心理的誘導で高次の感覚へつながる方法

考察と所見
訳者注:これはトム・ケニオンの記事The Art of Psycho-Navigating Spatial Cognizanceの日本語訳です。かなり長いので、読みこみたい方はPDFにしてダウンロードしたほうがいいかもしれません。Chromeだと「印刷→PDFで保存」でPDF化できます。
【参考】Webページを見た目そのままにPDFとして保存する方法
ハトホルというマスターについての詳しい説明はハトホルの書―アセンションした文明からのメッセージ―をご覧ください。

この文章はMultiverseというワークショップの記録音声と関連しています。

心理的誘導で高次の感覚へつながる方法
ワシントン州シアトル 2018年5月12~13日
トムケニオン

©2018 Photo Tom Kenyon All Rights Reserved
作者不明*

(*注)数年前、あるアーティストからこの作品をもらいました。あなたの好きなように使ってください、ということで。わたしはこの好青年の名前を知りませんので、記すことができません。もし本人や知人がこの記事を見ていたら、メールをいただければ幸いです。その暁には、誰誰の作だと記します。この作品は何年も仕事場に置いてあり、インスピレーションの源となり続けているのです。

想像の箱 – The Imaginary Box

写真 ©2018 Tom Kenyon All Rights Reserved
トム・ケニオンによるSF伝奇小説Mind Thievesの表紙に着想を得たオーサ・カウディルによる作品
天体との交流

空想の箱とは、自分の認知を超えるような新しい情報に出くわした時に使える、心のツールです。(瞑想のような)変性意識状態を通してもたらされた情報を扱う時に、特に役に立つと思います。知識とか論理的感覚とか人生経験とか個人的価値観とかは置いといて、とりあえずそこにストックしておくのです。

出所は何であれ、それを真実だと鵜呑みにすることなかれ。「師」やグルへ安易に依存したがる人がいるようなスピリチュアルコミュニティでは、その手の情報は特に真実であると決めつけられがちです。
新しい概念を自分で試してみて、精査しましょう。

それができなさそうな時は、空想の箱に入れちまいましょう。未消化の他の考えを理解するのに役立つかもしれません。なんか別の視点が欲しいなと思ったときに、この箱の中をのぞいてもいいのです。「しゃぶりつくす」ことなしに、まるまんま飲みこんでしまうと、メンタルの消化不良を起こしかねません。この空想の箱があれば、新しい情報を近くで眺めながら、自分の意志で「しゃぶりつくす」かどうかを決められます。

「現実は単なる幻想にすぎない。確かなものに見えてすら」アルバート・アインシュタイン
「知識の一番の強敵は、無知ではない。自分は知っているという勘違いだ」歴史家 ダニエル・ブースティン
「知らないから困るってことはない。自分は知ってると思いこむことで困るんだ」マーク・トウェイン 小説家/ユーモア作家
「われわれが現実の姿を真に知るには、仮説を論破することだ」カール・ホパー教授 科学哲学
「21世紀の文盲とは、読み書きできない人ではなく、学んだことを忘れ、再学習できない人々を指すようになるだろう」アルヴィン・トフラー 未来学者
「自分が自由だと思い込んでいる者ほど、救いようなく飼い慣らされた存在はいない」ヨハン・ウォルフガング・ゲーテ ドイツの作家・経世家
「理論は君を結論へ導くだろう。しかし、空想ならば君を無限の世界へと連れ出すだろう」アルバート・アインシュタイン

ワークの前提条件 – Presuppositions of the Work

この情報は、10~12次元の光のハトホル領域であるアーエソスから来たものです。このハトホルたちは光のより低い次元にいるハトホルたちからはスピリチュアルな師として見られています。アーエソスにいるハトホルは心地よく癒されるエネルギーを発し、深い気づきへと導いてくれます。彼らの姿形は根本的に変容しており、もはや典型的なハトホルの見た目には似ておりません。一般的に言って、アーエソスにいる存在は幾何学形であり、普段は球体――特に光る白い球体だったりします。
これらのハトホルは、幻想を見抜くことや純意識そのものとつながることで、光の最も高次の領域へと進化してアーエソスに辿りつきました。純意識とは、多元宇宙と存在の光のすべての形を通した全ての物質の素であるホログラフィックなディスプレイの創造者のことです。言い換えるならば、二元性の無数の世界にいる全ての存在は、発光していることを特徴としたホログラフィックな光の相互作用でできているのです。発光とは、純意識の基本的な性質の一つになります。

純意識から見える現実は、非二元性です。全ての衝突や対立する力は存在そのものの中で溶け合い、アーエソスは相互に作用しあう人へ非二元性の性質を与えます。

アーエソスは大変に慈悲深いです。しかし、全てのハトホルたちがそうであるように、人類の生き方に干渉はいたしません。覚醒段階にある他の肉体を持たない存在と同じように、(人類のような)意識ある存在を含む、他の種族に起きていることの守護者といったほうが的確です。

アーエソスは干渉しない一方で、非二元性の慈愛や癒しのエネルギーはつながる人を進化させることもできます。

アーエソスにいるハトホルたちは、純意識へつながっていく現実の性質そのものに関して、独特の視野を持っています。これを、7つの純粋なる光と述べています。

アーエソスにいる存在だけが気づきの高いレベルに達した存在ではないことを、どうぞ覚えておいてください。彼らは多種多様な存在とこの考えを分かち合っています。これについては、「比較展望」の項で後から述べています。他の光明を得た存在達からも、素敵なギフトがたくさんあることでしょう。ですが、今回は肉体を持つ存在としてこの世界に生きる我々が普段感知しているものと比べて、アーエソスの中でどのように「現実」を認識するのかということへ、焦点を当てていきたいと思います。

ここでは、傍観者に徹することが大切です。要するに、一つの「現実」というものは存在せず、おのおのの独自の視野から現実を見ているという多角的な視野を持つのです。

有意義なワークのために、2つの極に「現実」の見方を分けてみましょう。一つめは、肉体があって二元性の苦痛(五感に基づいた世界の解釈や、感覚にもとづいて常に移りかわり動いている世界がどのようなものか見ること)を経験している存在の視野です。

