わたしは西洋占星術のホロスコープチャートを、素晴らしいツールだと思っています。
なぜなら、「自分の内側にある宇宙の秘跡」をわかりやすくたどれる道具になってくれるからです。
「ホロスコープって何?」という方は、ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆をお読みください。
「宇宙」って言われても、ぼわんとしてて意味がわからないです。
スピリチュアルに「すべては一つである」とか「あなたは小宇宙である」とかいわれても、なかなかぴんとこないです。
ホロスコープは、最終的には宇宙へとたどり着くために、星をわかりやすく分割して高次へのはしごをかけてくれます。
はじめは教科書通りの読み方をしていてもいいのですが、もっと深く「内なる宇宙」を感じていくためには、その元々の意味、象徴性が大事になってきます。
メルマガ読者の方から、こんなメッセージをいただきました。
このところのホロスコープの記事に触発されて、ホロスコープを見直しています。
簡単に調べられるところの記述だけを参考にしていると、全くピント外れになったりもしますが(月星座天秤→オシャレやメイクが大事・優柔不断・人付き合い得意大好き)、そうではなくてサインが指し示す抽象的なものが自分の中でどう具現化しているのか探る作業が絶対に必要だなと今更ながら実感しています。
そう!本当にそうなんですよ!
本やネットに書いてある「月○○座だとこうなる」みたいなのって、参考にはなるし完全に嘘なわけじゃないんだけど、「んん???」ってなるんですよね。「いや、自分は違うッス」っていう。
例えば、同じ金星5室でも「趣味楽しいッス!」「恋愛してると自分になれる♪」「子育てしてると嫌なこと忘れられる!」←こんな感じで人によって現実での出方は変わるんです。
だから、「そもそも金星ってなんやねん」「5室って何を示してんの」ってレベルで理解してないと、深く読めないんですよね。
すなわち、象徴性を深く読み込んでいけば、より星の声が聞こえてくるようになるのです。
そして、人生に現れた人物や出来事が「結局は自分の宇宙(星)の一部だった」ということも理解できます。やがて、究極にはワンネスにつながっていくのです――
「金星12室の人は不倫体質」って本当?

金星が12室にある人って「不倫しやすい」とか言われます。金星は恋愛中の女性を示すので、「恋愛中の女性が隠れた場所にいる→表ざたにできない恋愛→不倫」と、こう読んでるわけですね。
このリーディングが間違いなわけではないです。自分の金星を「そういう使い方」すれば、女性なら不倫ばかりに縁があったり、男性なら「妾」的な女性、正々堂々と付き合えない女性とばかり縁ができるようになるでしょう。
で、わたしはその「金星12室」です。
不倫してるかって? いや、全然。なんでこんなご時世にそんな訴訟リスクを負わなきゃならんのだ。
不倫はしなくても、やっぱり金星12室
でも、「わたしって、金星12室だなあ」とは思います。
12室っていうのは「隠れているもの」「目には見えないもの」という意味があります。魚座を象徴するハウスなので、もうこの世界を卒業しつつあって、物質として形を保っていられないんです。だから「見えない」。
そう、金星12室は「目に見えない物質世界には存在していないものに快楽を覚える」という出方もするのです。
ズバリ、二次元オタクです!!!
三次元の男の人よりも、二次元(アニメ・マンガ)の男の人のほうに夢中になる。だって、彼らは物質化していないから!!!肉体がない相手、大好きヒャッホー!!!!
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サムライトルーパーの輝煌帝伝説の当麻のカッコ良さったら、もう、村瀬、村瀬修功超神!!!!って崇めるしかないですよ。美しい。美麗。ひれ伏すしかない。 ちなみに村瀬さんはガンダムWのキャラデザもしています。
クラス1のモテ男小笠原君とグランゾートのラビ、どっちが好きかって聞かれたら確実にラビのほうがカッコイイって思ったもんな…。根まで二次コン。

12室金星だと「目に見えないからこそ好き」なんですよね。2室金星や5室金星の二次オタだと多分具現化するでしょう。フィギュア集めたりグッズ買ったり、自分で作りだしちゃったりして、「物質」として愛でることが快楽になるでしょう。
でも、わたしにとって物質化した時点でもうそれは快楽(12室金星)ではないんです。
だから、わたしはグッズは全く買いません。電子書籍のほうが物がなくて楽だし、フィギュアなんて置いてたらホコリがたかって掃除が大変だから嫌です。ポスターもはらない。ヒプマイのアルバムもMP3ファイルで買います。形(物)は無くていい。特典とかまじいらない。
――あるオタと話していた時。

推しが液晶から出てこないって切なくね!?
出てきてよ!って思うよね!!

