海王星が導いてくれるスピリチュアルな世界

ホロスコープ

ホロスコープで海王星の意味するところ

わたしは以前、 ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆ で海王星をこう説明しました。

海王星は、不思議ちゃん電波担当です。
占いやスピリチュアルなどの神秘的なことに関連するエネルギーです。
魔法のようなシンクロを上手くポンポン起こしちゃっても「えー別に、毎日そんな感じだけどぉ~」なんて軽く言い放っちゃう人は、大体海王星がガッツリ効いたホロスコープの持ち主です。
海王星が上手く出ると、神秘や霊性の大いなる海へつながることになります。
あんまりよろしくない感じで出ると、だらしなくなりがちです。金星や火星が厳しい形で絡むと、ヤリマンやヤリチンになったりします。

ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆

イラスト(擬人化)ではこう描きました。そして「イラストでもメンヘラっぽく描いているのはわざとです」と。ちょっとひどい扱いですね。

さて、そんな海王星。あなたのホロスコープではどんな位置にありますか?
自分のホロスコープチャートを知らない方は、まず作ってみてください。自分の星を眺めながら読んだほうが楽しいと思います。

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ホロスコープとは占星術で使う出生時の天体を配置した図です。そこからあなたの性格、相性、運命までも読み取る事ができます

メトロポリタン占星学研究館でちょちょっと生年月日を入れたら、簡単に作れますよ~。

さてはて。
ホロスコープで海王星がある位置というのは、物質的観点から見ると「あんま上手くいかないポイント」だったりします。なんで上手くいかないかというと、そこでは夢見ちゃうんです。ドリーミン♪

まあ、浮世は世知辛いですからね。夢でも見なきゃやってらんないわよね!
現実ばっか見てたって心に癒しや潤いがないと生きてけねんだよコンニャロー!って意味では大事です、ドリーミン。

射手座世代のドラゴンボールと山羊座世代のワンピース

どんな風にドリーミンか。その例をドラゴンボールとワンピースで例えてみましょう。オイラ、基本オタクだからよ。

1970年1月4日~1984年1月19日生の人は海王星が射手座にあります。
この世代って、ドラゴンボール世代だと思いません?

ドラゴンボールって冒険なんですよ。
どう冒険かというと、闘うことでドンドンドンドン強くなるんです。
天下一武道会で優勝した後には元気玉が使えるようになって、果てにはスーパーサイヤ人になっちゃうんです。冒険によって、ドンドンドンドン、自分(個人の能力)が進化していくんです。新しい世界が開けていく。「オラ、ワクワクすっぞ!」なんです。

一方、1984年1月19日~1998年1月29日生の人は海王星が山羊座にあります。
この世代って、ワンピース世代だと思いません?

ワンピースもドラゴンボールと同じく冒険の物語です。
ドラゴンボールではキャラがどんだけ強くなったかが一番問題だった。でも、ワンピースはそんなふうには語られない。

ワンピースがどんな風に語られるか。それは「絆の素晴らしさ」です。
どんな困難に遭っても仲間と力を合わせることでそれを越えていく。ワンピースファンが語る時には必ず「仲間」というワードが入ってきます。絆が大事なんですね。すなわち「組織」というものがなくてはならないファクターなのです。

ドラゴンボールでは組織は添え物に過ぎない。それよりも孫悟空が、ベジータが、クリリンが、古い殻を打ち破ってどんだけ強くなったかが大事。
ワンピースでは個人の能力の向上は添え物に過ぎない。それよりも、ルフィが、ソロが、サンジが、チームとしてどれだけ強い絆で結ばれているかが大事。まさに「ウィーアー!」

これって、実に射手座と山羊座の違いを如実に表していて、スゲーおもしれーなーと思うんですよね。

もちろん、それぞれの世代でもドラゴンボールもワンピースも興味ないわーって人はいます。しかし海王星は世代の意識深くに横たわるエネルギーなので、個人個人の嗜好よりも、もっと大きな「世代の空気」が大事なんですよ。

そういう意味で、この世代でヒットした二作品の性質の違いって、意外とバカにできないんですよね。個人的には嫌いだったとしても。

射手座ドラゴンボール世代(1970年1月4日~1984年1月19日生)はとかく「外の世界に出て行って冒険して個人の能力を磨いていけば人生なんとかなる」という現実離れした夢を見がちです。
だからこの世代は自分探しにバックパック一つもって世界を放浪してみたり、自分磨きして新しい自分に出会えば素敵な人生が訪れるだなんて(他の世代から見ると)アホな夢を見るのです。

