ヒップホップと蟹座

ホロスコープ

ヒプノシスマイクで推しの理鶯(かに座)の新曲がでて拝んでいます。
え、公式では双子座?いやいやいや、理鶯は蟹座です!!!あの料理上手は蟹座です!!!!ここは譲りません!!!!

はあーーーーーーー
かっこいいいーーー
理鶯様(蟹座)まじ裏王。

これは20代のころの私だったらメチャクチャはまっていただろうなあーと思います。↓こういう感じの聴いてたので。

ブラックミュージックといってもジャンルは様々であって、ジャズが好きな人もいればレゲエが好きな人がいればR&Bが好きな人もいます。

実は私の周りって今も昔もHiphop好きってほとんどおらんです。友達や縁のある男性は大抵ロック好きでした。私は逆にロックはほとんど聴かないので、知ってる曲やアーティストはほとんど他人経由です。自発的には聴きません。

なんで私は一人でシコシコとヒップホップ・ミュージックを聴いているのだろう、と思うと「ヒップホップの蟹座成分がホッとするからだ」と気づきました。私は太陽と金星とアセンダントが蟹座なので、かなり蟹成分強め人間なのです。

ヒップホップ文化が生まれたきっかけとなったブロックパーティ。
今は亡きTLCのレフトアイの「The Block Party」はミレニアム的ブロックパーティのイメージを提供しています。

近所の子供が迎えに来て「遅いよ!」「そっちが早いんだよー」「遅刻!」なんて軽口をたたきあいながらパーティへ。
そこでは子どもから大人まで集まっています。町内会の集まりみたいな感じです。
「どこ住んでるの?」「9丁目」なんて短い住所で通じるような狭い区画(ブロック)。

スッゴイ蟹座的ですよね。
こういう「内輪的空気」は蟹座にとって非常にcomfortableなものでしょう。「チャリできた」「イツメン」の世界がすごく馴染む。蟹座が蟹座らしくあれる場所。ヒップホップには、そういう蟹座を落ち着かせる空気感があるのです。

「Homey」という用語が良く表しています。ファンのことをホーミーと呼ぶのです。家族のような仲間、地元の仲間というのが元々の意味です。ヒップホップというのは、蟹座テイストな音楽なのです。

だから、初期のラップバトルでは相手の母親をディスるのも定番でした。「お前の母ちゃんでーべそー!」です。
蟹座は月を象徴するサインであり、母なるヘラの特徴を良くも悪くも持ち合わせます。ヘラはご存知ゼウスの妻、たくさんの神々の母です。母親を侮辱されることが最大の屈辱となる価値観も、蟹座的です。

そういえば、サッカー選手のジネディーヌ・ジダン(元フランス代表、現レアル・マドリード監督)も母親を侮辱されたことでキレて頭突きかましてましたね……。彼も6月生まれの実に蟹座な人です。笑

ヒップホップの流れを見ていくと、アメリカでも日本でも、けっこーうドロッドロしています。けして、優しい世界ではない。誰が仲たがいしたとか、あの曲は誰をディスってるとか、そんなのがたくさーんあります。そういうエモーショナルなところも、たいへん蟹座的です。

ヒップホップ・カルチャーは蟹座的。
だからこそ、エミネムがラップをはじめた時「白人がラップやってんじゃねえ!」と叩きまくったのです。

この排他性も蟹座的です。味方にはトコトン尽くすけど、敵には容赦しない。
エキセントリックな蟹座武将・織田信長の「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」です。

ちなみにエミネムは蟹成分薄いです。蟹モリモリの人だったら黒人文化に殴りこみかけることは難しいでしょう。彼は超風エレメントの(蟹とスクエアな天秤が 特に強い)人なので、デトロイトという衰退する工業都市で他者(黒人)と交わるために、そして全ての人は平等に存在できる(べきである)とハートを通じ合わせる手段として、ラップを使ったようにチャートからは見えます。

