水と油は交じり合う♪~クインカンクスという無茶振り

ホロスコープ

西洋占星術には、惑星同士の関係性(エネルギーの流れ)を見ていくときに「アスペクト」という手法を使います。

マイナーなアスペクトなのですが、クインカンクス(150度)というアスペクトがあります。
これがまた、クセが異様に強くて面白いアスペクトなのです。

自分のホロスコープにクインカンクスがあるかどうか調べたい方は、無料チャート – Astrodienst で作ってみてください!

アスペクト表の中にあるKの文字を時計回りに90度ひっくり返した形。それがクインカンクスです。

無理してこそ能力は開花する!クインカンクスの不思議な力

松村潔のアナザーワールド/vol.14 生命が持つ12感覚と占星術の12サインとの関係性
生命は7つの層でできており、感覚は12の区画でできているというのが基本法則だとして、この12の感覚は、占星術で使う12サインとも共通しているということは前にも書いたことがあると思うが、記憶がはっきりし

わたしの大好きな松村潔先生が 松村潔のアナザーワールド/vol.14 生命が持つ12感覚と占星術の12サインとの関係性 でクインカンクス(150度)についてこう言及されました。

変則的な角度として、占星術で有名なのは150度などがある。これはもともと自然に持っていない要素を、後天的に訓練したり修行したり、無理したりして作り出すことを示している。努力や無理押しという角度であると考えてもいい。自然体では絶対に手に入らない。

松村潔のアナザーワールド/vol.14 生命が持つ12感覚と占星術の12サインとの関係性(ページ2)

あ~。わかる。
わたしも月と冥王星のクインカンクス持ちなので、「何が『無理しないで』だ!人生には無理しないと手に入らないものがあるだルォ!?(巻き舌)」って無駄にブチ切れてしまう面倒くさい習性がございます。

怖いオバチャンに「無理しないで」は禁句なんで、よろしくお願いいたします。「無理しないで」と心配するあなたの優しい心は伝わりません。めんどくさくブチ切れられるだけなんで、「無理してない?大丈夫?」という気遣いは何卒ご遠慮いただけると幸いに存じます。

いいかっ!アタイは無理してでも自分の限界に挑戦して乗り越えて熱く生きるんだよッ!!無理するからこそ新しい世界が開けるんだよ!!新しい自分に出会えるんだよ!!そこに無かった可能性が開けるんだよ!!人生はな!無理してナンボだろッ!!気合だ!ダーーーッ!!!(うわあ、超絶面倒くさい…)

そう、この水と油を無理やり混ぜようとする無茶振り。オポジション(180度)だったら「水と油だから混ざらなくて当然です!フンッ!」と 素直に対立して終わるところを、クインカンクス(150度)になると「混ざらない!?あきらめんな!やればなんとかなる!!努力と根性と継続だーッ!!」。まさに地獄の様相♥

「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」なんて合理性のかけらも見あたらず「白い猫だって黒い猫に見ようとしたら見えるんだよ!!」っていう理不尽な世界。しかも、使いこなせば実際に白が黒に見えるようになったりすらする。それがクインカンクス。

つまり、使いようによっては「人にはまねできない能力」「普通の人にはできないことができちゃう能力」が身に付くアスペクトなんですネ。

もちろん、熟練しないと使いこなせない難度の高いアスペクトなので、ちゃんと使うように意識して訓練する必要があります。ありのままの自然体じゃダメなのです。
アナ雪なんて全否定してやんよ!無理してナンボだルォ!(また面倒くさい…)

例えば、牡羊座から見るとクインカンクス(150度)は乙女座です。松村氏は以下のように述べます。

世界の始まりの牡羊座の自我感覚と、おとめ座の視覚は150度の関係で、そもそもはあまり関係しない。牡羊座は意味がなくても押し込むし、おとめ座は排他的なので、それは受け付ける気がない。
牡羊座と共鳴しているのは、120度関係の、しし座の「熱感覚」や、いて座の「運動感覚」だ。しし座の次のおとめ座は、熱が冷え切っており、主観的な要素が混じってくることを嫌う。
それでもあえて、世界の均衡、すなわち12感覚の均衡を崩してまで、牡羊座が強い主張を押し出すと、やがてはおとめ座の視覚に亀裂が生じる。見たことがないものが目の前にいるのだ。それはおとめ座の防衛心を激しく傷つけるので、驚愕とか恐怖を生じさせる。

松村潔のアナザーワールド/vol.14 生命が持つ12感覚と占星術の12サインとの関係性(ページ2)

ここでシュタイナーの12感覚の分類が出てきたので、まずそっちをまとめますね。

シュタイナーにおける12感覚の分類

牡羊座自我感覚
牡牛座思考感覚
双子座言語感覚
蟹座聴覚
獅子座熱感覚
乙女座視覚
天秤座触覚
蠍座生命感覚
射手座運動感覚
山羊座均衡感覚
水瓶座嗅覚
魚座味覚

これがシュタイナーによる12サインと12感覚の対応表です。

月と冥王星の不可能な調和を可能にする(えぇー…)

さて、わたしのホロスコープでは月(牡牛)と冥王星(天秤)でクインカンクスが形成されています。あと6時間ほど生まれるのが遅かったら海王星も入ってYODになってたところです。わあー!