ふたつめは、非二元性の純意識そのものと深くつながっている存在の視野を体験してみましょう。こういった存在にとって、二元性の苦しみはなく、全ての対立は雄大な知覚による静かな状態へと変容しています。さらに、偏った感覚を持つ肉体がある個人は、対立による問題に直面する中で恐ろしいほどの情緒不安定を経験するかもしれません。一方で、純意識とつながっている存在には、大変なことが起こったとしても感情の混乱は訪れません。

これらの調和しない視点を統合していくのに、機知に富みかつ優雅なる解決方法は、ドイツの哲学者、ゲオルグ・フリードリヒ・ヘーゲルの著作を通じて見つけられるかもしれないと、わたしは個人的に考えています。考え方自体はヘーゲルによりますが、学者によってははじめて実際に使ったのはヨハン・フィヒテだと言われています。

対立事項の統合 – Thesis Antithesis Synthesis

論題(Thesis)
ヘーゲルの論を使うに、ふつうの世界の視野と宇宙とは我々の論題である、と述べようではありませんか。要するに、物質とは現実である、と。時間は重力の影響との関連を通して、現実となる、と。我々を取り囲む世界で感じられる体験は、流動的であるけれども、大抵は物の的確な映像を得られることで信憑性が出ます。結局のところ、われわれの五感たるものは、日々の生活の中で直面する多彩な状況を首尾よく伝えているということです。

対立(Antithesis)
純意識と真に深くつながっている存在は、ほとんどの感覚的な存在に比べて非常に異なる方法で世界というものを体験しています。彼らにとり、本質的に物質というものは幻です。そして幻ではなくその奥に何が横たわっているのかに反応します。

こうした存在にとって、二元性そのものも幻に過ぎません。ほとんどの肉体がある存在の世界からは、雄大なる認知の中に生きる光明を得た存在は存在の現実はあまりにもかけ離れています。――彼らの視野は、(純意識のような)大いなる覚醒にしっかり根差しているのです。光明を得た存在からは、物質世界と他次元にあるその世界でさえ、全ては光のお遊びの結果に見えます。光は単純に、純意識から起こって発せられる輝きの反映に過ぎません。

統合(Synthesis)
二つの大変異なる知覚状態を一つに統合することは、両方ともにある覚醒状態と言えるかもしれません。言い換えると、物質はある精神状態で知覚している時には現実で、別の精神状態で知覚すると現実ではないのです。純意識、または雄大なる認知に深くつながっている人は、たびたび(サンスクリット語で)サマーディといわれる覚醒した変性状態になります。サマーディとは、時空の感覚に甚大なる変容が起こり、超越と至福へと高められた感覚をともなう非日常的知覚である内なる覚醒状態です。

通常、サマーディ状態になったら、完全に外側の世界は消え失せます。内なる現実にすっぽりと入り込むのです。しかし、日々の生活という感覚に基づいた現実と雄大なる知覚になったときに自然と起こる覚醒した超越状態を両立させつつ、両極を統合する便利なサマーディとでもいえる別のサマーディの形があるのです。

物理学で例えると、普段の日常的な世界というのはニュートン物理学といえます。雄大な変性意識状態は、経験レベルで量子力学といえるでしょう。二つの現実は非常に違うというのに、人間の意識は同時に両方の現実を覚醒させ、展開する内なる能力があるのです。こんな進化した状態に確かになれるのです。でも、これは(例えほとんど使われていなくても)人類の元からある潜在能力の一部だったりします。そんな大変イノベーティブな状態になれることは真実でもあるのですが、根本的には難しいスキルでもあります。そう、他のスキルと同じように、熟練が必要なのです。雄大なる知覚へ心理的に導く方法は、この二つの性質で表現されます。他の技術もそうであるように、練習すればするほど上手く扱えるようになっていきます。

多元宇宙
多元宇宙という概念は何も新しいものではなく、何千年もの昔から様々なスピリチュアルな伝統の中で賢者が伝えていたものです。概念の中心となるのは、わたしたちの宇宙はたくさんの中の一つであり、精神を瞑想状態にすることで別の宇宙とつながることができるという考えです。

ハトホルによると、多元宇宙は無数の宇宙を含みます。そして、これらの宇宙にある、あなたの進化を促進する元気が出て光に満ちる精妙なエネルギーとつながったり、高度に進化した存在とコンタクトをとることができます。

アイザック・ニュートン卿は著書、光学(1704)の中で多元宇宙の概念を提唱しており、1952年に物理学者エルヴィン・シュレディンガーは複数の現実が同時に起こりうることを引き出し示す波動方程式について言及しました。最近ではリチャード・ドーキンス博士も多元宇宙の概念に理解を示しています。

意識の統合体
ハトホルからすると、意識とは多様な形態をとる連続体になります。人類は一般的に他者や個人を超越したものや高次の存在などは自分とは別個の者であると思っていますが、そんな物の見方というのは乱暴です(少なくともハトホル的に見ると)。

そのうえ、宗教の影響のせいで、多くの人類は(人を超えた、超越している)神聖なるものと平凡極まる日常生活というものは、別物であると思い込んでいるのです。
ハトホルによると、人類と高次の性質は別物でもブロックがあるものでもありません。条件づけによって思い込んでしまっている場合は別ですが。人類というものと(スピリチュアルで超越した)神聖なるものは別物であるという思考の悪影響の一つは、生まれつき持っているにもかかわらず、内なる声を聞いたりヒーリングをしたりする能力なんて自分には無いと決めつけてしまうことです。意識とは統合体であって、思考で決めつけない限りは別物なんかじゃないのだという気付きを得てほしいと思います。本当は、高次の視点や(意識の力やシッディなどの)卓越した能力になんのブロックも障害もないのです。社会から押し付けられる枠にはまらない限りにおいては。

ワンネスと境界線の逆説
(純意識のような)高次の性質の一つの特徴として、頻繁に自然と慈愛の感情がわいてくるというものがあります。他の存在の喜びや悲しみの守護者になるには、全てはつながっているということ、ワンネスに気づくことです。ワンネスの感覚は高次の感覚(純意識)とつながることで起こり、肉体という箱の抑圧された感覚でいると感じとれません。なんでデフォルトがそんな状態になってしまっているかというと、生物としては境界線が必要だったからです。生物学的生命は他の生命と環境とのつながりがなかったとしても、生物学的境界線を専有する機能をもってしても、自分だけで生きていくことはできません。体内のすべての細胞には、細胞壁があります。細胞壁なしでは無傷ではいられません。例えば、細胞壁無しだと、生物はドロドロの原形質の塊になってしまうかもしれません。壁や境界線こそが肉体を肉体たらしめているのです。

