
これだから素人は困るなー
アンプがないとそもそも音が小さすぎて
迫力に欠けるんだよ!!
いやーおっしゃる通りでございます。
ですが、生憎そういう話ではなく、ここでいうAMPとはモバイル高速表示技術のAMP(Accelerated Mobile Pages)のことでございやす。
2015年10月にグーグルとTwitterが協同してオープンソースプロジェクトとして作られたのがAMPです。

早い!安い!美味い!
牛丼一筋三百年♪なんて歌いだすと、まあ歳がばれるんでございますけれども、上の公式サイトの説明を読んでると「わあ!スゴイ!メッチャ良さそう!」って感じです。
ですが、リンデンバウムは半年前ほどにAMP対応をやめてみました。そして、とりあえず今のところAMP対応復活しなくてもいいかなぁ~と様子を見ています。
なぜAMP対応をやめたのか、きっかけ

当サイトは、あまり深く考えずにAMP対応にしておりました。Cocoon(ワードプレスのテーマ)ではAMPにも対応できるということで、「できるならやってみよう」程度の考えでした。
しかし、AMPに対応するとGoogleからのおびただしい「サイトのここがダメなので直してください」メールがやってきたのです。
確かに、表示がちゃんとされてない古いページなどもあって、それがきっかけで直すことにもなりました。指摘していただけて勉強になり、ありがたい面もありました。
私のサイト運営が古くて悪いといわれたら、まあ全くもってその通りでございます。
しかし、私、お恥ずかしながら「細けぇこたぁいいんだよ!(ドバーン!)」な性質でありまして。あんまり細かく言われると、その、「メンドクサイなぁ~」って思っちゃうタイプでありまして。丙午イェ~イ!!
今~せっかく勉強はじめようと思ってたのにぃ~お母さんにやれって言われたから~やる気なくした~!!!(夏休みの小学生並感)
正直なところ、グーグル先生からの呼び出し(メール)がドバドバ続いて、そのたびに直して、でも直したのにまたダメ出しされて、が続いて「えぇ~もぉヤダァ~~!!! てか、いい加減うるさ~~~いっ!!!」ってキレてさじをなげてしまってたんですね。
そこまでしてAMPに対応しなきゃならないのか!?って。
そもそもグーグルがAMP Optimizerをわっざわざ用意する時点で、AMP最適化がいかに面倒くさくて過酷な作業かを物語っておるわけですよね!?

そして、非対応には戻さないにしても、ズルズルとグーグル先生からのダメ出しを無視しつづける日々が続きました。
だって私、昔は家庭科で「食えりゃいいんだよ食えりゃ!」「着れりゃいいんだよ着れりゃ!」の大雑把ぶりを発揮いたしまして、通知表では他の教科に比べて圧倒的に成績悪かったんですよ。そんな私にAMP対応ができようものか、いやできまい(反語)。

そして「AMP対応、辞めてもいいかな」と現実的に思ったきっかけが、CocoonのフォーラムのトピックAMP対応は本当に必要なことなのでしょうか。みなさんどう思いますか?を見たことでした。
僕個人としては、Cocoonの高速化対策を行っていればAMP化は不要と思います。
AMP対応は本当に必要なことなのでしょうか。みなさんどう思いますか? | Cocoon フォーラム
AMPページだからといって、検索で優遇されるわけではないですし。それに、一般の最適化されたモバイルページよりも使い勝手は悪いように感じます。
個人的に思うAMPの難点はこちら。
・離脱率が高い
・制限が厳しいので表現が制限される
・Googleにキャッシュされたものはサイト管理者はどうにもできない(AMP化をやめれば削除するように仕向けることはできるけど)
・表示は早いには早いが最適化された通常モバイルページより使い勝手が悪い(画像や広告表示が遅い)
・対応させると開発者の負担が大きい
最初の2つについては、Cocoonでは通常ページとAMPページの表示をほぼ同じにすることで、ある程度対策はできているとは思います。
ただ他において、AMPは融通が利かず、サイト管理者側からも、訪問者側からも、開発者側からも、利便性という点においては良くないような気がします。
このフォーラムのトピックを見たことをきっかけに、「AMP 必要か」とか「AMP コスト」などのワードで検索して、AMPのメリットとデメリットを調べてみました。
そして、当サイトではAMPを導入するメリットがさして感じられないと思ったので、昨年10月にAMPを非対応にしました。
AMP無効の影響は? Google Search Consoleで検証
AMPに対応すると、検索からのモバイルユーザーの流入量は増えるのか? 逆に非対応にすると減るのか?
自サイトのデータで検証してみます。
以下はここ1年間の自サイト・リンデンバウムにおけるグーグル検索結果の表示回数とクリック数のデバイス別の割合です。


