皆さんお元気ですか。爆発してますか。
今日はクリスマス・イヴですものね。そりゃ爆発しますよね。
そんなイブにふさわしい爆発記事を書くことにいたします。
ボリシェビキ同志諸君、栄光あるボルシチのため英雄的なサワークリームを捧げよ!
なんでサワークリームなんて日本では若干マイナーな食材を作ろうと思ったのか。
それは「おっさんずラブ in the sky」を見ていたからです。
このドラマでは「シノメシ」と言って登場人物のシノさんが作る料理のレシピをブログ形式で紹介してくれます。
で、私は作れる範囲内(=肉抜き)で、シノメシを地味にシコシコと作っていたわけです。
それでですよ。ある日ボルシチが登場したのですね。

おお、ボルシチ。ハラショー。ズドゥラストゥヴィーチェダスビダーニャスパシーバー(適当にロシア語並べるんじゃありません)
作ってみようじゃないか、ボルシチ。そう思ったのです。
なぜなら、私はこの秋「ビーツスープ」にメチャクチャはまっていて、暇さえあればビーツを買ってスープを作って「うめえ~ビーツスープまじうめえ~」とうなっていたのです。そしてトイレに行って「うわああーーーー!!!」と絶叫したのです。
しかし、私の作っていたビーツスープというのは、ものすごくシンプルなものでした。
ビーツを皮むいて切って煮て、その煮汁に塩を入れる。
これだけ。マジこれだけ。
アレンジしたいときは煮汁に玉ねぎやにんじんを加えてみたりしましたが、基本ビーツの煮汁に塩味をつけたものを、うめえうめえと言って食っていたわけです。我ながらチョロイ生き物です。
だから、あんだけビーツのスープがうまいなら、ビーツを使った本格的スープであるボルシチだって美味いに違いない!(実はボルシチば食ったことないとです)
オーケイ、作ってみようじゃないか、ボルシチ!!
とテンションが上がったところで、材料に見慣れない名前が載っているではありませんか。その名も「サワークリーム」。
早速近くの輸入食材店に行ってみてサワークリームを物色。
しかしながら輸入食材店のはずが国産のサワークリームしかない。
うーん。オイラ被爆回避を愛する危険厨だから、国産の(原料生産地のはっきりしない)生クリームはちょっとアウトだ。 乳製品は放射能汚染において高リスク食品。ボルシチ、お前の命もここまでか。
2016年4月 チェルノブイリ原発事故から30年が経過した時点でも、ベラルーシの牛乳から
— cmk2wl (@cmk2wl) 2017年10月6日
37.5Bq/kgの【ストロンチウム】が検出されている。
ベラルーシ非常事態省「(ミルクの)検査結果にはコメントしない」
こういった製品等になっている(Milkavita社) pic.twitter.com/0tWwqZ175M
家に帰って調べてみると、サワークリームというのは「生クリームを乳酸菌で発酵させたもの」らしい。ついでに生クリームは植物性でもよいらしい。クックパッドでも自作レシピが見つかりました。
被爆回避を愛するオイラは、ヨーグルトは食わねえ。だってホエーにセシウムたまりやすいっていうからさー。カルシウム豊富な食品はストロンチウムも気になるしぃー。
じゃあヨーグルトのほかに乳酸菌で発酵させる媒介はないか。

玄米があるじゃないですか、ヤダー!!
というわけで、オイラとサワークリームの爆発への道が開けたのでした。ボルシチ!(掛け声)
玄米サワークリームの爆発させ、作り方
材料
- 生クリーム(植物性でも可)1パック 200ml
- 玄米 大さじ1(無農薬のほうが元気よく発酵します)
- 広口ビン(500mlくらいの大きめのものが良い。なければ大きなジップ○ックコンテナみたいなのでもよい)
作り方
- ビンに生クリームを入れる
- さっと洗った玄米をビンに入れる
- 爆発させる
うーん、メッチャ簡単ですねー!
室温低めの冬の北海道で、3日で爆発しました!!

