存在する。

これは二元性の視点から見ると矛盾になりますが、スピリチュアルに統合するには聖だけではだめで俗も必要なんです。蠍座の一見矛盾したミステリアスな性質は、その階段を上るために必要なステップになります。

だから、天王星蠍座な私は自分の天王星気質を開発するためにホンクレ動画を一生懸命見てるんだよ!!!
うん、メチャメチャ説得力あるよね!! OK!!!

まりてんちゃんの接客能力の高さ、コミュ力の高さ、とっても素敵だな~って思うんですよね♥
やっぱコミュ力の高い人は見てて気持ちが良いです!
コミュ力の高い人、大好きっ♥♥

本日のサビアン(蠍座4度)

本日の太陽のサビアンは蠍座4度「若者が宗教的祈祷儀式で、キャンドルを運ぶ」。
蠍座らしく、とても神秘的なメッセージです。

若者が宗教的祈祷儀式で、キャンドルを運ぶ

若者は、成長するまで、若者が属している社会のさまざまな儀式的な側面を無意識に覚えこんでいる。彼らはそれをものごころつくまでは、あたりまえのものとして感受しているのだが、やがてこの成長過程の体験に結びついた儀式的なシンボリックなイメージを呼び出すことで、さまざまな感情とか力を再現できることに気がつく。

この度数は、シンボルを使う技術、ときには魔術的な能力だといわれている。属している文化は、現代文化だけでなく、その背後にある古代からの伝統も含み、これらには無数のシンボルが機能している。
それらを扱うときの感情状態が重要なのだが、この若者は神聖な感情に満たされている。

またこの度数は、性の儀式的な面を語っている度数なので、セックスの神秘性にもひかれる度合いが強い。

愛蔵版 サビアン占星術 (エルブックス・シリーズ)

同じ度数のサビアンミステリーズの記事を以下に翻訳して、ご紹介します。

祈祷の儀式で、キャンドルを持つ若者

克服すべき怖れを照らしだす内なる光を見つけ出す方法

物質世界を生きるということは、理不尽な現実でどうにか主導権を握らねばあがいたり、圧力をかけてくる試練に次々に見舞われるということでもあります。純朴な若者は人々の間を練り歩き、自分の中にも残虐な獣がいるという受け入れがたい真実を見せていきます。どれだけ完璧な人生計画を立てていたとしても、意志の力はまるで役立たずのように失敗に陥るのです。

物事が上手くいくようにはどうしたらいいかを学ぶには、まず自分に酔うことをやめねばなりません。子供時代につちかわれたうぬぼれを手放し、精神的に自立した大人としてすべきではないことをしてはならないという単純なことです。ほどほどに他者と関係を築く能力は生きていくために必要です。つまり、友人や周りの人の気持ちや立場を考慮することが大切なのです。

善良でピュアな心を持ちつつ人間関係にもまれることで、冷笑にさらされたときにこそ光の価値に気づけるわけです。このようにふるまうならば、周りの人はあなたのことを相手の欠点を責めるよりもキャンドルを掲げてその光で見せてくれる人なんだなと信頼してくれるようになります。

人間関係の相互作用は様々な結果をもたらします。スピリチュアルなレベルでは、波動は人生のあらゆる場面でエネルギッシュに輝き、その波長は永遠に共鳴しつづけます。こうして私たちは世界に不滅のものがあることを感じとるのです。すなわち、思考や感覚のレベルにおいては、何者も生まれはしないし死にもしないということです。

外側の世界へ内なる光をもたらす。これは光を示すだけではなく「思い出す」ということでもあります。内なる光を示すためには怖れや抵抗を乗り越えねばなりません。光を生きた輝きとして示し、光の輝きを保つことで他者に良い影響をあたえるためには、そうする必要があるからです。光がともったキャンドルは内なる神性を触発し、人々を励ましインスパイアします。

こういった目的ゆえに、世俗的な環境や人々とつながってどのように成長させてあげればよいのかを学ぶ必要があるのです。かけがえのない黄金は、日々のクズと思えるようなつまらない生活に隠されているかもしれないのですよ。つまり、何気ない平凡な経験の中でも、宇宙や永続性や全てに満ちている聖霊を感じとることは可能なのです。人をまるでもう一人の自分であるかのように感じとった時に、そういう現象が起きます。

このような人との関わりでもたらされる相互作用による内なる体験は、もう一つ上のレベルの現実に目覚めるきっかけとなります。救いを求めて呼びかけても、悟りを開くことはできません。なのにこのプロセスでは、悟りの感覚を味わうこととなります。

ロシェル・ビーティによる解説

ここに出てくる若者とは、純粋性や無垢、地球初心者を象徴します。スピリチュアルな叡智や学びを求めている誰かの象徴でもあります。スピリチュアルな道をゆく魂とも言えます。
光がともるキャンドルは、悟りや意識の光や覚醒を象徴しています。聖霊の存在がちらりと見えるような瞬間です。

祈祷の儀式は、精神のような集団的なパワーを示します。秘教的な叡智を学ぶ道をゆくという決意を示します。若者は、個人的にしろ集団的にしろ、儀式や魂を通じて、人生に何度もすべてはワンネスへとつながっているのだという魂の炎を示すこととなります。それこそ、悟りへの源泉です。
人生は隠された叡智と意味を探し出すための旅であります。日常生活や他の時間軸/次元で神秘を見つけたり体験するために、色々なことが起こります。精神や魂のようなものとつながり、全ての中にワンネスを見つけだします。統合性、全体性もそうです。マクロの世界はミクロの世界の相似形(フラクタル)であることに気づきます。

蠍座4度は優しいエネルギーを帯びています。魂の道に導かれています。しかし、それよりも重要なのは直感やガイドからも導かれているということです。一方で、繊細過ぎてズルイ人に流されてしまう面もあります。

Youth holding up a candle – Sabian Mysteries(英語)

蠍座4度(03°00’~03°59’)に惑星が入っている方は、このサビアンメッセージを参考にしてみてくださいね。自分の惑星の度数を知りたい方は、メトロポリタン占星学研究館などのサイトで自分のホロスコープを作ってください。

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