理解できれば、憎しみは浄化されていく

人生:スピリチュアルブログ

コミュ力のある人は見ていて気持ちがいいでふれた「ボクたちのBL論」がkindle版で出ました。

ボクたちのBL論 (河出文庫)

早速読んでみたんですが、これはスゴイ本ですよ。

サンキュータツオ×春日太一の文化系食わず嫌い克服講座『BLの豊饒な世界』
【特集】サンキュータツオ×春日太一の文化系食わず嫌い克服講座『BLの豊饒な世界』その1 / その2/ その3
↑こちらの動画を見て「面白い!」と思った方はまず買いです。
でも、「うーん、なんか別に興味ないな」と思った人も買いです。特に、男性性と女性性について思うところがある人や「男としての自分に自信の無い人」は、BLにまったく興味がなくても買いです。

なぜなら、この本の第七章(男はBLの絡みをどう楽しめばいい?)において、著者の一人の春日太一氏が壮大な精神的ストリップショーを見せてくれるからです。

「ぬ、脱いだ!!!春日が脱いだ!!!!」って絶叫しちゃいましたよ。「おっおおおおおお!!!そ、そこまで見せちゃう!!!ぬ、脱いじゃった!!!うわああああ!!!!」って手に汗握る大興奮。

そしてね、この精神的ストリップによって、春日さんは「男らしさの檻」から解放されていくんですよ。「男の生きづらさ」から、もっと生きやすい「自分の中の女」を目覚めさせる、女性性に素直に従っていくことによるカタルシスを得ていくんですよ。

だから、「男としての自分」に自信がなくて、でも社会や周りは「男らしさ」を要求してくることで「つれえ~」ってなってる人は、読んだらいい。春日さん、本当に、スゴイこと言ってるから。「えっ、そそそそれいいんですか言っちゃって、あー!!」ってこと言ってるから。それだけで多分、男の人はホッとできると思う。「あ、いいんだそれで」って。

 やっぱ男は両足の間に猫耳をつけてきて生まれてきてしまったっていうだけなんですね。
 でも、この猫耳がよく勝手に暴走する猫耳だから困るっていう。

股間に猫耳のある男も、「俺も、お姫様として愛されたい」(サンキュータツオ)のです。その心の声に恥じる必要はない。バ美肉おじさんが急増しているのも、その自分の内なるニーズに素直になれたからこそでしょう。男の中にだって、可憐なる姫がおるのだ!!

男は(生き)辛いよ

春日さんが脱いでくれたことにリスペクトをこめて、わたしも一つ脱いでみます。
春日さんの一連のカミングアウトを見て、「ああ、そうか、だからか!」と膝を打ったことがあったのです。

若かりし頃、彼氏と事に及んでいる時に、彼の男性器がへにょっちゃったことがあったんですね。なんかよくわかんないけど、真っ最中に萎えちゃったんです。
で、その時の彼のリアクションが。
「もう、世界は終わった」って顔をしたのですよ。


↑ホントこんな世界観。

多分、女性の人はわかってくれると思うんですけど、女からすると「?????」ですよ。ポカーンですよ。
なので、彼の反応がよう飲みこめないまま、全く空気を読まずにわたしは「ああ、そんなの全然平気でしょ。回復するする」ってシュッシュッてしたら、普通にリストアしたんですね。

で、「ほら、戻った戻った」って彼の顔を見たら、もんのすごい嬉しそうな顔をしていたんですよ。


↑これ。イッツアビューティホーワァァアアアァァーーー!!
もう、世界が全部が輝いてる!!みたいな。

全部、理解不能ですよ。「?????」ですよ。
女の自分にとっては「全く大したことではない」のに、なんでそんな大げさなリアクションをするのかと。

その「????」が、この春日さんのカミングアウトを読んで「そういうことだったのかー!!!」って納得がいったんです。「男として生きる」という鎧はなんと生きぐるしいものかと。

そして、この本の優れているところは「だから男は辛いんだよ!」で完結するんじゃなくて「だから女だって辛いよな」って共感につなげてくれるところなんです。「性から解放されたい」ほんっとそれな!!(スピリチュアルな言い方にするなら「二元性から解放されたい」)

なぜ私の人生にはBLが必要なのか
私はBL(ボーイズラブ)が大好きです。 BLとは、平たく言うと女性向けのホモマンガです。 大好きです。 サムライトルーパーにはまった中学生時代から、私の人生には欠かせません。 BLがない人生なんて、考えられません。 親...