対して、山羊座ワンピース世代(1984年1月19日~1998年1月29日生)は「仲間」とか「組織」とかに異様に夢を見ます。「個人的なことは政治的なこと」と、個を大切にしたフェミニズム。その動きにバックラッシュが起きたのも山羊座海王星時代だし、「結婚したら専業主婦になりたい」という保守的な女子が増えたのもこの世代。
すなわち、個人の力で人生を切り開こうとするのではなく、仲間と力を合わせて何か一つの目標をもって立ち向かえば何とかなる!だなんて(他の世代から見ると)アホな夢を見るのです。

もちろん、他の世代には他の「夢見ちゃってるアホ」ポイントがあります。射手座と山羊座だけが特別夢見ているアホなわけではありません。例えば、水瓶座世代(1998年1月29日~2011年8月5日生)は浮世離れしたYoutuber的アホさが出てきます。

海王星が絡むと、どうしても「夢見がちなアホ」になっちゃうのです。

海王星のあるハウスはアホ製造機

さてはて、もう一度自分のホロスコープを見てみてください。
あなたはどのハウスに海王星が入っていますか?

さきほどの メトロポリタン占星学研究館 でホロスコープを出した方は、「ホロスコープの詳細」を見てください。

ホロスコープ作成:メトロポリタン占星学研究館

下の方にスクロールしていくと、「天体の位置」というコーナーがあります。

ここで、自分の海王星が何座の何度で、何ハウスにあるのかがわかります!

注:ハウスは生まれた時間がわからないと正確に出せません。出生時刻がわからない人は無視してください。

でね、この海王星の入ってるハウスでは、わたしたちはドリーミンになってしまいます。夢見る乙女になっちゃうのです。

例えば、海王星が7ハウスにある人は周りからすると
「は!?え!?なんでそんな人と結婚しちゃうのお!!?」
って人と結婚しちゃったりします。

そして、周りの人から見ると明らかに「いや、それは違うだろ。目を覚ませ」という幻想をパートナーに対して抱くのです。他の人が見えているパートナーの良いところも悪いところも、明晰にはわかりません。

海王星が2ハウスにある人は「そんなもんに金出してどうすんだよ」ってものにお金を出して「これこそが資産になるんだ!」とか信じてたりします。なんでも身につかないあぶく銭にしてしまう名人です。(反対の8ハウスでも不労収入や投資に夢見る危ない人になる可能性があります)

わたしは5ハウスに海王星があるので、恋愛に関してアホになります。どこまでも相手に惚れこんでしまって、結局地に足のついた関係にならないので安定しません。そして「恋愛をしようと努力する」とかも意味がわからない。だって、恋って、いつの間にかどうしようもなく惹かれあっちゃって気がついたら落ちてるものでしょう?(つまり、海王星の作用で「正気」ではないのである)

そうやって、海王星のあるハウスは「アホ」になります。地に足がつきません。
だからこそどこまでもふんわりと美しく、夢は醒めないのです。
もちろん周りから見たら「アホやろ」の一言。海王星は「呆け」の星でもあります。

海王星は、スピリチュアルな世界の入り口

海王星を使って夢を見て、現実で上手く行くのか?
いかねーよなーアハハハハハ(ヤケ)

だって、海王星が絡むと「くもりガラス越しで物事を知覚する」状態になっちゃうんですよ。みんなはクリアガラスで当たり前にはっきり見えてるものが、ぼんやりしか見えなくなっちゃうんです。

海王星が絡んでない時

海王星が絡んだ時

どっちが現実的に上手くいくかつったら、もう一目瞭然ですよね?

