「成功」が幸せか、「好き」が幸せか

ビジネス:スピリチュアルブログ

最近のわたしときたら、「マンガ『或るアホウの一生』の打ち切りが悲しいよーおーんおん」ということばっかり書いています。(アホウ記事読んでコミックス買ってくださった方々本当にありがとうございます大好きです)
(;ω;)
【画像】或るアホウの一生 3  或るアホウの一生 1
しかしながら、作者のトウテムポール先生のツイッターを見て
「打ちきりになって良かったのかもしれない」とも思うようになりました。

なぜなら、出色の出来であった「紫紅編」は打ちきりが決まったからこそ描かれたものだったと知ったからです。

【画像】twitter @teddy_pole_boy

打ち切りがなければ、紫紅視点でのお話は描かれなかった可能性が高かったのです。
なら、わたしは打ちきりによって紫紅編が読めたことがむしろ僥倖であったと感じました。御船の視点からだけだと、ブロマンス的に片手落ちですよ。表には出ない紫紅の情はねっとり濃いわけで、その気持ちが直接描かれて本当に良かった!
紫紅編を描くことで、物語自体も美しく円を描くことになったでしょうし。(まだ最終回読んでないので予想ですが)

そして、トウテムポール先生は、「売れる(成功)」よりも「好き」を優先したほうが幸せになれる作家さんなんじゃないのかなぁと思いました。だから、無理やり大きな出版社で作品を作るより、同人(いわゆるインディーズ)でやってもらえた方が読者も幸せになれるのかも……と。

東京心中 上 (EDGE COMIX)

もちろん東京心中は(元は同人誌だけど)商業作品としても成功していますから、そっちは商業(メジャー)で書いてもらっててOKなんです。けれども、もしこれから描きたい題材があるとするならば、同人で作ってもらえたほうが安心感があっていいのかなと。

やっぱ、打ちきりは辛い……。(これにつきる)
出版社の力で可能になった題材(プロの棋士を監修につけての将棋漫画)だと、打ち切り後にクラウドファンディングや同人誌で出すのも難しいし、八方ふさがりなんですよね。悲しい。

ここで「(商業ベースで数字が上がるように)余計なこだわり持たないで、もっと読者が食いつきやすいように分かりやすく描けよ!」って言っちゃうと、多分この人はマンガ描けなくなるんじゃないかなぁ、とか。
少女漫画の大家、一条ゆかり先生を見ていて、感じたこととだぶるのです。

「『プライド』は、初めて読者のために描こう、と思った作品です。もちろん、それまでも読者を意識していたけれど、自分の好きなものをみんなも喜んでくれたらいいな、という感じでした。でも『プライド』では、今、人生の岐路に立って、悩んだり苦しんだりしている人に、この物語がなにか役に立ったらいいな、と考えながら描きました」

プライド 12 (クイーンズコミックスDIGITAL)

わたしはこの「プライド」という作品のラストを見て
「ああ、一条ゆかりは本当に読者のニーズに応えたんだな」
と思いました。自分が描きたいものじゃなくて、今時の読者はこういうものが欲しいんだろうというニーズにそのまま沿ったんだろうな、と。あまりにも薄っぺらい大団円ラスト。個人的にはがっかりしました。

そして、「一条先生、もうマンガを描く情熱がなくなったしまったのかもな」とも感じました。

実際、一条先生はプライドのあとマンガを描いていません。緑内障や腱鞘炎のせいもあるでしょうけれども、どうしてもやりたいならば口述筆記で原作担当することくらいはできるでしょう。何が何でも作りたいものがある人は、それくらいやります。先生の新作を発表したがる媒体ももちろんあるはずです。だけど、お休みされている。

これは一条先生に限らず、多くのクリエイターが直面する問題ではあります。
相手のニーズにそえばそうほど、モチベが下がるという。アーティスティックな人ほど深刻でしょう。

そこまでして、売れたいか?

社会的な成功よりも「好き」を優先させた方がいいのかも。そう思う理由が他にもあります。
ポール先生を見ていて、「野心」を感じないからです。
それこそ、二巻の迫のような執念を感じないのです。


【画像】或るアホウの一生(2) 或るアホウの一生 2

執念がある人は、(地上的には)やっぱり強い。上の場面でも迫が勝ったように。
グラウンディング強いから、金(結果)も付いてくる。

作者の執念や熱意によって、打ち切りが回避されることだってあります。
同じくマンガワンで連載している「血と灰の女王」
血と灰の女王(5) (裏少年サンデーコミックス)

こちらもファンが多いにかかわらず打ちきり危機のあった作品です。

ですが、↑この作者の呼びかけにファンが応えて見事1000部売り上げて存続が決まりました。

だから、今回のアホウの打ち切りでも「早く言ってくれれば!」というファンがいました。

【画像】twitter @teddy_pole_boy

ええ……3巻の初動500部いってないって時点で明らかにヤバ過ぎたので、2017年末には何か教えてくれたらファンも動けたかもしれませんね……。

でもね、「そこまで漫画家がしなきゃいけないのか」問題がここで出てくるのですよ。
血と灰の女王の作者、バコハジメ先生はそこまでしてでも描きたかったんです。叩かれたって笑われたってかまわないから、なりふり構わず叫んだんです。それはそれで素晴らしいことだと思います。

執念がある人は強い。その中でもカッコつけてないでプライドかなぐり捨てて、「売れたい!買って!!」と執念をむき出しにできる作家は本当に強い。
人の心を動かす!

だけど、それを「あるべき姿」にしちゃうってのは、かなり世知辛い話なのではないのか、と。そこでメンタル削られちゃって作品が作れなくなっちゃう作家さんだっていると思うんです。
いやはや、出版不況って本当にえげつないレベルなんですね……。漫画家や小説家になろうだなんて、修羅の道。

それ考えたら、ポール先生には「無理しないで描きたいものがあったら同人でいいのでは…」と思ってしまうわけですね。コミケかコミティアかJガーデンあたりで出してもらってK-BOOKSかまんだらけ等で通販してもらえれば個人的には万々歳なんですよね。打ち切りないし(やっぱりそこ)。

あと同人のほうが、実入りいいしね~(小声)

【画像】専門学校JK(2) 専門学校JK(2)

商業(メジャー)で200P描いて単行本3000部売れたら印税15万。
同人(インディーズ)で20P描いて3000部売れたら利益150万。
あなたなら、どちらを選びますか?

同人最高だよね~。商業行く必要ないよね~。打ち切りいやだしね~。もう作家みんな商業ボイコットすればいんじゃね(提案)。


「成功」と「好き」のバランス。
どれくらいどっちを優先するのかは、個人や人生の時期によって変わってきます。
クリエイターに限らず、自分の適正バランスがどこなのか、見極めたいものです。

あなたの内には神性があるし、才能の煌めきもある。
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