山本一郎さんのこの動画を見ていて、「いやほんとそれ」と首肯することしきりです。
2:38~
私、99年のネットバブルの崩壊と2007年のリーマンショックと東日本大震災があって、山あり谷ありで特に谷のところってのはいっぱい経験してきているので、どういう人たちが生き残るのかなってのは、だいたいなんとなく把握できてるわけですね。
二種類います。
一種類目が、ブレーキ踏むのがうまいやつ。これは確実に生き残るんです。
もう一つがクッソ運の良いやつ。いるんですよ、超運の良いやつって。
で、つぶれねんですよ。やつらは。
うんうん、そうですよね。
こういうときって羽振りが良くて派手にやってた人って、気がついたらつぶれちゃったりしています。堅実にダウングレードして経営できる人って、やはり強い。
私の友達も「固定費(家賃)だけはできうる限り削る!」って安いところさがして地道にやっている人がいますが、そういう人がこういう社会が混乱するときは強い。
そして「アチャー!そうそう!昔の自分、そう!」とお尻がムズムズすることが。特にここ。
7:09~
そういう(事業が行き詰ってお金を借りに来るような)人たちってのは往々にして、キレイなオフィスを構えたりとか会社でいい車を買ったりとか子会社に愛人を社長にしたりとか、そういうことをやる人たちっているんですよ。
派手にやるのは、ちゃんと利益が上がっていてプライベートであれば結構なことで、どんどんお金を使って自分のやりたいことをやって、色々な人との付き合いが広がって売り上げも伸びていけばいいねと思うんですけれども、ただその、良くなくなった時、環境が悪くなった時に
「あそこの会社いいオフィスであんなに人雇ってて大丈夫なのかい」
って思っちゃいますよね。
「会社苦しいんですよ、申し訳ないんですけど4000万貸してほしい」
4000万貸してほしいっていうけど、そんなキレイなオフィスどうすんのって(中略)2フロア借りてるなら1フロアまず返してから金借りに来いよ。金ないっていうなら、まず先にやることあるんじゃないの、金借りに来るにもさあ。
あっ、あっ、す、すいません!!
いや、子会社に愛人を社長にしたりなんかはしてませんけど、無駄にきれいなオフィス構えてました!!!全然客来ねえのに!!!笑
15年前の起業当時は、分譲グレードの築浅高級マンションを「自宅兼オフィス」として使っていたんです。「やっぱりお客様をお迎えするには、キレイなところじゃないと!」って思って。
で、友達とベランダで夜景見ながらフルートグラスに桃いれてモエ注いで飲んだりセレブごっこしてた!!!わー!!!バカ!!!!
認めたくないものだな…若さゆえの過ちというものを……。
ですが、他の記事でも書いてますが、私は自宅と仕事場がわかれていないと辛くなっちゃうタイプということがわかって、高級マンションを引き払って自宅と仕事場を分けました。
今まで自宅兼サロンでやってた分を「自宅&仕事場」として2軒分の経費がかかります。なので、当然ダウングレードせざるを得ません。お客様に来ていただくことを考えて利便性の良さを重視すると、当然家賃の相場は上がります。
なので、駅近であることを優先して、まあ、それまでのサロンと比べたら、数段ショボい物件を仕事場にすることにしました。
「こんな古臭いところじゃ、信用してもらえないんじゃないかしら」なんて、私は心配でした。
だが客観的に物事を見給えNozomi!!!
高級マンションでも客来てなかったですから!!!
客は高級マンション目当てに来ないですから!!!
山本一郎さんのいう通りなんです。キレイなオフィス構えても中身スッカスカだったら、意味ないんですよ。そんなん、ちゃんとビジネスやってるとは言えんのですよ。お恥ずかしい話ですが、私は何か勘違いをしておったのですね。
ついでですから、もう一つ恥ずかしい勘違いをさらしておきます。
リンデンバウムの対面カウンセリングでは、飲み物をお出しします。これはセッションで選ばれたパワーストーンでつくられたジェムエッセンスを摂っていただくためです。必要なエネルギーの波動をお水に移して淹れたお茶で、体の中からパワーストーンのエネルギーを吸収していただき、セッションの効果をより高める目的があります。
ですから、ぶっちゃけお茶を何にするかはそんなに重要ではなく、なんなら白湯でもOKなわけです。パワーストーンの波動を移した水をお飲みいただければよいわけなので。
なのに、私は何を勘違いしたのか、お茶のメニューを10種類も20種類も用意したのです。カフェかよ!
お茶が好きだったのもあって、いろんな茶葉を味わい比べたり、ハーブティも色んなものを揃えていました。「それが私には楽しかったから」。
でもな、考えてみいよ。
スピリチュアルカウンセリングを受けに来たお客さんは、緊張してて「何言われるんだろう、大丈夫かな」とドキドキしている人が多いのですよ。特に初回のお客様なんか本当に緊張されますよ。当たり前ですよ。
そこで、「ダージリンは、春・夏・秋と一年間に三回、紅茶の葉が摘まれるんですよ、同じ産地でも、摘まれる季節によって、香り、味が全く異なったものになるんです。そしてこのファーストフラッシュというのは春摘みの茶葉で――」とか言われても