その日Nozomiは思い出した……
菌の発酵で起こりうる恐怖を……
床の上にはいつくばり掃除する屈辱を……
お前どぶろくだってポポポポーンと爆発させてたくせに、気づけよー!!
みなさんいい加減心の中でツッコんでくださっているとは思いますが、サワークリームは爆発させるために作るわけではありません。食べるために作ります。
ゆえに、容器は十分に余裕のあるものを選んでください。生クリームを入れても、まだ半分くらい余裕のある状態が理想的です。フタもきっちりしめるのではなく、フワッとゆるくしめておいてください。なんなら「ほこりが入らぬよう置いておく」くらいの気持ちでもよいです。
私はみっちみっちに8分目くらいまで入れちゃってたので、見事爆発しました。
無農薬無肥料自然栽培玄米の乳酸菌の発酵力、はんぱねえ…。あおてん米、さすがやで。
クリームで脂分があるから、また掃除が大変なんですよ。うっうっ。くれぐれも容器は大きめのものを。こんな発酵初心者もしないようなミスを、同志ボリシェビキの皆さんはなさらないよう願っております。ウラー!
あと、今回は冬場だったので、かなりいい加減で雑に作っても何とかなりました。しかし、夏場の暑い時期に殺菌を怠ったら悲惨なことになりかねません。暖かい時期に作る場合は、ビンや使うスプーンなどを熱湯で殺菌してから使ってください。
気温にもよると思いますが、2~5日でできあがります。1から起こすので、時間がかかります。急ぎの人はヨーグルトを入れたほうがいいかもしれません。
「大体玄米から乳酸菌を起こすこと自体が面倒くさいんだよ」と?
ふむ。なるほど。君の発言は尊重しよう。さて、同志書記長からありがたいお話があるそうだ。シベリアでも頑張ってくれたまえ。
サワークリームには好みの硬さがあると思いますので、「いいな」と思った時点で冷蔵庫に入れて早く食べきってください。発酵すれば発酵するほどかたくなります。
ボルシチに入れる場合は、熱いスープに入れるために溶けていきますので、硬めでいいかなと思います。でもこれも好みの問題ですね。ゆるいのが好きな人や酸っぱいの苦手な人は発酵少な目でどうぞ。
私は発酵しきった乳酸菌の味が大好きな人間なので、硬めに仕上げるのが好きです。
クリームの中に残った玄米は、玄米をクリームもろとも鍋にぶっこんで、水を足して米も足して煮ればクリームリゾットになります。
面倒くさくない人は金ざる等でこして玄米とクリームを分離してください。白米に混ぜて炊いてもいいし、玄米と炊いてもよいです。玄米はだいたい発芽玄米の状態になってます。
実はとぎ汁で乳酸菌をおこして、その上澄み部分の乳酸菌液でサワークリームできないかなーと思ってやってみたんです。でも全然音沙汰なしでした。やはり玄米を直接使うほうが強力です。
牛乳はウォッカじゃない、たくさんは飲めない
今回サワークリームを作ってみて、発酵バターがなぜ発酵バターなのか理解できました。
発酵が進んで水分が抜けてきたサワークリームは、すごいバターっぽかったからです!「なるほどー!」って思いました。
そういえば、生クリームをかくはんすればバターになるんですもんね。サワークリームと発酵バターが近くても当たり前だ。
昔、彼氏についてって酪農家に行ったことがあったんですよ。
夜中に山中でガス欠したり、寝ずの強行突破日程だったり、結構な珍道中。
で、その酪農家のおっちゃんが「おう、ねーちゃん、牛乳もってけやー」ってとれたてのミルクをくれたんです。2リットルペットボトルにどぽーんと入れて。
その牛乳がですね、もうですね、めっちゃくっちゃおいしくてですね!!
帰ってから飲んで仰天して、近所の友達を秒で呼んで

これ!飲んで!牛乳だけど牛乳じゃないから!

牛乳だけど牛乳じゃないって何?

いいから飲んで!!

!!!
こ、これは、なんだ!
たしかに牛乳じゃない!

なんか牛乳じゃなくて生クリームじゃなくて
とにかくうまいもんだよね!!!(語彙力)

うん!これはとにかくうまいもんだ!!(語彙力)
二人して酪農家からもらった新鮮なミルクの美味さに感動しました。
味は「ノンホモジナイズド牛乳」に近いですが、なんかもっと美味かったんだよ。スゲーうまかった(語彙力)。
今は被爆回避のために牛乳も飲まなくなりましたけどね。
在りし日の思い出です。
「牛乳はストロンチウムとウランを含むと考えられるので飲むべきでない。」
— cmk2wl (@cmk2wl) 2016年10月4日
クリス・バズビー博士