一人で生きる覚悟があれば、命は輝く!!

人生:スピリチュアルブログ

橋田壽賀子さんという大御所の脚本家がいらっしゃいます。
「渡る世間は鬼ばかり」で有名な方ですね。

その橋田さんの本、安楽死で死なせて下さいを読みました。

安楽死で死なせて下さい (文春新書)

はじめは安楽死についての情報を見たくて手に取りました。ですが、そちらのほうはあんまり新しい情報はありませんでした。(もちろん、安楽死について知識0の場合は良いと思います)
安楽死について知りたい場合は安楽死を遂げるまでのほうがオススメです。

だけど、意外なところでこの本にエンパワメントされました。
なぜなら、橋田さんはものすごく素敵な人生の先輩であったからです。

女が一人で生きていくということ

橋田さんは40代で結婚されました。子は無く、夫は60代で死んでいます。
ゆえに、90年を越える人生の実に70年近くを一人で生きておられます。若い頃も戦争などで親と一緒に暮らすことがあまりなかった人なのです。一人で生きることの大ベテラン!

私も終戦後は父は引き揚げ者で家も焼かれてなにもなくなったので、親からは一銭も貰わずに、自分でアルバイトをして大学を出ました。自分ひとりで生きてきたから、やっぱり一人で生きる女性が好きですね。

安楽死で死なせて下さい P44~45 橋田 壽賀子

わたしも一人で生きる橋田先生が好きです!超リスペクトっ♥♥
橋田先生にメッチャ共感するところは「葬式いらない!結婚式も嫌い!」ってところ!

私は、死んだときに葬式をしてほしくありません。若い頃からそう思っていました。自分自身、誰かの結婚式に出るのも嫌いですけど、お葬式に行くのも嫌いなんです。

(中略)そもそも、死んでしまった当人には何もわからないのに、何のためにみんなで集まるのでしょう。「その葬式に行けばあの人とあの人に会えるから、まぁ行っとくか」みたいな打算や利害や思惑で、たくさんの人が集まるだけのお葬式も見てきました。

(中略)あんまり目立ちたくないんです。お世話になった方のパーティなどにお招きいただいても、徹底していきません。全部「ごめんなさい」。

安楽死で死なせて下さい P53~56 橋田 壽賀子

わー!わたしもそうですー!!
葬式も結婚式もいかない!嫌い!!無理!!!

葬式と結婚式は、怖い。
嗚呼、恐ろしきは葬式と結婚式 スピリチュアルカウンセラーの私が、どんなに不義理と言われようと非常識と言われようと行かないのが、葬式と結婚式です。 そういうところに行くと、めまいがして倒れてしまったり、具合が悪くなって吐きっぱなしにな...

戦中派の人ですから、死生観も肚が据わっています。
空襲で家が焼けてしまい、母親が死んでしまったかもしれない。そのとき橋田さんは「ああ、お母さん、死んでよかったな」と思ったそうです。

だってあんな世の中、生きてたってどうしようもありません。明日への希望なんてなにも持てないのです。空襲が毎日あって、逃げてばかりいるんです。このままでは、いつか死ぬ。私だって必ず死ぬ。だから「お母さん、早く死んで、早く楽になってよかったね」という気持ちでした。もう逃げ回らなくてすむのですから。

安楽死で死なせて下さい P27 橋田 壽賀子

一人で生きていくという心構えもやわなものではない。

主人が亡くなってから、もう三十年。一人で働いて稼いで、誰に心配も迷惑もかけることなく、最後まで自分で自分の面倒を見て死にます。(P95)

私は、人工呼吸器に繋がれて生きていたいと思いません。死ぬのは怖くありませんが、死ぬときに辛いのや痛いのや苦しいのはイヤ。安楽死したいと思うのには、そういう意味もあります。
(中略)延命のための点滴はしたくないし、胃ろうもお断りです。(中略)認知症は、何年生き続けるかわかりません。私自身にもわからない。ボケてしまってから十年も生きたら、周りはたまらないだろうなと思います。(P102~103)

もう一度生まれ変わりたい、という考えも起こりません。
この世でやりたいことは、いっぱいやりました。恋愛はあんまりしませんでしたけど、いまさら面倒くさい。思い残すことは何もないし、心を残す人もいない。だから、とても呑気に構えています。(P114)

