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2018-07-23

ロングテールなんて、もう古い?

幼稚園か小学生の低学年頃、わたしは母にこう聞きました。
「ウチって借金ないよね?」
母の答えはこうでした。
「借金?家のローンがあるわよ。1000万くらい」
「ええーっ!!?そんなに借金があるの!?だめだよ!借金はダメ!!すぐに返して!」
「そうねぇ、飲まず食わずでお父さんのお給料を全部つぎこむなら3年くらいで返せるけど、そうもいかないでしょう」
「それじゃあできうるかぎり切りつめて早く返して!!」
「あと20年くらいかけて返す計画なのよ」
「ダメだよそんなの!借金はとにかくダメ!!」

………なんなんだこの子どもは……。と大人目線では思います。相当変わった子どもですよね。
でも小さなわたしはもう本能と言っていいレベルで「借金はダメ!」と思っていました。そして、膨大な借金を抱えて家を建てた両親に対して絶望していました。

もう、理屈じゃないのです。
借金はダメ!借金はダメ!!
お年玉やお小遣いくらいでろくにお金を使ったことのない幼児が、本能で思っていたのです。「借金だけはダメっ!!」

その直感は正しかったと、大人になった今思います。
ですから、繰り返しこのブログでも「借金はダメ」とお伝えしています。

ハートに従うために、借金をするな

シリーズ 欲望の経済史~ルールが変わる時~1▽時が富を生む魔術~利子の誕生
このドキュメンタリー内でも、高利貸しが多くの宗教でタブーだったことが触れられています。実に見ごたえがあります。おすすめです。

まずはマネーシステムを学ぼうぜ


この記事で解説しているお金ができる仕組み。銀行の詐欺システム(1/5) Money As Debtと併せて見ると、「経済成長は借金によって行われている」ということが理解できるかと思います。

そして、ドキュメンタリーの中では、為替差益によって利益を得るのが、中世イタリアのメディチ家ですでに行われていたことが述べられています。宗教(カトリック)的に利子はNGだったので、例えばフィレンツェとロンドンの貨幣の変換差益で実質上の利子をとったのです。(第1回「時が富を生む魔術~利子の誕生~」 17分頃)まさに中世の錬金術、現代のFXのようです。

「第2回 空間をめぐる攻防~グローバル化と国家~」では、東インド会社が「空間を移動させることで商品に希少性という価値を持たせることに成功した」ことを紹介しています。
これを見て、わたしは「だいぶスケールは違うけど、セドリと同じだな」と思いました。
最近セドリについて個人的に思うところがあったので、書きます。

Amazonが使えなくなる日

あなたの内の男と女 -愛と自由を手に入れる魔法-

私は最近、サガプリヤ・デロングの「あなたの内の男と女」を読んで男性性と女性性フィーバーしていました。そのフィーバーっぷりは男性性と女性性タグの記事をご覧いただければ一目瞭然です。

で、このサガプリヤの本を「面白いよーっ!」ってオススメしてたんです。なかなかスピリチュアル系の本というのはマニアックでニッチな分野ですし、出版社さんも小さなところが多いです。
「そういうところはやっぱりAmazonが強いよね!」と思って、Amazonへのリンクを張っていました。

Amazonはご存知の通り、「ロングテール」で利益を上げてきた経緯があります。
ロングテール‐「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
いやー読みましたよね、これ!流行りましたよね~。一時期ビジネス系ブログはどこもロングテールロングテール言うてましたよね。

売れない商品を宝の山に!
それは実力を発揮できずに腐ってるプレイヤーを発掘してスターにしちゃうマネー・ボールのようではないか!Amazonは出版界のビリー・ビーンだ!

そんくらい、「Amazonにはマニアックな商品がある!」という信頼感がありました。

精神世界のようなニッチな分野の本を手に入れたい人間にとっては、とてもありがたいものです。それまでは書店を何件も回って、「ここもなかった」とガックリすることが多かったのです。そして結局取り寄せてもらって2週間待ちとかで。

だけどだけど、Amazonさんには大抵在庫がある!ヒャッホー!
というわけで、わたしの「ロングテール」に対するアマゾンへの信頼というのは結構厚かったのです。リアル店舗が扱ってくれない売れ筋じゃない商品だって、アマゾンパイセンは扱ってくれる!と。

ですが、今回このサガプリヤの本を推して、そして各書店の在庫の推移を見ていて思ったんです。
「えっ?もしかしてAmazonって使えねぇ?」

とにかく入荷がない。絶版であるかのような表示にすぐなる。
(画像は7/23現在)
新品注文(1944円)はできず、高値の中古品を買わねばならない状態に。
2856円とか…どんだけぼるんだよ……定価の1.5倍するじゃねーか……
高価格帯だと↓こんなことになってます。
(画像は7/23現在)
高いよ!!定価1944円だよ!!!

でも、他の本屋さんには全然ふっつーに在庫がある。版元ドットコム見ても「出版社在庫情報 在庫あり」。

実は自分自身で買おうと思った時にもAmazonは在庫切れで紀伊国屋書店に行って買ってきたのです。
「なんなんだよAmazon。取次外してもっともっと便利になったんじゃねーのかよ?」
【参考】Amazonが出版社と直接取引すると、ユーザーの利便性が上がる件について
【参考】Amazonによる取次外し? 電子書籍との関係は?「正味」を巡る駆け引きがもたらすもの | ダ・ヴィンチニュース

自分のブログで紹介しようと思っても、やっぱりAmazonに在庫はない。でもリアル書店とかネット書店には割と在庫があったりする。
ちなみに紀伊國屋パイセンの在庫
(画像は7/23現在)
圧倒的16冊!!オットコマエ~!しびれる~!
提携先って書いてあるから日販に在庫があるってことっすかね。もしそうなら、Amazonが外した取次には在庫があるという皮肉……。

honto(ジュンク堂・丸善・文教堂)には本日時点でネット在庫はないのですが、リアル店舗ではしっかり在庫があります。取り寄せもできます。

楽天ブックスにも在庫あり。5冊もある。
(画像は7/23現在)
送料無料で定価で買える!!

楽天ブックスの在庫の推移を見ていると面白くて、紀伊国屋とたまにリンクしてるんですよ。楽天が「配送センターに在庫があります」と表示してる時は紀伊国屋の在庫の冊数がピッタリシンクロするんですね。楽天も日販使ってるみたいだから、色々システム的に連動するところがあるのかな。(こういうの見てるの大好き~たーのし~)

とにかく、この本に限っていうと
Amazonで買うと中古本に定価の1.5倍の金を払ってセドリ業者の餌食になる
というわけがわからないよルートに進むことになるんです。ロングテールなんて、もうないんや!
つか、「セドリ業者のために新品入荷せんのか?ああ~ん?」と黒い疑問すらわいてきます。客よりもマーチャント優先?

とにかく、ロングテールでステキだったAmazonパイセンはもう変わってしまったのかな……と一抹の寂しさを感じました。
今回の件で、紀伊国屋の株はかなり上がりました。マイナージャンル本でもちゃんと入れてくれる!ステキです!

そして、さんざんっぱら叩かれまくっていた取次システムというのが、実は完全悪ではなかったのではないだろうか?という疑問も浮かんでいるところです。とりあえず今回の件に限っては、エンドユーザーとしてはアマゾンよりリアル書店のほうが頼りになりました。リアル書店、あなどれぬ。

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