安定した生活をもたらす 素晴らしい土星の力

ホロスコープ

鳥飼茜「サターンリターン」に占星術師が物申す

ちょっと見過ごせない漫画があったので、取り上げます。「サターンリターン」です。

サターンリターン(1) (ビッグコミックス)
小学館 (2019-06-28)
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何が見過ごせないかって、この漫画は占星術(土星)を誤用しているからです。この漫画の説明にはこうかかれています。

【サターンリターン/土星回帰】
意味…土星の公転周期が約30年であること。そのことから占星術では、約30年に一度、人生での大きな転機が訪れると言われる。土星は「凶」の象徴であり、この時期に人は自殺しやすいとも言われる。

サターンリターン(1)

は?
サターンリターン=自殺? 土星=凶?
いや、ないわ。そういう間違ったこと簡単に言わんでください。

そもそも30歳前後で自殺しやすいって、何統計やねん。

ここ数年は20歳代、30歳代も 低下傾向にある。

年齢階級別(10歳階級)の自殺者数の長期的推移 厚生労働省

適当なこというにもほどがあるわ。漫画内のキャラが自殺する材料に占星術を薄っぺらい付け焼刃の知識で都合よく使うなドアホがー!!!
30歳前後の人が自殺しやすいなんて無いから!!99%は自殺しないから!!!サタリタのせいにすんな!!!

と、激おこプンプン丸で死語も使いたくなるくらい怒っています。
そして、深遠なる星の英知が誤解されていることが大変残念で、悲しいです。

サターンリターンは、太陽の自我「本当の自分って、こうなんだ」を目覚めさせるための必要な試練だからです。漫画みたいな扱いじゃ「えっ、30歳ってサターンリターン?自殺しちゃうの?怖い!」とか変な先入観を植え付けるじゃないですか!!んなわけないからーっ!!!

もしサタリタで自殺したやつがいるならそれは自分の太陽の本質を目覚めさせられなかった、試練を乗り越えられずにポシャる人間だったってこと。星のせいにスンナ!

一つ救いがあるとするなら、この漫画があんまり評判になってないっぽいことです。発売から1ヶ月以上経つのに、アマゾンレビューも2つしかない。twitter検索しても出てくるのはガチ星話ばかり。

よかったよかった。このまま話題にならないで消えていただければ重畳でございます。
サターンってそもそもエンタメ向きじゃないんですよね(セガサターン様の悪口はやめて差し上げろ)。売りたいならジュピター(木星)でしょう。商業的に受けるのは金星とか木星。

1000ピース ジグソーパズル ヴィーナスの誕生 マイクロピース (26x38cm)

ホルストがいくら土星推しでも、一番売れてる(知られている)のは結局「木星」でしょう。

Jupiter – 平原綾香(フル)

モーツァルトが作った交響曲だって、土星じゃなくて木星だし。

モーツァルト 交響曲 第41番 ≪ジュピター≫ ハ長調 ワルター K 551 Mozart:Symphony No.41
この曲、父親の部屋でよーくかかってたわ…

さて、サターンリターンは「本当の自分」を取り戻すために起こるもの。今まで培った来た価値観が親や環境から与えられたものに過ぎず、本来の自分のものではなかったことに気づく。古い価値観を一旦壊してから再構築するのです。
そして、サターンリターンを上手く乗り越えられれば、太陽(本当の自分)は本来の輝きを取り戻すのです!

逆にサタリタと向き合わないで自分の(深みに横たわる)影から逃げ続ける人は、その後30年間も「なんか違う。こんなの自分じゃない」というモヤモヤとした感覚から逃れられません。

人生には「ここぞ」という潮目を分ける勝負時がある。
それがサターンリターンなのであって、そこで多くの人が自殺するわけではありません!誤解しないで!!

