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2018-03-21

日本男児の子種などいらぬ!

我ながらすごいタイトルだな…。

属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

白井 なぜここまで少子化がひどくなるのか。成熟した資本主義国ではこういう出生率のカーブになるという傾向が世界的にあることはわかります。しかし、それにしてもあまりに極端ではないか。その原因を考えたときに、僕はこれは女性たちからの無意識的な、ある種のストライキではないかという気がするんですよ。
 男の子が生まれたら、それは子どものときはかわいいかもしれないけど、どうせくだらない日本のおじさんになるんでしょう、と(笑)。女の子が生まれたら、そのくだらない日本のおじさんに苦しめられる不幸な女になる。「どっちにしてもいやだよね。もうこんな国で子どもなんか産みたくない」と、心の奥底で感じているのではないか。
内田 赤ちゃんにミルクをあげながらそう思うのか(笑)。切ないですね。
白井 昨年、西部邁さんに会う機会があって、その時に聞いた話なんですが、戦争が終わって少し経ったときに、西部さんのお母さんが、「日本の男はだらしがない」と愚痴をこぼしていたというんです。「一度アメリカにコテンパンにやられたからって、もうしょげかえっちゃって。一度負けたくらいでなによ。なんて情けない奴らなの」と、ボソッとつぶやいていたそうです。西部さんが、その話をもう亡くなった奥さんにしたら、西部さんの奥さんのお母さんも、全く同じことを娘に向かって言っていたそうです。
 日本女性というのは、実は日本男性に対して、深い絶望を持っているんじゃないか。一度負けて、産み育てた若者たちが大勢死んでしまった。それでも、「また戦うんだ」というのであれば、「いいよ、かまわない。またお腹痛めて、いくらでも産んであげる」という話になるんでしょう。ところが負けてへこんでしまって、こんな情けない有様とは、何事かと。「もうこんな奴らの子どもは産んでやらない」という気持ちがあるんじゃないか。

はっはぁー!面白い視点ですなあ~。
この視点を持ってみると「ハーフの子が欲しい」女性の欲求も説明できますね。

それどころか日本の女は「ハーフの子が欲しいー★だってハーフの子どもってかわいいじゃぁーん」なんて普通に言っておった。少なくともわたしの同級生にはそういう子が結構おった。
これは裏返すと「日本人(アジア人)の男と子作りなんかしたくない」ということで、日本男をものっすごい勢いで劣等感のプールに沈める必殺技になろう。しかもな、女はな、何にも考えとらんのだ。「ハーフの子、カワイー★かわいい子産める私、ハッピー★」なのだ。罪の意識なんかひとつもない。ああ、なんたる残酷物語!!

以前このように、「女は何も考えとらんでハーフの子が欲しいと言っている」と書きましたが、この白井さんの説によるなら「いや、日本の男なんかもうイランのだ。アメリカ人男性の子が欲しいのだ」になりますね。ハハハ(私は女だから笑えるが、男は笑えんだろうなあ)。

私にはこういう考え方は全くなかったのですが、確かに言われてみれば、自分が戦前・中派だったら「絶対鬼畜米英ぬっこ○す!今に見てろコナクソー!!」って悔しくて悔しくてギリギリしますね。負けっぱなしとか無理でしょ。無いわ。

実際にヴェトナム戦争終結あたりまでは、政治家だってそう思ってたんでしょうけれども。面従腹背しつつ、なんとかチャンスをうかがってやると。
戦争やるんじゃなくて経済でアメリカに一泡吹かせてやるわーワハハハハ→生意気な奴には貿易摩擦で瞬殺してやんよ(^ω^)→あっウソですロンヤスおいしいです(^q^)
うーん、この。

そういう意味で、ドゥテルテまじやべえーと思いますね。超反米。ロックですね。
なんでアメリカの国益のためにフィリピンの若者が犠牲になるんじゃアホか、って全く正論すぎる。
【参考】フィリピン、「アメリカが起こす戦争には参戦しない」 – Pars Today
メイリン事件とか、沖縄での米軍の治外法権っぷりにイラついてる人にはメチャ共感できる案件ですね。
【参考】ドゥテルテ大統領が米国を嫌う理由 : 経済ニュースゼミ

私はこの属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのかで指摘するところの「日本が反米→親米になった時期」に生まれた人間です。しかしながら、私の親や祖父母を見ても「反米」のはの字もないんですよね。昔は反米だった気配すらない。父も母も学生運動の話すらしない人だったので、もちろん日米安保についてもノーコメント。

それどころか母は「まだ反米」の雰囲気が残るはずのヴェトナム反戦運動真っただ中に、シェイクスピアを原文(英語)で勉強してた人なんですよ。伯母も英語やってた人なんですが、その雰囲気の中でアメリカにホームステイしてたはずなんですよ。

祖父母の中にも、日本人の中にあったはずの反米感情が全然見えてこない。
だから、子ども心にすごく不思議だったんですよね。「なんてアメリカに戦争で負けたのに悔しくないんだろう」「原爆落とされてひどい目に遭ったってのに、なんでアメリカはヒドイ!って言うんじゃなくて戦争はヒドイ!なんだろう」って。いや確かに戦争ヒドイは正しいんですけど。

わたし、あるアメリカ人男性とWW2について話してて、
Oh, you have nothing to worry about. Americans have forgiven you, Japanese!
って言われた時に「は?」ってめっちゃイラァッと来たんですよね。彼は何の悪気も無いんですよ。むしろ「日本ダイスキ仲良くしよー!」くらいのノリなんですよ。だけど、すごいイラッと来た。無条件にイラッと来た。彼の中にまさしく「アメリカ」を見た。

祖父はシベリア抑留の生き残りだったので、反米反露感情モリモリでもおかしくなかったんですけど、ロスケ的悪口を聞いたことはないんですよね。「ロシアの現地の農家の人はかわいそうに思ってくれて、陰でコッソリ凍ったキャベツを分けてくれた。それが一番の御馳走だった」とか。じいちゃんメチャ早く還ってきたので、たぶん「俺アカになりまーっす!同志スターリンハラショーウラー!」言うて要領良くラーゲリ出てきたんだろうなぁと。そして帰国後、転向どころか娘二人に英語を学ばせる無慈悲。共産主義って何だろう~?わかんな~い!

やっぱり祖父に反米感情は見えない。

だけど、この属国民主主義論を読んで、なるほどなーと思いました。やっぱり当時は色々思う人はいたんだなと。
もちろん100%共感できるわけではないです(勝つためにドンドン子供産んで兵士にする!とか思えんよ…)が、新たな視点を与えてくれる本はありがたいですね。

属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか
東洋経済新報社 (2016-07-08)
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