月と冥王星がクインカンクスという関係は、一見自然にも見えます。
だって、月と冥王星、どう考えても交わりあえないでしょう。無理でしょう。お互いに興味関心を持つことすら、難しくないですか?

だって、一番地上的な星と一番天上的な星なんですから。お互い無関心でも、まあ当たり前っちゃ当たり前だよな、うんうん。

――って話なんですけれども、それがクインカンクスで結びついてしまうと厄介な話にもなってしまうわけで。蛍と父さんの複雑な気持ちも、僕には、わからなくもないわけで。

ただ無関心でいれば済むのに「いや、お互い何とかしてわかりあおうぜっ!!」というあの「無理してでも限界に挑戦してでも、つかむんだよアタイは!!」パワーが生まれてしまいます。ヤダァーめんどくさーい!

逆に考えるんだ

だけど、待って。これはすごいアスペクトだぞ?
エメラルド・タブレットがいうところの「天にあるものは地にもあり、地にあるものは天にもある」を体現する配置ですよ。

だって、ソフトアスペクト(トラインやセキスタイル)なら、もう感覚だけで調和しちゃえるのですよ。だから、もうほぼ無意識に違和感なく「できちゃう」。「えーそんなの普通にパってできんじゃーん」と何の努力もなく成し遂げられてしまいます。

しかし待ってくれ。それだと世の中の「調和しない」人たちには理解できないんだ。ソフトアスの人たちが感覚のみでできちゃうことが、そうじゃない人にはわけがわからないのですよ!

そこで我らがクインカンクスの出番です!(テッテレー!
クインカンクスは時間をかけて手間をかけて努力してなんとかなんとかなんとかして限界を超えて、本来ならば分かり合えないところをわかりあうんです。

「天にあるものは地にもあるよ」
それを感覚でつかめる人は「うん、だよね」とすんなり受け取ります。
しかし、受け取れない人もいます。「天にある太陽も雲も、地にはないでしょうが」と。

そこを説明できるようになるのがクインカンクスの力なのです。
だって、自分だって元々は理解できなかったのですから。

「そうだよね。天にある太陽も雲も、地にはないかもしれない。しかしながら、まぶしく輝く太陽のような人もいれば、変幻自在の雲のような人もいる。その人たちは天にある力を地に降ろしている、地上で天を体現している存在だとは言えないかな?」

何の努力もなくなしとげる天才は、人にそれを上手く説明できません。
だって自分にとってそれは「普通」なんだもの。できて当然なんだもの。

ですが、努力して困難の末に勝ち取った人には、それがいかに難しい道か身に染みて理解できます。だからこそ、理解できない人の気持ちもわかります。理解できない人がなぜ理解できないのか原因もわかります。

すなわち、クインカンクスを使いこなす人は「素晴らしい師になれる可能性」を秘めているのです。天才名プレイヤーにはなれないかもしれないけれど、名監督になれる素質があるのです。

熟練しないと使いこなせないアスペクトだから、自然とこなれてくるのは年を重ねてからになるでしょう。すなわち、若さを失ったときにこそ輝いてくる才能に恵まれているとも言い換えられます。ちゃんと使いこなす(反復努力する)こと前提ではありますが。

つまり、無理して努力して乗り越えていくクインカンクスは、素晴らしい!!!