だから、高次の感覚とつながって個を超越したり洞察したりといった探索をする時には地に足を付け続けてグラウンディングをすることが大切なのです。別の言い方をするなら、他の存在と溶け合うことと境界線を引いておく必要性、両方の意識を保ってください。ここで、そんなの意味わかんない!と思われた場合は、個人の境界線の必要性と有効性を誤解しているがゆえに、現実面とスピリチュアル面両方でありとあらゆる問題を引き起こしてしまうでしょう。

次元的傾向
ハトホルは、どんな存在も多元的自身の中に次元的傾向があると言っています。それは、経験や思考パターンの反復によって意識に植え付けられた種のようです。宗教や常識というような、押しつけられて刷り込まれた信念も含まれます。

これらの「種」、すなわち次元的傾向は、条件がそろうと発現します。ハトホルによれば、ほとんどの人類は善意と悪意がまぜこぜになっている傾向があります。

今回のワークでは、自分の次元的傾向を見きわめ、破壊的でネガティブな性質を浄化していきます。ここでは適切なる道徳観をお持ちになられることを強くお勧めします。そうすれば、外側の現実に反映してしまう前に、自分の内側でネガティブな傾向をより容易く見きわめることができるのです。

道徳という制約
道徳観を持たずに多元宇宙を探求することもできますが、お勧めできません。その理由は多岐にわたります。一つは、多元宇宙はすべての種のエネルギーやポジティブで成長できる影響を与えてくれる存在に満ちていているということがあります。ですが、すべての存在が善良だとは限りません。リスクヘッジとして(感情を安定させてから)高次につながるようハトホルが強くアドバイスしているのもこのためです。そうすれば、自分と同等かそれ以上の存在とつながることができるからです。

私の考えとしては、多元宇宙につながった結果スピな世界にどっぷり引きずられることから自分と周りの人を守るために、適切な道徳観を持つことが大切であると思っています。

世界中の様々なスピリチュアルな教えでは、道徳という制約を重視しています。いくつかに至っては、極めて制限がきつく禁欲的です。とりあえず今回のワークでは、ニヤマの無害を基準とすればよいでしょう。ニヤマという単語はサンスクリット語で単純に訳すと「制約」という意味になります。最も簡単な形では、ニヤマの制約は以下の通りです。
自分と他の命を高めるために、わたしは自分と他者に対して害意を持たぬよう努めます。

これは誓いではないことに注意してください。自分と他者に悪意を持たないよう努力すると、単純に決めているだけです。もし自分や誰かに悪意を持ってしまったら、上手くできない自分を責めるのではなく、なぜ危害を加えようとしたのかを探ることです。そうすれば、無意識に眠る欲求を洗い出すことができるでしょう。自分自身を傷つけるのをやめるように努力するのは、今まで経験した中で最も愛にあふれる体験であったとある人は言いました。このワークショップで瞑想や学びを終えた後も、ニヤマの崇高なる制約は沈黙のうちに続いているといえましょう。

チャンスとリスク
高次の存在とつながることでもたらされる成長と発展の機会には、素晴らしいものがあります。しかしながら、そこにはリスクもあります。世界が混乱していけばいくほど、より多くの人が精神を分裂させて「浮足立っ」たり「フワッとし」たりすることで変わっていく世界の現実から逃避したがるでしょう。これは悟りを開くことでも高次の感覚につながることでもありません。ただの妄想です。

私の意見としては、統合を成した心の導き手になるために、自分自身のこういった傾向に自覚的であるべきです。もし人類の集合意識が自分の陰の部分を否認したり逃避したりする状態を深めていけばいくほど、全ての事柄において現実逃避は激しくなっていくでしょう。スピリチュアルに見せかけた分裂状態で現実から逃げたりフワッとしたことを言うのは、自由になることではありません。

高次の意識とつながることのリスクに対して自覚的であることで、成功確率を大きく高めていけるでしょう。ここでいう成功とは、低次の現実と高次の世界の双方の感覚を保って選択を行うことで、互いの世界がつながっている状態を指します。

沈黙という叡智
もし心理的誘導で高次の感覚へつながる方法をマスターするならば、間違いなく深いスピリチュアルな洞察と多くの場合は様々なシッディや意識の力を得られることでしょう。

真に深く純意識とつながるほとんどすべてのスピリチュアルな伝統では、修験者たちが自らのスピリチュアルな発達についておおっぴらに口にすることを慎むようにと戒めています。

嫉妬や人を裁くことや承認欲求を満たすために無意識に話を盛るようなことで進歩を妨がない、自意識に引きずられてしまわないようにです。この世界は実に不適切な局面にあり、どのようにして純意識と境目のない自由な世界が日常生活の現実につながることができるのかという神秘に注目するよりも、自己の承認欲求に注目するようべきだと仕向けてきます。

自分の目標へとただ黙って邁進することで、時空の制約や境遇や経歴を超越した存在の一面に深くつながる意識の深い側面である、内なる聖域を守る次元傾向を養うことができます。内なる聖域とは、ただつながるだけで再生や治癒が起こる場です。

心理的誘導で高次の感覚へつながる方法には、二つの側面があります。
第一の側面は、主要な目的である(超個人的といった)存在を超越した領域の深みを探検すること。そして第二の側面は、リアルを生きる時にこういったもののエネルギーを利用することです。

比較展望 – Comparative Perspectives

高次の感覚に対するハトホルのとらえ方は、世界のスピリチュアルな伝統と類似点が見いだせます。特に、時間と空間の感覚を超越する意識の一面の扱い方は似ています。

高次の感覚についてハトホルが言っていることと、道士の老子、チベット僧トゥルク・ウルゲェン、キリスト教神学者マイスター・エックハルトのそれを比べてみましょう。

わたしの知り得る範囲で、他のスピリチュアルな伝統の中でも多くの類似点があげられます。しかし、書面の関係もありますから、究極の現実というものの性質に関するハトホルの見たては別に独特でも何でもないということをお伝えすることに絞りましょう。ハトホルの拡大現実につながる方法は独特で宗教的ではないにもかかわらず。

