私は守護神が二十八元に出る命式です。つまり中格です。
- 上格:守護神が天干に出る人
- 中格:守護神が地支(二十八元)に出る人
- 下格:守護神が命式のどこにも全く出ない人
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「人間を上格とか下格とか呼ぶなんて下品な」と思われたかもしれません。これは法律用語と日常で使う用語の意味が違うようなのと同じで、算命学用語だと思ってください。これは「運がどういうタイプか」を分けているだけで、人間性の優劣を判じているわけではありません。
で、上格の人はお上品に文明社会を生きるのが得意で、下格の人はヒャッハー!ドォルンドォルンブルルルルルルルル汚物は消毒だぜェ!な世界でもたくましく生きていくことが出来ます。中格はその中間です。坂本龍馬とか高杉晋作とかは中格。
だから、最近流行りのキャンパーYoutuberなんかは下格の人がやるとハマるわけですね。芸能人とか政治家も下格の人のほうが強いです。逆に学者やエンジニアなんかは上格のほうが良いわけですね。
最近セッションで「田舎に移住して半農しながらリモートワークで仕事をしていく形にしたいんですが」というご相談を度々受けます。こういう田舎暮らしが向くのも守護神の出ない人、下格の人です。
高尾義政先生はこうおっしゃっています。
守護神の全然ない子どもが、よく「学校に行きなさい。」と言われて神経が参ってしまうことがありますが、「学校へ行け、行け」と言われても意外とノイローゼにならないのは守護神高透の人です。守護神のない子どもが一流の学校にいったりすると嫌になったりします。それよりは田舎の学校で、山あり川があるところでどろんこになってメダカでも取るような学校へ行くと、守護神のない子はのびのびと育ちます。
(中略)
こういうようにして、上・中・下を分けてください。そして上は上の生かし方、中は中の生かし方、下は下の生かし方を知ってください。
算命学心技篇下 P200
ここでもう一度、人間としては同格。決して人格が上下なのではなく、運の格が上下であり、分野が違うということをしっかりと頭に入れてください。
いやまじそれ。
それですよ。
私、中学まで田舎の公立でヤンキーとヒャッハー動物園生活してたんですけど、高校から都会の進学校にいったんです。
もうね。
頭のいい人たちね。
肌に合わなかったね。
「なんでテメーらお行儀の良い羊みたいに生きてんだよ!カーッ!ペッ!!」って、まあまあ本当にお品がない女子高生でありましたね。「守護神のない子どもが一流の学校にいったりすると嫌になったりします」って本当にそうだと思います。
「尾崎以上の神なんかいるわけがねえだろ」ってティーンズロードみんなで回し読みするような女子中学生にはお上品な進学校なんて合わねえんだよ!!!
私は下格ではないけど上格でもないので、やっぱそんないい学校とかハイスペの人がいくような大企業とか、合わないです。無理。実はセンター試験の点数ではもうワンランク上くらいの大学にいける成績とってたんですけど、そういう気も起きなかったです。
センター終わった後は毎日ファイナル・ファンタジーやってました。ロックもセリスもレベル99まであげてアルテマウェポン+バリアントナイフ×8回攻撃9999とかさせてました。昔からレベリング大好き。
進路指導の先生も「こいつはやる気がないから仕方がない」とあきらめてくれてましたね。茶髪を黒く染めろと言われるくらいで。基本ギャルだったんで……。
だから、上格じゃないのに偏差値だけで決めて上格の生き方を強いられるってマジきついっすって話です。お上品なおうちに生まれたからって、中・下格の子どもに家風を強いたところでチャリーンンドゥルルルルチリーンチリーンチリーンみたいなスリルがお前にゃまったくねえなあって話になっちゃうんです。
学校のテストの点が良くても、田舎で畑やってる方が幸せって人だっているんっす。京大出てニートしたりプラプラ生きたりしてるphaさんみたいに。
変化の速い現代では二十年ごとくらいに社会状況や人間の生き方がかなり変わってしまうから、みんな親の世代とはずいぶん違う社会を生きることになる。だから新しい社会状況に合わせるために価値観やライフスタイルを次々と更新していかないといけないんだけど、今の日本ではその入れ替わりが上手くいっていないのだと思う。
古い生き方は一部の人間しか救う力がないのにそれに代わる新しい生き方もまだ力を持っていなくて、古い価値観がいまだに人々にプレッシャーをかけ続けて苦しむ人が増えている。それが今の日本の生きづらさの正体なんじゃないだろうか。
そうだとしたら、現状に合わない古い価値観は徐々に捨てていって、新しい生き方を探っていく必要があるだろう。(P12~13)
そんなこんなで僕は毎日昼過ぎに起きるようなふらふらした生活を始めてから八年経つんだけど(中略)できるだけ働きたくないので、仕事を頑張っているというよりは趣味の延長でちょこちょこと小銭稼ぎをやっているという感じだ。
そんなゆるい感じでやっているとやっぱりあまりお金は入ってこなくて、大体毎年の収入は百万円前後くらいだろうか。日本の中では低収入な方だろう。
でもまあお金はあまりないけど、最低限生きてはいけるし、好きなことをやっていれば毎日は楽だし、仲間がいればわりと楽しいし、お金がなくてもちょっと工夫をすれば毎日の中で面白いことがたくさんできると思っている。(P19)
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
でもさぁ、ウチみたいに父親も母親も上格だと、「いい大学を出て良い企業に就職する人生こそ正しい!」ってなっちゃって、子どもは苦しむ目に遭うのだよ〜。いや、あなたたちは上格だから大学出て自分を殺してでも大企業で働くのが性に合ってたんでしょうけど、オイラは上格じゃないから〜!
あなたたちの子どもは二人とも、「もっと率直に生きて出世できなくてもいいから自分の気持ちを大切にしよう」って世界が生息地なんだよ〜。親の価値観を子どもに押し付けないでくれよ~頼むよ〜。
つってもわかんないんだよね。仕方ないね……。
上に挙げた高尾先生の言葉を再掲しますと、
「上は上の生かし方、中は中の生かし方、下は下の生かし方を知ってください」
これにつきます。
人には合った生き方というものがあるのです。
アユは海では生きられないし、マグロも川では生きられない。
算命学は、自分に合った環境、生きられるところで生きましょうよ、と言っているのです。