ヒップホップにおいて、ラップ(MC)、DJプレイ、ブレイクダンス、グラフィティは四大要素と呼ばれる。
これらはアメリカのストリートギャング文化とも関係があるといわれ、抗争を無血に終わらせるために、銃や暴力の代わりとしてブレイクダンスやラップの優劣が争われたり、ギャング達の縄張りの主張や情報交換の目的に、一部のグラフィティが用いられていたと言われている。ラップ、DJプレイ、ブレイクダンスは、フリースタイルバトルと呼ばれる対決方式が存在する。

ヒップホップ – Wikipedia

ラップの攻撃的なリリック(歌詞)を嫌がる人もいるかもしれませんが、肉体を傷つけない(命を奪わない)方法で争いを解決しようというのは非常に賢い方法といえましょう。「戦争は外交の失敗」とはドラッカーの言葉ですが、的を射ています。銃でバンバン撃ち合う前にラップバトルしようぜ!

イランでは今紛争が起きていますが、それも武器を消費してお金もうけをするための茶番に見えます。

ヒップホップ文化を生んだアメリカの黒人のように血を流さない方法を考えるのではなく、あえて血を流すことで兵器を消費することで軍需(カネ)をもたらそうとしているのです。

ヒプマイも「戦争をやめてラップバトルで解決」というコンセプトまでは実に正当にヒップホップの流れをくむコンテンツだったのになァ……どうしてこうなった。

「ジャイアン」演じる木村昴はママである(哲学)

ヒップホップに惹かれる人、とくにオーセンティックな昔からの流れをくむヒップホップに魅了される人というのは、蟹座成分が強いんじゃないかなーと思っています。

以前は、ヒプノシスマイクで蟹座キャラが異様に多くて「バランス悪いなー!」と思っていたんです。が、ヒップホップ=蟹座的と考えると実は理にかなっているのではないかと考えるようになりました。
ちなみに2020年1月現在ディビジョンメンバー18人中4人(理鶯一二三帝統)が蟹座です。実に2割が蟹座です。前は12人中3人蟹座でした。多いよ!

ヒプノシスマイクで山田一郎役を務める声優の木村昴さん。ドラえもんの2代目ジャイアン声優としても有名です。
彼はかなりコアなヘッズ(ヒップホップ好き)で、インタビューやテレビ番組でもヒップホップの由来などを分かりやすく説明してくれるほどディグってるラッパーです。

そんな木村さんのホロスコープチャートは以下の通り。

チャート作成: Astrodienst
出生時間不明のためハウスはなし

彼は憑依型の役者で、速水奨さんからもう少し役と距離を置いて肩の力を抜いてもいいんだよ的なことをアドバイスされていました。牡羊座の火星、大きめの惑星(木星・天王星・海王星)とのTスクエアゆえに、そんなに器用なことはできないのではないでしょうか。

彼は若くして成功を手にしてきた人です。そして、木星にオポジションする土星が「手に入れた成功ゆえに苦しむことになる」ということを不穏に暗示しています。あまりにも上手くいってしまうから、簡単に放り出せないのです。大いなる成功には、大きな重圧も付きまとうということですね。

彼は蟹-山羊の軸が強いんです。現世的で母性的な太陽+水星+木星(蟹)と超越的で父性的な土星+天王星+海王星(山羊)。まさに父なる天と母なる大地の組み合わせですね。この蟹が!特に蟹座太陽が!ヒップホップとの縁を感じさせますよねー。

彼の「ヘッズを増やそうとする姿勢」も、蟹座水星みがあるな~と思います。知識を「仲間を増やすため」に使うのです。彼は「俺のラップすごいっしょ!」というより「ヒップホップってこんな世界なんですよ!こんな曲もあるんですよ!ライム(韻)って面白いでしょう!」ってプレゼンしていくんです。自分勝手な欲求の押し付けではなく相手の目線に立つから、かみ砕いてわかりやすく教えるのが上手いのです。

彼はドイツ生まれ日本育ちなので、「レペゼン○○」と言いにくいところがあります。日本に来てからも日本の文化や空気に馴染めなくて苦労したそうです。

太陽蟹は「ホーミー」を求めるのです。どうしようもなく!
そして、蟹座的なヒップホップをディグっていく。でも、結局「お前は団地育ちじゃない」と非常に蟹座的にはじかれてしまう。彼のインスピレーション、つまり山羊座の海王星・天王星なんて、蟹から見たら敵認定(オポジション)なのです。