さあ、現実世界を変えていこう。というハトホルのメッセージから。
「アーエソスにいる存在は、人類が現実として認識してしまうのはホログラフィックな投影で光の幻想にすぎないのだという気づきを与える、スピリチュアルな教師です。
アーエソスでは、幻想ではなく意識の本質そのものへ十分に取り組んでいけるのです」
「あなたもこの根本的な意識の本質にふれることができますが、時間と空間による影響でわかりにくくなっています。人類の神経システムは超へんてこりんな五感に押し込められています。この世界で生きるために必要なのでしょうけれども、意識の本質は五感の範囲を越えます」

道教の始祖、老子の言葉から
「人類は誕生より静寂である。これこそ天性の本質である。感じ、動く。これが本来の欲求である。反応した通りに物事が起こる、これが知の働きである。知と物が交わると、好き嫌いが作られる。知は外側へと広がっていき、内へは戻ってこない。ゆえに、天命は消え失せる」

この言葉は、(謎として知られる)文子と名付けられた老子の写本から引いたものです。老子は半伝説的人物です。ある歴史学者は紀元前6世紀の孔子と同世代だといい、またある学者は紀元前4世紀の戦乱の世に生きたとしています。多作の哲学者で作家である老子は、道教の哲学的土台を築き、老子道徳経の仙術理論を作った人として知られます。

チベットの仏教僧、ゾクチェン師の言葉から
「精神の本質とは、知覚者と被知覚者の二元性から解放された根源の覚醒、イェシェである。イェシェとは精神の本質を認めることを意味し、ナムシェイは五つのの感覚の扉(五感のこと)を通して覚醒状態に至り、それらを保つこと」

この言葉はチベット仏教のカギュー派とニンマ派の両方の師匠であるゾクチェンの師、トゥルク・ウルゲェン・リンポチェ (1920 – 1996) のものです。トゥルク・ウルゲェンは、現代におけるもっとも偉大なゾクチェンの師の一人とされています。ゾクチェンの師が死ぬとき、虹色の身体(物質的な肉体が5つの純粋な光として本来の姿に戻っていくこと)のようないくつかの現象が起きます。

光は物質的に現れますので、普通の人にも見ることができます。光が放たれるとき、物質的肉体は徐々に小さくなっていき、やがて消滅します。他の現象は天気に関連します。熟練したゾクチェンの師が死ぬとき、空は完璧に晴れわたります。これは純意識、ゾクチェンの修行者の言葉を使うならばリグパー、の清涼さを象徴しています。トゥルク・ウルゲェンが死んだとき、カトマンズまで覆っていた重苦しい空は、数日間にわたって透明に晴れわたりました。

キリスト教神学者の言葉から。
「現在という瞬間があるだけです…常に終わりなき今そのものが。昨日も明日もありません。数千年前にも、数千年後にも、今だけしかありません」

「知っている人と知られている人は一つです。単純な人は、神がまるであちこちに立っているかのように思っています。そうではありません。知において人と神は一つです」

この言葉は、ドイツのキリスト教神学者で神秘主義者のマイスター・エックハルト (1260 – 1328)のものです。彼はその時代には才能ある師で学識のある神秘主義者として有名でした。ですが、いくつかの見識がローマ法王との衝突を招きました。彼の神秘志向は、使徒継承によって霊的権威を得たとする現世的な教会権力への侮辱とみなされました。キリストの神秘に対して神秘学的な視点で近づくことは、教会権力によってよく異端視されてきました。なぜなら、そういうものは聖職者を必要とせず、教会の仲介なしで全ての人へオープンにキリストの神秘的な性質を見せて知らしめてしまうからです。中世の偉大な瞑想的キリスト教徒は、聖職者など必要とせずに自分で直接キリストの(光に満ちた)心霊領域を体験してきたという経緯があります。このキリストエネルギーとつながろうとし、心霊領域にて授けられる祝福を求めようとする積極的な態度はローマ教会を極めて苛立たせるものでした。マイスター・エックハルトは結局ローマ教皇ヨハネス22世によって異端告発をうけますが、皮肉なことに、異端審問の前に亡くなりました。

意識の内なる地形学 – The Inner Topography of Consciousness

第一のレベルは
以下に示す地図は、意識的なつながりのレベルの違い、特に経験の内なる領土について説明しています。

第一のレベルはエゴで、個人的な自分は自分であるという感覚です。存在の浅薄な部分に「生きて」おり、広がっています。個人的な経歴と思考を作りだしています。ほとんどの人は何かに対処する時エゴの影響を受けます。一般的にエゴは内なる世界の深いレベルとはつながっておらず、実際、エゴにとっては深いレベルは脅威と映るのかもしれません。

あなたの魂(もしくは潜在意識の精神)は顕在意識の表面の下にあります。したがって、意識できる心と内なる深い領域の中間にあることができます。夜に夢を見るとき、深い領域からのメッセージを魂は伝えてきます。これが内なる存在そのものの魂のレベル、時にはもっと深いレベルです。五感が外側の世界から感覚的に印象を判断するときに、内側の感覚も内側の世界から印象を判断します。瞑想中や夢で感覚的なイメージがわき上がってきたとき、あなたは感覚的な映像を観ています。リアルに見えますが、現実ではありません。

意識の基盤は、深い無意識の精神にあります。良くも悪くも影響をおよぼす過去の経験からの印象とエネルギーからなる、巨大なる貯蔵庫です。ハトホルたちはこの種のパターンを次元傾向と表現したのです。

純意識に沿った意識の基盤を通り越して、より内なる深いレベルにつながったら、五つの純粋な光を見始めるでしょう。内なる錬金術的な変容プロセスが起こると(金や銀といった)他の二つの光も輝きだします。これがあなたの存在としての光で、純意識のすみっこに存在するものです。

(この地図上で)最後のレベルは、純意識そのもの、万物の母/創造主です。このレベルでは全ての二元性は統合され、二元的な事や物はもはや存在しないため、内側の葛藤もありません。エゴに執着していたときに比べ、世界は全く別物のように見えるようになります。ストレスも抑圧もないのです。ただただ、目覚めた存在そのものになるのです。古代インドのヨガでは、この種の覚醒は(存在、超越した意識と法悦ともいえる)サットチットアーナンダといわれる三つの質に当たります。純意識の視点から世界とつながると、エゴからただ脊髄反射していたときに比べて、引き寄せるものが全然変わってきます。人によっては、やさしい世界に近づいたような気がするでしょう。(存在や純意識へ完全に根差した)より高次の世界に進んでいくと、この世界というものは多元宇宙そのものと全く同じなのだと気づくでしょう。そう、はかない魔法のような光の幻なのだと。意識の深部につながると、体内の現象を含む五感に基づいた世界の現象に同一化しなくなるのです。ここが極めて大切なポイントなのですが、精神異常のような病的状態にならずに、高次では多元宇宙と同じく世界の本質は幻であると見なすのですが、適切な方法で幻と交渉することもできるのです。生物学的な有機体として五感からくる情報に適切に対処し、妥当で機転の利いたやり方で社会に対応していけるのです。