 春日さんにしてみると男の身体って窮屈なわけですよね。
 その窮屈性が実はBLでは描かれていない。だから、僕はストレスなく楽しめるわけです。

たぶん春日さんはネカマやったら、ばれないタイプだと思う。見事に可憐でかわいい女子感出ると思う。リリアンな空気出るよ、憧れがあるから余計に。
わたしはネット空間だと性別言ったら「は?ネカマぶってんなよ」って叩かれるタイプです。
ちょっとサッカーの話しただけじゃんかよー。クライフとベッケンバウアーについて語る人間は全員男なのかよ、クソックソクソクソッ(長義並感)

森岡正博さんの「感じない男」でも「男が自分の肉体に向ける嫌悪感」というものにすごく驚かされたんですね。だけど、これは男性が言語化が下手くそなだけで多くの男性が潜在的にもっている感覚なんだろうと。

そこを言語化できると「そういうことか!」ってスッキリできて解放されることができます。だけど、いかんせん男性の脳は言語分野が弱い傾向があるから、そこを上手く組み立てられる人が少ない。でも、森岡さんや春日さんみたいな能力の高い男性がそこをやってのけてくれると、わたしのような女でも「そうか!そういうことだったのか!」って目からうろこがボロボロ落ちる気づきを得られるわけです。

男の自分の肉体は、美しくない。どうあがいてみても、やっぱり女よりきれいじゃない。鼻毛は切らなきゃ伸びてくる。女は女でいるだけでただただ美しい。だから愛される。女でいるだけで求められる。
ああー!なんなんだよお前ら!ずるいよコンチクショウ!!

このなかなか言語化されないルサンチマンを理解できると「女であることを求めてくる男への嫌悪感」を軽減することができます。「女なんだからキレイにしろ」「化粧しろ」「スカートをはけ(でも短いスカートはダメな)」っていう、あのクッソ理不尽な要求をされるメカニズムを理解できるようになります。

そしてな、理解したほうが「あーハイハイ」ってスルーしやすくなる。イラつかずにストレス無しに。

わたしね、刀剣乱舞の燭台切光忠がもう鬼のように嫌いだったんですよ。ヘイト10億くらいたまってたんですよ。もう絶対嫌い。絶対嫌。顔見るのも嫌。伊達組?それって燭台切いるんでしょ?あーヤダヤダ大ッ嫌い!!!ってくらい嫌いだったんですよ。

なんで嫌いかて、このセリフ。


「僕がいないからって、適当な服を着てたらだめだよ」

地雷ど真ん中ですよ。どんだけイケメンだろうと声が良かろうと人格が高潔だろうと、もうこの一言だけで宇宙は無に帰しますよ。これほど素晴らしく私の地雷を踏む男もいまい。

マンガ「累」には、美しさゆえに苦しみを味わう野菊という女性が出てきます。

累(5) (イブニングコミックス)

わたしも野菊に共感を覚えます。美しさというのは、呪いです。
わたしにとっては老いというものが却って福音なのです。若さが失われ、美しさが失われていくことは、実に喜ばしいこと。美しさがなくなっていけば、苦しみは薄れていくものです。

だけど、人は美しい見た目ばかりを追い求め、勝手に幻想を抱き、言うのです。
「もっときれいになれ!美しくなれ!メイクをしろ!オシャレをしろ!!」と。

美しくなったら何?
美しくなればなるほど、あなたたちは表面をむさぼるばかりで、一番大切な心を分かち合おうともしないじゃない。美を消費するだけじゃない。

心をこそ分かち合いたい。消費されて使い捨てになんかされたくない。
でもあなたは美しい私ばかりを求める。
内側なんか、心なんか、求めてくれない!!

この地雷を燭台切は見事にズバーンと踏み抜いたわけですね。「キレイにしていろ」と。

だけど、森岡さんや春日さんの発する「男であることの苦しみ」という視点を持ちこむと、この燭台切のような「キレイな格好をしていろ」という男に対するヘイトが中和されるのですよ!

「ああ、そうか。美をそんなにまで欲するか。そして、その美を得られぬ体である事実がそこまで苦しいか。だからこそ、あなたはそこまで外見的な美にこだわるのか」と。

理解できれば、憎しみは浄化されていくのです。
言語化って、大事だね。

ボクたちのBL論
ボクたちのBL論

posted with amazlet at 18.10.18
サンキュータツオ 春日太一
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BLとは自己を映す鏡である。 腐女子(BL好き)のみなさんは、ぜひ一度この動画を見てみてください。 【特集】サンキュータツオ×春日太一の文化系食わず嫌い克服講座『BLの豊饒な世界』その1 / その2/ その3 「おおお!そ...
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