本当のポジティブ思考は、あらゆる現実を認めるところから始まる。そこにいたるには、たとえどんな真実が出てこようとそれを直視できるという、自分に対する信頼感が必要なのである。
マイケル・カー博士が指摘したように、無理やり楽観主義者になろうとするのは、不安に直面しないために不安を封じ込める一つの方法である。
TOKIOの山口達也メンバーが強制わいせつ容疑で書類送検されました。
ご存知の通り、山口さんは非常に明るいキャラです。「ネアカ」です。陽キャラです。
そして、この事件は彼の「ポジティブさ」こそがもたらしたものと言えます。
今回の事態に至った原因について聞かれ、「自分の甘さが招いたこと」と答えた。重ねて尋ねられると「自分が持っている性格だと思う。前向きに考えてしまうので……。前向きでないと出来ない仕事なので」
私は以前、こう書きました。
前向きすぎると、ダメなんです。
ポジティブすぎると、「大丈夫だいじょうぶっ!あははは!」と笑いながら、ゴミだめに突っ込んじゃうんです。
ポジティブすぎるということは、「大雑把過ぎる」「注意が足りない」「見通しが甘い」ということにもつながりかねません。
まさに、山口メンバーの「見通しが甘い」。
ポジティブ過ぎるのって、本当にダメですね!
ポジティブにも悪い面があるんだって、ちゃんと知ってほしいです。
「ポジティブ・シンキング」がこれほどもてはやされるようになったのは一体どこからか。
第二次世界大戦終了7年後の1952年。ノーマン・ヴィンセント・ピール博士によって「The Power of Positive Thinking」という本が出版されています。日本語訳は「積極的考え方の力」となっています。
戦争が終わり、皆が意気消沈している時には、「ポジティブの力」がものすごく必要でした。戦争を通じてネガティブ(悲観)に偏り過ぎていたから、ポジティブ(楽観)を大切にする必要があった。戦後復興の中の経済成長では、ポジティブに「なんとかなるさ!」と思ったほうが上手くいく可能性が高かったのです。ポジティブで良かったのです。
バックストリートボーイズのニック・カーターも、薬物やアルコール依存症からの回復にピール博士の本が役に立ったそうです。
0:35~55あたりで歌っているのがニック。
ものすごくどうでもいいんですけど、今この曲見るともうどうしてもWonderful Rushとかぶって困ります。
いくらµ’sが可愛いからってパクっちゃだめですよね~ぶっぶーですわ!(時空間錯乱中)
まあ、世界中の大体のものはカゲプロのパクリですからね。私もパーカーのフード被ってる時は大体カゲプロのパクリですからね。まあのんたんの女神っぷりを見てれば似てるかどうかなんてどうでもよくなるんですけどね本当にどうでもいい話に脱線しましたね。
戦後すぐの頃は、本当にポジティブが大事だった。戦争の傷から立ち直らねばなかったから。
でも、大戦終了から70年経った今、その「ポジティブ」は行き過ぎの感があります。山口メンバーのように、「なんとかなるさ!大丈夫、行けるっ!」で自分の首を絞めている人を見かけます。
例えば、ヤンキーはびっくりするくらい簡単に結婚して簡単に子供を作ります。
「えっ、あんた、失業中でしょ!?なのになんで三人目作るの!?」っていっても「いやなんとかなるからさ!」で終了です。
そして、当然現実は何とかならない。見事に子どもを貧困スパイラルに落としていく。で、「まあしょうがないでしょ」で終了。しょうがないでしょじゃないだろー!!って話なんですが、その子どもも15で子供産んだりして、本当に救われない。見事なる連鎖。
彼らヤンキーはポジティブなんです。ものすごく。
本気で「なんとかなる」って思ってる。冷静に見通して未来に対しリスクヘッジすることを「ネガティブじゃんそんなの!」といって一蹴する。要するに、自分にとって都合の悪いことは考えたがらない。