訳者注:画像をクリックすると拡大します

心理的誘導で高次へとつながっていく方法

五つのレベル
心理誘導のセッション中につながるところを決める意味で、五つのレベルの目安が役に立つでしょう。

第一レベル

高次につながる心理誘導の他のレベルから見ると、基礎となるところです。感受性を高めていくために肉体と精神のシステムを活性化させて準備を整えます。つながりやすい状態の身体は、脳や精神の複雑な変容によって作られます。

高次へつながる心理誘導の進んだレベルをマスターしていこうと思うならば、このレベルは必須事項です。普段の生活でのストレスゆえに、より高いレベルにつながっていくために必要な状態へ意識を集中させていくことが難しいときにも、このレベルへと立ちかえる必要があるでしょう。この場合、第一レベルを習熟することは、感受性を磨くという受容的な状態を通して進化を促進するでしょう。

第一レベルに取り組むには、ただ多元宇宙につながる瞑想音声を聴いてください(なるべくステレオヘッドホンかイヤホンを使ってください)。(訳注:この瞑想音声については多元宇宙につながる瞑想に詳しく書いてあります)瞑想音声のなかにくつろぎ、音楽の音波構成へ意識の焦点を当ててみてください。速度や音色(音の調子)やハーモニーやリズムなどの変化を意識してみてください。これは集中するのではありません。集中ではありません。(大事なことなので二回繰り返します)
もし集中しようとしたら、不自然な感覚で音楽を聴いてしまうでしょう。それではかえってストレスになってしまい、逆効果なのです。ただ心をリラックスさせて、音楽を聴いてください。休憩を取るのも良いでしょう。あまりにもストレスをためすぎていて、精神に焦点を当てるのが難しいと自分で気づいたときには、多分そうする必要があるでしょうから。特に緊張しているときは、そうしたほうがいいかもしれません。そういうときは、リラックスして息を吐いてみましょう。息を吐くたびに、体の力を抜いてリラックスしていくのです。

第二レベル

このレベルでは、多元宇宙へつながる瞑想を感謝や承認のような安定した感情状態で聴いてください。これは、より深いレベルへつながる前に通るべき、絶対的に重要な必須ステップです。ハトホルたちはこのポイントを大変強調しています。意志の力で安定した感情状態を作り出せるようになるまでは、けして高いレベルに行こうとしてはいけません。

もし意志の力で感謝や承認のような感情を作り出すことが難しいと思うならば、そういった感情を作りだすシンプルな方法があります。

瞑想音声を聴きながら感謝や承認の感情を作る。音を感じる聴覚と感謝と承認の心の感覚、二つのことを一緒にやるのです。

できうる限り無理をせずに、心でこれら二つのことを並行しつづけてください。心が別のところに意識を移してしまったときは、意識を音楽と安定した感情状態へと戻してください。音楽は聴けるけれども安定した感情にはなったりならなかったりしたときは、音の瞑想によって作られた波動場が安定した感情をやがて強めていくことに却って気づくかもしれません。

第三レベル

このレベルでは巨大な空間に包まれた感覚を加えます。第2レベルをマスターしてからこのレベルに移ってください。意識して安定した感情状態になった後で、瞑想音声を聴きつつ、巨大な空間に包み込まれた感覚を加えてください。

巨大空間の感覚を作りなおすことは重要です。空間について理性で考えてみても、右脳の働きを活性化する役には立たないでしょう。空間に包まれているという生きた感覚のみが脳を活性化し、力強い変容を起こすことでしょう。

感謝や承認といった安定した感情状態と同時に、大きな空間に包まれている感覚を一緒に体験してください。安定した感情状態か空間感覚が消えてしまったときは、
音を聴きつつ、ただ元の状態へと戻してください。

このレベルでワークしつづけると、より意識しなくても安定した感情でいられたり広い空間を感じつづけられるようになり、この二つを保ち続けることがもっと容易になるでしょう。このレベルでは、高次へとつながる心理的誘導の能力を身につけ、多元宇宙を探求します。

神経心理学の観点からは、安定した感情の発生させることと同時に空間を感じるのは、脳の神経網に新しい方法で作用します。大脳辺縁系の中心を含む脳の感情を扱う領域は、右脳の空間認識能力と結びついています。そして、精神体験に大胆な変容を起こします。このレベルをマスターしたら、他の高次の存在のように意識のより深いレベルとつながっていける精妙なエネルギーに満ちた心理誘導領域を作れるようになるでしょう。

注:空間を拡大していく感覚に対して、混乱したり不快に感じた時はいつでも、ただ目を開けて、エネルギーをグラウンディングするために足を床につけてください通常はこれで変性状態から元に戻れるはずです。それでもまだ戻れない場合は、両方の耳たぶをこすってください。これで体験していた内なる現実を越えて脳が感覚情報を送りはじめ、末梢神経系が活性化されます。

ちなみに、東洋医学の視点からすると、大きな経絡が耳たぶを通っており、こすることで主要臓器へ気の流れを刺激します。そうして、グラウンディングを助けてくれるでしょう。

第四レベル

このレベルでは、自分と宇宙の間に境界線があるという感覚を溶かすことによって、(肉体のような)通常の内なる空間の感覚を一時的に消失させます。心の中で自分と宇宙の境界線が無くなると、意識のより深い変性状態になっていくでしょう。

この肉体と精神の非日常的状態は、変性状態とつながっている感覚を両方深める解放感をともなった感覚を呼び起こします。

このレベルでは3つの大切な要素があります。
1)多元宇宙につながる瞑想音声を聴くこと
2)自分の意志によって安定した感情状態を保つ
3)自分と宇宙の間の境界線を溶かすために第3のレベルで巨大空間の感覚を得ること

