イエス・キリストはこう言いました。
わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。
マタイによる福音書 5章44 – Wikisource
三国志や宮本武蔵で知られる小説家、 吉川英治は
「我以外皆我師(自分以外は全てが師)」
といいました。
何をきれいごとを、と思われるかもしれません。
だけど、本当にその通りなのです。
敵こそがあなたを育ててくれる

ゲームをやってて思うことがあります。

敵って、プレイヤーを育ててくれるよなあ
敵が出てくるからこそ経験値もゴールド(金)ももらえて、レベルも上がる。
ってことは、敵こそありがたい存在なのか?
敵がいなくなって平和になっちゃったら、もうゲームになりません。
ガンパレードマーチというゲームでは、最難度のミッションを達成するためには敵を倒さないでおいて、わざと増やす必要がありました。全力で狩ったら、敵が壊滅して撃破数が足りなくなっちゃうのです!
名作アニメ「TIGER&BUNNY」でも悪者がいなくなったらヒーローは必要とされなくなってしまうというジレンマが描かれていました。
もめごとがあるからこそ弁護士が必要とされ、病気があるからこそ医者が必要とされます。
動画 30:00~
子どもが成長するっていうのは、親を乗り越えていくことですね。大人を乗り越えていくことを「成長する」っていうと思うんですよ。まず一番先に、目障りというか目の上のたんこぶというか、権威として現れるのは親ですよね。
自分にとって不都合な存在がいるからこそ、成長が促進される。
こんな窮屈な肉体に詰め込まれて、能力にも限界を設けられて、できないことだらけの世界に放り込まれることで、私たちの魂は自らを磨こうとしているのです。
さて、ここで一つの質問をさせてください。
戦争が起きるからこそ兵器が売れて金がもうかる。平和じゃ困るんです。
この問題に対して、あなたはどう思いますか?
どういう対処をすれば、愛ある結果が導けると思いますか?
マイナスはプラスで、プラスはマイナス
さてはて、今あなたが「エボラ出血熱(感染したら60%の確率で死ぬ)と風邪」どちらかかからねばならないとしたらどっちを選びますか?
まあまず風邪ですよね。エボラ怖いですよね。かかりたくないですね。全身の穴という穴から血を吹き出して死ぬとか、無理ですよね。「風邪くらいならいいか…」って思いますよね。
これ、菌やウィルスの視点から見ると、風邪のほうが賢いんです。
エボラウイルスはアホなんです。だって、感染者(宿主)を死なせちゃうから。

だれにでも、一日中寝ているほどではないが体調がすぐれない、というようなことは一年のうち数週間くらいはある。こんなとき私たちは、重い体を引きずって出勤し、鼻をぐずぐずさせながら一日を過ごすわけだが、これこそまさに微生物の思うつぼだ。(中略)宿主を家に閉じこめるほど重症にさせないというのは病原体にとって完璧な「毒性」を達成したことを意味する。
(中略)
エボラや炭疽菌は一九九〇年代まで感染すれば大半の人が死ぬ致死的な感染症だったが、一つだけささやかな救いがあった。あまりに毒性が強く、宿主の患者をすぐに殺してしまったため次の宿主に移れず、結果的に大流行しなかったのだ
あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた P130
過去のエボラみたいに「感染したら大体死ぬウィルス」って、人類視点だと最強に見えますよね。すごい脅威に見えますよね。
だけど、ウィルス視点だとアホなんですよ。強すぎるんですよ。強すぎると、この三次元の波動帯から振り切れちゃって、存在できなくなるんですよ。
過ぎたるは及ばざるがごとし。帯には短し、たすきには長し。
「俺TUEEEEE!」なチート主人公ラノベとか流行ってますけど、現実には有能すぎるってのも良くないんですわな。
最強じゃダメなのよ。
風邪みたいに「ほどほど」が良いのよ。
ある程度忘れっぽいからこそ上手くやれる理由
「忘れっぽい」って悪いことのように言われますよね。
だけど、記憶力がしっかりしすぎていると、人と上手くやっていけません。その最たる例が自閉症サヴァンの人です。
脳の学習は記憶と忘却の微妙なバランスの上に成り立つ。人間関係を築くのもパターンを踏襲するのも知能のなせる業ではあるが、どちらも度を超すと具合が悪い。マクフェイブは、プロピオン酸を注入したラットを迷路に入れてみた。ラットは正しいルートを難なく学習した。ところがこのラットは、忘れることができないためルートが変わると対応できなくなる。最初に覚えた道順に固執して、新しく設置された壁にがんがん頭をぶつける。
自閉症患者にも、記憶力が異常に良かったり、決まりきった行動を好んだりする人がいる。(中略)
自閉症のことを科学論文で初掲載したレオ・カナーも同じ現象に注目していた。彼が観察した子どもたちは、一端習得したことを別のことに応用できないように見えた。
あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた P130
忘れることが下手だと、いつまでも過去の記憶に引きずられて前向きになれなかったりもします。
木星の年齢域(46~55歳)になると、特にこの「トボケ」スキルは大切になってきます。周りの人を包み込んで育てるためには、時に鈍感である必要があるのです。何でも敏感に察知して、事前に先回りをしてフォローしてしまうと、人は育ちませんから。
忘れることも大事なんですね。
記憶力が良すぎる、というのも考えものなのです。
何事も、良い面もあれば悪い面もある。そして、実はコインの表と裏なだけで、良いものも悪いものも元は同じもの。
だから、あなたにとって嫌な人って、実は魂にとっていい人なのです。
「究極のもの、一なるものをH1とするわけだね。つまりこの宇宙で分割されておらず、あらゆるものに浸透し、どこにでもあり、すべてである絶対のものを示しているわけだ。こういう話題になると、いつも気持ちが良くなって、身体が楽になるんだよ。どうしてなんだろうね」
(中略)
「いろんな細かいことに圧迫されたりプレッシャーを感じたりするのが人間だが、究極の法則1は、あらゆる区別を全部無くしてしまうから、悩まされる何物もなくなるのさ。つまり究極のリラックスと安らぎがここにある」
対話篇、いかにして人間は目覚めるのか(13)