或るアホウの一生3巻 各話あらすじ(ネタバレ有)
2巻に続いて、3巻のレビュー(感想)です。
3巻は表紙に「読みどころのキモ」が書かれています。
「表紙に直に内容説明描いてしまえ」という事になり
あのように文字が入った訳ですが…(中略)私の謎すぎる発注と担当氏の見辛い!等の意見のぶつかり合いなどが色々あったり何やらやった結果 物凄いシュールな出来になりましたな!
帯の色々。 トウテム日記/ウェブリブログ
1巻2巻表紙にも話の展開のメタファーは描かれていました。

1巻だったら牧野OUTが示唆されていたし

2巻では祝杯をあげる組(高以良・迫)と血に沈む組(夏目・牧野)が分けて描かれていました。

で、3巻表紙です。高以良のポーズ自体は1巻から継承しています。「自分が単なるバカじゃないって証明したい!」のアレです。そこで不敵に微笑むライバル佐宗嘉内。そう、3巻って佐宗無双巻なんですよね。
そしてわかりやすく文字で直接描かれた言葉の数々。
不安になる
そんなの知らないよ
何やってるんだオレは
見るな!!
三流野郎
一生引きずる
やっと分かってくれたのね
負けました
ヤダヤダヤダヤダ
ダメだこの人
何が天才だよ
このあたりがキーになってきそうですね。これらの言葉が出てくるのは、15話と16話に集中しています。この巻は15~16話が見どころ、ハイライトと言えるでしょう。
第十一話「迷える仔羊」

とうとう高以良のプロデビュー戦が決まりました!
ダメだこの人
棋士としての仕事が忙しくて学校の勉強が追い付かない高以良。迫に相談をします。

???
いや、「ダメだこの人」じゃないでしょう。高以良、君も余裕でできるじゃろ。18話(4巻)で9年前のじいちゃんと紫紅の対局の棋譜覚えてて再現できるレベルの記憶力の持ち主なんだから、丸暗記安定でしょう。行ける行ける。

覚悟が違う……!
迫さんは人生の優先順位がハッキリしてるんですね。
そして迎えたプロデビュー戦。

アカーン!試験当日に頭真っ白になっちゃった受験生みたいになってるー!!
第十二話「趣味が仕事になっちゃった人」
今流行の「好きを仕事に」ですね。
だけど、それがハッピーとは限らないのです。
高以良は6月の棋士総会に出席し、新四段として挨拶をします。

どんな仕事にも雑事ってつきものなんですよね~。

どこから見てもサラリーマン新入社員ですね、わかります。
そして、体調を崩して棋士総会を欠席した光堂寺先生の話題に。ここからハイパーKAWAII光堂寺タイムに突入です。わたし大歓喜。

もぉ~そうですよ~!わたしはそんな先生が大好きですけどね!!

ドヤ顔からのアイホン発言。アイホンってあれやろ、インターホンとかナースコールのあれやろ。どうしよう、かわいすぎる。好き。
おじいとお孫たわむれるの図です。
もちろんちゃんと師匠っぽいカッコイイところもありますよ!

癒しの光堂寺補給が終わったところで、お話は佐宗帝王のターンへと移ります。
第十三話「不機嫌とカフェイン」
灰島紫紅から将棋を教わった少年2人。高以良瞬と、佐宗嘉内。
天才肌の佐宗は、朝から不機嫌MAXです。

そしてカフェイン、じゃなかった小松原先生も現れます。

エッ、何このカッコイイ人。

このエピソード、メチャクチャ笑いました。あるある!あるある!母と娘の朝あるある!
母親のお手製弁当って、食べたくないよね……(本音)
さて、対局が始まり、兄であり師匠の一賢は佐宗の手を見て思います。

負けました

佐宗に探られ試されているのを感じとった小松原は、さっさと撤退します。
佐宗は戦術で勝って戦略で負けた形になったのです。