このレベルにとりくんでいるとき、上の要素のうちの一つが抜け落ちてしまうこともあることを知っておいてください。それは普通のことです。そうしたときは、ただ焦点を三つの要素へ同時に向けている状態へと戻してください。これは統御の上級レベルであって、このレベルを努力しなくてもこなせるようになるには必要な神経系を脳内で構築するための時間と反復が必要となります。

セッションの終わりには、境界線のある普段の世界の感覚に戻ることは極めて重要なことです。空間感覚を通常通りに取り戻すまでは、外側の現実での活動をしないでください。言い換えると、宇宙ではなく肌の中に戻ってください。

【重要】
境界線なく浮遊したセッションのあとに、そうしたいと思った場合は、横になってしばらく休んでください。素晴らしく満ち足りた時間となるでしょう。しかし境界線の無い精神状態のままでいるべきではありません。これは個人的な精神的バランスをとるためだけではなく、ワークが(いわば)エーテルの中に浮かぶためだけにあるわけでもなく、むしろ感覚に根差した意識と境界の無い超越した意識という二極を第三の状態へと統合していくためにあるのです。

第五レベル

このレベルは第四レベルの拡大バージョンになります。ただ違うのは、自分と宇宙の間の個人的な境界線の感覚を溶かすのではなく、全宇宙を含む全てに意識を広げて溶け込むのです。

このレベルをマスターした暁には、もっと長い間多元宇宙に存在し、探求することができるようになるでしょう。

第4レベルでもそうだったように、セッションの最後には通常の個人的な境界線の感覚を取り戻すことが極めて大切です。

トリリウム

ハトホルによると、二つの亜原子粒子が相互作用すると量子場効果ができるそうです。

原子からの粒子として、量子場効果はより強まります。そして分子を作る原子の結合として、量子場の力と効果は分子結合の複雑さに関係して増していきます。その結果、人体は大変複雑な量子場効果となりました。

ハトホルがこの種の領域効果を例えるのに使った用語がトリリウムです。
(注:トリリウム(エンレイソウ、タチアオイ)は花の名前でもあります。他の植物もそうであるように、エンレイソウの花も小さな量子場であるという事実があります。それ以外に、トリリウムとエンレイソウの間には関連性はほとんどありません。

量子場の効果は多くの根拠から重要です。しかし、このワークショップでは、啓蒙及び変容の目的のために多元宇宙から精妙なエネルギーを引き出すトリリウムの使い方に焦点を当てていきましょう。

トリリウムは、つながった人の意図と思考によって量子的な引き寄せのように働きます。

多元宇宙から精妙なエネルギーを引き寄せるためにトリリウムを利用するスキルで最も壁となるのは、その単純さです。トリリウムは原子や分子、細胞として体内に既に存在しているので、改めて作りだすものではありません。量子引き寄せとしてトリリウムは、その性質そのものによって、精妙なエネルギーを引きこみます。もちろん、あなたの心身の中にもです。多元宇宙から自分へどんなタイプの精妙なエネルギーを引きこむかは、自分の精神と意図の状態によって決定します。このワークショップのコースでトリリウムでのワークを通じて探求する精妙なエネルギーには二つの基本的な形態があります。

七つの純粋な光

ハトホルによると、高次の世界へより深くつながっていくと、意識の表現形態はより精妙で洗練された形になっていきます。意識が行うより洗練された表現の一つの形として、七つの純粋なる光として現れます。これらの七つの光は純意識そのものの入り口です。純意識は、多次元の領域と同じく幻想たる物質世界を作りだす全てのホログラフィックな放射の源そのものであります。

それらの光は澄んで鮮やかできらめく色として現れます。五つの基本的な光があります。白、赤、緑、青、黄色。これらが五つの純粋な光と呼ばれます。正しい精神状態の元では、(内なる)スピリチュアルな錬金術が起こった時、この五つの光に加えて他に二つの純粋なる光が生まれます。澄んだ金と銀の光です。純粋な金と銀の光を使うと、内なる錬金術的反応の間に計り知れない恩恵があると、ハトホルは強調しています。ですが、金と銀の光を生み出すのは、あくまでも五つの光であることをお忘れなきよう。

注:五つの純粋な光に対するハトホルの見解は、ボン教とチベット仏教の思想と完全に同調しています。特にゾクチェンの思想に似ています。この視点の要点は、われわれが欺かれて物質を五つの純粋な光の相互作用の結果としての幻であるとみなさないがゆえに、人類が現実として物質世界に顕現しているということです。このことについてのハトホルの見解は、多元宇宙を通して発せられるホログラフィックな光のたわむれによって、われわれは欺かれているということです。ハトホルによると、ホログラフィックな光の源は、五つの純粋な光と究極には純意識そのものだということです。その上でハトホルは、物質の全形態や光やエネルギーを含む多元宇宙の中に存在する全ては、純意識の特質の一つである輝きの表現形態なのだと述べています。

善良なる高度に進化した存在たち

ハトホルは、高い波動の(安定している)状態になった人が自然と接触するであろう高度に進化した無数の存在たちによって、多元宇宙は広げられていくと言います。だから、内なるトリリウムを扱うことで、高度に進化した存在とつながって情報も祝福も受け取る形で、彼らから光のエネルギーを引き寄せることもできます。

とある進化した存在たちは、地上での様々なスピリチュアルな伝統とつながりを築いていますが、ほとんどは他の銀河や多元宇宙の一部分である他の宇宙で生まれた伝統と結びついています。ハトホルによると、ある卓越した高貴なる存在たちは、多元宇宙の中のどんなスピリチュアルな伝統とも結びついていないそうです。そういった存在はむしろ、個人での探求を通して自らの自己覚醒の高みへと至っているのです。しかしながら、出自に関係なく、高度に進化した存在たちは全てが、全ての目覚めたマスターの母/創造主である五つの純粋な光と純意識そのものの両方に深く結びついていると、ハトホルは伝えています。


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感謝の気持ちを思い起こさせる方法 : 基礎入門編

これは、自分自身と世界に対するものの見方に影響を与えて、安定した(特に感謝の)感情状態になるための簡単な入門編です。

ハトホルのメッセージ、多元宇宙につながる瞑想の中で、難問が示されたことを私は書きました。このメッセージで、違う新しい現実を探求する前に、感謝の安定した感情状態になることが大変重要だとハトホルたちは言いました。私たちが高い安定状態を保っている時、高次の領域の意識へとつながれるという理由からです。