牡牛座の思考感覚はスピリチュアルな真理への道を示す

ところで、先ほどシュタイナーの12感覚をご紹介しましたね。
わたしのホロスコープでクインカンクスを作る一つの星、牡牛座の月は「思考感覚」に対応します。

おそらくもっとも理解が難しいと思われるのは、牡牛座の思考感覚だ。その理由は、多くの人が思考を自分と勘違いしているからだ。正確に言えば自分と思考を同一化している。

グルジェフの言う自己想起というのは、何かに自己同一化して自分が不在になっている現実を見つめることで目覚めていく訓練のことだ。
わたしは疲れている。しかし疲れているのは身体であり、わたしは疲れていない。身体は自分ではない。感情は自分ではない。そして思考は自分ではないというふうに自己想起を奨励するのは、サイコシンセシスのアサジョーリだ。(中略)

狼と走る哲学者マーク・ローランズは、「考えることをやめると思考がやってくる」といった。ランニングしていると、無心になることが多く、すると思考がいきなり飛び込んでくる。これが思考感覚の本来の働きだ。

夢を使って宇宙に飛びだそう  P123~126 太字強調は記事作成者による

はあはあ。これは仏教の伝統的な瞑想法であるヴィッパーサナー瞑想にも通じることですね。考えていることをただ眺めることで、「自分は思考ではない」を体得していくのですから。

正しい生活(正命)、正しい見方(正見)、 正しい思考(正思)について言えば、間違った生活や間違った見方、そして間違った思 考をしている人に、悟ることがどうしてできるでしょう? (P219)

腹が立った時は、深く内面を見つめるようにしてください。
なぜ私たちはそうしているのでしょう?
私たちは何を証明しようとしているのでしょう?
私たちはそこから何を得るのでしょう?
何かをする時はいつでも、私たちは何かを期待しているのです。
すると……、私たちは腹をたてることで何を得るのでしょう?(P32)

Q. 自分が考えていないということを、どうしたら本当に知ることができるのですか?

A. 本当に観ている時、あなたは考えていないのです。気づきが強くなると、考えるのは難しくなります。気づき(マインドフルネス)というのは現在にマインドフルであることです。しかし、考えることというのは、過去か未来について考えること。あなたは現在について考えることはできないのです。本当にマインドフルである時、そこに思考の存在する余地はありません。あたかも闇夜のようなもので、そこに突然、稲光がひらめき、あなたがそれを見るや、稲光は消えてしまう。その瞬間には、あなたは想像をしてはおらず、本当にそれを見て、経験している。物事が起こってみると、それは想像とは非常に異なっているわけです。 (P220)

ウ・ジョーティカ『自由への旅』
ウ・ジョーティカ『自由への旅』
ウ・ジョーティカ師(Sayadaw U Jotika) "A Map of the Journey" 本文の全訳です。

牡牛座というのは一般的に「物質的」なサインとみられます。メッチャ地上的だと思われています。
ですが、このシュタイナーからはじまる松村氏の考察やサビアンシンボルなどを見ていると、その「思考」の道は物質的なレベルでとどまることももちろんできますが、思考を使って精妙なる真理の道に至ることもできることがわかります。

道は一つではない。
スピリチュアルな法則でよく言われることですが、西洋占星術にもそのエッセンスが見えるのです。牡牛座の霊的な旅は「天に近づきたいなら、地に降りること」なのです。

天秤座の触覚は、簡単に次元を超えていく

わたしのホロスコープでクインカンクスのもう一端を担うのが、天秤座の冥王星です。
天秤座はシュタイナーの12感覚では触角にあたります。先の記事で松村先生は天秤座の触角についてこう述べています。

おとめ座の視覚とてんびん座の触角を切り離すのは比較的簡単だ。
目をつぶりじっとしていると、触角はどんどん拡大し、自分の身体という視覚的に確認できる領域から大きくはみ出す。身体がどこにあるのかわからないと思う人は、たくさんいるはずだ。

こういうことを書くと、笑うかもしれないが、触角はどこまでも拡大することが可能で、たとえば金星に触ることもできる。
「昨日の夜、土星をねぶってきました」と言うと、そうとうおかしな発言だが、おとめ座の視覚から切り離して、てんびん座に暴走してもらうのは難しくない。

松村潔のアナザーワールド/vol.14 生命が持つ12感覚と占星術の12サインとの関係性(ページ2)

うーん、触角、すごい多元的ですね。
訓練さえすれば、すぐに他次元に行けちゃいますね。

この話で思い出したのが、松村先生の 精神宇宙探索記 での以下の部分。

<ある人がエーテルセックスというのをしている、と言っていました。彼女には、忘れられない男性がいて、自分のツインだと思っています。色々なツインの文章を読み漁り、独自の解釈をしていて、自分が精神的に成長した時、その人が迎えに来てくれると信じていて、それがそろそろではないかと思っているようです。彼女は時々、その彼の存在を近くに感じるそうです。そういう時に、彼とエーテル体の領域でセックスをするそうです>

ここでは相手の男性が物質的に戻ってくると女性は信じている。この段階でエーテルセックスの意味をなさなくなる。それは単に代替的な手段、性的妄想を抱いたことにすぎないからだ。
(中略)
実際に本人が物質的に来てほしい。エーテル的な領域でセックスするのは物足りないと思っているのだ。本来なら、実物の本人はずっと来なくていいと思うべきなのだ。