あ、はい……
いや、あの別に普通のでいいです
(つか、早くはじめてほしい……)
ってなるじゃろーーーー!!!
お茶の細かい種類なんかどうでもええんじゃ!!
カフェに来とるんじゃなくてスピリチュアルセッションを受けに来てるのに、そんな細かいことで悩みたくないだろうが―!!!

こんな感じの美しい工芸茶も用意しました。もちろん、需要は無かった!!!
私は8割のお客様が「紅茶で」「一番上のでいいです」と答えるのを見て、そのことにようやく気付いたのです。
無駄に選択肢が多いの、良くない!!!
もちろん、人によって好き嫌いはありますし、飲めないものもあるでしょうから、ある程度の選択肢は必要です。ですから、今は紅茶とほうじ茶とウーロン茶とハーブティくらいに絞っております。(もちろん白湯でもOKです)
悩むのがめんどい人はとりあえず紅茶にしとけばいいよ!くらいの感じで、実際にメニュー一番上の紅茶を選ばれる方が多いです。
そう、悩みがあってスピリチュアルカウンセリング受けに来たってのに、何飲むかでまで悩みたくないわよね。
本当に私の場合ってば「好きを大事」にしちゃダメね!
自分の好きを大事にするのではなく、お客様目線でモノを考えなければいけません。お恥ずかしい限りです。
そして、お客様は別に高級マンションでの接客など求めておらんかった、求めていたのはスピリチュアルなひとときであることを、ボロ(失礼)マンションに移ってから実感しました。
あるお客様は、何度目かのセッションにいらっしゃったときに

ここ、街中なのに静かですよね
リンデンバウムのサロンに来ると
ホッとするんです
とおっしゃってくださいました。
そう、お客様が求めていたのは、心の奥深くを救いあげるセッションと「自分はどこにいても大丈夫だ」という魂の道を歩けているという自信だったのです。キレイな高級マンションじゃなーい!!
遠隔セッションではそうはいきませんが、対面セッション後はセッションクローズした瞬間から私が素に戻っていきますから、ついつい鳳閣星コミュ力マシンガントークで雑談が弾んでしまって、「もしお時間あったらお茶でもしませんか!」とそのまま近所のカフェに行っちゃうなんてこともあります。
なんでわざわざカフェに移動するかって?
それは、サロンはセッションのための神聖な場なので、素にもどって人間として話をするというのはふさわしくない場だからです。あんまり盛り上がると、場の気を乱してしまい上の人(ガイド)に怒られてしまいます。
そんなこんなで話してるうちに、提督仲間であることが判明し、サンマ漁の話で盛り上がっちゃったり、なんてこともあります。提督、今年も大漁、なのです!
長くお付き合いくださっているお客様の中には、プライベートで飲み友達になってくださった方もいらっしゃいます。私は本当にお客様に恵まれているのです。ありがたいことです。
こんな素晴らしいお客様に恵まれるようになったのも、ボロ(失礼)マンションに移ってからです。高級マンションでやってるうちは、お客様が来なかったのに、ぼろいマンションに移ったらこんな素敵なお客様に恵まれるようになったというのは、多分、勘違いがこびりついたエゴをそぎ落とす効果があったのだと思います。
(もちろん、私のような未熟なエゴのない人は高級マンションでセッションしても素敵なお客様がいらっしゃることと存じます✨)
はじめの山本一郎さんの動画にもありましたが、キレイなオフィス構えて人雇っても中身がスカスカで利益が上がらかったらダメなのです。今のコロナ禍のような時勢で強く生き残っていけるのは、華やかなキラキラタイプではなく「ブレーキをふんで身の丈に合った経営のできる人」。
私も勘違いしていた過去を反省し、コツコツ地道にやっていきたいと思います!
キラキラにNO!!
コツコツにYES♪