これを読んでいる人の中には意識的に感謝の状態になれる人も多くいるでしょうし、そうじゃない人にとっては難しいことでしょう。
何らかの理由で安定した感情状態に持って行くのが難しいなと感じている人に、この入門編をおすすめします。この記事の最後まで読めば、いつでも望むときにこの安定した状態になれるだろうと信じています。

これから安定した感情について少しお話していくつもりですが、そうさせていただく前に、本題とは少し離れる話題を先にお伝えさせてください。今回の努力目標は、常に100%感謝の状態で生きられるようになることではありません。私たちの多くは、悲しみ、ストレス、嫉妬、怖れ、怒りなどの不安定な感情にふりまわされるものです。むしろ目標は、情緒不安定になった時でもそれを率直に認めることです。これはあくまでも、意志の力で自分自身を救出する方法、または心理的な導きで多次元につながる前に安定した状態になる方法であることを心にとめておいてください。しかも、私はこういった情緒不安定(例:未解決の無意識の問題)と根本的に向き合っていくことは実り多く、メンタルのためにも必要で、かつ大変重要であるとすら考えているのです。「スピリチュアル」ぽく見せるために、自分にネガティブなところなどありませんよとポジティブぶるより、よっぽど大切です。

Heart Math Instituteなどで行われたものを含む多くの研究が、感謝のような安定状態にあるときには認知能力や問題解決能力が実際に上昇することを、決定的なまでに示しております。

一方で、ストレスのような不安定な感情状態は、健康である感覚と同じくらい認知機能へ有害な影響を及ぼします。

安定した感情は健康や周りの状況へ心身がどのように反応するかのコントロールなどからもたらされる一方で、不安定な感情は心身の心理的苦痛から作られます。
したがって、身体的なレベルでも心理的なレベルでも、意志の力によって安定した感情状態を作りだせる能力は、習得しておいて損のない神スキルと言えます。

どんなやり方でもよいので自分の心身の混乱を越えて安定した感情の習得を進めるように、という意向をハトホルは示しました。多次元の宇宙のような他の次元を探求する時に、安定した感情は極めて重要であるというのです。

多次元というのは、非常に広大な概念です。我々の宇宙だけではなく、ハトホルたちが数えようとしたって数えきれないと表現した無数の他の宇宙も含みます。多元宇宙の概念は、ハトホル特有のものではなく、何千年も前に源をさかのぼることのできる数々のヨガの伝統でもふれられていることです。
ハトホルによると、多元宇宙は安定した感情状態にある全ての人へ高められた視点と癒しの祝福を惜しげもなく与える、大変進化した慈悲深い知性が行きわたっているとのことです。ここで大切なのは、これらの存在から有益なエネルギーを受けとるには、感情的に安定した状態でいる必要があるということです。ちなみに、これらのエネルギー体は、多くの色々なスピリチュアルな伝統でふれられているものもあれば、ここでは知られていない存在であるものもいます。

非常に安定した状態で多元宇宙を探求することは、できうる限り素晴らしい成果を引き出すのに必要な要素の一つとなります。ですから、そこまで難しくないことですから、これからご紹介する安定した感情状態を保つ訓練を試してみてください。

はじめに、言葉の定義をしておきましょう。承認とは、人やできごとや状況についてすばらしさ、価値や重要性を認めるということです。一方で、感謝とは、何かに対して感謝している状態、ものすごくありがたいなあと感じている状態のことです。

この二つの一定した状態はかなり似たところがある一方で、その強さにおいて違いがあります。
このことを、2,3年ほど前の音声ヒーリングの訓練の時に、猫と犬の違いに例えてお話したことがあります。
下のリンクをクリックすると、二つの安定した感情状態の違いについての理解を深めるであろう、この短い話を聞く事ができます。
注意: 下のリンクをクリックしたあと、視聴コーナーに飛びます。視聴規約に同意したら、たくさんの瞑想用音声ファイルやレクチャーやインタビューへ直接アクセスできます。個人利用の範囲内において、無料で全てのコンテンツを利用できます。下へスクロールして、目的のタイトルを見つけてください。
ここをクリックしてCats and Dogs: Appreciation or Gratitudeを聴いてください。

感情と動物の話題についてですが、マーリンという、数年間セラピー犬を務めてくれた犬について話した、役立ち興味深いであろう話もあります。
ここをクリックしてA Dog Named Merlinを聴いてください。

基礎入門 – The Basic Primer

1.生活の中で価値を認めたり感謝することが既に当たり前となっている人にとって、すべきことはその感情を思い起こすことです。この感情の状態を思い出した時、ただちに心身へと影響が及びます。突然、思い出すだけで、実際にこの承認か感謝の状態になります。

2.こういった感情の状態にあんまり慣れていない人には、一つのステップを加えてみることをご提案します。
感謝できる何かを思い浮かべてください。その感謝の気持ちがどのくらい大きいか小さいかは問題ではなく、感謝できる何かか誰かであればかまいません。暑い日の一杯の冷たい飲み物、一曲の美しい音楽、きらきらした夕陽、友や見知らぬ人の親切。これくらい単純なものでよいのです。感謝できるような出来事のリストは本当に無限にあります。
この考えは、感謝の気持ちを引き起こす何かを思い出すことです。そして、一度思い出したら、感情を作りだした記憶を手放してください。そうすることで、あなたの心には感謝の感情そのものが残ります。このシンプルな方法を続けていくことで、やがてこういった状態になろうとしただけで、ただちに承認や感謝の安定した状態につながることが可能になるでしょう。

3.そんなことで上手くいくのかよ、と信じられない人もいるでしょう。こういった方は、正直なところ他者を認めたり感謝したりできるような経験をしていても、無駄にしてしまっているのです。こういった人たちには、人生の中で深いトラウマがあったり、確実に承認や感謝を感じられる生活の出来事なんてないと過少に見ているのです。
もしあなたがそういうタイプの人なら、安定した感情の癒しの力につながる方法があります。この方法は、成育歴(例:人生経験)を乗り越えていくことです。脳は適応力にあふれていますから、妄想(もしくは創造的なファンタジー)の純然たる力を使うことで新しい神経系のネットワークを作りだしてしまうのです。
この方法では、他者を認めたり感謝したりするだけの理由ができるだろう外側の現実に、やがて実際の状況を引き寄せていく磁気を作ることで、安定した本物の感情を作りだせるでしょう。
感謝を発生させるプロセスのはじめの一歩は、現実になれば感謝できるだろうなあと思うことを想像することです。
自分が感謝できるであろうことを現実に経験しているのだと想像してください。
たまらず感謝したくなるような、見て、聞いて、感じられる妄想を作りだしてください。この遊びに全ての感覚を傾けてください。できうる限り、リアルに。そのうち、心身が本当にリアルで感謝しているような反応を示しだします。