エッ、液晶から出て来たらそれもう三次元じゃん
リアルになったら現実だから欠点も出てくるよ
液晶から出てこないからこそいいんじゃん!!
本当にわたしは12室金星なんですよね。非物質こそが至高。
だって、どんな二次元キャラでも三次元の世界に来たら結局は二元性にとらわれることになるから、良いところも悪いところも出てくるんだもの。二元性つら。物質化しないほうがいいに決まってる!!!
そして、わたしがつくづく「12室だなァ」と思うのが
推しのことを他者に対して語れない
という性質です。
ダメなんです。もう言葉に出した時点でそれは物質世界に存在を投げ出すことになるわけですよ。あんま形(言葉)にしたくないんですよ。つまり、メチャクチャ恥ずかしいんですよ!!!
もっと言うなら、液晶の中の推しを見ていることすら恥ずかしい。
「アッ、アッ、カ、カッコイイどうしよう!!」と気持ち悪くクネクネしてしまって、直視できない。アホか。
できれば推しは大人しく脳内に納まっていてほしいです。安易に物質化しないでほしい。カッコ良すぎて困るから。直視できない。無理。
目に見えないものが好きという意味では「占いやスピリチュアル好き」という出方をする人もいるでしょう。金星12室だと仕事にするってよりは、趣味でひそかに楽しむ方がシックリ来る感じ。
わたしもはじめは人様に星見をするだなんて全然考えてなかったんですよね。だって、わたしにとっての星話は基本「深夜の女子トーク」でしたから。上の人(ガイド)が「いいからやりなさい。ホロスコープを専門に見るのが嫌ならオプションでいいから」って言うからやってるだけでよ。
金星12室を物質化するとダークサイドを見る
こういった金星12室の性質を自分で引き受けないで他者に投影する、もしくは他者との関係で再現していくと、割と現実世界ではヤバめなことになったりすることもあります。先にあげた「金星12室の女は不倫をする」もその一例です。
自分が他者との関係のなかで「金星12室だな」と思うのは
付き合う男性がヤンデレ化する
下手すると猫(オス)までヤンデレ化するということです。
12室というのは「見えないもの」「隠れた存在」という意味で、刑務所や病院のような「社会と隔絶された収容所」のようなものにも結びつくとも言われてきました。
人は自分の経験を「ふつう(ノーマル)」であると考えます。正常性バイアスというやつです。ですから、わたしも人に「ふつう」に自分の経験を話すとギョッとされます。

いやー男の人ってさー
なんかすぐ
「お前を誰の目にも見せたくない」とか
「このまま監禁したい」とか言うよねー

言わねえよ。
普通の、いや、むしろ爽やかキャラだったはずの男性が、わたしと付き合うとなぜか束縛しいのヤンデレと化していく。

恋愛免許証の結果でも、「コミュ力が高すぎて誰とでもすぐ仲良くなるので、相手は不安になって束縛する」と言われる始末。
「凪のお暇」のゴンさん女バージョン的な感じなんか……


いや、思わせぶりなつもりはないよ。ただ思ったことを口にしてるだけだよ。
わたしにとって世界の男性は7割くらいイケメンだから「わーカッコイイねー」ってフツーにゆってるだけだよ……(そして多分そういうとこ)
いや、でもイケメンであることってそんなに価値ないじゃん?顔が好きだから相手に惚れるとか無いじゃん?男は筋肉中身でしょ?カッコイイと思っても恋愛感情あるかっていったら0だし。「○○のこと大好き!愛してるー!」って言っても、友達として好きって意味で、異性として見てるって意味では全くないんですけれども、ええと、うん。多分、そういうとこなんだろうな……


で、結局この「誰にも見せたくない、ふれさせたくない」「このまま監禁できればいいのに」っていうのは、実に、金星12室的なんですよね。
「いや、君そんなキャラじゃなかったでしょうが!」って男性までヤンデレ化してしまうのはわたしがその相手との間で金星12室を体現しているからなのです。わたしは監禁したくなる女なのです。うわあ……自分で言ってて引くわぁ……。
酷い話ですが、わたしと一緒にいるとオス猫すらヤンデレ化するんです。トイレに入ると「僕も入れろー!」と扉の外でニャーニャー怒られます。風呂に入っても「僕も入れろー!」と扉の外でニャーニャー怒ります。ドラクエキャラのごとく私の後ろをついて回って、暇さえあれば膝に乗ってきます。もちろん寝るときも布団に入ってきます。いや、猫って、そういう生き物だっけ……? それもう犬じゃねえの?
なので、わたしにとって12室金星というのは、他者との関係で使うにはなかなかデンジャラスな性質です。やっぱ二次元とかオカルトとかにはまって非物質的に消費しておいた方が現実生活的には良いのかなと。
ちなみにわたくし、二次元ではヤンデレ属性皆無です。むしろツンデレやヤンデレキャラはめんどくさくてパスします。男性も、物質化さえしなければヤンデレ化することもないのです。非物質っていいねえ~。
とりあえず監禁はされたくないので、そこのところ一つ 、何卒宜しくお願いします。
12室は常識とか社会規範とか、そういう形ある確かなものが溶けちゃいますからね。12室にある星のエネルギーは、リアル三次元ではなく脳内や精神世界(非物質世界)で役立てていくと、スピリチュアル的にも現実生活の安定のためにも良いかと思われます。
かつて第12ハウスは、よからぬ意味が羅列されたハウスでしたが、これらは第12ハウスが本来示す、魂の自立ということが果たせなかった執筆者たちが書いた内容でした。
実際に第12ハウスで良くない出来事が起きるとしたら、その人にとって根本的に欠けた要素が、影のようにして第12ハウスで浮上してきたのだということを示します。
その一方で、感覚に依存しない魂の自立を真剣に考えている人にとっては、第12ハウスは果てしない解放と喜びが訪れる場所と考えてよいのです。
完全マスター西洋占星術 (The series of perfect master) P258~259