ヒプノシスマイクを受け入れられるラッパーとそうでないラッパーに二分されたのも当然のことです。だって、ヒップホップは「その人の血が通った人生の歩み」あってこそのカルチャーだったのだから。二次元の実在しないキャラにラップをやらせるなんて侮辱に見える人がいても仕方ありません。
左馬刻がイケブクロにいるのをコミカライズで見て、落胆したときの私の気持ちのように。あー!!百瀬さんまじ百瀬。ヨコハマ在住歴2年でハマ愛語られても偽物とは言わんけど軽いよー!!涙

「Home」を強く求める蟹座。だけど、異分子の昴少年にはなかなか居場所が見つからない。
だからこそ彼は、期せずしてエミネムに惹かれたのでしょう。エミネムは白人(異人種)なのにラップをやって、しかもリリック(歌詞)も家族や自分のことだけではなくて社会のことまで広く取り入れていましたから。
エミネムの異質なしかし輝かしい存在に、孤独な”ガイジン”昴少年は大いに勇気づけられたことでしょう。

木村さんは天才劇団バカバッカを主宰されています。頭いいんだか悪いんだかわかんない感じがいいですね。これが実に蟹-山羊のバランスで素晴らしいなと思うのです。蟹座だけだと優しすぎてナメられてパシられちゃう。ここで山羊座のトランスサタニアンを芸術的な方面でガッと使ってくる、上手い星の使い方ですねー。

蟹-山羊のラインがある人は「飴と鞭」が使えるんですよ。母性と父性だから。秩序と愛情両面を持って、組織をまとめていくことができる。厳しくすることもできるし、元々ママみもある。かなり上司として有能な人ですよね。

木村さんは年上ウケがすごくいい人なんです。関智一さんに「昭和の男」といわれるくらい礼儀正しいところがあり、それが年上から可愛がられる理由でしょうね。山羊座って年上ウケいいんですよ。山羊座土星で支配星の位置にいますから、このエネルギーをうまく使えればジジ殺しにも優れたリーダーにもなれますね。

太陽-海王星のオポジションに冥王星が調停している直角三角形があります。
これは海王星と冥王星というトランスサタニアンの無意識で強烈な力が太陽にダーッと流れ込む形になるので、尋常じゃない行動力、モチベーションの高さにつながります。

関智一さんに「自分で劇団作ってみたら」と言われたら、 (関さんは冗談のつもりで言ったわけですけど) 「わかりました!」って作っちゃう。劇団作っちゃう。あーりーえーねーw

他にも好良瓶太郎名義でヒプノシスマイクの楽曲のリリックを書いたり、ドラマトラックのラップバトル部分を担当したり、掌幻と昴で曲を出したり(もちろん作詞も担当)、劇団で舞台も作ったり、すごいパワフルですよね。

だけど、努力して努力してなんとかやってるっていうよりも多分、「勝手にあっちからやってくる」んだと思いますよ。勝手にやる気が湧き上がってくるんです。
そしてそのやる気がどこに向かうかというと、「自分の居場所を作ること」。蟹座です。

あのー。ちょーっとね、このホロスコープチャートを見ていてね、引っかかるというか、オバチャン老婆心で心配になっちゃうわぁ~、ってところが、ありましてね。

西洋占星術に詳しい方なら、「ジャイアンのホロスコープか!じゃあ獅子座がさぞかし強調されていることだろう!!」と予想されたことと思います。
でも、彼、獅子座0なんですよ。確かに火星が牡羊座ですから、まあ似たような要素は持ち合わせているとは言えなくもない。

だけど彼のチャートをパッと見て目につくのはやはり「蟹-山羊」軸なんですよね。母性-父性。

もちろん、彼にジャイアン的素質が無いわけではないのですが、オラオラ系ワンマン獅子座リーダーというよりは、組織型山羊座リーダーの要素のほうが圧倒的に強いんですよね。もっと意識的に出やすいのは蟹座の「ホーミー大好きコミュニティに属したい欲求」。