自分の死に方について考えることは、生き方について考え直すことになります。
だって、いつどんな災難に遭うかわかりませんよ。
ポンと即死したら、こんな幸せなことはありません。
(中略)
だいたい、死を忌む対象と捉えて、死についておおっぴらに語ることをタブーにする日本の風潮が、よくないんです。誰だって死ぬのに。
死と向き合うお医者さまが育たないのも、死に関する法律と医療が上手くマッチングしないのも、そんな風潮のせいでしょう。
日本人は、死ぬことについてもっと真剣に勉強しなきゃいけません。死について考えることは、人生をを豊かにするはずです。(P179)

ほ ん そ れー!!
わたしが普段から「メメントモリ!メメントモリ!」「死を考えるからこそ生きる意味が浮かび上がる!」って言ってる通りです。

「何をしたいかわからない」と惑う方へ
「何がしたいかわからない」「どうしたらいいかわからない」という人は、自分があと余命1年だと仮定してみればいいのではないでしょうか。明日も生きている確率は、100%じゃない。本当にやりたいこと「やらなきゃ後悔すること」がシンプルに見えてくるはず。

子どもがいないからこそ、人生は輝く!

橋田さんの姿を見ていると、「子どもを作らないからこそ生きられる素晴らしき人生がある!」ということを学べます。

亭主が亡くなって三十年。ストレスは何もありません。子どもがいないから、なおさらストレスがないんです。(P205)

私は、家族がいないからホームドラマがたくさん書けた、と思っています。だって子どもがいたら、好きなように書けないでしょう。自分の書いたセリフを見られて、「お母さんはこんなこと考えてたのか」なんて思われると困ります。
そうならないようにセリフを手加減したり、カッコつけたりするかもしれません。そんなドラマが、面白くなるはずありませんよね。家族がいないから、誰に遠慮することもなく、勝手に想像を膨らませて書くことができるのです。(P88)

石井ふく子さんとも、「お互い、家族がいなくてよかったわね」と言い合っています。(P89)

そういえば、「北の国から」を書いた倉本聰さんもお子さんがいない人です。
子どもがいないからこそ、家族が自由に描ける!実にその通りですね!
子どもがいたら、自由に表現することで子どもを傷つけてしまいますものね。

今ママタレがこんなにも嫌悪されるのは、「子どもを商売道具に使っている」からでしょう。芸能人なら「磨かれた一流の芸」を売ってほしいものですね。プライベートを切り売りするというのは、本当に良くないことです。家族にとっては災難です。

例えば、西原理恵子さんの女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと 【電子特典付き】 (角川書店単行本)

これね、他人から言われるからいいんですよ。
よその女の人から言われるから「ああ~西原さん、愛だわ~♡」って心に響くわけで、実の母親から言われたら「うっさいわクソが!!アンタがその口で言うな!!」ってブチ切れて終了です。

そのお母さんがいくらいいお母さんだとしたってね、ダメよ。こういうこと血がつながってる(一緒に暮らしたことのある)人に言われちゃ。距離が近い人はダメなの。嫌味とかお小言に取られちゃう。

血がつながってないからこそ、家族じゃないからこそ、いいことってあるんですよね!

「家族がいる=幸せ」ではない。

安楽死で死なせて下さいに出てくる、印象的なエピソードがあります。
孤独死した友人に関するものです。

孤独死っていうと、身寄りの無い人がするイメージがありますよね。だけど、橋田先生のご友人は結婚して子どもも二人いたのに、孤独死したのです。しかも、子どもと一緒に住むために建てた広い広い二世帯住宅で。

広い二世帯住宅に、彼女は長いこと一人で暮らしていました。私に向かって、「長男も下の娘も会いに来てくれない。孫たちだって、小さい頃はあんなに面倒見てやったのに」
とこぼすから、
「子供や孫が可愛くてやってあげたんだから、いいじゃない。あとの人生は、自分の好きなことをしなさいよ」
と慰めたものです。ところが彼女には、好きなことがありません。家族に尽くすことが彼女の人生で、子どもや孫の面倒を見たり、家事をしたり、人のために忙しく働くばかり。さんざん家族に尽くして、やってあげることがなくなって独りになったら、自分のためにやりたいことは何もないんです。
(中略)
結局、八十を超えたくらいで、彼女は孤独死ですよ。誰も覗いてくれないから、広い二世帯住宅で死後二日間見つかりませんでした。