精神宇宙探索記 ―変性意識を使って訪れた星雲界で見つけたものとは― P225

これも多元的にエーテル体でセックスをしているというならば天秤座の触覚を三次元から解き放っているということになりますね。

多分、この話を読んだ方は「うわぁ…ちょっと精神ヤバくね?行っちゃってるわぁ…」と引かれたのではないかと思います。この女性、どこか危ういというかアンバランスに見えますよね。
スピリチュアルにバランス悪くハマると、この人のように統合失調症っぽくなっちゃうんです。

天秤座はその「天秤」というモチーフがど真ん中で示すように「バランス」のサインです。
牡羊座から乙女座までは個人的な力の発達を目指してきたのを方向転換して、他者との関係で得られるもの、その可能性を探っていくことになります。そのスタート地点が天秤です。

天秤座というと「バランス感覚に優れて上品でスマート」というイメージがあるかもしれません。ですが、サビアンシンボルを見ていくとそれは仮面であったことに気づくでしょう。外から見ると白鳥のように優雅に見えても、水面下では足をバッタバッタしてあがいているのです。

当然ですよね。だって今まで乙女座まででやってきた積み重ねから方向転換して全く違う世界に飛び込んでいくんですもの。そりゃあ大変ですよ!牡羊座みたいな大変さがあるんですよ。

天秤座のバランス感覚は、もうメッチャ一生懸命バランスとろうとして気を遣ってるからこそなんです。努力して意識して勝ち得ているものなんです。逆にいうと、危ういバランスなんです。

わたしは自分の持ってる天秤座冥王星って、すげーバランス厨だなって思うんです。それもむべなるかな。余裕綽々に見えても実は必死でバランスを保ってるのですから。余裕!ない!です!

多元世界を簡単に行き来できてしまう天秤座の触覚は、簡単に心身のバランスを崩すきっかけにもなりうるでしょうね。だからこそ、坐禅は目を完全に閉じてしまわずに行うのでしょう。うっすら目を開けて半眼で行います。

坐禅をする時、目は開いています。顎を引き、まず、まっすぐ前方を向いたまま、視線だけを約1メートル前方に落とします。そうすると、自然に、目は半分開いた菩薩の半眼状態になります。目を閉じると消極的になり、余計な妄想がわいてきますので、閉じないで下さい。

坐禅入門・坐ってみる : 臨済・黄檗 禅の公式サイト

目を閉じると乙女座の視覚と天秤座の触覚が切り離され、触覚は三次元にとどまらずに自由に広がります。ですが、この触覚の暴走は余計な妄想(禅病)につながりかねません。

視覚を切り離す、つまり目を閉じて行う瞑想でも、瞑想したあとは注意を払ってバランスを取りもどす必要があります。だから「すぐに起き上ったりせず、少しずつ体の感覚を元に戻しましょう(ちゃんとグラウンディングをしましょう)」というのです。

わたしは瞑想会などのグラウンディングで、手のひらをこすった後に腕や身体をさする方法を用いることがあります。これは、触覚を地上(三次元)に戻す行為なのです。瞑想で三次元を離れていた感覚を、また地上にバランス良く戻さねばならないのです。

おまけ:スピにはまって統合失調症にならないために

この松村氏の記事で「安全にスピリチュアルな世界を探求をするために非常に役に立つ情報」が書かれていました。なので、最後にご紹介します。

こことは違う世界に行くには、この12感覚を目的の世界に全部同調させると良いわけで、中途半端に今までの世界に感覚のいくつかを残し、残りを目的の世界にシフトさせると、文字どおりの統合失調になり、安定した生活はできないことになる。

松村潔のアナザーワールド/vol.14 生命が持つ12感覚と占星術の12サインとの関係性 ※強調は記事作成者による

マンデラ・エフェクトいじる時もそうだけど、スピ系はまって精神のバランス崩す人っていらっしゃるので、気を付けてくださいね……。スピって親しみやすいだけに危険な一面もあるんですよ。

時折、「わたしのガイドがNozomiさんにこれを伝えろっていうからメールします!」ってコンタクトをしてくる方がいらっしゃいます。しかし、それは9割方「アンタそれただの禅病ですやん」ってケースです。

そういう方々を見ているがゆえに、わたしはスピリチュアルな世界の探求の危険性も痛感するのです。本当にそこらへん、慎重にバランス取っていただきたいと熱望する所存であります……。グラウンディング、大事ですよぉ~涙

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