文明の晩秋

精神世界:スピリチュアルブログ

晩秋?
何言ってるんだ
今(3月)は春でしょう?

タイトルを見てそう思われたかもしれません。確かに、今は春です。これから芽吹いて緑は青く茂り、花が咲いていきます。
しかし、もっとマクロの視点で見ると、私たちは秋の終わりにいると思うのです。これから長い冬がやってくる地点に。

何をやっても裏目に出る、そんな時もあるよ

現在コロナウィルスに伴う混乱は、実に世界中に行きわたっているように見えます。
どこかに逃げればユートピアがある!という状態ではありません。

日本の対応はひどい!という声もありますが、もう「政府に○○してほしい」とか言ってる場合じゃないです。してほしいことがあるなら自分でやらねばならない。国などあてになりません。日本に限らず、どこでも。

組織が崩れていくときというのは、何をやってもダメになります。
その組織の中に優れた人がいないわけではないのです。でも、衰退の時はそういう優れた人ほど糾弾されて左遷されてしまいます。アッ別にAbeさんの悪口なんか言ってナイデスヨ!

易経では、そんな時君子(優れた人)は、表に出ようと頑張るのではなくじっと雌伏して耐えなさいと説いています。何をやってもダメな時はある。だから、そういう時はじっとしているのです。力があっても認めてもらえない理不尽に耐えるのです。

そう、豊かな実りを得た後に大切なのは、寒い冬を耐えること。晩秋に必要なのは、物質的な執着を手放していくこと。春まで生きのびられるかどうかは、神のみぞ知る。ならば、天にゆだねるしかない。大きな流れの中では、自力でどうにかしようとしてもどうしようもないのだから。

今の大人はあべこべなことをしています。
子どもに対して「好きなことが大事だよ!好きを大事にしようっ♪」と浅はかに教えます。でも、今生まれてきた子どもは「秋まき小麦」なんです。すぐに成果を出すことは難しい。長い冬を我慢して我慢して、雪の下で春が来るまでこらえねばならない。

【画像】 はだしのゲン 第1巻 青麦ゲン登場の巻

誤解しないでいただきたいのですが、今の子が甘えったれで根性無しだと言っているわけではありません。そうではなく、これからの世界に対峙していくには厳しい心構えが必要だということです。上手くいかなくてもあきらめない、簡単には折れない粘り強さを持った心が必要です。

だから、今の子どもたちは我慢を知らねばならない。じっと耐えることこそが大切。
だけど、物質的に豊かに育ってきた大人たちは、忍耐を子どもに教えることができない。逆に「楽しいが大事っ♪生きてることはワクワク素晴らしいっ★」なんて、逆のことを教えて惑わせる。

つまり、自分の感覚で本来は「辛い、しんどい」と感じていることを「いつでもポジティブでいよう!辛いことの中にだって楽しいこともあるでしょう?常に物事の良い面だけを見ていこう!」と悪気なく否定して、結果都合のいいように使われ搾取されるコースに乗せてしまう。見事な奴隷体質育成コース。

「三代先まで見なさい。お前が命を継いで孫の代になったら、世の中は良くなっていると信じなさい。そのために子を作りなさい。辛くてもしんどくても負けないこと。耐えなさい」
このくらいの気持ちで、子どもを作って育てねばならない。

でもそれって、キツくねぇ?
なんて根性無しの私は思ってしまうから、リンデンバウムは「子どものいない人のためのサロン」なんですよ~。オイラは無理だ~。そんな重い物を、誰かに背負わせる勇気はないです。

でね、今は物質的には上手くはいかないの。努力してもあんまり実らないの。秋に種をまいても、ほとんどは上手く収穫できないの。
だって、崩れてきてるんだから。文明が。

歴史に学ぼうと思うなら、古代ローマ帝国や中国の優れた王朝やマヤ・アステカ帝国など、「大きな文明が滅んでいく過程」を見てみてください。「うわー、いまと同じ!!」とデジャヴを感じることでしょう。そう、秋が来たら冬が来る(そして長い目で見るならば、やがて春がやってくる)のです。

なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで
グレン・ハバード, ティム・ケイン, 久保恵美子

ローマ帝国末期でも激しい少子化が起こったのは、メルマガ読者限定記事の私が子を作りたくないのは社会が悪い(ラノベ風)に詳しく書きました。上級国民の4人に3人は孫の顔を見られない世界。少子化は現代社会だけの問題ではないのです。

陰謀論とかNWOとかで「支配者層は人口を減らそうとして少子化を起こしている!」みたいなことをいう人がいます。もしかしたら、そういう動きもあるのかもしれませんね。ですが、邪悪だろうが善良だろうが、人口が減る流れはやってきます。増えたものは減るからです。

ウィルスの増加と世界人口の増加は、何だかソックリです。世界人口の増え方はこう↓

【画像】UNFPA Tokyo | 世界人口の推移グラフ

アメリカでのコロナウィルス感染者の増え方はこう↓

そして、ウィルスは流行り切って衰えていくだろうと予測されています。

【画像】Here Is Where The World Now Is On The “Corona Curve” At This Moment | Zero Hedge

で、その流行をできるだけマイルドなものに抑えたいということで、今各国はいろいろな対策をやってるわけですね。

人口が増えることで大気汚染が深刻化し、ウィルスが増えることで大気汚染が減る…。
うーん、人間にとってのウィルスと、地球にとっての人間は、どこか似ているのかもしれないなぁ~。

新型ウイルス対策で中国の大気汚染が改善、数万人が救われた可能性
中国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために打ち出した厳重な対策のおかげで、大気汚染が改善されて5万~7万5000人が早死にリスクから救われた可能性があるという推計を、米スタンフォード大学の研究者がまとめた。 - (1/2)
米大都市の大気汚染も改善、衛星画像が映し出す新型コロナ対策の効果
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて何百万人もの米国人が在宅勤務に切り替え、学校や公共の場も閉鎖される中で、大気汚染が改善された様子を衛星画像が映し出している。

上がったものは、下がる。当たり前のことです。
もう一度世界人口のグラフを下に提示しますね。

【画像】UNFPA Tokyo | 世界人口の推移グラフ

こんだけ増えたんだから、減るんです。
ものすごく当たり前のことです。
そういう流れにいるってことです。

別にコロナウィルスが流行しなくっても、何らかの形で人間は減っていきます。悪いことをしたからとかじゃなくて、シンプルに増えたから減るんです。良いことをしようが悪いことをしようが、増えたものは減るんです。この陰陽に分離した世界はそういうところです。

そして、秋の次には冬が来るんです。
人類が良いことをしようが悪いことをしようが、秋がきた後には冬が来るのです。秋や冬にがんばっても芽は出ないのです。冬の間は耐えなければならない。春が来るまで待つしかない。

そしてスピリチュアルな視点でいうならば、繁栄しようが滅亡しようが愛と共にあることは素晴らしいことです。物質的には実らなくても魂は成長することが可能です。あなたがそう望むなら。

物質的な視点では秋→冬の時は実りません。
しかし、スピリチュアルなアプローチならば魔法を使うこともできます。つまり、物質的にマトモにやってもなかなかうまくいかないのです。陰陽の二元性を超越する必要があります。

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