クリック数を見ると、表示回数よりもかなりPCの割合が減り、モバイルでの割合が増えます。リンデンバウムはモバイルユーザーに好かれているサイトと言えるようです。
推測するに、職場からのぞくんじゃなくてオフタイムにスマホで読むユーザーが多いって話なのではないですかね。仕事中に煮詰まっちゃって「あー!スピリチュアルー!」って癒しを求めて職場のPCで検索だけしてみるけど、履歴でばれても嫌だしガチで開いてみる気にはならない。仕事終わってからスマホで見る、的な。
AMP対応と非対応の差
次に、AMPに対応したときと非対応だったときの差を比べてみます。

AMPに対応してない時のほうが、モバイルの表示の割合が少なくなっています。
自サイト限定で見ると、AMPに対応してない時のほうがモバイルで表示されている感じですね……。
実際に表示された中からクリックされた数は以下の通り。

クリック率となるとグッとモバイルが上がって、PCの割合が減ります。実にPCは半減します。先ほども書きましたが、当サイトはモバイルユーザーに好まれていますね。
そして肝心のAMP対応の差ですが。微妙ですねー……。2~3%では有意差があるとまでは言えないのではないでしょうか。若干、AMP対応してたほうがモバイルでのクリック率は上がっておりますが、2%ですからね。
もしモバイルフレンドリーではないならば、PCユーザーのクリック数が減る理由が説明できません。半減までしているので、これはかなり特徴的です。

ここ1年間でのトラフィックは上のようになります。
AMP非対応にして、少し、若干、下がったかな??って感じは無きにしも非ずなのですが、1年トータルで見るとAMP非対応のほうが表示回数もクリック数も上がってる感じなんですよね……。
AMP対応していた時は2019/07/03付近で見られるように、「表示回数はそれほど変わっていないのに、クリック数だけ異様に上昇している」という時が何度かありました。
これはグーグルの検索結果でカルーセルに取り上げられたのでしょうね。
結論:AMPは対応はいる?いらない?
結局、有意に「AMPに対応したほうがいい」「AMP非対応のほうがいい」と言えるまでの差は感じられません。正直、重要なのは表示速度じゃなくてコンテンツの中身なのではないでしょうか。
Cocoonは高速なテーマですので、AMPに対応しなくても十分なパフォーマンスを発揮できるのではないかと考えます。当サイトはブログ記事やスピリチュアルメニューがメインコンテンツなのでテキスト主体になりますから、AMPがなくても落差は少ないと考えます。
AMPもCSSの許容量を50KBから75KBへ増やしたり色々と変化があるようですから、これからも様子は見ていきたいと思います。

サイトによってはAMP対応によってアクセスに大きな差がつく場合もあるかもしれません。運営者の方はデータで判断すると良いかもしれませんね。Googleの検索結果でカルーセル表示を頻繁にされるようなサイト(例:ニュース、芸能情報)の場合は、AMPを導入するメリットは大きいでしょうね。
しかし、とりあえず現状では非対応のままでいいのかな~と。それが当サイトの結論です。