私が仕事用に使っているPCはほぼ10年物で、Windows7。
そう、あの今月14日でサポートが切れたWindows7でございます。

仕事用PC(i5-Core・メモリ4GB)は、Win7で使うのももうポンコツで限界かな~という感じはありました。そこでうずきだすぜあの日の古傷が。思い出す存在があるのです。
その名もLinux。
俺が一郎 u better know ma steelo。
俺とお前と因縁のLinux

アシリパさんから叱られたい
あれは忘れもせぬ10年前。
瀕死のXP機を延命させるため、俺は禁断の果実に手を出した。
それが、Linux. そして、俺は戦いに敗れ楽園を追われたのだ……。
以上を日本語に訳しますと、「Windowsじゃキツくなった低スペックのPCもLinuxだったらサクサク動くことがあるので、WindowsからLinux乗せ換えて使うと古いPCを延命させられるんだよー」って話です。

私は以前プライベート用のPC(WindowsXP)をLinuxに乗せ換えて延命しようと画策しました。しかし、その時は上手くいかなかったんです。Puppy LinuxとLinux Mintを試してみたんですけど、動作はOKでも表示が上手くいきませんでした…。今思うとSafe graphicsで試してなかった気がする。もったいない。
で、その時のPCがモニタと一体型だったので、原因を調べるのが億劫だな~と思いつつ近所のバーにプラッと飲みに行ったら、たまたまIT屋のオニーチャンがいて

いやLinuxとか意味わかんないこと言ってないで
Windows8で新しいPC買えよ
と一刀両断。
そんで「うーん、じゃあWindows8、評判悪いけど、買うかぁ…」ってPC新調しちまったんですよ。
そんな半端者の私ではございますが、Linux使ってみたかったなぁ~って心残りもあったわけです(「おまえは何言ってんだ」というサーバ屋さんの視線から目をそらしつつ)。だって、ホラ、今の40代ってやっぱリーナス・トーバルズへの憧れってあるわけじゃないですか!!

「それがぼくには楽しかったから」ですよ!!
オタクが自分の好きなこと一生懸命やってたら、それが周りをHAPPYにしちゃうんですよ!!お金をとらず、みんなに知識を無料でシェアするんですよ!!超いい話じゃないですか!!!
だから、機会があったらLinuxまた使ってみたいな~って思ってたんです。
そして、チャンスが巡ってきたわけです。Windows7のサポート終了という好機が。「Windows updateクッソうざいわー」という不満も相まって!
仕事ではイケイケドンドン、プライベートでは超ネガティブ
で、調べてみてとりあえずZorinを入れてみることにしました。
OSの入れ替えというのは当然リスクもあり、相性が悪い場合は動かなかったり最悪壊れちゃったりすることもないことはないみたいです。
そんなリスクがあるというのに、私はもう目がランランとして テンションがブチ上がり。

行くぜ行くぜ行くぜヒャッハー!
わーい、新しいものに挑戦!
たーのしー!!
繰り返しますが、上手くいかない場合だってあるわけです。失敗のリスクはあるわけです。
実際、WindowsからLinuxに乗り換える体験談などを調べてみると、相当慎重にやってる人もいました。
でも、私は「とにかく行動!」「やらなきゃわかんない!」「やってみてから考える!!」
マニュアルなんか読まないでひたすら特攻。わかんなかったら後から調べる。いじってみたら割となんとかなるもんだ!
うーん、医者やパイロットには絶対になっちゃアカン人間です。確実に死人が出る。
医者やパイロットじゃないんですし!!
でね、グルジェフ風に冷静にそんな自分を眺めてみると、すごいポジティブなわけですよ。
上手くいかなかったらどうするの?
もっとちゃんと調べてからのほうがいいじゃないの?

それならその時考えるし
ZorinがだめならLinuxMintも試してみればいいし
Windowsに戻したっていいし
最悪どうにもならないなら10年選手なんだし買い換えたっていいじゃん!

とにかくなんとかなるんだって!
失敗したって死なね!!
うーん、すごい勢いだ。実に超絶陽キャ・パワフル丙午らしいわ~。
とは思うのですけれども、こんな力強い自分を見ていてちょっと疑問に思うことも出てくるわけです。
ねえ、それだけ自分を信じられる
どんな結果が出てもどうにかなるって思える
仕事やPCに対してはそうなのに
なぜ人間関係になると「もうだめだ」って落ち込むの?