感謝の気持ちを経験した後、感謝の元になった妄想を手放してください。そうすれば、純粋に感謝そのものを感じていることになります。
何度も自分で感謝の感覚を作りだして経験してください。その経験を繰り返すことで、意志で感謝の感覚を呼び起こせるような新しい神経系のネットワークが作られます。
ある人は、妄想を通じた感謝の気持ちを作ることが上手くなった時、リアルから来てるものじゃないことに虚しさや悲しさを覚えるかもしれません。
もしそうなったら、わきおこってきたどんな「ネガティブ」な感情も感じてあげてください。そういう気持ちを認めておくことは、とても大切です。抑圧してはいけません。感謝の気持ちが呼び起こされる状況に(今のところは)ないような人生を送っているという現在の現実を認めてください。
ただその感情を吸いこんでください。それらに寄りそってください。変えようとあがかないでください。強烈な感情が落ちついたら、感謝の気持ちを呼び起こす妄想づくりに戻ってください。
この方法を使っていけば、やがて意志で感謝の安定した感情を保てるようになるでしょう。そうすれば、以前にふれた多元宇宙につながる瞑想もできます。引き寄せの磁場が作られ、感謝を感じるような状況が現実の人生でもやってくるようになります。

音という味方 – A Sonic Ally

上で述べた方法を試してみてネガティブな感情を味わったならば、物質的な心臓の精妙なエネルギーを揺り動かすのに役立つThe Song of Hazrat Inayat Khanで瞑想してみるといいかもしれません。下のリンクから視聴コーナーに行ってみてください。
注:下のリンクをクリックすると、Listeningコーナーに飛びます。視聴規約に同意したあと、瞑想音声やレクチャーやインタビューを聴く事ができます。個人利用の範囲内において、無料で全てのコンテンツを利用できます。
リストのページに来たら、Song of Hazrat Inayat Khanのところまでスクロールしてください。

ここをクリックしてSong of Hazrat Inayat Khanを視聴またはダウンロードしてください。

承認や感謝のような安定した感情を作りだして持続する方法を習熟するのは、本質的には脳のスキルなのです。全てのスキルがそうであるように、学べばできるのです。安定した感情をマスターしたあかつきには、個人的な健康とスピリチュアルな成長という成熟、両方に関してはかりしれない進歩がみられるでしょう。個人的な意見としては、安定した感情をマスターするために時間を作ることは、努力するだけの価値があります。

資料一覧

記事
注:これらすべての記事はtomkenyon.comの記事コーナーで読むことができます。

The Aethos: Thoughts and Observations
ハトホルの非二元的存在領域、アーエソスについての論述

Myths, Heroes and Lies
スピリチュアルな理想がどうやって抑圧した影へと歪んでしまうのかという考察

Wrestling Crocodiles
抑圧された影を見るという「スピリチュアル・ライフ」を送る人に必要な探求

Transition States: Class Handouts
とある視野からの地球の変遷の証拠と(ハトホルと称される)第五次元の探求を含みます

Biophotonic Human: Class Handouts
新しい科学である生体光工学とその応用で見るテクノロジーとスピリチュアルどちらにも馴染む科学資料

The Spiral of Ascension: Class Handouts
量子物理学の視野からアセンションプロセスを探求する講義
第六次元および生体光工学についての情報と資料も含む


As It Is (Volume One)
このシリーズは、ゾクチェンの師、トゥルク・ウルゲェンの言葉をまとめています。ゾクチェンの思想と理論に興味のある人には言葉で言い表せないほど優れた資料となるでしょう。

Beyond the Brain: Birth, Death and Transcendence in Psychotherapy, Stanislav Grof
(日本語版:「脳を越えて」春秋社)
グロフ博士は神経系を越えて意識に何が起こるのかを研究しています。臨床心理士として研究者としての長年の経験に裏打ちされており、心理療法の手法で論じられる意識の非局所的モデルに興味のある人にはおすすめの一冊です。

The Holographic Universe, Michael Talbot
(日本語版:「ホログラフィック・ユニヴァース―時空を超える意識」春秋社)
宇宙のホログラフィックなモデルの描写が魅惑的で引きこまれます

ワークショップの録音

これらのCDはwww.tomkenyon.comのThe storeコーナーでmp3ファイルでも販売しています。

Passage into the Infinite Mind

巨大空間の感覚をテーマにした2017年のハトホルワークショップを全録音したものです。ワークショップの主題は、現代の心理学の深い視点を加えた古代エジプト神話と神経心理学と健康のために心身の組織を変化させる効果がある自己神経可塑性(SDN)と呼ばれる神経生理学の交わる点にあります。ハトホルの音声瞑想も多く収録されています。

Entering the Nigredo

この心理スピリチュアルワークショップで、トムは様々な視点から抑圧された影について扱いました。このワークの目標は、問題解決と変容のために無意識に眠るものへ気づきの光をあてることです。このワークショップの過程で、トムはチャンズー・カンという高次の世界のシャーマン的魂の歌い手と、根深い闇の変容を得手とするブラックタラとして知られるホワイトタラ菩薩のエネルギーにチャネルしました。

The Five Pure Lights

この一枚のCDは、五つの純粋な光についての話と五つの純粋な光の領域へあなたを導く音の瞑想が収録されています。この録音は、mp3のみです。

©2018 Tom Kenyon All Rights Reserved

訳者注

トムは「全てのメッセージを含み、どんな改変も無く、売買することなく、著作権表示をしてくれる限り、あなたが望むならどんな形式でもこのメッセージの複製および配布を許可します」と表明しています。
よって、この翻訳もそれに準じます。

音声ファイルは再配布不可です。個人的な利用のみ可能です。

As It Is, Volume I: 1

As It Is, Volume I: 1

posted with amazlet at 18.10.04
Rangjung Yeshe Publications (2013-12-01)
脳を超えて

脳を超えて

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スタニスラフ グロフ
春秋社
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