確かに、「死ぬような目に遭う」のはサタリタあるあるです。
レイキの創始者の臼井甕男さんも57歳(2回目のサターンリターン)のときに禅師に悟りを得られない苦しみを訴え、こういわれます。

「それなら一度死んでごらん」

そして、臼井氏は死のうと思って断食にはいります。食を断って3週間目に、いきなりビビビッと来てレイキに目覚めるのです。

ジョンス・ホプキンズ病院やメイヨー・クリニックなどアメリカの最高位クラスの医療施設で「レイキ」が正式な治療プログラムとして次々導入され続けていることを知る - In Deep
ジョンス・ホプキンズ病院やメイヨー・クリニックなどアメリカの最高位クラスの医療施設で「レイキ」が正式な治療プログラムとして次々導入され続けていることを知る

死ぬような思いをして、生まれ変わる。
それがサターンリターンです。

土星を悪者にするのは、いい加減にしていただきたいものですね。
凶と思うから、暗い闇から抜けられないのです。この漫画のように。

中世時代からルネサンス期にかけての天文学研究の地位は、15世紀初頭の学者マクロビウス著「スキピオの夢註解」によって確立されました。スキピオの夢とは、紀元前一世紀に書かれたキケロの「国家論」第六巻に出てくる逸話です。

そのマクロビウスの「スキピオの夢註解」で土星はこのように記されています。
土星は単なる凶星ではなく、星の世界の入り口としての役割が強調されている」(世界史と西洋占星術 P73)

しばしば占星術の教科書の中で、特定の惑星を不幸な天体とみなす考え方があります。明暗は色どりかもしれないので、そんなに否定的な場合ではないこともありますが、問題は、特定の惑星を影にしてしまうことで、人生の中でその惑星に関わるところが暗く沈んでしまうことです。(中略)

例えば、土星をメランコリーや不幸、転落と考えた時、土星は10個のうちの一つですから、人生の中で10分の1は、必ずその人にメランコリーや不幸、転落が訪れます。(中略)

しかし、土星が不幸だという根拠はありません。本来土星は山羊座の支配星であり、冬至の作用もありますから、固める、または生ものを乾燥して干物にするような作用です。

骨と皮はどんな生き物にも必要です。安定した生活をするとか秩序のある生き方のためには、土星はまるで家の柱のような作用であり、土星を敵にしたとたんに、その人の生活の安定度は一気に崩れてしまいます。

つまり、その人の心の中で、安定というものを否定しているということになるからです。

土星が否定的に働くとしたら、間違ったところに固まる、または冷えるという作用が入り込んだケースです。寄生虫でいえば迷入です。柔らかくなければならない場所に冷えて固まる作用が出てくると、それは血管の内側が硬化したようなもので病気になってしまいます。しかし堅くならなければならない骨が流動的であったり、皮膚がいつまでも乾かないとしたら、それも良くありません。

必要なところでは土星はどうしても必要なのです。

トランシット占星術 P97~98

土星を上手く使いこなすと「成功を継続できる」!

土星というのは、木星がバキュームして吸い込みまくった事象を「これは必要」「あれは必要なし」と精査して、そのフィルターを通り抜けたものを「現実」として定着させます。

天王星から見るならば、新しい概念やより自由な発想を「これは必要」「あれは必要なし」とフィルタリングして現実的に採用できるものを取り込みます。

ゆえに、土星は「安定した生活がほしくて、長く人間関係や仕事を続けていきたい人」には、とーっても大切なエネルギーです。
そして、長く続く関係(結婚、仕事、居場所)には当然のことながら義務や責任が伴います。だから土星は「重い」のです。

そういった土星的な義務や責任から逃げようとすると、「飽きっぽくてコツコツ積み重ねることが苦手」「はじめは上手くいくのに長くは続かない」という状態になってしまいます。

すなわち、現実世界での「成功」が続かないのです。成功(木星)を現実として定着させるのは土星なのですから。

土星を怖がる人は、上手く続かない

わたしの知人に、ものすごくエネルギッシュで斬新なアイデアを持つ起業家がいます。ポンポン「よく思いつくな」というアイデアを出して、次々に形にしていきます。企画案を出すのはお手の物です。

ですが、その人は50代になっても貧乏です。
アイデアは出てきて形にするまではできるのだけれど、続けることができない。つまり、会社を作ってはつぶし、作ってはつぶす。何を始めても3年もすれば飽きてしまって、成果が続かないのです。

スクラップアンドビルドが許されるのはアラサーまで。
ある程度の年齢になってくると、はじめたことを熟練する、積み重ねることこそがとても重要になってきます。

その人は少し星がわかるので、星話をしたときにこんなことをいっていました。
「自分は土星が怖い」と。

わたしは「土星こそ使いこなさなきゃ重くのしかかってきてしんどい星でしょう。逃げないでガップリ四つに組んでみればいいのに。そうしたら世界が変わるのに」といいました。