こんな風に海王星の特徴を挙げてきましたが、たぶん多くの人が
「えー海王星ヤダー!いらなーい!」
という印象を持たれたのではないでしょうか。

しかし待ってください。海王星は大切です。海王星のボンヤリ作用がないと、人生で辛くてしょうがない時にマトモに現実を見すぎて心が折れてしまったりします。
時には現実逃避だって大事なのです。「一時だけしのげば何とかなる!」って場面だってあるんですから。冬を耐えれば春が来るのですから。

海王星は麻酔なんです。
麻酔を打たれると麻痺しちゃって現実がよくわからなくなる。だけど、麻酔を打ったおかげで思いきった大きな手術もできるのです。麻酔がないとあまりもの大きな痛みに耐えられない。

そして、このブログを見ている時点であなたは多かれ少なかれスピリチュアルに興味のある人なはず。
海王星はスピリチュアルな能力に大きく関わってくる惑星です。霊能力の強い人は海王星を使うのが上手いです。瞑想に深く入るのが上手い人も、海王星とつながるのが上手い人です。高次からのヴィジョンやメッセージ、インスピレーションを軽くホイホイ受け取れちゃうのも海王星の力が発達している人になります。

海王星によって夢を見て現実は上手く行かないと、「どうしてこんなに世界は理不尽なのだろう」という体験がもたらされます。
この苦悩が深ければ深いほど、目に見えない世界へのいざないは強力になります。だって、目に見える世界に答えがないのだから、形而上学に目を向けるしかないでしょう?

ある程度の夢と現実のギャップこそが、精神性の成長を促してくれます。
そういう意味で、海王星がもたらすドリーミンな状態は冷静な第三者からするとバカバカしい下らない幻想でも、本人には霊性の成長、精神の高みへといざなってくれる1ステップなのです。

もっと大きなヴィジョンで語るなら、海王星は溶解の星です。すべての境界を溶かしてしまいます。だからボンヤリするのです。
これは、究極には全てを一つにしていきます。男と女を溶け合わせ、善と悪を融合することで争いをのみこみます。一つに溶けあえば、相手は実は自分だったことがわかります。

海王星のエネルギーはたしかに物質的な現実には役立たずだろうし、社会的な成功にもつながらないかもしれません。
だけど、深いところでスピリチュアルにあなたを導いてくれます。東洋の占術でいうところの空亡的です。

海王星のあるサイン、ハウスは「自分がスピリチュアルな世界と結びついていくには、どこをきっかけにしたらいいのだろう?」ということを教えてくれます。

例えば、先ほどの7ハウス海王星の「なんでそんな人と結婚しちゃうのぉ!?」な人。
こういう人は、なんでかよくわからんけど(しかも周りの人はわかってるようだけれど)思うようにいかない結婚相手に「どうして?」と理不尽な経験をしていくことでしょう。それによって、「世の中には自分の思考を越えたところで動く何かがあるのだ」ということを肌身で感じるのです。
(もちろん7ハウスの海王星が必ずしも結婚相手を示すわけではありません。「敵」という意味にもなるし「パートナー」という意味にもなるし、もっと大きく「自分と他者の関係のバランスを取る(理性による自我の調整)という課題」という意味にもなります。その出方は人それぞれです)

そうやって悩むことで、占いに触ってみたりスピリチュアルな前世が気になったりすることでしょう。相手には理屈や常識や正論が通じない。現実が上手くいかないと神にすがってみる気になるものです。

そもそも、常識や正論が通用するところでばかり生きてしまうと、人間は傲慢になりがちです。

↑こういった視点からすると、「いつでも正しい自分」というのは悪魔への第一歩だということが見えてきます。危険です。

海王星の示すものは、大体社会規範に照らし合わせると正しくないです。「アホ」と書いてきたのもそのためです。だけど、そのアホになっちゃう自分、正しくない自分を受け入れることなしに生きてると、「正義という名の棍棒で悪とみなしたものの頭を打ちのめす快楽に溺れてしまう」的な罠にはまってしまいます。

海王星がきいているエリアで、ガツンと現実的に上手くいかない(正しい認識・判断の出来ない)自分を味わうというのは、魂を成長させるステップなのです。

それでようやく「自分の意志でなんとかなる」という傲慢さを手放し、もっと大きな世界の理、もっと大きな存在に自分をどうしようもなく委ねなければならないことがあるというサレンダー(明け渡し)の必要性を実感できます。

個の力(意志)を手放してどうしようもなく降伏することで、大いなる解放、幸福を味わうのです。法悦、至福の境地。自分はちっぽけな存在などではなく、とても大きなものとつながっているのだ、という感覚を得て孤独感を癒す(溶かす)ことができます。
海王星が究極的に味わわせてくれるのは、そこなんです。「アホ」は仮面に過ぎません。

トランスサタニアンにはラブラドライト。

最近よくラブラドライトのブレスをしてるんですが、それもこの記事を書く流れの一つなのかな~と思います。すべてはつながっている。

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