ハイヤーセルフとつながるにはグラウンディングをしよう

精神世界:スピリチュアルブログ

高次とつながるには地に足をつけろ。

って、「なんじゃそりゃ」ですよね。
だって、天とつながるには地とつながれって言ってるわけでしょ。上に行きたいのに下に行けって言われても訳わかんないですよね。

だけど、本当にその通りなんですよ。

奇蹟を求めて―グルジェフの神秘宇宙論 (mind books)

20世紀最大の神秘思想家グルジェフは、高次のセンターがどんな人間にでも存在しており、また発達もしていると述べました。
ただ、そういうところと「つながっていない」だけで。

よく言いますよね。霊能力とかサイキックな力は誰にでもある。誰だってチャネリングができるしハイヤーセルフからメッセージがもらえると。
本当にそうなんですよ。できるんですよ。能力が開発されていないだけで。

じゃあ、どうしてそういうところと「つながれない」のでしょう?
さあ、ここで記事タイトルを復唱しますよ。「ハイヤーセルフとつながるにはグラウンディングをしよう」

未発達なのは低次のセンターなのだ。我々が高次のセンターの働きを利用するのをはばんでいるのはまさにこの低次のセンターの発達不足、不完全な機能にほかならない。(中略)通常の状態では、我々の普通の感情の速度と高次感情センターの速度の差は非常に大きいので、両者の間にはいかなる結びつきも起こりえず、高次感情センターから発せられ、我々に呼びかけている内なる声を聞き逃すのだ、(P305)

低次のセンターは誤った形で働いているというのは、それぞれのセンターは適切に機能するかわりに、しばしばいずれかのセンターに代わって働くからだ。これは機械全体の速度をかなり減退させ、センターの働きを加速することを非常に難しくする。だから、低次のセンターの働きを調整し加速するには、各センターを不適切で不自然な仕事から解放し、一番上手くやれる仕事に戻してやることを第一目標にしなくてはならない。(P307)

奇蹟を求めて―グルジェフの神秘宇宙論 9 水素論・食物論

ここでいう「センター」というのはザックリ「本能」「感情」「思考」と考えてください。

グルジェフはあるべき機能が正しく働いていなくて低次のセンターが
誤った形で働いていると言っています。
本能と感情と思考がバグって、正しい働きをしていないというのです。

試験でロクに考えもせず、「ポジティブでいれば大丈夫!」「まあカンでなんとかなるっしょ♪」でマークシート埋めたところで、良い点が取れるはずがありません。頭使えよ!つか、それ以前に勉強しろよ!!
思考センターを使うべき時に、本能や感情センターを使ってしまってるのです。

パートナーと喧嘩をしてしまった。お互いに悪い所はあるのでなんとか仲直りしたい。そんな時にはやはりロジカルに分析!PDCAサイクルで理論構築も完璧だッ!
「僕の悪い所は○○で××だ。そして君の悪い所は△△で□□だね。さて、この欠点を比較して数値化し、時間効率に換算すると――」
「あなたみたいな心の無い人間と一緒にいるのは辛いの。もうお別れしましょう」
「」
感情センターを使うべき時に、思考センターを使っちゃ上手くいかないっしょ!愛情生活は感情第一!

人生において変化を起こしたい。でも、気がついたら考えてしまう。
「上手くいかなかったらどうしよう」
「前と比べてこういうリスクだってあるわ」
「10年後のヴィジョンがどうなってるか――」

そうやってグルグルグルグル考えて不安になるばかりで 、現状は何一つとして変わらない。時間ばかりが無駄に過ぎていく始末。
本能にまかせてエイヤッ!と一歩をふみだすべき時に、思考や感情センターばかり使ってしまうと現実は変わりません。

思考・動作センターを使うべきところで感情センターを使った失敗例
@molgh(twitter)

本能を使うべき時に本能を使い、感情を使うべき時に感情を使い、思考を使うべき時に思考を使う。そうすれば上手くいくのに、こんなシンプルなことができないのです。低次のセンターが未発達だから。

発達した高次のセンターは、いつでも準備ができるのを待っているのに。

例えるなら、看護師がプログラマの仕事をして、プログラマはパイロットの仕事をして、パイロットは看護師をしているのです。それじゃあ絶対に上手くいかねえ~!!!

