アホウという美しい生き方、及び日本語

オタク ヒーリング
【画像】或るアホウの一生 3巻

大好きな漫画「或るアホウの一生」が終わってしまいました…

(;ω;)
【画像】或るアホウの一生 3  或るアホウの一生 1

わたしはスマホ(つか携帯自体)持っていません。すなわちマンガワン(アプリ)ではなく裏サンデー(Web)で読んでる勢なので、まだ最終回は見ていません。
でも、第一話冒頭で結末自体は出ています。要するに、円環の理だろ!俺は詳しいんだ(ドヤァ) ※違います


【画像】或るアホウの一生(1) 或るアホウの一生 1

「アホウ」は高以良瞬? それとも灰島紫紅?

或るアホウの一生(1) (ビッグコミックス)

さて、このマンガはタイトルを目にした瞬間浮かぶ疑問があります。
「アホウって誰のことだ」と。

はじめ、読者は主人公の高以良瞬を「ああこれか、アホだな」と思うのではないでしょうか。高以良は、まっすぐで微笑ましくアホウです。

或るアホウの一生(1) (ビッグコミックス)

或るアホウの一生(1) (ビッグコミックス)

或るアホウの一生(1) (ビッグコミックス)
【画像】或るアホウの一生(1) 或るアホウの一生 1

だけど、わたしは読み進める、特に直近の紫紅編を読んでいくに
「あれ?これって、アホウとは実は紫紅のことだったのではないか?」とも思うようになりました。

高以良のアホさは言葉通りのアホです。
紫紅のアホさは、一見要領良さそうに見える不器用で孤独な生き方です。

彼は人生を見渡しても、何も特に欲しいものはなかつた。が、この紫色の火花だけは、――凄まじい空中の火花だけは命と取り換へてもつかまへたかつた。

どっちもアホウやんけ!!
これアホウ決定戦せなあかんよ高以良と紫紅で。
いや、もっというと、登場人物全員何らかの形で「アホウ」だって言いたいんじゃないのか!?それなら、まだ自分は御船や佐宗のアホウっぷりを全然見てないぞ!!お前はどうアホウなんだ、佐宗!!

そうなると、世界はみんなアホウ。
インラケチ。あなたはもう一人の私。あなたはもう一人のアホウ。
世界は大体全部アホウ。宇宙は大体全部アホウ。アホウのゲシュタルト崩壊。

或阿呆の一生

これが元ネタの「或阿呆の一生」だと、阿呆が誰か確定しています。
久米正雄へ宛てた前文には、このように書かれているからです。
「どうかこの原稿の中に僕の阿呆さ加減を笑つてくれ給へ。」
【参考】芥川龍之介 或阿呆の一生 | 青空文庫

だけど、マンガのほうの「アホウ」は誰だかハッキリしません。芥川の遺作のオマージュとして読むならば、死に向かう灰島紫紅こそが「アホウ」であるのが順当です。紫紅は「紫色の火花(将棋)だけは、命と取り換へてもつかまへたかつた」のだから。そして(元)掲載紙はヒバナ
しかし、あえてハッキリさせないで読者サイドが「コイツがアホウか」と思いながら読むこともできます。

そこで、ふと思ったのです。
これって実に日本語の妙味ではないのか、と。

芥川の「或阿呆の一生」は英語版だと「A fool’s life」です。
A Fool's Life
だけど、本当は「The fool’s life」なんですよね。明らかに芥川本人を指して阿呆と言わしめているのだから。ちょっとウソんこなんです。「A(不定)とかぼかしてるけど実質The(定)じゃねーか」っていう。

マンガのほうはそのアホウが誰なのか、もしくは一人なのか何人もいるのかがわからないのです。日本語は冠詞も複数形もないので。中国語のみたいに「アホウたち」と一応複数指定することもできますが、してなくても複数の場合はある。
なんてフワッとした言語なんだ!!!

かつてはウラル・アルタイ語族として日本語と同類にくくられていたハンガリー語やフィンランド語ですらも、この「アホウは誰を指しているのか」というのを格変化や倒置、動詞活用で示します。
フィンランド語は日本語と同じく冠詞がないとはいうけど、そのあたりヨーロッパの言語的なニュアンスがある。複数形もある。

で、「それがスピリチュアルと何の関係があんねん」って話ですよね。(ここは一応スピリチュアルブログです!)
「或るアホウの一生」を読んで「日本語はフワッてしてるな」って思ったのです。曖昧であるがゆえの包容力というか。
そして、そのフワッとっぷりは、やはりスピリチュアルと相性が良いなと改めて思ったのです♥

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この芥川の「阿呆」とポールの「アホウ」の対比というのは、文学を深く読みこめる人にとっては大変に刺激的で面白い題材だと思います。わたしはなぜ私は小説を嫌い、マンガではBLを読むのかに書いた通りの小説苦手な門外漢で素養がないので、ガチで文学好きの人にぜひとも考察していただきたいです。

アホウの感想については「死というのは実に始まりであるのだ」というテーマでも書きたいです。が、まずは最終回読んで味わいたいと思います…。トウテムポール先生、素晴らしい作品をありがとうございました。

アホウの第二部みたいなぁ~。
第二部は御船から高以良が名人獲得するところまでお願いします。でもって御船の紫紅に対する感情が超絶ブロマンスでBL勢もキュンキュンするアレお願いします(そうすれば東京心中のファンも買ってくれる!はず)。将棋会館のエレベーターのところで御船は実は口パクで「アイシテル」のサインとかやっててくれて全然いいです(日本語の用法的にも全然ダメです)


↑これ見ると期待してしまいますね。
なので、ここを読んでしまったあなたは、わたしの幸せのために(超自分勝手)或るアホウの一生買ってください!いや、読めば君の幸せにもなるんだ!!俺と一緒に幸せになろうぜ!!!(なんのプロポーズだよ)

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