刑務所で株を始めたいという人は多かったが、大数の法則や資金管理を知らないと株もただのギャンブルになる。オレオレ詐欺の受け子から株を教えてと頼まれたが、オレオレ詐欺の報酬30万に対して3年の懲役のリスクを考えられないのに損失を許容しなければならない投資ができるのかが甚だ疑問だった。
— Prisoner (@prisoner1773) 2018年4月19日
ポジティブもネガティブも行き過ぎるとダメなんです。
ほどほどにポジティブで、ほどほどにネガティブなのが大事なんです。
陰も陽も必要なんです。どっちかだけだとバランス悪いんです。
人間は当たり前ですが、日によってコンディションが変わります。
ポジティブな日もあればネガティブな日もあります。
感情が揺れてこそ、正常です。一定なのはヤバイです。
【参考】感情を安定させたいあなたへ
今の世の中はちょっと「ポジティブ推奨」に行き過ぎています。
だから敢えて、ネガティブも大切にしてください。
ネガティブだって必要なのです。
例えば、「繊細な性格」というとネガティブにとらえられがちです。メンドクサイ人って感じで。
だけど、繊細さがない人は無神経になります。繊細さがあってこそ、細かいことに気がつけるようになります。繊細で感受性が強いからこそ、スピリチュアルな感性も磨かれます。
もちろん、繊細だとこの世は生きにくくなるけどね。
【画像】或るアホウの一生(1)
いっとくけど、これからの世の中なんて神経質で疑り深くて相手の裏読むような性格じゃないと、あっという間に搾取されて人生終わるわよ。
憎まれっ子世にはばかる、ここに極まれり。
腕組みは不安の証!
山口メンバーの情報をチェックしてたら、いいこと言ってたので全然関係ないけど最後にご紹介します。
これ!
これ!
私がずーっと思ってたこと、これ!!!
心理学的にコミュニケーションテクニックを多少研究したことのある人なら、本当に有名な自明な情報なのに、「腕組」をポートレートに多用してくる人間が多いんですよ!
何なのアンタ!?嫌われたいの!?メッチャ好感度下がってるよ!!!
写真を撮るときに腕組なんかするな!!みっともない!!!
それ、あかんシグナル送ってるから!!!「オマエ敵認定」してケンカ売ってるから!!「俺は顔は笑ってても心は不安でいっぱいなんです」ってビビリ病みアピールしちゃってるから!
ビジネス書で作者近影で腕組みしてるアンタ!アンタだよ!!
器小さく見えてるよ。恥ずかしいから今すぐやめましょう。
↓こういうのならいいんですよ、腕組みしてても。
だって戦う前なんだから、臨戦態勢入ってるアピール(お前を怖れているぞという表明)してても自然だからね。相手に対してクローズしていていい。
だけど意外と腕組してうつってるプロレスジャケットってないのね。
やっぱ闘う男のほうが自分を大きく見せるスキルをわかってんのね。
なんでビジネス書になると腕組むかな~。格好悪いな~。
長曽祢棚橋さんも、プロレスジャケットだと腕組してねぇ(カッコイイ~!)のに、自己啓発本になるとこの始末……。いや、こういうポーズしろって言われてやっただけでしょ?PHPのデザイナーが悪いんですよね?うんうん。
「共感系リーダーシップ」がもてはやされ、コミュ力至上主義の今の流れで、写真で腕組はまずいよ。かっこわるいよ。やめたほうがいいよ。パワハラ系上司に見られちゃうよ。心を開かないクローズドな人間に見られるよ。
もちろん写真以外でも腕組むと「俺は今ビビってます」アピールしてることになるので、カッコワルイよ。セッションでも、ハート閉じてて内なる声を聞きとれない(直観力の低い)人ほど腕組むからね。不安で怖れがあるから、体の前に何か守るものを持ってきたくて腕を持ってくるわけだからね。
本当に堂々としてるやつは腕なんか組まない!!
これを心にとめてほしいものです。
腕組み、カッコワルイ。