安楽死で死なせて下さい P97~98 橋田 壽賀子

このエピソードを見た時、思い出したのが「傘寿まり子」でした。
このマンガの主人公、まり子の知人も孤独死をしました。

【画像】傘寿まり子(1) 傘寿まり子 1巻

【画像】傘寿まり子(1) 傘寿まり子 1巻

「子どもを産めばHAPPY♥」
「家族を作ればHAPPY♥」
こういった考えに、私は若い頃から強い違和感を持ってきました。

家族を作れば、良いことも悪いこともある。メリットもデメリットもある。
それは当たり前のことなのに、なぜこの人たちは良い面しか見ようとしないのだろう、と。

命の連鎖を断ち切ってしまいたい。私一人の命などどれほどのことがあろう。命の洪水の中に、溺れている私という存在はいったい何なのだろう。
(中略)
私自身が歓迎できない連鎖を、この先続けていくのだろうか。無意識のうちに子供を作り、産み、私と同じようなことをその子が感じたとしたら……。
私のそうした悩みを聞くと友人たちは笑った。
「そんなこと考えたら子供なんて産めないわよ。何も考えないことよ」
しかし私にはできない。自分で納得できていない生を誰かに押し付けることなんてできない。
考え過ぎだという意見、考えたら子供を作るなんて大それたことはできない。大それたことならまして、納得できないでは作れない。生まれてくる子供は、全てを背負って親の元に生まれてくるのだから。
「どうして私を産んだの」
という最も根源的な問いに母は答えなかった。自分が大切に育てた子から言われることが納得いかなかったのだろう。
「私は生まれたくなんかなかった」。どんなに親不孝な言葉かは私だってわかっている。父と母がどれほど私に愛情を注いでくれたかもわかっている。その上で、どうしても聞きたい。

何も考えずに20歳でデキ婚したヤンキーは、何度もわたしにこう言ったものです。
「Nozomiも早く産まないと大変だよ!子どもがいてこそ一人前なんだから!産んではじめて生きる意味がわかるの!」
その彼女は20年後の今、大きくなった息子に暴力を振るわれることを怖れる日々です。キレたら本当に殺されるかもと思う、と。

「小さなころは、あんなにかわいかったのに……」

ポツリとつぶやく彼女の小さな背中は、本当に痛々しいです。
安易に子供を作るから、そうなるのです。
家族を作るなら、覚悟しないと。
【参考】日本の殺人事件の55%が「親族間殺人」という現実──。| ダ・ヴィンチニュース


毎日新聞 2017/07/10

私はずっと、彼女に言われていました。
「壽賀子さんは可哀想だ。子どもがいないから」
何か言うと負け惜しみみたいだから、黙っていました。でも最後のほうには、
「壽賀子さんは、一人を覚悟してるからいいね」
といつも言われました。あの死に方を見たら、家族に対して期待があっただけに、裏切られたと感じて、さぞさびしい晩年だったろうなと思います。

家族に頼りすぎてはいけない

子どもに尽くした人ほど、思い通りに育たなければ虚しさや悔しさを感じるのかもしれません。でも成長した子どもが親から離れていかなかったら、そのほうが変じゃありませんか。結婚すれば、伴侶との暮らしや自分の家族が大切になるのは当たり前です。冷たいようですが、子どもをいつまでも自分のものだと思っているから、裏切られた気持ちになるのだと思います。

私は子どもの頃から、家庭らしい家庭を経験したことがありませんでした。父はずっと朝鮮にいて、戦後は私が東京で暮らしたので、家族団らんというものを知りません。天涯孤独で、誰にも期待せずに生きてきました。だから裏切られることもないし、人を恨みに思うこともないんです。
(中略)
「家」や「家族」に人生を捧げすぎて、自分を見失ってしまう人は結構多いのではないでしょうか。

安楽死で死なせて下さい P98~99 橋田 壽賀子

全くその通りですね!
家族がいようがいまいが、人は独り。
独りであることを生きられぬ人間に、命の輝きはない。

人生の大先輩から、貴重な教えをいただいた気分です。
橋田先生、この本を書いてくださって、ありがとうございました。

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