実体験から綴る「大運天中殺の転職はやめとけ」

四柱推命/算命学
写真AC

私はただいまズンドコ大運天中殺です。
あとちょっとで明けますけど、1旬(10年)おいて今度は30年変剋律天中殺です♥

つまり、私の人生は半分以上天中殺です。イエエーーイ!!(ヤケクソ)

なんでこんな配置になってるかっていうと、「天にゆだねなさい」ってことなんだと思います。自分の意志(小我)で動くのではなく、大きな宇宙の流れ(大我)に従いなさい、と。

でもアタイは極身強な丙午様なわけで、自分の意思で動きたくて動きたくてしょうがなくてズンドコしてるんですよォっ!!!キイーーー!!!

一方で、自分のエゴを手放して流れに委ねると、大きなものが努力しなくてもスッて入ってくる、もたらされるってのは分かります。今の生活だって、人から見たらわけわかんないでしょうし。私もわけわかんないよ。常識外れすぎる。

一般的に「天中殺での転職は避けろ」と言われます。大運天中殺でも年運天中殺でもそうです。
ですが、私は大運天中殺に入って3年という「一番動いてはいけない時期」にお勤めをやめ、独立した(この仕事を始めた)大バカ者でございます。

その体験を踏まえ「天中殺中に転職するのは控えるべき」ということの意味を考えてみます。

「組織に属していると天中殺は軽く済む」という実感

天中殺での転職はやめとけという第一の理由がズバリ
無職(組織を離れた)状態になるとハードモードスイッチが入る」から。

転職後もゴタゴタするというのはもちろんなんですけど、一番の理由は「組織から離れた状態にならないほうがよい」ということです。

天中殺というのは、「何かに属している者」「何かに保護されている者」には軽く済むと言われています。

例えば、子どもは親の保護下にありますから、子どもの時に来る天中殺というのはあまり影響を感じなかったり、親に影響が出るといいます。

夫のみが働き、専業主婦をしている女性のケースなども、自分自身に天中殺現象が出るというよりは夫に対して影響が出るというケースがあるようです。

これと同じロジックで、企業に所属して働いている人はそこまで過激な天中殺現象を体験しにくいといわれます。

東洋の干支占術をやる人が、天皇や総理大臣の命式を重要視するのって、このあたりの理由があります。国家や組織というものを一つの有機体としてとらえるんですね。実に東洋的な考え方と言えます。

すなわち、リーダーや経営者、家長といった「何らかのトップ」というのは天中殺現象をマトモに被ることになるのです。

「天中殺に転職をするな」という理由の一つがここにあります。
転職をするということは、組織で仕事をしていた場合にはその組織から離脱することを意味します。

つまり、今までは組織という傘に守られていたのが、傘も持たず土砂降りの雨の中に放り出されるような状態になります。次の軒先(転職先)が見つかるまでは、その土砂降りを、自分自身の力でしのがねばならないのです。

天中殺に転職をするなというのは「雨があがるまでは待ちなさい」というようなものなのです。いくら今居心地が悪かったとしても、やめたら嵐の中に放り出されるよ、と。

組織をやめたら陰転を実感~自分の体験

私の場合、一番動いてはいけないと言われる「大運天中殺がはじまってから5年間」という最悪のタイミングでOLをやめ独立起業しました。

もうね
闇でした

仕事辞めた途端、というか、やめるかやめないかのタイミングでメンタルがドーーーンと落ちまして、不眠症になりました。心療内科に行って精神安定剤もらって診断書書いてもらって「仕事いけません、もう無理です」と上司に言いました。

毎日毎日「死にそう」でした。
「死にたい」んじゃないんです。勝手に身体が動いてベランダから飛び降りそうになるし、無意識のうちに包丁を胸に突き刺しそうで、もともと料理大好きなのに、台所に近寄れなくなりました。地下鉄に飛び込まないように、電車がホームに入ってくるまで両手で椅子をガッチリと握りしめて耐えました。

歩道橋を歩いている時に、気を抜くとふっと車道に飛び込みそうになるので、ものすごい集中して(車道に飛び込まないように)渡らねばなりませんでした。
「まっすぐ歩け。まっすぐ歩け。真ん中を歩け。下りの階段まで歩くんだ。手すりを乗り越えようとなんて思うな。まっすぐ歩け。足を前に出す、前に出す、そう歩くんだ。下に車が通っているだなんてそんなもの見るんじゃない。いいか、まっすぐ歩くんだ!」

まさに、絶望の中にあって「つま先を前に向けておく」状態。

すごい嵐でした。闇夜でした。
意味が分かりませんでした。
とにかく、自分を生きながらえさせることに必死でした。

体が勝手に動いて「死ね!」って来るんです。
そんな時は身体を動かすことで意識をそらせました。「今ここ」にいることに集中しました。そうすれば余計なことを考えずに済むからです。