ですが、やはりその人は「いや、やっぱり土星は怖いんだよ…」といったきりでした。その人に富が得られる日は来ないでしょう。土星を使いこなせないから、「目に見えるわかりやすい成果」は定着しないのです。

土星を受け入れる人は、「こうなりたい」を継続させられる

先の人のように義務や責任から逃げてばかりで、飽きっぽくて何でも投げ出してしまう。これじゃあ人から信頼されないし、そういう人って一緒にもいたくないですよね。不安定すぎる。飽きっぽさにふりまわされて嫌になっちゃいます。

逆に考えてみてください。
ちゃんと自分の義務や責任を負い、コツコツと積み重ねる人。軸がブレることなく、飽きずに物事を続けられる人。

若いころからこうだとちょっと息苦しいですけど、年齢を重ねた人には「こうあって欲しい」という人物像ではないでしょうか。一つのことを自らの道と定め、それ一筋に生きる。そういう生き方って、とてもカッコイイですよネ!

サターンリターンで土星とガップリ向き合うと、「本当の自分」が見えてくるように、土星と相対するのは確かに辛い試練かもしれません。緊張感がゴリゴリ来ます。

だけど、そのストレス(緊張)から逃げない人に、土星は「安定した現実(成功)」というご褒美をくれるのです。「自分はこうだ」という腹にドンと重く響く安定をくれるのです。

土星を悪者にしないでください。
もっというなら、あなたの周りにいる「土星的」な人も。要するに、責任や義務に対して口うるさくて四角四面で融通が利かず、秩序を何より重んじる煙たい人のことです。

そういう人(要素)だって、人生には必要なのです。
特に、安定した生活を求めている人には。
安定したいなら、土星から逃げないことです。

薄っぺらく物事を見ないでください。「土星は凶だ」なんて、浅すぎ。
なぜ表面的に判断してはいけないか、物事の深遠を見なければならないかというと、そうしなければこの世界は不幸に満ちている生きる価値のないものに見えるからです。

深みを見てください。お願いですから、サターンリターンを「自殺しやすい時期」なんて浅薄な見方をしないでください!
パンドラの箱の底には希望が残っていました。最後まで掘り下げるなら、そこには魂の息吹があり、そうなるれっきとした意味・理由があるのです。

すべての惑星に均等に馴染み、それらを自身の中で有意義に扱うことができたら、あなたは第4密度意識の自由度を手に入れることができるでしょう。
チャンスをこの実生活の中で自由に生かす力が強まります。自己実現して、したいことをする、無駄がない、迷わない、全体的に楽しいというような生き方になってきます。生きることそのものは本来とても楽しいものです。意識の中で、隠れたり拒否したり、怖がったりするものがなくなります。

また、天体の陰日向を持つと、あるものを歓迎し、あるものを避けようとする動きが始まります。こういう防衛は占いではよく出てくる発想です。悪いものを避けて良いものを引き寄せるために占いをするという人もいます。しかし、この選択姿勢はほぼ100%失敗します。そもそも前提が間違っている考え方だからです。

カール・グスタフ・ユングやミシェル・ド・モンテーニュの言葉で、「ある時の幸運が本当の幸運を示すかどうかはわからない」というものがあります。その場の幸運はその後の不幸を導くこともあるし、またその場の不幸はその後の幸運に結びつくこともあるのです。
トータルに全体を見て、正しい視点を持つ占い師もほとんどいません。

またよく知られている言葉に、「防衛は必ず打ち破られる」というものがあります。呪術とか魔術の世界では、心霊的な防衛力ということを考えたりしますが、そのようなことをしている人は、気がつくと普通の人よりも多くの事故や不幸を背負い込んでいます。確実にそうなります。それはまるで普通に道を歩くことさえできなくなってしまうかのようです。

完全な防衛があるとしたら、それは筒抜けにしておくことで、ホロスコープに関しても、そのような姿勢で受けとめることができたら、不幸は存在しないでしょう。

特定の惑星を重視するのではなく、全惑星的な生活を目標にすると良いのです。それは全ての惑星の作用や影響力、可能性を生かすことです。

トランシット占星術  P98~99

サターンリターンは、本当の自分に出会うための試練。ユングのいうところの「自己」に目覚めるイニシエーションです。

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