男と女の育て方は違う

人生:スピリチュアルブログ

男女平等が「常識」とされて久しいですが、現実としてはなかなかそうもいかないことが多いものです。
人間としては同じなのですが、男と女は違うからです。
そして、これを単なるジェンダーの差別問題として考えてしまうと、スピリチュアルな成長としては片手落ちになります。

男性性と女性性の記事で散々書いてきましたが、肉体的な性別がどうであれ、一人ひとりの人間の内側には男性的な自分(男性性)と女性的な自分(女性性)が備わっているからです。

男だから~とか女だから~とかじゃなくって、パートナーがいるかいないかじゃなくって、どんな人も「内なる男性と女性」のバランスをとる必要があるのです。

自分の内側の同性/異性と接することで「そうか、男とはこういう生き物か」とか「女ってこうなんだ」という事実に気づくことができます。
そうすれば「男だからとか女だからとか言うのは男女差別だ」というのが、すべての場合で当てはまる正論ではないことに気づくでしょう。

内なる男性性や女性性に触れて、その片方か両方の力を引き出し生き生きさせていくには、全く違ったアプローチが必要となるからです。
男と女の育て方は違う、まったく同じに接してしまうとマイナスになりかねないことが、身をもってわかるはずです。

「男らしく」「女らしく」だけじゃ、つらい

わたしたちの社会では、肉体の性別のほうの性質を特に強調して生きるように強いられがちです。「男/女に生まれたからには、男/女らしくしろ!」というわけです。

だけど、魂はそもそも全体性を包括します。「わたしたち一人ひとりは宇宙である」と言っても、ピンと来ない人が多いのは、この全体性を失っているからです。自分という存在が分割されてしまっているのです。
「私は男/女だ」「私は気が強い/弱い」「私は外向的/内向的だ」「私はスポーツが好きだ」「私はこんな服装が好きだ」そんなふうに定義することで、分割してしまうのです。

そして、「じぶんは○○です」というラベルを貼ったほうが、この社会では生きやすい。だって、世間は「そう、あなたは○○なのね」って納得してくれるから。
そして、この世界は狂気に包まれる。全体性を失うがゆえに。

昔、わたしが介護の仕事をしていた時、自衛官の彼氏とカラオケに行ったんですね。
そして、彼はドリカムの「WINTER SONG」を歌ったんですよ。

で、わたしはQUEENのWE ARE THE CHAMPIONSを歌ったんですよ。

絵面としてはかなりシュールです。
筋肉ムキムキのあんちゃんが「あなたへの愛は積もり積もった冬の雪よりも深いのぉ~♥」と歌ってる隣でヒョロヒョロのオネエちゃんが「負け犬に用はねぇ!勝つのは俺らだ!!」とか歌ってるんですから。

その時は「なんでそんなに女子力高いの」くらいのことを思っただけでした (自分のことは棚上げしている) が、今ながめると「当たり前のことが当たり前に起こっていて、わたしたちはだからこそ対だったのだ」と感じます。

わたしは介護という仕事で女性性を強く求められていました。
彼は自衛官という仕事で、男性性を強く求められていました。

だけど、私は女らしいだけの存在ではなかったし、彼は彼で男らしいだけの存在ではありませんでした。
彼は私の前で繊細な自分の弱さを許容でき、わたしはわたしで彼の前では化粧もせずに(女らしくない!)粗野な自分でいられました。彼は常にスッピンでオシャレに興味がない私を許容してくれましたから。どっかの燭台切光忠みたいに「適当な服を着ていたらダメだよ」なんてこと言いませんでしたからねーっ!!(まだ根に持ってる)

彼はわたしと一緒にカフェに入った時、よくパフェを注文したものです。
「こういうのって、男だけだと注文するの恥ずかしくて」
照れくさそうに笑いながら、生クリームをスプーンですくって美味しそうに口に放りこみました。大きな背中を小さくまるめて。

一緒にいることで、わたしたちは互いの男と女を交換し合っていたのです。一方的な「男らしさ」「女らしさ」から解放され、バランスをとることができたのです。

ちょうど補いあう存在。だから、対として引き合ったのです。
だって、わたし彼を見た瞬間「この人だ!」って思いましたからね。スピリチュアルな感覚が鋭ければ、縁がある人はわかるものです。だから「すごいカッコイイですよね!カッコイイって言われません?いやだってカッコイイもん!あの、どうやったら私と仲良くしてくれますか」ってメッチャ食いついたもんね。当たり前ですがメチャ引いてたよね。

高校生の頃からこうなんですよ。ホントわかりやすいよねって言われます。だって好きだって思ったら好きって言いたいじゃん。ツンデレなんてやってたら後悔だらけの人生になるだけだゾイ。だからオイラはツンデレキャラは推さんのだ!

ちなみに、彼はコンサドーレの佐藤洋平(現:鹿島アントラーズ ゴールキーパーコーチ)にめちゃくちゃ似てたんですよ。

写真:佐藤洋平氏(カッコイイ)

ね!すごいかっこいいでしょう!!ね!!!一目ぼれだってするよね!!ね!!!ね!!!ね!!!
そこで黙るなよ!!!!!!!

……とにかく、男だろうと女だろうと、男性性や女性性を抑圧して生きてると、辛いよって話です。どんな人だって男らしいし女らしい。そのどちらの性質も目覚めさせる必要がある。

そのためには、男の育て方と女の育て方を知る必要があります。
同じように扱ってはいけないのです。

米を麦のように育ててはいけないし、麦を米のように育てても上手くいきません。大型犬と小型犬の扱い方は違います。平等にすれば誰もが輝けるというのは共産主義者の幻想にすぎませんよ。

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