なのにね、本当にキチガイだと我ながら思いますけどね、こんな精神状態の混乱のさなかにあって「笑顔が浮かんでくる」んです。口元が笑ってるんです。

こんな激しいプロセスの中に、心の奥底には「私は素晴らしく順調だ」という感覚が流れているのです。狂人(Indeepのオカさん風にいうなら「吉祥寺のGUY」)以外のなにものでもないわ……。頭がおかしい。

もう、人知を超えてダイナミックなのです。
死を望む自分の意思とそれを越えて先を見ている「順調な自分」。どちらかではなく、どちらも両方、同時に存在しているのです。つまりは、陰も陽も激しく両立しているのです。

これを天中殺的に説明するならば、まさしく「トンネルから宇宙空間に解き放たれた状態」と言えましょう。そう、すべてがカオスでLSDをキめたジョブズみたいな気づきにあふれた環境です。この世の全てが幻であることに気づいてしまう。

ある意味この状態は「巫病」とも言えます。
尋常ならざる精神状態を体験することで、惟神の道に入っていくわけですから。

ちなみに、「ヤバイ」と思った(つまり生命の枠から外れてしまいそうに感じた)時には、自分を「今ここ」に戻すためにKOTOKOの「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」もくちずさみました。

「好き♥好き♥好き♥好キッス♥キュンキュン!!」
とか言ってたら、宇宙とか全部どうでもよくなりますから。超有能な精神安定剤でした。

天中殺で組織を抜けることでこんな激しい体験をしてきたので、「私は何とかなったけど、きついと思うから転職や起業はやめたほうがいいよ」と言いたいです。

私にとっては必要なプロセスだったというのはわかるのですけど、他の人にとっては必ずしもそうとは言えないでしょうし。

組織を離れるまでは、そんなに天中殺って感じも無かったんです。確かに今から思うと、天中殺に入ってから恋人と婚約破棄になったりもしていました。

だけど、ぶっちゃけそれで「死にたい」とまで思うこともなく、組織を離れてからの「メンタル宇宙遊泳」にくらべたらなんてことない落ち込みでした。陰転してるにしても、組織に属している間はそこまで現象が激しくなかったんです。

だから、天中殺をおだやかに過ごしたい会社員は、今所属している組織(派遣の場合は派遣会社)にとどまっていた方が、激しい陰転を経験せずに済むと言えましょう。

天中殺に転職しても良いケース

一般に天中殺では転職や転勤してはいけないと言いますが、「向こうから話が来た場合」は拒否する方が却って自分の意思を発揮することになるので、そういう場合は「それが自分の道なのだ」と受けるべきだとも言われます。

例えば、天中殺でも「どうしてもウチに来てくれ」とヘッドハンティングされた場合は転職を考えても良いわけです。その場合だと無職期間がほぼない、すぐ次の組織に移るわけですから天中殺の影響をモロ受けする度合いも最小限に抑えられます。

つまり、本質的に受け身ならよいのです。「そういう流れ」がきて、それに従うのなら、天中殺の転職や転勤や結婚なども「自分には必要なプロセスなのだ」ということです。

自分からは動かないけど、向こうから来たなら受ける。
これが天中殺での基本ですね。

私も、実は積極的に転職したわけではありません。仕事辞めてこの仕事に入ることに抵抗があったんです。

でも、流されるように、そうなってしまった。
その後の生と死の狭間を体験するメンタル宇宙遊泳は、私にとっては体験すべきプロセスであったと言えます。その激しい経験をすることで、それまでにためていたエゴをゴリゴリと削ってリセットせねばならなかったとも言えます。

逆にいうと、そんな動乱のプロセスを乗り越えるためのW天将星とも言えます。
天将星にとっては試練は宝だからです。「苦労は買ってでもしろ!」それが十二大従星最高のエネルギーを誇る帝王たる最強星、天将星が輝くための条件になります。

一方で、「無理しないで良いんだよ」は天将星を潰す呪いの言葉です。私が「無理しないで」と言われたら「そういうこと言われたくない!」と怒るのは「私を潰そうとしたって、そうはいかないんだからっ。負けないぞ!!」という面倒くさい意味です。

陰転した大運天中殺は、10年目くらいから運勢が上向くといわれます。上向くといってもマイナスが元に戻っていく流れなので、陰転していることには変わりありません。でも楽にはなってきます。

まさに、10年目くらいから私は「この仕事で食べていけるな」という実感がわいてきました。今は大運天中殺の終わりなので、色々ガゴンガゴンとしてますけれども、あのメンタル宇宙遊泳の時期と比べたら穏やかに過ごしております。

人生の流れって、面白いですね。
「必要なことは起こる」のです。

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