多量のエネルギーはまた、不興にまかせた行為や、不快感の表現、心配、不安、焦り、全く無益な一連の自動的な行動など、あらゆる点から見て全く無用な、いや有害でさえある働きに浪費されている。(P307)

さらに次のような人間の習癖を指摘することができる。すなわち、いつも誰とでも構わずあれこれ話をし続け、誰もいない時は自分自身とさえ話す習癖、空想や白昼夢にふける習癖、気分や情緒、感情などが絶えず変わること、また無数の全く無益なことを感じたり、考えたり、したり、言ったりしなければならないと思い込んでいること、等々。(P308)

有機体そのものは、個々のセンターが要求する様々な発火点の可燃物を種々の原料から調合している実験室にたとえることができるだろう。しかし残念ながら、実験室にはどこかおかしいところがある。個々のセンターへの可燃物の配給をコントロールしている力はよくまちがいを犯すので、諸センターは燃えにくい燃料か、あるいは反対に簡単に燃えすぎてしまう燃料を受け取ることになる。そのうえ、生み出された多量の可燃物は全部、全く無駄に使われてしまう。簡単になくなる、そう、消えてしまうのだ。(P309~310)

奇蹟を求めて―グルジェフの神秘宇宙論 9 水素論・食物論 P307~308

高次のセンターにつながるには、低次のセンターの機能を立て直すことから。立て直すには、まず「自分を正しく見つめること」から。グルジェフ風にいうなら「自己を想起すること(to remember myself)」ですね。

だけど、この自分と向き合うという作業からとにかく逃げたがる人が多いんですね~。もちろんわたしもそうですよ~。

だってこのグルジェフの本(奇蹟を求めて)読んでる間も「ウオッ!ウオッ!ウオッ!」ってオットセイのごとくビッチビッチはねまくって頭抱えてベッドの上でゴロゴロゴロゴロしてましたもん。
で、続きが読みたくないの!逃げたいの!突きつけられるから!現実の自分を!!

だけど、そこを越えて、ちゃんと直視しないといかんのです。

わたしたちの現実は、魂に一番必要なものを教えてくれます。つまらなく見える日常生活こそが、実は深い神秘の連続です。
魂は、必要な舞台をすべて整えてくれているのです。

そこから、わたしたちは必死で逃げようとする。空想や妄想に逃げて、目の前の現実を直視しようとしない。そして実はその空想や妄想ですら、結局は色々な自分の内面の反映ですらあったりするのですが、「自分とは関係のない世界」と思い込むことで耽溺の手段にすりかえるのです。

いや、そんな大げさなものでなくても、すぐわたしたちは目の前の「必要なこと」から逃げようとする。
だってそうでしょう。明日の目覚ましを設定しようと思った瞬間に、時刻表の確認が必要かもと気になって調べ出したり、忘れ物が無いかバッグを確認しだしたりするでしょう。

そして、一番せねばならぬはずのこと(目覚ましの設定)は忘れてしまうのです!
別に、大したことじゃないのに。すぐできる簡単なことなのに。

すべき時に、すべきことができない。
余計なセンターを使って余計なことにエネルギーを浪費してしまい、肝心の「すべきこと」をするエネルギー(時間含む)がなくなってしまう。

目の前の現実に、しっかり集中できる。
それこそが、地に足を付けること。
グラウンディングです。

高次とつながってメッセージを降ろしたいなら、まずは現実の自分のエネルギーがちゃんと調整されているかどうかを確認してください。
基礎がきちんとできてこそ、応用に行けるのです。
基礎作り、大事。現実を生きること、大事。

古代エジプト人は普段の生活こそ、もっとも重要な学びの場とみなしていたのです。古代エジプトの見地からすれば、今生で起こりくる全てのことは学習の課程であり、通常の世界で死といわれる高次の存在レベルに備えるための教習所だったのです。

人生とは教え学ぶことに尽き、古代エジプト人にとっては、私たちが日常生活と呼んでいるものにこそ理解を超える深遠な意味があると見なしていたのです。

フラワー・オブ・ライフ ― 古代神聖幾何学の秘密(第2巻) 10.神秘学派「ホルスの左眼」 P65
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