彼ね、ジャイアンのオーディション受けたのもクラスメートたちにウケたかったからなんですよ。ネタとして。
ヒップホップに惹かれて深くディグってまで愛するのも、多分黒人文化の「搾取されるがゆえの連帯感」を感じ取ったからじゃないかと想像してしまうのですよ。

彼、本当に、寂しがりなんだなあ、と。

つまり、本当はジャイアンじゃなくても、周りがジャイアンを求めるなら、彼はジャイアンを装うのですよ。それで周りに受け入れてもらえるなら、Homeができるなら、自分を偽ることすらできるのかもしれない。

一郎はまだ家長として山羊座的要素があるから、そこまで彼自身とはずれないかもしれない。でも、憑依型の演技で速水さんがもう少しずるく役と距離をとってみたらと言うからには、どこか、危うさがあるのではないかと思うんですよね。まあ憶測に過ぎないですけれどもね。

もしかしたら、木村さんて、自己評価があんまり高くないのかなー…って、思います。山羊座がこんだけ強調されてると、すごく自分に厳しくしちゃうところもあるだろうし。
しかも個人天体じゃなくて土星-天王星-海王星っていう大きめの天体だから、周りから見たら「なんでそんなに厳しいの?そこまでこだわらなくったっていいじゃん!」って理解できんのですよ。そしてたぶん自分でも「いやそれはわかる(だって蟹座水星だから)んだよ、わかるんだけど、でも」なんですよ。つらー。

まあ、それが星なんだから、そういう配置を使いこなすのが彼の課題なんだから、しかもそれを物にしたら素晴らしいのは間違いないのだから、ここでうんぬん言っても無意味なんですけど。

でも、オバチャンは心配になっちゃうわ~。だって、私もママみ強い蟹座だもの~。
テレビのトーク番組に出ても、ジャイアンぶらないでほしいのよね。それはあくまで「役」であって、あなた自身じゃなくてもいいんだから。人のイメージにこたえようとすると、心が疲れちゃうよ~。

大先輩、大塚明夫さんだってこう言ってるんですから。

この役はこいつだよね、というものを持っていると強い。私の場合は、なんだかワケありげで強い男、あるいは「漢と書いてオトコと読む!」みたいなキャラでご指名を受けることが今のところ多いです。本人はそうマッチョでもないので、そればかり続くと息切れするのですが。

大塚明夫「プロ声優と素人を分かつ決定的な差」 | 東洋経済オンライン

大塚さんだって漢と書いてオトコと読む!的な渋いキャラばっかやってたら疲れるわけですよ。ジャイアンに疲れる時があっても、そんなの当たり前なのよ。

なにより、ずーとジャイアンぶってたら「どうせみんなが好きなのはジャイアンであって俺じゃない」とか、まじ病みモード入っちゃうよ。だからこそ、彼はラッパーとして活動し始めたのかもしれない。それならとても良いことです。

だってあんなにファッションに細かく気を遣うような人が、単純なガキ大将なわけないでしょう。すごい繊細だなーって思うんですよね。オポジションが強烈だから、内面での葛藤もあるでしょうし。でも、だからこそ役者が務まるわけで。

彼は金星にメジャーなアスペクトがほっとんどないんですよ。月だけ。つまり、割と使いにくい要素なんですね。自分の純粋な「楽しいー!」を上手く意識化しにくい。ってなると、蟹要素がこれだけ強いと「周りの空気に合わせる」で流されがち。パートナーに金星を投影して「コイツって自分と性格違うけど、実は俺にもこういう一面があるのかもな」って金星成分を吸収したら良いと思います。

——といっても、本当にこれは余計なお世話です。
サービス精神で疲れない範囲内でジャイアンぶる分にはもう全然OKだと思います。彼が決めることです。
だけど、オバチャンはちょっと心配よ、昴君。

わたしたちは、自己を確立するという難題とどこまで真剣に向き合っているのでしょうか。自分が何かに属していることを実感したいがゆえに、日々、心の奥にある価値観を裏切っていることを、常に自覚しているとは限らないのです。

神話はそのことについての洞察を与えるだけでなく、自己啓発が必ずしも自分本位と同じではないことを思い起こさせてくれます。

自分自身を十分に成長させることができなければ、他人に何かを与えることはできないのです。

神々の物語―心の成長を導く教え P104
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