ほ、ほんとだ…
どうしてなんだろ…
同じように「大丈夫」って思えればいいのに
そこから、私はZorinのインストール画面を眺めながら内なる男性性と女性性に聞いてみることにしました。
椅子を3つ用意して、まず女性性に語り掛けました。


ねえ、私はなぜPCいじりや仕事の時のように
人間関係について自信が持てないのかしら?
どんな結果になったとしても、それはそれで必要なことが起こっていて大丈夫なのだ、と委ねることができないのかしら?
そうね、確かに人間関係については不信感があるかもしれないわね。
私も彼(男性性の椅子を見ながら)のことを信じられなかったから。
でもね、今は彼の目を見ていれば大丈夫なんだなとも思えるのよ。
言葉じゃないの。目を見るの。それで安心するのよ。
私はそこで、男性の椅子に座りなおし、内なる男性性に聞いてみました。

あなたは人間関係について
自信が持てないでいるのかしら?
そうすると、ドワーーーーっと感情があふれてきて、居酒屋甲子園みたいになりました。
俺はっ、俺はっ
自分のことをっ、ずっと、ずっと
クズだとっ、思っていたああああーーー
ドバーンと感情と涙の波がやってきて、ボロボロボロボロと泣き崩れました。「自分はどうせクズだと思っていた」という悲しみで、しばらく泣いていました。
モニタは相変わらずZorinインストール中です。ひどくシュールな光景であります。
私は驚きました。男性性がここまで深く傷ついていたことに気づけなかったし、今までひねくれることはあっても、大きな嘆きや悲しみをあらわにすることなかったからです。
男性性の傷(劣等感)は、ものすごく深かったので、軽々しく出せなかった。だから「どうせ俺なんて」とひねくれるしかなかったのです。
滝のように涙を流して泣きじゃくりながら、私は若いころの恋人の涙を見た時の違和感を思い出していました。彼は私の前では全く涙を見せない人でした。そして、かなり時間が経ってから、父親の死について私に打ち明けたことがありました。
そのとき、はじめて彼が泣いているのを見たのですが、彼はものすごく恥ずかしそうというか、泣いているのを隠したがっている様子でした。涙があふれてしまう自分を恥じているような様子でした。
だから、私は思ったのです。

こんなに悲しいことを話しているのに
泣くのは当たり前のことなのに
どうしてもっとちゃんと泣かないんだろう
こんな風にこらえて涙を隠していたら
悲しみはいつまでも癒えないのに
でも、「パートナーは自分の鏡」です。
そのころの私(の男性性)は、自分に対して素直に悲しみを表現できなかったのです。「自分の気持ちを受け止めてもらえる」という自信がなかったのです。
ああ、本当に縁のある人間というのは、鏡です。
似た者同士だからこそ惹かれるわけです。もちろん、それはシャドウだから「全く違うように見える」んだけど。実は相手を通して、自分の姿を見ているのです。ある時は、一番癒してあげる必要のある自分の部分を。
思う存分泣いて、感情を味わったあと、私は男性性に語りかけました。

さっきの女性の言葉を聞いていたでしょう
彼女は、あなたの目を見れば安心できるといっていたの
言葉をかわすのではなく、目を見ればいいと。目で信頼できると
そうすると、男性は大きく癒されていきました。
内なる女性が言っていたのは「何かをするから評価できる」ということではなく「その存在そのものに触れることで安心できる」という根源的な信頼だったからです。心配ではなく、信頼こそが男性を癒すのです。
私が「男は弱いなぁ」と思っていたのは、「自分の男性性が傷ついている」ということを示していたのです。内なる男性性が傷ついていたから、外側の現実の男が弱く見えたのです。
常に、現実は自分の内面の投影に過ぎないのです。
内なる男性の傷をいやすことで、悲しみを馬鹿にしないで受け入れることで、私は大いに癒されることができました。生まれ育った過程で得られなかった人間関係への信頼感も、ずいぶんと回復しました。
信頼と自尊心が失われると、その弱い部分は閉じてしまいます。(中略)
たいてい何かがうまくいっていないと感じるとき、私たちはそれを正そうとします。何かをやってみます! そして努力すればするほど、いっそう混乱が深まっていきます。
この本はまったく新しいやり方を提案しています。
自分の男性と女性のエネルギーを人生のあるべき場所へと落ち着かせるのです。そうなったら、あなたの内側には愛と充実感がわいてきます。何かが果たされていないという緊張感が解消されます。なぜなら両方のパートが今までずっと欲しかったものをお互いから受け取るからです。
あなたの内の男と女 – 愛と自由を手に入れる魔法 P30~31
そしてインストールし終わったZorin(Linux)は、いまいち不安定です。様子を見て実用に耐えない感じなら、Linux Mintも試してみようと思います。はじめから完璧に上手くいく必要などない。トライアンドエラーすればよいのです。それもまた楽し。
Linuxとの戦いは、続くッ。
【2020/05/06追記】それから問題を解決して、Linuxを安定運用できるようになりました!